環境は新興宗教である 2008.10.26

私は興味あるカテゴリーの本を見かけると見境なく買い、そして買った本がくだらなくて後悔することが多い。最近はISO規格や環境法規制について勉強しようという気もないので、環境全般、特に温暖化や環境破壊に関する本を見かけると買うことが多い。そしてもちろん後悔するのである。学習能力がないことはあまり自慢にはならない。
とはいえ、転んでもただでは起きない私である。そんな駄本などを読んで思うことについて書く。

環境って独立した専門分野ではなく、学際的なものあるいはいろいろな分野の総称のためか、専門家でない方が環境に関する本を書いたり環境問題を論じているのがとても多い。
大学教授であろうと専門分野以外については、あなたや私以上に詳しいとは思えない。いえ、思うだけではなく、我々以上に詳しいという証拠がありません。
まあ、専門以外について語ってはいけないということもないのですが、裏付けデータもなく「わしはこう思う」「そういうことになっているんだ」という熱情というか思い込みだけを書いている本なんてたくさんあります。
おおっと、大学教授というのは一例でありまして、そんなことを論じているのは企業や市井の研究家もいますし、中小企業診断士とか環境の技術士とかISO審査員もいます。いずれにしても専門分野以外は素人だろうという判断してよろしいでしょうか?
専門分野においても一流かどうか、まっとうかどうかさえ分からないのです。
まあ、そんなスタンスで行ってみましょう。なにしろ私はうそつき、語ることはうそ800です。


みなさんご注意ください。
「環境が大きな問題になっている。おれも少しそういった関係の本を読んで勉強しようか」
「ハイヒールを履くと温暖化になるですって、本当かしら」
「えっつ!海面が6メートルも上昇したら俺たちの舞浜のマンションが沈んじゃうじゃないか」
本を買うにも、本を読んでも中に書いてあることをうのみにせずに、本当なのか? はったりなのか? 評価しなくてはなりません。
まあ、たくさん読むことがその一手段ではありますが、常識で考えるってことも大事でございます。

本日の警告
環境には振り込め詐欺とか脅迫まがいの本や学説があふれておりますので、ご注意を


あらま様からお便りを頂きました(08.10.26)
ノストラダムスの大予言
佐為さま あらまです
20世紀に、『ノストラダムスの大予言』という本がバカ売れし、関係図書も売れましたね。
でも、今こうして私たちは 21世紀の世界をエンジョイしています。
『環境』も同じだと小生は思っています。
学者様のお説によりますと、今は周期的に氷河期に向っているとか・・・
小生は寒いのが嫌いですから、温暖化があればちょうどよいと思っていましたのに・・・。
佐為さまも定年後は「預言者」となってご活躍されることを期待しております。

あらま様 まいど!
人を脅してお金を稼ぐ! こりゃたまらんわ、濡れ手に泡の良い商売
地球温暖化を叫ぶ人たちの後ろにはそれぞれ産業界が付いているそうです。まさに利権を代弁する代議士のようです。
リサイクルをしろという大学の先生の後ろにはそれで儲かる業界が、リサイクルをするなという先生の後ろには化学や製造業が、ハイブリッドカーが素敵だと叫ぶ先生の後ろにはト●タが・・
おおっと、もっと大きな規模では不都合な真実の著者には原子力産業が、ブッシュさんには石油が・・
まあ、世の中そんなものでしょう。

地球温暖化にも負けずという宮沢賢治の詩が見つかりました。
北にハイブリッドカーが良いと言う人いれば、歩いていきますといい
南にペットボトルのリサイクルという人がいれば、うちは水道水を飲むことにし
東に温暖化が怖いぞ〜という人いれば、後と化けものは見たことがないと言い
西にツバルが沈むと言う人あれば、ディズニーランドはなぜ沈まぬと問い
己の道をしっかりと歩いていきましょう。
ハハハ・・私は水戸黄門なるぞ

ふっくん様からお便りを頂きました(08.10.26)
いつも楽しく読んでいます。
今の環境問題は、本当に新興宗教です。しかしそれも何かおかしな宗教ではないでしょうか?
昔、日本が公害に悩んでいた昭和30年代〜40年代…その当時は当然私は生まれていませんし、知る由もありませんがあの当時もいわゆる「公害国会」と後世に語り継がれる審議で多くの環境規正法が生まれました。まぁ、こういっちゃ何ですが私のような不遜者が語るのも変ですが、実態に即した方向での決定であり、世も粛々とそれに習って公害規制を行い、現在の(こと公害に関しては先進国の)日本があるように思います。
しかし今は、放歌乱舞、誰もが根拠もなく好き勝手なことを言い、世を惑わすような気がしてなりません。今の環境はただ単に水の汚れ、大気の汚れだけではなく人の心の汚れまで見なくてはならなくなったのかもしれません。そうなると…誰もが自分だけは綺麗だと思いたいがためにこのような宗教まがいの本などが出るのでしょうか?
私が短いながら環境と携わってきた中で感じるのは、環境問題とは突き詰めれば人の心の問題ということでした。それを伝える教祖はいないのでしょうか?

ふっくん様 お便りありがとうございます。
誰もが自分だけは綺麗だと思いたいがためにこのような宗教まがいの本などが出るのでしょうか?
厳しいお言葉ですね。
いや、誰もが自分だけは環境で金儲けしたいがためにこのような宗教まがいの本などが出るのかもしれませんよ。
大学の先生方、本をお書きになる方々、みなさんさまざまな意見を言いたい放題で世を惑わしていますが、全員一致しているのはしっかりと金儲けをしているということです。
案外、みなさん環境問題なんて存在しないと知っていて、本を売って蓄財しているのに過ぎないのかもしれません。
ダイオキシン問題は焼却炉メーカーの策略で注文を得るために社会問題としたという説もあり、なんか本当のように思えます。

しょうちゃん様からお便りを頂きました(08.10.27)
環境問題は新興宗教である
おばQ様、お世話になります。しょうちゃんです。
「環境問題は新興宗教である」なんて言わないでください。
環境マネジメントを社内に布教活動している私にとって、立場上、「人間の活動が地球の命を縮めているんだよ」というバカみたいなスタンスを取り続けなければなりません。
新興宗教を信じようと、毎月日経エコロジーを読みながら自分を洗脳しようとしていますが、逆に自我に目覚めてしまいます。
・・・そもそも自分で自分を洗脳って出来ないものなんでしょうねぇ。

しょうちゃん様 いつもご指導ありがとうございます。
しょうちゃん様も新興宗教の一派をなしていらっしゃたのですか! 
しかし教祖様ご自身が迷ってはいけません。
エコロジーシンフォニーというウェブサイトに「実際のところ、惑星としての地球は何も危機に陥っていない。したがってそのために奮闘する必要はない。しかし、何百万人という人間は危機に直面している。」と書いてあるそうです。(調べてません)
私もひっかかることがあるんですよね(コロンボ流)
スズメバチを退治したり、マラリア蚊を退治する人たちが、なぜ朱鷺やパンダの滅亡を心配するんでしょうね〜
幸い、私はしょうちゃんと違い、環境監査でもシステムだとか、パフォーマンス改善などは対象外です。純粋に環境法規制の順守のみを確認するのが仕事。スタンスに迷いはありません。

ふっくん様からお便りを頂きました(08.10.29)
お世話になります。
なるほど、金儲けの手段としては最高ですね。
厳しい言葉かもしれませんが、「誰もが自分だけは綺麗であろうとする」心理をついて、偉い先生や市民活動家が「こうしなければ環境の悪い!!」といえば・・・確かに誰もが本を買い、今までの製品を捨てても・・・(特別古いものでない限り、これ自体非常に環境に悪いような気がしますが)環境にやさしい製品を買いしているのでしょうね。
「ダイエット」と「環境」は「うそ800」で金儲けができる最高の手段と私も感じてはいますが、一介のおじさんおばさんに理屈を突き止めろといっても現実問題無理な話・・・権威にひれ伏して信じてしまうのは仕方ないかもしれません。
ここは物事を鵜呑みにしない教育や報道が必要なのでしょう。
あ、でもここまで(本当の)「振り込め詐欺」が横行している世の中、それはちょっと無理かもしれません。ちゃんちゃん。

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ふっくん様、毎度ありがとうございます。
先日書き洩らしましたが、ふっくん様のおっしゃることが現実に起きています。
政府は業界とつるんで、古い製品は電気を消費するから新しい省エネ製品に替えましょうといっています。チームマイナス6%運動でも買い替えを勧めてました。
正確に古いものを使うのが良いのか?買い替えが良いのか?はLCAをしないと分からないでしょうし、私の知る限りLCAの確立した方法はないようです。
まあ、気分だよふっくん、男ごごろに男が惚れて〜♪
なことで良いのでしょうか? 
まあ、言えることは大学の先生でも環境省の役人でも正解を知っているはずはないということです。
ならばふっくんさまがおっしゃるように、私たちはものごとをうのみにしないで(疑って)考えて行動するってことでしょうね
いずれにしても正解が分からないなら、次善の策、選択できる最良の策を選ぶしかありません。


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