もっとも課長レベルで管理責任者というのも笑わせるのだが・・
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英文では"ensuring"は文全体にかかるので、「管理責任者はEMSを確立すること、及びEMSを実施することを確実にすること」ではなく「管理責任者は、EMSを確立することとEMSを実施することのふたつを、確実にすること」の意味である。
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現実はリソースを持ち有効に使っていても市場において撤退を余儀なくされ、存続を許されない企業は多いのである。
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経営に役立つ内部監査とは? ISO9001事務局兼ISO14001事務局兼ISO27001工場取りまとめ兼工場システムアドミニストレーターのISO事務局3年目です。 さて、ISO事務局も3年目となると現実とヴァーチャルISOの乖離が分かるようになっていろいろ変えようと思っています。まず、年間目標は「品質目標」とか「環境目標」ではなく「工場目標」へ。ISOで文書化要求のある教育、是正、予防、文書、記録については必要な手順・記録を各部署ごとのやり方で整備できるようにしようと考えています。 問題は、手段になります。当社は複数工場を一まとめでISOを取得していますが、ご立派な全社規定というものは・・・何年も前からありますが、現実は工場ごとにバラバラ。(・・・ではなく工場の性質に合わせた)運用をしています。審査のためにISO(の規定文書)を運用していたこともあり、どうやって変えればいいか悩んでいます。 既存の「ISO文書」を廃止すると文書はありません。新しく制定しようとしてもマンパワーが足りません。 こういう状況で事務局としては何をやればいいのでしょうか。 とりあえず、 1、何とか目標は工場目標とする 2、(環境)環境側面の点数評価はやめる(設備、法令、受入品をメインに判定予定) 3、とにかく、ISOと現実との2重管理をやめる からはじめようと思っていますが・・・ |
ISO事務局3年目様 はじめまして 私もバーチャルはマネーだけでなく、バーチャルなISOも嫌いです。 迷わず、現実を知り、それを基にすることが唯一の道でしょう。 ISO文書を廃止すると文書がありませんとおっしゃいますが、ISO以前から御社は存在していたなら、不文の手順はそれ以前からあり、そして今もその手順が真のルールとして運用されているのではないでしょうか? それと、部門ごとに文書体系が異なることをお困りのようですが、それがどうしていけないのでしょうか? 現状が良ければというか、現状で困らなければそれはきっとISOを超えるシステムに違いありません。 あなたのお仕事は、あなたの会社の仕組みがどうしてよいのかを確認し、審査員に説明できるようになることでしょう。 審査員もきっと納得し、いや驚嘆してお帰りになるでしょう。 日本的経営は間違ってはいなかったのです。 |
ISO事務局3年目様 はじめまして。ISO事務局6年目(管理責任者4年目)のぶらっくたいがぁと申します。 1、何とか目標は工場目標とする 大いに結構だと思います。 2、(環境)環境側面の点数評価はやめる(設備、法令、受入品をメインに判定予定) 点数評価の方がやりやすいのであればそれが否定しませんが、たいていの場合、何らかの矛盾が生じるのであまりいいやり方ではないかもしれません。 当該責任者の主観で決定する方が合理的な場合も多々ありますし。 ちなみにウチでは、影響度、発生の可能性、潜在性の3つを4点法で総合的に判定しております。 3、とにかく、ISOと現実との2重管理をやめるからはじめようと思っていますが・・・ 言うのはカンタンですが、いざ実行に移すとなるとこれが難しい。 ウチは4年ぐらいかかりました。その経験から次のことをご提案します。 ・審査に合格しなければという考え方を完全に捨てる。(不合格にするなら勝手にしろというぐらいまで開き直り、ひたすら実益だけを追求する) ・ISO事務局を解散する。(そもそもISO事務局の仕事はせいぜい認証機関の応対程度のものであり、実施計画の進捗確認や社長への報告などはラインの責任者の仕事である) ・ISO用語を社内から駆逐する。(環境方針、環境側面、不適合、是正処置、予防処置、マネジメントレビューなど) |
返信ありがとうございました ISO以前から御社は存在していたなら、不文の手順はそれ以前からあり、そして今もその手順が真のルールとして運用されているのではないでしょうか? そう思って古い人に聞いてみましたが、どうもISO以前はそれほど”ルール”のようなものはなかった・・・ようです。あったのかもしれませんが、「会社の統一したルール」ではなかったようです。 それと、部門ごとに文書体系が異なることをお困りのようですが、それがどうしていけないのでしょうか? 誤解を招いた表現をしたようです。 すでに認証のときに全部門を統括するルールを制定しているため、(それが現実を反映しているかはともかくとして)この全体のルール(笑)をはずしてしますことが必要と考えています。ただ、審査の時にはこの(使えない)ルールを出して説明するのが常であり、そういうお約束(いい表現がありません)を変えるのにいろいろな手を打つ必要があると思っています。 ぶらっくたいがあ様からもアドバイスいただいていますが(返信ありがとうございます) 審査に合格しなければという考え方を完全に捨てる。 とりあえず、審査には通ってほしいといわれています(笑) さて、内部監査ですが、いわゆるチェックリストは外部監査(審査機関ではなく、顧客の監査)のチェックリストがいいかと考えています。 お恥ずかしい話ですが、監査のたびにどういう手順を出そうかを考えているのが実体です。こういう顧客の要望を反映したチェックリストは使えるのでは・・・と思っています。 ※あまり業績のいい会社でもありません。外部の会社からいろんな人が来ています。管理職が入れ替わる中で、一貫しているのは現場の作業だけでしょうか・・・。 |
ISO事務局3年目様 毎度ありがとうございます。 うーん、ジメジメしたのは天候も話も嫌いなので、ドライに行きます。 文書とは「○○規則」「○○手順書」「○○要領」なんて紙に書かれてものだけではありません。もちろんご存知ですよね。 イントラネットに書いてある方針だって、ゴミ箱の上に貼ってある分別区分だって、新入社員に見せる教育ビデオだって、部長名で出した通知であろうと、市役所が作り配ったPCB届の説明書も、みんな文書です。 会社はそういういろいろな文書によって動いているのです。なにも書式が整った古風な狭義の文書だけで仕事が進められるのではありません。 おおっと、ISO規格では手順を決めろと言っていますが、手順書を作れと書いてあるのは極めて限定されています。決まりが社内に徹底されていれば、わざわざそういう(イントラなどを含めた広義の)文書がなくてもよいのです。 ISO事務局3年目様の会社だって、創立以来ちゃんと仕事をして売上を上げてきたわけです。それなら会社の中の手順は決まっているはずです。 審査員に見せるため? 「当社の手順はこれこれです・・・手順書はありません」そう言えばいいじゃないですか? もちろん、記録管理、文書管理、是正処置、内部監査などは規格で要求していますから文書が必要ですが、そういったものもイントラや壁に張り紙していれば「これが当社の文書です」と見栄を切りましょう。 私は実際の審査でもそういうことを言っております。 そもそも、会社の実態を偽って、きれい事をいっても会社は良くなりませんし、会社のためにもなりません。 昔からそういう仕組みで動いているなら、それが良い仕組みであることは現実が立証しています。 |