アイソスに載りました 08.12.09

2008年最後の重大ニュースである。
システム規格の雑誌、アイソス誌の2009年1月号(2008/12/10発売)に私の対談記事が載った。
実をいって半年以上前のこと、アイソスの恩田編集長から寄稿しませんかというお誘いを受けた。まさに青天の霹靂である。だいぶ前のことだが、いずれは私のウェブサイトがアイソスの目に止まり、記事を依頼されるようになるだろうと書いたことがあるが、ありゃまったくの冗談と言うかホラであった。
isos0901.jpg それが奇跡というか、奇特な方もいたものである。お誘いを受けましたがISO世界で権威あるアイソス誌に私の駄文を寄せるなどとは恐れ多いと辞退申し上げました。
それからだいぶたった今回再び対談記事を載せないかというお話を頂いた。私は私のウェブサイトは政治的主張もあり、それがアイソス誌に迷惑をかけるおそれがあると再びお断り申し上げた。
恩田編集長よりその件は気にすることはない、言いたいことを言いませんかと暖かいお言葉を賜った。ウェブサイトを作っているということは己の主張を皆に聞いてもらいたい、はっきり言えば自己顕示が目的だから、それではとご好意に甘えて言いたい放題を言わせてもらうことにした。

恩田編集長と会ったのはまだ残暑が残っていた10月であったが、当日は土砂降りの雨で肌寒いくらいだった。
アイソスに載っている私と恩田編集長の対話は、はっきり言ってアイソスさんが書いた文章である。もちろん内容は間違いなく私が語ったことであり責任はすべて私にあるが、言い回しというか言葉使いについてはそうとう脚色がある。まず私は形容詞を付けない短い文章が多い。また語尾は「ある」、「ない」、「だった」というような簡単明瞭な断定がほとんどで、政治家的なにを言っているのかわからないあいまいで差し障りのない表現はできない。それに言葉そのものが上品すぎる。恩田編集長は私のズーズー弁をそのまま文字にしたら読めない人、理解できない人がいるだろうと懸念したに違いない。
それはともかく、遅くなったが私がこんなけちなウェブサイトでごまめの歯軋りしているのを見かねて(?)世の中に知らしめて頂いた恩田編集長に感謝申し上げる。

今、印刷された雑誌を頂いて思うところは、こりゃ相当叩かれるだろうと覚悟しております。本音を言えば戦々恐々、なにを言ってくるだろうかと心配です。 
アイソスに載った私の論に同意される方もいらっしゃるに違いないが、そうでない方が多いことは間違いない。特に認定機関、認証機関、審査員、コンサルタント、世の中の正統派事務局(?)のほとんどは、私の論に同意しないだろう。彼らの存在意義を否定するとまではいわないが、彼らの現在していること、審査の判定、審査報告書、公の場での発言などの全般についての批判だからそれは当然だ。
もっとも私は卑怯なことをしたつもりもない。私の書いていることは100%事実であるし、実際の審査で問題があったときは、審査員に判定を見直すようにお願いしたり認証機関を訪問してお話したりしているのも事実なのである。そしてそのような申し入れは90%受け入れられていない。
では私は己のとりえる手段としてインターネットで発言するしかない。そしてそれが恩田編集長の目に止まり掲載していただいたというわけだ。

さて、現時点は反論をお待ちしている状況である。批判はしっかりと承り必要な場合は是正処置をとりたいと思う。なにしろ私は日本で一番ISO14001を愛している男なのだから。 
そして、ちょっとは期待しているのだが、文中私の批判あるいは提案を認証機関や審査員が理解して少しでも改善をしてほしい。
    私が期待することとして
  • 組織と対等な立場で審査してほしいこと
    審査とは規格を教える場なんて言ってはダメよ
  • 規格に基づいた審査をすること
    適合性であろうと有効性であろうと同じです
  • 不適合あるいは適合であることをしっかりと説明すること
    判定委員会が認めませんなんてのはダメ
  • 審査報告書には根拠、証拠を明記すること
    『見えなかった』なんて書くんじゃない
  • 法規制に関する判定はしっかりみてよね〜♪
    恥をかくのはあなたよ
../man2.gif
もちろん第三者認証制度というのはものすごい慣性を持っている。力学だけでなくなにごとにおいてもニュートンの第二法則は真理である。私一人がなにを言おうとその運動のベクトルを変えることはできない。私の論など瞬殺されるだろう。しかしせめてもの願いであるが、第三者認証の現状を批判し改善提案した人もいたんだという痕跡は残せるだろう。
いずれにしても現在 第三者認証制度の社会的評価は高くなく、QMS認証件数は減少中であるから、彼らが正義だと主張するには根拠薄弱だ。

さて君たちが攻撃する番だ 私の投げたボールをしっかり打ち返してくれよ 

最後に、誤解のないように繰り返す。
文責はすべておばQにある。決してアイソス誌とか恩田編集長を批判してはいけません。

本日のお願い
みなさん、ぜひアイソス誌を買いましょう。
私の対談を読んで欲しいというのではなく、アイソスを盛り上げてください。




しょうちゃん様からお便りを頂きました(08.12.11)
しょうちゃんです。アイソス読みました。
アイソスは編集長が中尾さんから恩田さんになってから、マニアックでお利口さんの記事が多くなり、ツマンナクなったような気がしていました。でも何時頃からだろう、ボチボチ過激になってきましたねぇ。

それにしても今回の、Webサイト『うそ800』主宰者さんへの取材記事、過激で楽しめました。
審査員の「審査は規格教育の場」、「審査員の言葉をメモしない」発言のところでは笑い転げました。まだAさんの連載が続いているのに・・・。恩田さん、エライ!

次は 「おばQさん VS Aさん の対談」を期待します。 (^^ゞ

しょうちゃん様 毎度ありがとうございます。
正直言いまして、反論、批判、批難轟々となると予想していました。
しかし、まさしく音無! しょうちゃん様が最初で最後(?)であります。
おっとその前に、アクセス数もアイソス誌に載る前、載った後の差がほとんどありません。
シカト、無視のようです。あるいはみなさん、無視する以前に気がつかないのかもしれません。
私の意見などはISO業界に一石を投じたことにもならないのですね・・ちょっと残念です。
Aさんとの対談ですか、私など食い殺されそうですね・・怖いから逃げましょう
でも、しょうちゃん様、Aさんの論は三月前から大きく変わってきたのに気がつきましたか? 目線も書いていることもまっとうになってきました。それが気がかりです


ヤマダン様からお便りを頂きました(08.12.12)
ヤマダンです。アイソス2009年1月号の記事読みました。
たしかに書かれている言葉づがいは、生真面目すぎるほどの表現になっていましたけれど、主張したい内容に問題が無く、佐為さんの考え方が間違えらることなく伝えられれば、妙な方法に向かって形骸化に陥っているISO 9001、ISO 14001の認証制度への反省になれば・・・
また、記事の中に「うそ800のお話」のWebサイトアドレスもあったから、いろんな侵入者や珍入者が増えてくるでようネ!
ちなみにヤマダンが「うそ800のお話」を見にいったら、ちょうど20万人目に当たりました。
「オメデトウ!!!」と言って良いですか?

ヤマダン様 お便りありがとうございます。
アイソスに載りましたので、批判、反論、ザクザク来ると期待しておりますが、いまだ一件もない!
いささか拍子抜けであります。
M
うそ800・20万ジャスト
うそ800・20万ジャスト
おっと、アクセス20万ありがとうございます。おめでとうございます。
トップページなら座布団3枚というところですが、うそ800で3枚では過去の方から文句が来るといけません。
座布団2枚ということでご勘弁ください。
ところで図柄は富士山のつもりですが、気に食わなければ希望の絵を送ってください。


湾星ファン様からお便りを頂きました(09.01.27)
内部監査の位置づけ
佐為さま
初めてメールします。湾星ファンと申します。
アイ○ス誌の記事を読んで、本サイトのことを知りました。
某民間企業のある事業所で、EMS事務局を担当しております。
経営マネジメントの一部に過ぎないEMSで、経営を良くするなど、大言壮語してはならない。全く同意です。
一方で、内部環境監査結果を真の経営者=CEOへ報告せよ。の件には異議あり、です。
CEOが環境管理責任者を兼務するような組織であるなら、おっしゃる通りと思いますが、大きな組織では、多忙なCEOへ、経営のごく一部でしかないEMSの、しかも内部環境監査結果のような些事を報告することはありません。そもそも、秘書室が予定を入れてくれません。

EMSで経営を良くする、など大それたことを騙る気は毛頭ありませんが、内部環境監査により、EMSを一定レベルに維持することを通じて、社業に貢献している、という表現は許されると思います。

本サイトからは、規格を読み直す契機をたくさんいただいており、感謝しております。
時節柄、風邪などお召しにならないよう、ご自愛下さい。
湾星ファン

湾星ファン様 お便りありがとうございます。
おっしゃるように、ISOの内部監査というのが会社の仕組みのどこに位置づけされているかということは会社によって違うと思います。
しかし経営者に報告しないなら、ISO14001やISO9001に反しているのではないでしょうか?
だって規格には「経営層に報告する」となっています。
もしかしたら、貴社のISOでの経営層あるいは経営者はCEOではないということなのでしょうか?
お互いにサラリーマンの身ですから状況は分かりますが、やはり変だなあという気はします。
それと湾星ファン様、『内部環境監査結果のような些事』とはなんですか!
それじゃあ、あまりにも気弱です。己がしている内部監査の報告は会社の重大な欠陥を見つけたとか、著しい改善をもたらすだろうと確信しなければなりませんよ。なぜそのような自信を持てるような監査をしないのでしょか?
湾星ファン様 アドバイスさせてください。
監査に行く前に、被監査部門の環境側面を徹底的に調べる。該当法規制を徹底的に調べる。その部門の業務を調べる。そして環境側面が十分に管理されているか、環境法規制が遵守され、順守していることを確認しているか、業務の手順は決まっていてそれが順守されているかを見ましょう。
問題がなければ湾星ファン様は「○○部門を監査した結果、法規制、リスク管理、会社のルールに基づき適正であった」と報告することができ、その報告に120%の自信を持てるでしょう。
もし不具合があれば、その処置と是正を命じ問題を回避できます。
いずれにしても、会社のトップはその結果に安心することができるはずです。そういう積み重ねが内部監査の社内における地位向上をもたらすでしょう。


湾星ファン様からお便りを頂きました(09.01.29)
佐為さま 長文のレスありがとうございます。
初手から長々と自己紹介するのもいかがなものと思い、いささか言葉不足でした。
ご賢察の通り、弊社では、事業所単位でISO審査登録しているため、経営者は事業所長です。弊社のCEOは財界活動やグループ企業経営等々で多忙です。
ということで、些事という表現は、自己の仕事を卑下したものでなく、CEOからみれば、という事実を記したに過ぎません。
叱咤激励ありがとうございます。期待通りのリアクション、とても嬉しいです。でも、ご心配なく。弊所では、内部監査の長所=コンサルOK。を活かして、抽出された課題に対しては、固有技術まで掘り下げた具体的な解決策を被監査部門へ提示しておりますし、弊所の経営者である事業所長(執行役員)には自信をもって結果を報告しており、内部環境監査の有効性を疑う者は、所内には居ないと思っています。
ということで、佐為さまのおっしゃる、内部環境監査結果は、経営者へ報告すべし、という点には全く同意。せっかく面白そうなサイトを見つけたのに、参加する口実というかキッカケをつかめずにいたところ、本項の「社長、会長でなければいかん」という表現は、揚げ足取りを承知で、規格要求事項を逸脱した僅かなスキと判断して食いついた次第です。
湾星ファン

湾星ファン 毎度ありがとうございます。
こちらこそ大変失礼いたしました。企業により形態はさまざまですから一概には言えません。まあ、それを承知で言い放っています(恥ずかしいです)
でも 参加する口実 など不要ですよ。
過去このホームページにはプロの方、審査員とか認定審査員とかから突っ込みがありません。あまりにもレベルが低いのか、それともホントのことを言われているので恥ずかしくて反論できないのか、あるいは気が付いていないのか、どうなんでしょうか?
まあ、気が向いたら時々書き込んでください。
悩みごとには真摯に相談にのります。実を言いまして、私にとってそれは利益になるのです。別にお金じゃありません。規格の理解や、審査の問題、会社をどう動かすかということは、私にとって大きな勉強です。
そういう意味で悩み事、困りごと、なんでも承ります。
ただボランティアで運賃も自腹ですから、あまり遠距離ですと支援はしかねます 
もっとも湾星ファン様は、名前からして横浜近辺なのでしょうか?


うそ800の目次にもどる