「ニッポン人はホントに世界の嫌われ者なのか」 2009.03.07

著 者出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
柳沢 有紀夫新潮社97841013705142009年2月1日400円全一巻

自意識過剰って言葉がありますよね? 人の目が気になって仕方がないってあれです。
いえ、そんな大げさなことではないです。例えば朝通勤の電車に乗ってから靴下が右と左の色が違っているのに気が付いたなんてとき、ちょっと恥ずかしくなります。あるいは女性ならヘアスタイルがちゃんとしてなくて、気になって気になってなんてことありますよね。
でも他人がそんなこと気にするか?といえば、他人のそんな状況に気がついてもそんなことまず気にしません。あなたがそんな状態の人を見て気にしますか?「あいつはあわて者だ」なんて思ったり、ましては軽蔑したりするはずがありません。
せいぜいが「あいつも朝は忙しいんだろうな〜」と同情するくらいでしょう。あるいは全然なんとも思わないかもしれません。
他人がどう思うと自分は自分、ドーンと構えて「あれ〜、今日はネクタイの調子が悪いわ 」とか「かみそりの野郎、さぼっりやがったな」と思えばよろしい。
ネクタイの結び方が失敗しても仕事とは関係ないですし、髭のそり残しがあってもパソコンをミスするわけでもありません。髪の毛がはねている受付嬢はかわいいかもしれません。

ところで自分の国の評価や自国民の評判を気にするってことはやはりありますよね?
日本人は、外国が日本をどう評価しているかってことを気にすると言われてます。この本はそんなテーマについて書いていますが、結論的には「気にすることないよ」「日本人が嫌われ者というのは、日本のマスメディアがそう報道しているだけだよ」ということのようです。
しかし、この本を読んで私が思ったのは、外国人の目を気にするのは日本人だけじゃないじゃないか!ということです。
といってもアメリカ人やフランス人のように自尊心の高い(というより唯我独尊の)国民が他人の目を気にするとは思いません。
日本人だけではないというより、日本人以上外国人の評価を気にする国民もいると思います。どこかっていうと、私は韓国人が世界でいちばん他国の人の目を気にしているのではないかと思います。
おおっと、私は韓国に行ったこともなければ、韓国語も離せません。韓国人あるいは朝鮮人とつきあったことも会社の同僚くらいしかありません。
でもインターネットで韓国の報道はいろいろと見ることができます。
この本が語るように、日本の外国人を気にする習慣というか姿勢がマスメディアによって作られたなら、韓国のマスメディアによて韓国人の外国人の目に対する姿勢も作られるだろうと考えても妥当でしょう。
韓国の報道はどんなことでも外国との比較でしかものを言いません。韓国の○○は外国に比べて素晴らしいとか、韓国の○○は外国に比べて遅れているとか、韓国人は外国人に比べて・・という表現になります。そして多くの場合、比較の対象は日本です。 

韓国ドラマが日本で評判だ・・・
韓国のイージス艦は日本の「こんごう」や「あたご」より重武装だ・・・
護衛艦きりしま
「現代」製の車はトヨタより・・・ホンダより・・
東京食品展で日本人が韓国の味に感嘆・・

比較するものがないと何を言っていいのかわからないのでしょうか?
それよりなにより朝鮮日報の記事を見ると、日本の出来事が非常に多い。いくら朝日や毎日が中国・韓国のちょうちん持ちでも、紙面の多くをそれほど中国や韓国の記事で埋めてはいない。
【提灯持ち】(ちょうちんもち)
1.夜道や葬列などで、提灯を持って一行の先頭に立つ役。また、その人。
2.他人の手先に使われて、その人の長所を吹聴して回ったりすること。頼まれもしないのに他人を誉めたり宣伝したりすること。また、それをする人。 

なぜ韓国のマスメディアはそれほどまでに日本を気にするのでしょうか?
気にしなくても結構なのですが・・というより日本を気にしないでほしいのです 

私たちは、この本が書いている「日本人は嫌われ者なのか?」など考えることもなく「外国の評価なんて気にするなよ、そんなことに気を使うのではなく積極的に日本の姿、真実を広報しようよ」というべきだろう。
従軍慰安婦のウソだって報道合戦に負けた。
もっとも韓国の報道だけでなく、日本のマスゴミが「あった」と報道するのだから、負けるのは当然か 
そんなゴミマスコミを追放しなければ永遠に「日本人は世界の嫌われ者である」という報道がされることは間違いなく、日本人が暗い気持ちになるのも当然だろう。

「日本経済を悪くしているのはなにか?」という質問に「マスコミだ」と答えた経済人がいた。
「日本政治を悪くしているのはなにか?」という質問に「マスコミだ」と答えた政治家がいた。
「日本人が世界の嫌われ者にしているのはだれか?」という質問には「マスコミ」と応えれば間違いないのだろう。

ところで最後の解説を読んで私は非常に気を悪くした。コン・ヨンスクという韓国人のおっさんが解説を書いているのだが、反日ガンガンである。
「今なおタモガミのような人間が自衛隊の幹部であった事実は、日本の謝罪と反省の芯を疑っても余りあるものがあるのだ」そうだ。
、おっさん、日本人は何を謝罪し、何を反省しなければならないんだよ?
日本の領土 竹島を不法占拠している韓国人として謝罪と反省はないのか?
2時間ばかり問い詰めたいところである。
でもこの本の241ページ以降の解説は屑かといえば、そうでもない。
外国人と自国を客観的に評価判断できない韓国人の典型例が載っていると思えば、この本の価値を一層あげているというもの 

お断りしておきますが、本のアラスジを書くのは礼儀に反するご法度、私が書いているのは、本を読んだ感想文でもなく、本を読んで頭に浮かんだ妄想であります。
まあ、この本は通勤電車で読むのにちょうどいい。そしてマスゴミの嘘を笑いましょう。



流星様からお便りを頂きました(09.03.11)
佐為様 流星です。
ニッポン人はほんとに世界の嫌われ者なのか?の中で韓国について記述が有りました。小生は20数年前、韓国に数年滞在しましたがその時の印象を参考までに書いてみたいと思います。年のせいで記憶が大分薄れていますので、内容におかしな点があればどなたでもご指摘、修正をお願いします。

韓国のこと
国民性
韓国は恨の文化と言われる。いろいろな意味を含んでいるようだが、日常的にいえば恨みの精神であると思われる。虐げられたこと、権益を損なった場合など、何時までも根に持つところがある。韓国に虎がいなくなったのは加藤清正が虎を退治したからといわれたことがある。勿論冗談であり、自然破壊と朝鮮戦争による草木焼き払いの結果だ。だが彼らにとっては、秀吉による侵攻と明治政府による日韓併合が歴史の痛恨事であり、日本憎しの心情が染み付いてしまっている。勿論多くの国民はそれほど恨みを抱いているわけではないが、失政を転じる口実として常に利用されている。
だから、韓国はスポーツにせよ、囲碁にせよ、あるいは未成年者による数学や英語のコンクールでも日本を目の敵にしている。日本に対する敵愾心は並大抵ではない。

韓国人は日本人に比べ非常に短気でありすぐかっとなる。また、負けることを嫌う。
韓国人の能力は日本人に勝る、ただ、集団になると日本に勝てない、と知識人が嘆く。
日本人は誰かの意見にすぐ迎合する。たとえば職場で昼飯を何にしようかと思案する時一人が牛丼といえば他の者もそれに随う。だが韓国人は自己主張が強いから、他人の意見にはなかなか随わない。パック旅行でガイドが旗を持って観光客を引き連れ、名所旧跡の説明をすると大方の日本人はおとなしくついて周り、説明を聞く。だが韓国人は列を乱しなかなかガイドにおとなしく随わない。日本が軍事的経済的に強くなったのは個人の能力ではなく従順な国民の団結心であり、それが羨ましい、というのだ。

日本人の多くは寄らば大樹の陰であり、会社に勤めるとなかなか辞めない。だが韓国では役職に就けないとすぐ辞めて自分の会社を持とうとする。小さな会社でも社長は社長であり体面がよいからだ。韓国人の社員を上手に使うには、それ相当の役職を与えることだ。

彼らは日本にいろいろな文化を教えた兄貴分だと信じている。その日本人が彼らを統治し、彼らに先んじて世界の一流国になったことに嫉妬心を持つ。韓国はあくまで野蛮な日本人より優れている、というのである。

韓国の地位
朝鮮半島は2000年以上も前から中国の版図にある。歴代の王朝は中国の皇帝から柵封されて政権を保った。属国である。だから、日本の支配には何時までも謝罪を要求し続けるが、中国に対しては何も言わないし、言えないのである。

彼らは天皇を日王と呼び、決して天皇とは言わない。 天皇は中国の皇帝と同じ地位にあるが、その昔アジアにおける国王はすべて中国の属国であり国の地位が一段低かった。
したがって、韓国が天皇の呼称を使うと韓国の地位が日本より下位になってしまう。
だから韓国は今でも天皇の呼称を避け、日王と呼んでいる。

戦前日本の教育を受けた人たちの多くはそれほど日本を憎んではいなかった。戦後いち早く独立できたのは日本の統治があったからだと理解している人たちが20年前には沢山いた。
日本が統治しなければ間違いなくソ連の侵略を受けたであろう。ソ連の支配下では独立は考えられなかったし、また独立が認められたとしても共産化は避けられなかったからだ。
戦後韓国は徹底して日本敵視政策を取った。教科書には日本を侵略者扱いし、韓国人を虫けらのように扱ったと叩き込んだ。テレビも日本兵をやっつける喜劇が国民の喝采を集めた。 現在30〜50代の国民が特に酷い。徹底的に反日思想を吹き込まれたのだ。

ついでに言うと韓国には真の言論の自由はない。とりわけ日本に好意を寄せるような発言は禁句である。袋叩きにされるから誰もが日本を悪く言う事になる。それだけではない。
韓国は北朝鮮とずっと交戦状態にあるから、当時は毎月北の来襲に備え全国一斉に避難訓練をしていた。今は知らないが多分していると思う。二人以上が部屋で話しをするときは、在韓の日本の会社では部屋のドアを開けてすることになっていた。北のスパイと疑われないためだった。

これも余談だが米国は本気で北朝鮮と核廃棄の話が出来ると信じている。しかし六カ国協議など何の意味もない事は始めから分かっていた事だ。我国の鳩派は経済制裁より話し合いをと主張していたが、結局今になっても何の進展もない。当然だ。韓国は北朝鮮と50年近く和平交渉を続けているが一向に妥協点に至らない。そんな国?に核を捨てろといっても聞くはずがない。北を押さえるには力しかない。又日本のメディアは対北強行策を取れば六カ国からはじき出されると懸念している。愚かな事だ。
六カ国のうち、米魯中北は核保有国だ。韓国はいずれ北と統一になれば北の核を引き継ぐ事になる。ソマリア沖の海賊退治すら出来ない日本がはじき出されても文句は言えない。はじき出されたくなければ核を持つ意思だけでも見せておくべきだ。

韓国との付き合い方
弱みを見せれば付け上がる。だから常に力を見せ付けておかねばならない。
WBCで日本は大差で2連勝しておかねばならなかったのだ。韓国も国力が付いて来たから日本がやったことは自分もできる、自分がやるということで無理してオリンピックをやった。
更にサッカーワールドカップの日本開催に割り込んできた。日本がやると今後アジアで何時やれるかわからない。無理やり前例のない二カ国開催に持っていった。日本は蹴飛ばすべきだったが、弱気の日本はこれを受け入れた。韓国はこの時点でスポーツに関しては日本と方を並べたと思ったことだろう。

政府のように平和的解決とか話し合いという態度では問題は何も解決しない。
竹島が日本固有の領土であることは歴史を詳しく調べればはっきりする。だが日本政府は韓国の反応を恐れ何の手を打とうともしない。韓国は李承晩の反日政策以来、徹底して韓国領土であると教え込んでいる。古地図を改ざんし鬱陵島の位置を南東に移動し数百年前の韓国の地図に記載ありと主張している。韓国では60歳以下の人たちは竹島が韓国固有の領土と信じて疑わない。最近の参議院予算委員会でもこの質問が出たが、政府は平和的に解決したいというのみで本気で領土回復する意思を示していない。時間が経てばたつほど取り返すことは難しくなる。竹島を諦めればどうなるか。
あんな小嶋の一つや二つくれてやってもいいではないかという馬鹿な日本人がいるが、周辺の経済海域数千平方キロと領空権を失うことがいかに我国の損失になるかを考えておかなければならない。

最近は教育内容も次第に改善され、20代以下の若い人たちは日本にそれほど抵抗を感じなくなったらしい。日本語の歌や映画も徐々に認められるようになったようだし、日本い対する印象は少しずつ好転の兆しはあるようだ。私自身は韓国人に何のわだかまりも持っていないし、個人的には普通に付き合っている。 だが竹島だけは譲れない。
流星様 毎度ありがとうございます。
私の付き合いは以前の職場に在日韓国人の同僚がいただけで、彼は特段普通の日本人と変わらない人でした。
でも流星様のおっしゃる全般論は全く同意です。
日本人の不幸はこの国の隣に所在することですね。
国の位置を移動するのは謝罪しても無理なようです。

流星様からお便りを頂きました(09.03.13)
佐為様
韓国に関する拙文に感想を頂き有難うございます。流星です。思いつくまま発信してしまったので、あるいは文章全体が韓国を誹謗するような印象を読まれる方々に与えてしまったかもしれないと少々反省しています。佐為様が「特段普通の人と変わらない」とおっしゃる通り殆どの韓国人は日本人と変わりりがありません。そこで少々追記させてください。

かっとなりやすい性格というのは日本人に比較してのことでして、仮に日本人の5%がそういう性格だとしたら、韓国人の場合はそれが10%程度あるだろうということです。
普通の人はそんなに荒っぽくはありません。むしろ教育熱心で、割合から言うと日本人より常識家というか知識人は多いかもしれません。ただ、何か有ると反日運動が起こり、すぐに数千、数万人が過激なデモを起こす事から彼我の違いを想像していただけると思います。やはり国民性の違いは有ります。更に韓国では若者の大半が兵役に服します。多分多くの韓国人男性は機関銃ぐらい撃てるのではないかと(確認した訳では有りませんが)思います。兵役期間に山野を駆け回って訓練し、お国のためにという精神論を叩き込まれているからそういうことも影響するのかも知れません。
市場のような場所ではときどき大声でわめきあっている風景を見ますが、こちらは日常の慣習の一部かも知れません。
我々が仕事上お付き合いをする韓国人は皆さん常識を持った人たちです。

韓国には儒教精神が行き届いています。最近はテレビの影響と核家族化のためその精神が徐々に薄れつつあるようです。しかし乗り物などでは若者は男も女もすぐに年寄りに席を譲りますし、年配者が荷物を持っていると助けてくれます。彼らは家庭や学校でそのように教えられ、日常社会でも子どもの時から見ていますから自然に身についているようです。我国では戦前の倫理道徳はすべて反動的、封建的と捨ててしまい、未だに人権という名の横暴と身勝手な自由意識だけがのさばっています。韓国人を見習い、長い歴史のなかで学んだ立派な道徳を日本人は早く取り戻したいものです。
流星様 毎度ありがとうございます。
どこの国にもいろいろな人がいて、いろいろな思想があるでしょう。
ただ注意しないとならないのは、特定アジア諸国には言論の自由も思想の自由も信仰の自由もないということです。
ということは、一部の指導者によって、国民がおかしな思想を吹き込まれると暴走し、それは反日とか侵略主義になることもあるということです。
そして残念なことに、現在の特定アジア諸国はまさしくその状態です。
個人はすぐれて清く正しい人であっても、国家としては十二分に注意し、戦略に備えなければならないと確信します。
ジャングルブックの世界は現実なのです。

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