「押し紙という新聞のタブー」 10.01.02

著者出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
黒藪 哲哉宝島新書4-7966-7366-22009年10月24日648円全一巻

「1個100円のまんじゅうを10個買って、家に帰って開けてみたら6個しか入っていない」
もしそうだったらみなさん怒りますよね!?
そういうあくどい商売をしている人はいないとはいえません。昔、ヤミ市などでは反物を短く測って売ったり、量を少なく打ったりするのは珍しくありませんでした。でもそんな商売をする人は同じところで同じ人を相手にはできません。だからすぐにトンズラしたものです。
しかし現代でも10個ですよと言いながら6個しか売らず、しゃあしゃあと長年同じ人をだまし続けて商売している人がいるそうです。
そういうことを新聞社がしているといいます。

私は正直言って、押し紙というものを見たことがない。証拠も見たことがない。
しかし、多くの人がそれについて語っており、そして多くの本を出しており、それに対して新聞社が告訴したり、公に反論していないところを見ると、それは実際にあることだと思う。
押し紙がなぜ悪いのか? といえば、単純に詐欺だからというのが答えだろう。
詐欺とは刑法で次のように定めてある。
第246条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
押し紙とは具体的には、実際の発行部数より多く発行しているといって、多くの広告代などを取るという行為だそうです。そしてもちろん最終的に費用は我々新聞の購読者に上乗せされている。

でも、新聞関係者は「押し紙」というのは存在していないと言います。ですから押し紙とは法律上の定義はもちろんありません。
なぜ押し紙が発生したのか? なぜ継続しているのか? なぜそのような悪が許されているのか? 現在社会問題になっていないのか? なぜ裁判沙汰になっていないのか?
実際には押し紙にまつわる裁判は多々あるそうです。残念ながら、新聞社が報道しないので一般庶民は知らないのです。
疑問は多々あるでしょう。そしてそれに対する見解も多くの人が多々提起している。
それが事実なのか、真実なのか、私にはわからない。
しかし、私が新聞報道を信用しているか?と言われれば、信用していないというのが答えである。

新聞やテレビで報道される事件はたくさんある。そんな事件を後でどうなったのかと追跡しようとすると、延々と報道されるものもあるし、少しも報道されないものもある。
いや、もっと具体的でおもしろいというか分かりやすいものがある。
例えばある新聞社の関係者が犯罪や事件を起こすと、その新聞社はその事件を報道しないことが多い。そして、他の報道機関もその事件を報道しないことが多いし、報道してもほんの形だけということが多い。

類似の事例はたくさんある。
麻生 自民党の麻生首相が高い店で酒を飲んだことを、いかにも悪いことのように報道した新聞テレビはたくさんある。麻生さんは別に脱税もしなかったし、政治資金規正法違反もしなかった。
しかし高い店で飲むのは、とんでもないことだと語る知識人、文化人も多かったのである。いやそう思いをする人は多いかもしれないが、それは犯罪でもなんでもないことで、そんな意見は新聞やテレビが報道すべきことじゃないのだろうか?
ハトポッポ 民主党の鳩山首相が実母から多額も多額のお金を児童手当としていただいたのは、明白な政治資金規正法違反、脱税であり、犯罪である。それを犯罪であり、悪いことだと報道した新聞テレビは少ない。
親だからいいんじゃないかと語る知識人、文化人も多いのである。いやそう思う人は多いかもしれないが、それは犯罪を犯してもいいんじゃないかということであり、そんな意見は新聞やテレビが報道しちゃいけないことじゃないのか?

2008年春、毎日新聞が日本の母親は男子学生の性処理をしていると英語で全世界に発信したことは有名な話である。日本中のネットが煮えたぎり、大きな反響を呼んだ。毎日新聞を打倒しようとじゃんじゃんと抗議メールがとび、抗議FAXも送られた。
しかし・・日本の他のマスメディア、新聞もテレビもほとんど報道しなかった。母親が息子にフェ○○オをするなんて、テレビが大好きなセックススキャンダルじゃないですか!  でも報道しなかった。
いかに報道機関は、身内の問題を隠すかという典型的な事例である。

それと押し紙が関係するのか?と言われると、私にはわからない。
しかし押し紙も新聞やテレビで報道しないのも事実であり、悪は悪だ。
私はそう思う。

いずれにしても、私が新聞の活字を信じていたのは2008年春で終わった。
毎日に限らず、読売だって、朝日だって、産経だって、日経だって、真実を報道するのではなく、ビジネスになること・・つまりお金になること・・を報道し、そして身内の事件を報道しないことは明白であり、その紙面を信用しろと言われても信用できない。
現在我が家では折り込みチラシが欲しいだけで新聞を取っているのが実情だ。
家内と、神奈川県では既に行われているテレビ番組とチラシの無料配達が、千葉県まで展開するのを心待ちにしている。そうすれば新聞などきれいさっぱり止めて、チラシだけいただけばよい。ニュースはインターネットがあるさ!

マスゴミ 新聞というビジネスモデルが崩壊すると多くの人が語っている。現在の大手3社体制が崩壊するだろうと語っている。アメリカの事例でもわかるが、誰でもインターネットの時代に新聞は大変だろうと思う。
佐々木俊尚の「2011年新聞・テレビ消滅」、三橋貴明の「マスゴミ崩壊」、河内孝の「新聞社破綻したビジネスモデル」、宮崎正弘の「朝日新聞がなくなる日」などなど

既に2008年頃から、いくつもの新聞社は赤字に転落し、他の新聞社も赤字になるのは時間の問題というか、秒読み段階のようだ。
それと押し紙が関係するのかも、私は分からない。しかし押し紙が延命工作であったのだろうとは思う。

テレビだって大きなことは言えない。テレビの視聴率っていってもたいしたことはない。視聴率が高いと多くの人が見ているから広告の価値が違い、だから値段も違うと聞くと、なるほどと納得してしまう。でもテレビの前にいるのは猫だけと言われているそうだ。我が家でテレビを見るのは家内だけだ。それも真剣に聞くのではなく、BGMでしかない。わーっという音がすると、本を読んでいたり炊事をしている手を止めてテレビを観るというのが実情だ。そんな目的に40インチの液晶はいらないように思うが、まあ大画面は家内の楽しみである。
 老眼なのかもしれない 
現在のテレビ広告は押し紙ならぬ、押し放送なのである。だって見ようとしなくてもテレビ局が押し込んでくるのだから押し放送だ。これが双方向になれば、視聴率の概念は全く変わるだろう。見たい番組をオンデマンドで見るという仕組みができ、習慣がつけば、見たくない、あるいは積極的に見ていない番組はあっというまに視聴率ゼロになってしまう。
特に番組の切り替え時期に放送される、ひな壇に有名俳優やスポーツ選手が並んでいるくだらないバラエティ(?)などはまっさきに淘汰されるのではないだろうか?

押し紙もいらないし、押し放送もいらない。
良い番組というとその定義は難しいし、共通認識は更に困難だ。
でも客観的で公平な報道というものは共通認識は得られると思う。
新聞テレビが身内の犯罪を報道し、どの政党に対しても共通の価値判断で論評するようにならなければ、日本に民主主義は存在しないだろう。
そこにあるのはマスゴミ独裁主義だけだ。


VEM様からお便りを頂きました(10.01.16)
新聞とヤフー
お勧めいただいた押し紙の本を読んでいましたら丁度ヤフーからメルマガが来ました。
情報メディアについてのリサーチの結果をアップしたとのお知らせでした。
http://www.yahoo-vi.co.jp/research/100112.html?adv=ml&g007
見ると新聞を信頼しているという人が激減していて、新聞を利用する人も減っているということでした。
なるほどなるほどと思いながら、リンクをいろいろ見ていると、新聞の購読率のデータもありました。
http://www.yahoo-vi.co.jp/panel/common/pdf/subpanel_media.pdf
読売も朝日も世帯数で18%の読者を持っているとのことです。日本の世帯数を5000万とすると、およそ1000万弱の世帯で購読されていることになります。事業所等での購読を含めると公表数はほぼ正しい?
ヤフーは新聞を叩いているのか、支えているのかわからなくなりました。
VEM様 毎度ありがとうございます。
ほう!誰が調べても傾向は変わらずですか・・・
しかし読売新聞と朝日新聞の比率ですが、18.8%と17.3%ではその比率は8.6%の違いです。これはどうも変ですね!?
2008年の調査データでは、その比率は24%も違い、その後も差は開いているのは確実です。このあたりはヤフーさんの調整があるのかもしれません。
いずれにしても新聞各社とも損益は悪化する一方なのは間違いない事実です。
VEMさん、格さん、もう少し様子を見てみましょう。私は水戸黄門なるぞ!ハハハ

紀元太郎様からお便りを頂きました(10.01.18)
後悔しています
私はマスゴミに見事騙され、ミンス党に投票致しました。
日本に誇りを持ちそして愛し、皇室を敬い、平和を願う一市民です。
 二十歳代は労研に入り民青同、社青同と戦いました。
しかし、昨今の自民党の不甲斐無さに、お灸を据える積もりの一票でした。
だが、見事ミンス党に騙されました。汚沢の一党を連れた中国詣で、皇室を蔑ろにした一連の発言と行動、内閣に院政を敷く国家乗っ取りの陰謀。汚沢を切れないPuppitの鳩popo。
 参議院選挙は自民党に投票します。 友愛で 飯が食えねェ ミンス党
紀元太郎様 お便りありがとうございます。
なにか麻生太郎さんの後継者のようなお名前でありますね! スバラシイ!
あのう、表現とかダジャレとかそういうことはともあれ、私は本当はリベラルなんです。ホント
要するに国民が皇室制度を廃止しようと決めたらそれでもいいと思いますし、安保破棄ならそれも良しと思います。
しかしマスゴミが嘘を報道して国民を扇動するのは許せない!心底そう考えます。
紀元太郎様 日本のマスゴミ大掃除にご協力ください!

やよい様からお便りを頂きました(10.01.24)
まさか
紀元太郎様 お便りありがとうございます。
なにか麻生太郎さんの後継者のようなお名前でありますね! スバラシイ!
あのう、表現とかダジャレとかそういうことはともあれ、私は本当はリベラルなんです。ホント

(以下略)

ひょっとしてあのテストを信じてるので?
ハハハ! やよい姫 これは冗談を!
私は本当はリベラルなんですよ。
おかしいですか?
現在はリベラルといいますと、保守に対抗する勢力、人、思想をいいますが、そもそもは古典的自由主義、あるいは個人主義のことだと理解しております。
まあ、そんな用語はどうでもよいのでして、言いたいこと、信じていることを語っているだけです。
あるいはボケ始めた妄想を語っているだけです。

といいつつ、テストをしなおしたら今回は少し保守だそうです。
いい加減だなこれ

推薦する本の目次にもどる