盗用された! 2010.05.15

私はこのウェブサイトの他にブログも書いている。
いずれにしても、無名で、マイナーで、まさにインターネットの過疎地のようであり、訪問者はこのウェブサイトが日々500人、ブログの方はなんとわずか40人というところだ。そして書き込みの方も少なく、管理者としては悲しいのである。
ましてや私の書き散らかしているコンテンツを引用されているなんてのを見たこともなかった。論文は引用された回数で評価されると聞くが、引用されないウェブサイトは存在価値がないのだろう。要するに路傍の石のごとく、特急列車にとっての田舎の駅のごとく、誰からも省みられず存在価値などないようだ・・と思っていたのである。

他方、私はISOコンサルとか認証機関、JABのウェブサイトなどを見て歩くことが多い。というか日々そんなところを巡回して世の中の動きをつかもうとしている。まあ、ISOコンサルのウェブサイトを見て感心するようなものも少ないし、私以上のことが書いてあるとも思えない 
少し前に訪問した某ISOコンサルのブログを読んで、どこかで見た文章だなあと思って考えてみたら、私の書いた文章を盗んでというかコピーしてアップしているではないか!
やっと気が付くようでは、ボケが始まった兆候なのだろうか?
ところがそれは私が2007年に書いた文章であったが、その盗用者は2010年にそのままアップしたので内容のつじつまが合ってない。読む人が読んだらオッカシナーとすぐに思うだろう。人の文章を盗むにしても、もう少しエレガントにしなければ恥を書くだけだ。(だじゃれです)

さて文句を言おうかと思ったが、相手がヤクザでも困る。ネットでももめ事を逆恨みをしてストーカーとか殺人事件が起きるご時世だ。どうせ相手もマイナーだろうし、そんな超マイナーなところを訪問する人はそれより少しはメジャーな私も訪問していることだろうから、私のパクリか私がパクリかを考えるだろう。そして私の方が内容的に充実していることを踏まえればどっちが盗作かは分かるだろうと思う。
かなり強気である。 
そのコンサルはブログとウェブサイトを持っていた。当然だが私はどんなことを書いているのかと興味を持ったので、そのウェブとブログをあちこち眺めたら読んだことの記憶のある文章がたくさんある。引用(?)盗用(?)は一つではなかったのだ
  これは○○コンサルのコピーだな!
  ここは○○認証機関のQ&Aではないか!
そんなのばかりである。引用された私のコンテンツもひとつではなかった。
興味のある方へ
URLを直接書くと刃物で刺される恐れがあるのでヒントを
「数日前に珍しくJAB」とか「ISO事務局の仕事って簡単に言えばそれで全部です」でググると私のウェブ以外に出てくるところがそれです 

実を言って、私のコンテンツが盗用されたのはこれが三度目です。
一度は東北地方のやはりISOコンサルが私の文章をそのまんま盗用していた。そのときもひとつではなく、複数のコンテンツをそのまんま一語一句変えずにさらにカットの画像もそのまんまアップしていた。今となってはどういういきさつでその盗用ウェブサイトに気が付いたか忘れてしまった。ともかくそのときは電子メールで盗用を止めてほしいことをお願いしたところ、先方も驚いたらしくこちらに返事はしなかったがアットいうまに削除した。まあ、こちらも商用サイトでもなく、実害もなかったしそれ以上のことはしなかった。
二度目はもう詳細は忘れたが時事のニュースについてのコメントであった。私のコメントをそのまんまアップしていた。そのときは、一過性の記事であるし、著作権を主張するようなことでもなく、ある意味同じ考えの同志であるわけでかえって好都合かと何もアクションはとらなかった。
そして今度は三度目である。三度目の正直という言葉があるが、三度目の不正直というべきだろうか? まあ騒ぐこともあるまい。もしそのISOコンサルがまた私のコンテンツを頂きにご訪問あそばされたらこの文章をお読みになられて削除するのではないかと思う。

こんなことを書くと、引用なら良いとかリンクならとかおっしゃる方がいらっしゃるので一応お断りしておく。
リンクはインターネット世界でまったくの自由とされている。良く見かけるが「私のウェブをリンクするときはお断りください」なんて書いている人がいるがあれは意味がない。断りなしに他人のウェブサイトやブログをリンクしてもOKという判例があったはずだ。もし真にリンクを拒否したいなら、インターネットにアップするのを止めるしかない。そういうことになっている。
ただ、ひとさまのウェブサイトをフレームの一つにリンクするのは違法であるという判例もある。それは同感だ。

引用とは引用先を明記し、かつ引用することについての引用者のコメントがなければならない。かつコメントの方が引用した量より多くないといけないというのがオヤクソク(判例)である。
新聞記事の引用率を調べたこともあるが、この基準はだいたいどこも守っている。ときどき盗作をする新聞社もあるが、それは盗作であり、引用とは異なる。

盗用とはリンクでもなく、引用でもなく、まったくの犯罪である。著作権というものがあり、これには財産権と人格権がある。私のはウェブサイトは財産権などに縁はないが、著作者人格権は主張したい。それこそが存在価値だから。
著作者人格権とは「著作物の作者である権利、著作物の変更その他の改変しないこと、そして発表するか否かを決定する権利」の三つとされている。発表してしまったのだから、三番目はないとして、一番目と二番目は譲れないし、そもそも著作者人格権は譲渡も相続もできないとされている。
某大手認証機関の審査契約書には「審査報告書の著作者人格権は乙が保有する」という文言がある。これって著作権の法律を知らないことがバレバレである。 

本日のハムレット
まあ、真似されるということは私も有名人というか、メジャーになったということなのだろうか?
ありがたいというべきか、怒るべきか、それが疑問だ

本日の蛇足
とりあえずとしては、その盗作ウェブには近づかない方がよさそうだ。
おおっと、ご本人はあちこち歩き回っているから、そのうちここも見るでしょう。
そうしたら恥ずかしくて消すかもしれません。
キャッシュは残るでしょうけど
それと私はしっかりとコピーをとってあります。



外資社員様からお便りを頂きました(10.05.21)
著述を盗用されたとのことで、おめでとうございます。
著作や発表の世界では、盗用されることは それだけ価値が第三者に認められたことですから、目出度いのだと思います。

一方で、そうした認証機関などでは、「紺屋の白袴」なのだとおもいました。
認証機関に限らず、税理事務所や社会労務士事務所など、本来 資格をもって指導する側が外部に指導していることを自身で守らないことは良く見かけられます。
とある社労士は、務めた事務所を辞めて独立したのですが、一番の理由は「サービス残業」と、雇用契約書も、就業規則も無かった点です。
また、とある税理士も、勤めていた事務所では、同様に就業規則もなくサービス残業は当たり前だったようです。
考えてみれば、これらを監督する大本の立場の厚労省でもサービス残業は当たり前のようですし、土日や深夜にあの辺りを通っても、煌々と明かりがついております。省エネ推進の立場から、さすがに無人で電灯はつけないでしょうから、可哀そうな公務員が「自分は働いている」と主張しているようにも思えます。

「審査報告書の著作者人格権は乙が保有する」
笑えますね。 「著作人格権を行使しない」が正解ですね。 私も契約書等のチェックを仕事にしていますが、大手の会社でも随分と無茶な内容がある場合があります。
一番 困るのは「納入物が第三者の知財を侵害なきことを保証する」という点です。
そんなことはできませんので、「侵害の事実があった場合には、補償や賠償、紛争解決に無償協力」はできますと言うのですが、「侵害なきこと」は決まり文句だからと変えてくれない会社が多いです。
専門家というのは、意外に自分が対象になることは無頓着なのだと思いました。

外資社員様 毎度ありがとうございます。
サービス残業・・ありますね、大企業であろうと中小であろうと・・
ILOとか最近ではCSRなどに「奴隷的労働」とか「強制労働」という言葉がありますが、国際的にはサービス残業というのはこれに当たると聞きました。
ええ! すると私は40年間も奴隷だったのか・・
奴隷が権利を主張したのは、奴隷であると気がついてからでしょうから、今までの私は奴隷以下だったのかも・・
著作者人格権は笑ごとでもないのです。私が先方の担当者に説明申し上げたのですが・・聞く耳持たず。
常識の通用しない世界もあるのです。

あらま様からお便りを頂きました(10.05.22)
盗用したかも
佐為さま あらまです
佐為さまの文章は、小生の駄文とは違って、理路整然としています。
そうした意味では、盗用しやすいと思います。
そっくりコピペしても、そのまま論文に貼り付けることが出来るからです。
ところが、小生の文章は、手直ししなければならないので、誰も盗用してくれません。
ある日、小生が憲法に関する文章を書くにあたって、佐為さまホームページで勉強しました。
そうして書いた文章が、佐為さまの文章と同じことを書いていたことに気がついたことがあります。
「写経」と言うものがありますが、「般若心経」を写して、御仏の心を体得しようとするのですが、もはや、佐為さまの文章はグローバル・スタンダードになっていると思います。

あらま様 毎度ありがとうございます。
あらま様 何を勘違いされたのですか! 私の文章は非論理的、思いつきででたらめで論理からもっとも遠いところにあります。
まあ、年寄りの手慰み・・・お許しください。

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