ケーススタディ 環境目的・目標

12.04.13
山田が朝メールチェックをしていると、宮城県にある子会社からメールが来ていた。
東日本大震災で地震の被害を受けたが、海岸から離れていて津波の被害はなかったはずだ。

「環境保護部 ご担当者様
当社は宮城県東部を商圏としている代理店です。このたびの震災で、鉄筋3階建ての建物は半壊して解体撤去して現在新しい建物を建築中です。当社はISO14001を認証しています。11年度はJABの特例措置とかで、正式な審査ではなく、審査員が来て状況を調査して、ヒアリングしただけでした。まもなく12年度の維持審査の時期になりますが、建物はまだ完成せず、業務は近くの空き地に建てた仮設のプレハブで執り行っています。悩んでいるのは目的・目標のことです。電気使用量は10年までと11年そして12年以降はまったくの不連続になってしまいます。本業である製品売上も目的のひとつに入れていますが、震災で以前とは状況がまったく変わってしまいました。目的・目標をどうしたらよいか迷っています。できましたらご相談に乗っていただきたいのですが・・」

以下、延々と悩みごとが書き連ねてあった。
山田は正直呆れた。この人も本来の営業においては歴戦のプロなのだろうと想像する。しかし、ISOになると、なんでそこまで気弱というか、当たり前に考えることができないで、途方にくれてしまうのだろうか?
山田は、メールの冒頭に森本に対応策を考えてくれと書き加えて、森本に転送した。
そしてそれについてはきれいさっぱり忘れて、次のメールに取り掛かった。

はっとして気がつくと、脇に森本が立っている。
「森本さん、どうかしたの?」
「山田さんが転送してくれた伊達鷽販売のことですが・・・」
伊達鷽ってなんだっけ? 山田は頭をひねった。
「あのう、宮城県の震災にあってISO審査をどうしようと相談してきた会社です」
ああ、伊達鷽というのか、社名も気にしなかったなと、山田は真剣さが足りなかったことを少し反省した。
「ああそうそう、森本さんのご意見決まったかい。方向付けを教えてください。良ければそれで返事してほしい」
桜 「ちょっと私一人の手には負えそうありません。お話できませんか?」
朝のメールチェックはほぼ片付いたところだ。まあ、いいだろう。
「いいとも、打ち合わせ場に行こうか?」
山田と森本は打ち合わせコーナーに座って外の景色を眺めた。
「もうすっかり春だね。花見にでも行ったかい?」
「いや、行ってません」
「大手町から地下鉄で二駅行けば九段下で、千鳥が淵はすぐですよ。今の時期、休日は九段下の駅から行列ですが、平日はそれほどではありません。今日の昼でも、横田さんとお散歩してきたらどうですか?」
「へえ、そんなことをしても良いのですか?」
「そりゃちゃんと仕事をしていると自信があればいいじゃないですか。桜は一年中咲いてはいませんから」
「山田さん、本題ですが、メールを何度も読みました。まず価値観といっては大げさですが、この会社の方はISOのためという意識が強いですね。大地震があって会社の建物が崩壊したのにもかかわらず、ISOの環境目的を維持しなければならないと考えているとは、ある意味すごいと思いました。現実とISOのプライオリティというか、今おかれている状況を認識していないのでしょうか?」
山田は森本の言葉を聞いて、ずいぶん森本も考え方が変わったものだと感心した。
「森本さんの言うとおりだ。このような事態では企業の存続さえも危ういところもあるだろう。企業が存続しても建物を建て直すことになれば、電気エネルギーの使用量の継続性がないことは当たり前のことだよね」
「しかし目的が原単位とか絶対量ですとどうすればいいのでしょうか?」
山田はもう少し森本に考えさせた方がよいと思ったが、なにもアドバイスしないと堂々巡りにおちいってしまうおそれもある。
「環境目的ってなんだろうね?」
「規格では『環境方針と整合する全般的な環境の到達点』とあります。しかし通常は長期的な目標と考えられています。認証機関によっては『3年後の目標』と言い切っています」
「アハハハハ、まったく困ったもんだ。3年後の目標なんて大間違いだよね」
「そうなんですか? 僕が受講した審査員研修では、講師はまじめに3年後の目標が目的、1年後の目標を目標というと語っていました」
「そういう考えが日本のISOをだめにしてきたんだよね。そんな間違いを広めていることに僕は怒りを覚えるよ」
「山田さんが考える目的とはどういうものでしょうか?」
「考えるまでもなく、ISO規格に書いてあるじゃないか」
「でも定義は先ほど言っただけしかありませんが」
「ISO14004というものがあってね、そこではISO規格をいかに生かすかという考えが書いてある」
山田は立ち上がり、ファイル棚からISO14004規格を引っ張り出した。
「付録の表A.2というのを見てご覧」
森本は規格票をパラパラめくって山田に言われた表を開いた。
「あれえ! ここでは目的というのは『再生不可能な資源の消費量を削減する』とか、『消費者にエネルギーの節約を奨励する』というように定性的なもので、定量化されていませんね」
「仮に、伊達鷽社での環境目的が、オフィス活動での省エネとか、事業活動での省エネということであれば、大震災が来ても環境目的は変わらなかっただろう。もちろん目標は状況に応じて都度見直しをしていくことになる」
「すると、元々の環境目的の設定がまずかったということですか?」
「まあ、悪いと言ってはなんだけど、規格の意図を理解していなかったのだろうね。ともかく、状況が変わったから目的も含めて見直すということでよいのではないだろうか。伊達鷽社は省エネ指定工場ではないから、経産局に計画を届けるとかいうこともない」
森本はなにか不満そうだ。山田は森本が納得いかないことが想像できた。
「それともうひとつ、考えなくてはならないことがある」
「なんでしょうか?」
「私たちが目的地に行こうとしたとして、途中事情があってコースからずれた場合、どうするだろうか?」
「うーん、質問の意図がわかりませんが」
「いや、難しい話ではない。例えばどこかに行こうとして道を間違えたとき、目的地に行く方法は、当初計画したコースに戻り、それを再びたどる方法もある」
「ああ、山田さんの意図が分かりました。もうひとつの方法は、今いるところから目的地へ行く最善のルートをとることでしょう」
「その通り、つまり目的は省エネということであり、方法や数値目標は途中経過に過ぎない。だから大震災で状況が大きく変わったなら、到達点すなわち環境目的は変わらなくても手段や日程など環境実施計画の要素は全面的に変えることが最善手になるだろう」
「山田さん、少し考えて見ます」
森本はそういって自席に戻った。

山田が午後、工場が提出した子会社の監査報告書を読んでいると、また森本がそばに来た。
「山田さん、話してもいいですか」
「いいとも」
また二人は打ち合わせコーナーに座る。
「考えました。伊達鷽社は今大変な状況にあります。建物だけでなく、事業に関しても震災の影響でお客様が事業はやめたところも多く、まさに危機にあります」
「うん、それは分かる。それで?」
「こういう状況でというのではなく、こういう状況だからこそISOの仕組みを形式から実態に合わせる機会だと思います」
「はあ?」
「つまりですね、そもそも環境目的とか環境目標という発想がおかしいのです。伊達鷽社だけでなく、当社だって環境のために会社があるのではありません。社会に貢献するという目的がまずあって、それを実現するために会社があるのです。今現在の最重要課題は、伊達鷽社を正常化することが至上命令であるといえます。そして元々、事業推進をしていく中で必要に迫られて環境配慮をしているはずです。ですから環境目的とは環境に関するものだけでないと考えて、だからといって目的が事業継続そのものとも思えません。つまり、事業継続をブレークダウンしたもの、具体的には建屋再建や事業の再構築、あるいは顧客支援というものが事業継続のための方策ですから、それを環境目的としたら良いと思うのです」
「つまり、環境目的とは環境のためだけでなく、事業継続のために行っていることを環境目的としようということでしょうか?」
「そうです。そうすればわざわざ環境目的などというものを設定することはありません」
「森本さん、それはすばらしい考えと思います。ただ、なぜ環境目的とはこれだと提示しなければならないのかということを疑問に思いませんか?」
「環境目的というものを、決めなくてもよいということでしょうか? しかしISO14001 4.3.3では環境目的を設定することを要求しています」
家内である
同じところに残りたかったら、一生懸命走らなければなりません
「うーん、ISO規格に言われなくても、企業は常に改善し向上に努めていかなくてはならない。そうしないと他社に負けてしまう。不思議な国のアリスの中にそんなセリフがあったよね」
「アリスはどうでもいいですが、ISO規格で言っていることをしなければならないでしょう」
「森本さん、ISOが語っていることはしなければならないだろうが、言われなくてもしていると言えないでしょうか。そして会社内部ではそれを環境目的なんて言葉を使うこともなく、社員は環境のためと考えることもないという考えもあると思うのです」
森本は釈然としないようだ。
「鷽八百の本社も3ヶ月ほど前に審査を受けたのですが、そのとき事前に当社の仕組みや活動を説明して、それに基づいて審査するようにお願いしました。これですよ」
山田は以前審査の前に認証機関に説明した資料を森本に渡した。
「これは私流のISO規格の読み方です。これが絶対というわけではありません。ただ、私たちは企業にいるわけですから、企業のためになるISO規格の使い方、読み方をすべきと思います。ISO規格のために無駄なことをするなら、ISO認証など止めた方が会社のためだと考えなければなりません」
森本は納得いかない風だが、とりあえず山田が渡した資料を持って自席に戻り読み始めた。

『弊社の環境マネジメントシステムの考えは、一般的な会社とは異なると思われますので説明します。当社では社員にISO規格の教育を行っていません。環境マニュアルは認証機関への提出文書であって、社内で強制力のある文書ではありませんし、社員に読むことを求めていません。
方針は経営者の専決事項ですから、審査でのコメントはご遠慮申し上げます。
弊社では、教育訓練、自覚、是正処置、環境側面など、ISO規格の言葉を社内では使っておりません。通常の言葉でヒアリングして規格を満たしているかを審査してください。
内部監査は業務監査を当てております。監査部の者はISO規格を知りませんが、ISO規格を環境マニュアルが満たしていて、環境マニュアルを社内規則が裏付けていて、監査部の担当者が法規制と社内規則に通じていれば、その監査はISOの求める内部監査を包含することは論理学の三段論法です。』


そんなことが数ページに渡って書いてある。そこに書いてある考えは、今まで森本が講習会で習ってきた、そして自分も納得していたISO規格の解釈ではなかった。よく事業と一体化したISO活動なんていう人がいるが、そこには胡散臭さが漂う。森本は最近、会社には定款に定められた事業しかない。そして事業推進していく中で環境に関わる項目を環境目的・目標であると示せばいいのだと考えるようになった。
しかし、山田がいうのは更に進んでいるというか、ISOのためにという発想がまったくない。会社には事業しかないと考えるのは森本と同じだが、わざわざそのなかから環境目的とはこれだと示すこともなく、審査とは事業活動を審査員が調査して、事業活動がISO規格を満たしているかを確認することだという。
じゃあ、会社はなにもしないで審査を受ければよいのか?
それだけでなく、山田は環境に関する法規制などをわざわざリストアップすることもないと書いている。会社には環境だけでなく、安全衛生、輸出管理、下請法その他たくさんの法規制を受けるが、それを遵守するのは当たり前であって、これが環境に関わるもの、これは環境に関わらないものと区別する必要がないという。

そう言えば・・・森本は思い出したことがある。以前千葉工場で森本がISO14001審査を受けたとき、道路交通法を環境法規制一覧表に載せていなかった。審査員は、車で輸送中に事故を起こすと、荷物が散乱して周辺に影響を与えることもあるから、道路交通法を盛り込まねばならず、それがないのは不適合であるという。そういう考えを突き詰めると、すべての法律が環境に関わるといってもよい。印紙税法は環境に影響はないだろうが、廃棄物契約書で印紙金額は重要だ。廃棄物契約書といえば、条例や要綱で役務契約について暴力団排除条項を盛り込むことを定めている県は多いが、じゃあ暴力団排除を決めた条例は環境法規制にはいるのだろうか? 下請法もそうだ。公益通報者保護法はどうだ? 緊急事態発生時の労働に関するからと、労働基準法や労働組合法も環境に関わるというのか?
そんなことが頭に浮かび、森本はその審査員にその根拠を質問した。すると、即座にその不適合を撤回した。そのとき、森本が審査員の語ることに不信を抱いた。
そんなことを思い出した。

森本は三度、山田に話しかけた。
「山田さん、伊達鷽の件ですが、もう一度だけお話してよろしいですか?」
山田は腕時計を見た。4時半を過ぎている。森本は今日一日、伊達鷽で終わったのだろうと苦笑いした。
「いいとも、結論が出たかい?」
「山田さんがおっしゃる意味が分かりました。まず会社があります。会社は社会に貢献するために設立されます。その目的は定款にあります。そして事業を推進し社会に貢献していくためには、反社会的なことをしないというだけでなく、人権も、安全も、環境も、法律以上の行動規範を求められます。 森本さん そして企業においては改善、向上は事業継続のために行わなければならないことですが、それには環境のためだけとか、安全のためだけということはありません。ある改善は安全にも品質にも環境にも影響するでしょう。あるときはいくつもの側面において改善になることもあるでしょうし、ある場合はトレードオフの関係にあることもある。そんな考えからすれば、マネジメントシステムの統合なんてことはウソとか言葉の遊びでしかないように思えます。いずれにしても、環境目的というのはISO14001規格の視点からみた改善であり、他の側面を無視していると思われます。
ともかく、基本に帰って考えると、現状の伊達鷽社においては、事業継続のさまざまな手を打っている状況を見てもらい、それらば包括的にISO14001を満たしていることを審査で確認してもらうべきでしょう。要するに、ありのままを見てもらい、審査を受ける側としては環境目的とはこれですというようなISO用語で説明をすることもなく、審査員に確認してもらうことでよいと思います。通常の審査も通常の状態をみてもらっていないから問題ではないのでしょうか?」
「森本さん、私も同意見です。厚化粧して審査を受けてもしょうがありません。美人はすっぴんでも美人。そして審査員はISO用語で説明を受けなくても、会社が規格適合か否かを判断できることが力量でしょう。
実際には、当社に来る審査員は、バーチャルでない当たり前の会社を審査するのが苦手な人が多いようで、誰が来てもこぼしています『ISOも業務と一体化すると審査が難しい』てっね」
「山田さん、ひとつ言っていいですか?」
「言うなと言っても黙ってはいないのだろう」
「あのう、森本さんというのを止めて森本君とでも呼んでくれませんか」
「うーん、これは個人個人の考えだと思う。会社に入ったら歳の差はないという意見もあるし、年配者であることは、それだけで社会経験があるから敬うべきという考えもある。目上なら『さん』で、目下なら『君』なのか? 僕はずっと営業にいたからお客様だけでなく調達先の会社の若い人を『さん』と呼ぶのは当然だった。僕は社外と社内で、『さん』と『君』の使い分けができるほど器用じゃない。知っているだろうけど、僕は営業では昇進できなくて年下がどんどんと課長になり、今まで目下だったのが目上になるという悲哀を経験してきた。まあ、そんなこんなで、誰にでも『さん』つけで呼ぶようになったのさ。気にしないことだ」

本日の楽屋裏
ところでこんな文章を書くのに、いかほど時間がかかるのかといいますと、ほんのしばしの間です。
かのコナン・ドイルは、シャーロックホームズのお話を競馬場でちょちょいのちょいっと書いたそうですが、私は競馬場まで行かなくても書けるというコナン・ドイル以上の・・・アッ、石を投げないで〜

蛇足
はたして何人の方がお読みになっているのだろうかということはやはり気になる。ISOの規格解説などでなく、ケーススタディという、物語もどきの怪しげなことを書いているのであるから一層気になる。
今まで休日に書いてアップしていると月曜日は一番多くアクセスがある。じゃあ、平日にアップしてみたらどうだろうか? と興味を持ってトライした。すると更新した翌日、多くのアクセスがあった。いったいみなさんどうして更新されたのかをウオッチしているのだろうか?
なぞは深まる



N様からお便りを頂きました(2012.04.13)
ケーススタディ 環境目的・目標 読みました
ケーススタディシリーズだけでなく、いろいろ眺めています。
まだ全部拝見しているわけではないですし、名古屋鶏さんや黒虎さんのコメントなども含めて読み返すことがあるので結構見ています。私ではうれしくないかもしれませんが・・・

「ISOも業務と一体化すると審査が難しい」

逆でしょう。
「ISOも業務と一体化していないと実態がわからず審査が難しい」

ところで、
”同じところに残りたかったら、一生懸命走らなければなりません ”
赤の女王仮説ですね。私の好きな言葉の一つです。

N様 毎度ありがとうございます。
いえいえ、皆様から多様な視点からのコメントをいただくことが私の勉強です。
三橋貴明という政治評論家がいますが、彼はインターネットの2ちゃんねるで仮説を提案し、それに多くの人による賛成や批判や修正提案をするのを受けて、よりよいアイデアにするという手法を編み出しました。集合知という言葉がありますが、一人の天才より大勢の知恵のほうが巨大です。もっとも考えない人がいくらいてもだめですが。
ここも私がなにかのきっかけをネットに投じる場であると思っています。
雨が降るには空に水蒸気があるだけではだめで、雨粒の基になる種、埃とかなにかが必要だそうです。私の投げ込んだ種がもとになって雨粒ができ、大雨が降るかもしれません。きっかけを投じる、それだけが私の存在意義です。
ところで「一生懸命走る」は単なる言葉遊び、深い意味はありません。というか、N様も私の駄文をいくつか読めば、ある考えを主張するのに、そればかりでは短く面白くもないので、私は言葉遊び、ダジャレ、有名人の発言の引用で水増ししていることがお分かりでしょう。・・イヤハヤまったく価値がない駄文で申し訳ありません。

ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(2012.04.14)
もうすぐ更新審査があります。
審査リーダーは移転時からずっと同じ人なのでそれはいいとして、今回は新顔の審査員が来られます。当然、事前面談をしてフルイにかけるわけですが、いきなり地動説を説明して面食らうといけないので、あらかじめISOについての当社の考え方をメールで送りました。
で、そのメールの内容が、「弊社の環境マネジメントシステムの考えは、一般的な会社とは異なると思われますので説明します。・・・」に書かれていることと、意味的に瓜二つなのです。まるでテポドン2号と銀河3号ぐらい「酷似」しています。
弊社には経営方針しかありません。また、事業計画と事業目標しかありません。
環境側面などISO用語が理解できる社員はいないので、通常の日本語で審査してください。
ISOの文書もISOの記録もないので、現実の業務で使っている文書・記録から適合の証拠を審査員ご自身の力量でもって探してください。文書・記録が備わっていない場合もあるので、そんなときは作業者の観察やインタビューから監査証拠を見つけてください。

と、まあこんな感じです。
もしかして、私の電脳にハッキングをかけました?

たいがぁ様 毎度ありがとうございます
いやあ、奇遇ですねえ
しかし、しかしですよ それが当たり前ではないのでしょうか?
当たり前が当たり前でないのはそもそもが異常です

名古屋鶏様からお便りを頂きました(2012.04.14)
個人的には森本クンにもう少し天動説で粘って欲しかったですね。
もっとも天動説派のヒトは地動説人間には思いもつかないようなトンデモ理論を爆裂させるので創作には難しいのかも知れませんが。

名古屋鶏様 そりゃ、私の想像力の不足です
でもね、会社員で天動説を語るような人は、他の仕事でも総すかんくらうでしょうねえ、そんな人がISO事務局が務まるのかというのも疑問
ああ、わけがわからん

自己レスです(2012.04.16)
この駄文は、アイソス日記というのがありまして、そこに東日本大震災の「復興事業が忙しくて審査準備ができない」は正論か?というブログがありました。

あまのじゃくな私は
考え方ですが、通常の審査も通常の状態をみてもらっていないから問題ではないのでしょうか?
厚化粧して審査を受けてもしょうがありません
美人はすっぴんでも美人
もっとも弊社に来る審査員は、バーチャルでない当たり前の会社を審査するのが苦手な人が多いようで、誰が来てもこぼしています
「ISOも業務と一体化すると審査が難しい」


とコメントしまして、おお、これって使えるなと思って一気呵成(約1時間)に書き上げたってわけですわ



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