13.08.20
マニフェストといっても産業廃棄物管理票のことではなく、政党の宣伝ビラに書いてあるもののこと。ちなみに
産業廃棄物管理票とは、産業廃棄物を排出するときに交付する法律で定められている伝票のことです。
21世紀になって、政党の約束あるいは公約をマニフェストなんて呼ぶのが流行りました。いや3年半で日本をめちゃめちゃにした民主党がはやらせたといいましょうか。じゃあその政党が壊滅したらマニフェストという呼称もなくなるのかもしれません。
では本日はマニフェストのお話。
私の知人が4年前の2009年、自民党、民主党のマニフェストを、それこそ眼光紙背を徹するごとく徹底して読んだ。通り一遍ではなく、税制、福利厚生、外交、防衛など種々の事項についてマトリックスにして比較検討した。そして民主党の方が言っていることがすばらしい、これに決めたぞと言いました。
結果は・・・・・ご存じのとおり。

政権をとったとたん、沖縄普天間基地移転問題での迷走、自分からアホ(ルーピー)ですと演説した首相、バカ鳩から鉋音に代わった途端に東日本大震災が発生しその対応の不手際、原発事故の処理で自称原子力技術者であらせられる首相がかきまわし、中国の我が国侵略を見て見ぬふりをした首相、いやそれどころか中国・韓国に土下座外交をして国民に軽蔑された。最後のノーだ首相はなにも決定せず、民主党内にもリーダーシップを発揮せず、素晴らしいパフォーマンスを見せて、いや見せてくれませんでした。
そして4年前に掲げたすばらしい民主党のマニフェストは実現されませんでした。

母さん、あのマニフェストはどうしたでせうね?
誰でも夢を持っている。欲望といってもいい。もちろん夢も欲望も持って悪いわけじゃなく、大いに持つべきだと思う。だが夢でも欲望でも持つだけなら簡単だけど、それだけでは逆にフラストレーションがたまる。夢は実現してこそ価値があり、夢を実現しようとする努力こそが生きがいだと思う。
おれは本当は大金持ちなんだと思っても現実は違うだろう。俺は大金持ちになるんだといっても、なにもしなければなるはずがない。手近なこととして宝くじを買って鎮守様にお百度参りするとかしなければならない。だが宝くじではお金持ちになれる確率は低い。
大金持ちになる確率を上げるには、どんな仕事が見込みがあるか考える、その仕事をする力量をつけるとか必要な資格をとる、そしてその職について一生懸命働く、といったことを積み重ねる必要がある。
そんなことから考えた。
マニフェストに書いてあることを比較し評価することは大事なことなのだろうか?
その前に、マニフェストに書いてあることが実現可能かどうかを検証することが必要じゃないだろうか?
そしてもっと大事なことがある。
マニフェストに示したことを、その政党が本気で実行する気があるかどうかを考えるべきだろう。
なにせ選挙区割りの見直しを野田首相が安倍と同意した後、政権が変わって安倍首相が実行するときに反対したという、約束を守らないというか忘れやすいというか無責任な政党なのだから。
いやもちろん4年前には約束を守らないということは、分らなかったかもしれない。だが4年前に、民主党のマニフェストが実現可能かを考えることはできたのではないだろうか?
4年前のマニフェストを思い出してみよう。
2009年民主党マニフェスト
いやあ、民主党のマニフェストを読むと改めて怒り悔しさが湧きあがってくる。
読まないほうが健康に良さそうです。

民主党のマニフェストとは小説のようなもので、バーチャルあるいは想像上のものだったとしか思えない。
たとえてみれば、小さな本物のケーキと大きなケーキの絵があって、多くの人が実物の小さなケーキではなく、絵に描いた大きなケーキを素晴らしいと思ったのが2009年だったのだろう。
あたりまえだが絵に描いたケーキは食べられない。そして絵を描くだけは誰にでもできたのだ。
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当然だが、憲法9条を守れば戦争にならないと語る共産党も社民党も同じく、実現するはずがないお花畑の妄想を絵に描いて掲げているだけだ。
本当にそうなら、憲法をたずさえて尖閣と竹島を取り戻して来い!
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マニフェストを見比べて良い悪いと考えたことは、そもそも間違いだったのだ。
マニフェストに書いてあることが、本当だろうか、実現できるのだろうかと考えないといけない。そうすれば民主党のかかげるマニフェストが実現できるはずがないと気が付いただろう。
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民主党ではないが、憲法9条があれば戦争にならないと主張する政党もある。今日本には憲法9条があるが、尖閣問題の解決には役立たないようだし、中国艦船を押しとめる力もないようだ。嘘をつくならもう少しまともな嘘をつかないといけないよ。
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民主党のマニフェストは野党として与党を批判するためのものであって、実現するためのものではなかったのだろう。もし本当に政権をとるつもりなら、もう少し実現可能性のあることを言ったのではないか?
しかし4年前の民主は「とりあえず政権交代」といっていた。とりあえず景気対策とかとりあえず福祉とかいうならわかる。とりあえず政権交代してなにになるの?
要するに、民主党というのは、はじめから政党として信任するに値しなかったのである。
お断りしておく、私はその知人と違い、マニフェストの比較表などを作らなかった。民主のマニフェストを一瞥しただけで実行可能かどうかわかった。そして実行する気があるかどうかなんてことは、はじめっからミエミエだったじゃないか。
民主党が衆院で2012年に、参院で2013年の選挙で敗れたのは
- 元々マニフェストなんてうそっぱちで、実行する気がなかったし
- 口蹄疫が流行してもまじめに対策せず、
- 地震が起きてもオロオロし、原発事故はエセ専門家がうそをつき、批判されたら開き直り、
- 特定アジアとの外交で国益を無視、いや先方の国益を尊重し国家の尊厳を貶め、
- 日本経済をボロボロにし国民生活を貧しくしたからだ。
そんな民主党の実態がばれてしまったので、マスコミが嘘をねつ造し偏向報道全開で民主支援を全開してもだめだったからです。

でも前に挙げた私の知り合いのような人は多かったのだろうなあ
そして、過去3年半の混乱、無為無策にも拘らず、いまだにマスコミが民主を応援を継続して、民主のダメさに気が付かない、盲目の国民がいるということは、嘆くばかりである。
ところでその知り合いが今はどう考えているのか、私は知らん。彼に死後の救いはあるのだろうか? いや個人として救いはあっても、日本に救いはないかもしれない。
せめて民主党関係者は全員地獄に行ってほしいなあと思う。

本日の心情
おおっと、本日の拙文は、民主批判ではなく、考え方についての批判である。
もちろん私は民主党は完全に間違っていると考えているし、大嫌いだ。
私は過去何度か
民主党について書いてきた。
今私が思っていることは、即刻民主壊滅してほしいことです。
そういえば一昨日(2013.08.19)の新聞で
「民主、総支部長刷新へ…百数十人、動揺広がる」なんて報道があった。衆院落選者を支部長(次期衆院候補)からはずして勝てる人に入れ替えるという。ところが「党勢低迷で新たな人材の発掘は難航必至」とのことで
「結局は前衆院議員の多くが再任される可能性」とある。
もう頑張らなくて良いから静かにしていてほしい。

本日の思い出
私が50代のとき連合の某幹部にたまたま会ったので質問したことがある。するとそいつは「オマエなんか何も分らないんだから余計なこと語るんじゃねー」と私に言った。ヤーサン並みの言葉使いだった。あの言葉、一生忘れません。
今そいつは参院議員だ。次回参院選で落選することを期待する。

呪いかも?

二三年前のこと、民主党の会合で演台の後ろに掲げた民主の旗を、恐れ多くも日本の国旗を切り裂いてこしらえたという
事件があった。
そんな行為を憎々しく思った、いや疎ましく思った日本国民は多かったのではないだろうか?
そんな心ある日本人の呪いが、いやもとい熱き思いが民主に及んだのではなかろうか・・・
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