論文名: | 大学における環境マネジメントに関する考察 |
掲載誌: | 埼玉学園大学紀要 経済経営学部篇(2015/12/01) |
著 者 : | 赤林 隆仁(アカバヤシ タカヒト) 埼玉学園大学 講師 |
注: |
現実にはISO関係者の中にも、有益な環境側面があると主張する人もいるが、ユニークではあるが誤った考えであることは間違いない。これは日本のISO14001の最高権威の寺田さんが講演会で語っているから議論の余地はない。
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注: | 唯一、環境影響をなんとかしろといっているのが緊急事態の場合である(ISO14001:2015 8.2c)。これはまあ、当然だろう。
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注1 |
母数が違うのでピークである2009年を100パーセントのパーセント表示とした。 |
注2 |
過去の大学の認証件数推移はJABが情報公開していないため、この論文の他に、「日本の大学における認証型環境マネジメントシステムの認証取得 および登録維持の現状と課題」(刈間理介)その他JABの過去の報告書などに載っている各年度の数値を基にした。しかし出典により認証件数が1・2件異なるので、件数が異なるときは間を取るなど多少調整した。 また2012〜2014のデータが見つからず、その間は鎖線で結んだ。 |
注3 |
ISO14001の総認証数のピークは2009年第一四半期である。上記グラフは各年末(年度末ではない)の数値なので、総認証件数は2008年末がピークとなっている。 |
注4 |
ISO14001の総認証数が約2万件に対して、大学の認証件数はピーク時で50件ほどのために、認証件数が1・2件変わっただけでグラフが凸凹になるのはやむを得ない。 |
注: |
総認証件数が2009年以降減少しているとはいえないとおっしゃる方がいるなら、平均値の差の検定をしてほしい。厳しめで有意水準1%でもよい。エクセルでちょちょっとクリックすれば済む。
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大学における環境マネジメントに関する考察について いつも、USO800のサイトを拝見し参考にさせて頂いておりますISO14001事務局のような業務をやっている者です。異動となり1年余りが経過いたしました。 本日の内容についても非常に参考になったと同時にいまだにこのような論(信仰?)が大学という場でまかり通っている事に驚きを禁じえず、初めてご連絡差し上げました。 僕の感想は、この論文の参考資料にISO14001の規格書などが記載されていないという事は規格を直接は読んでおらず他者の著作を読み間接的に理解している気分になっているだけの人かと思いました。 このような問題提起をして頂けると僕個人のISO規格への理解が深化し非常に勉強になります。弊社内でもいまだに有益側面なる造語を用いている者もおり色々と苦労があります。そのような者に説明するための理論武装の一環として今だ勉強している日々です。 今後も更新を楽しみにしております。ありがとうございました。 |
Y様 お便りありがとうございます。 サラリーマンは上司・同僚・部下がいて、軋轢を起こさず仕事は遂行しなくちゃならず、思ったことも本音も言えません。ですからおかしなことを語っている人がいるとストレスが大変ですね。 私は幸い(?)サラリーマンを卒業して定年後を楽しんでおります。実は私も現役時代に付き合いのあった某大学教授(この論文の著者とは違います)が有益な環境側面大好き人間だったので苦労しました。喧嘩もできず、相手の方が目上ですから説得もできず・・ さて、この著者はY様のおっしゃるようにISO規格を読み込んでいないようにみえますね。それと有益な環境側面という語に対しての反論や批判ということなど調べていないようですね。 環境側面などはISOに携わっていないとわかりにくいとは思いますが、認証件数の増加、減少についてはこの先生はいささか感受性が違うのか、それとも自分の意見を主張したいのか、ちょっと変です。 ともあれいろいろな人がいるなという観点で非常にこの論文は参考になりました。 また気分がのったときはお便りください。 |
大学における環境マネジメントに関する考察 これは考察者の「頭の中にしかない世界」の考察ですね。異世界の話ですわ。 死ぬまでの間に「あれは黒歴史だった」と自分で気づかなければ良いのですが。 |
名古屋鶏様 毎度ありがとうございます。 最近は「異世界居酒屋のぶ」なんて小説・コミックも流行っていますので(実はトリコになりました)、「異世界環境マネジメントシステム」なんてのもあってよいのかもしれません。 おっと、もちろん学問ではなく小説の世界でお願いします。 |