佐藤正久を読む

2019.12.05
お断り
このコーナーは「推薦する本」というタイトルであるが、推薦する本にこだわらず、推薦しない本についても駄文を書いている。そして書いているのは本のあらすじとか読書感想文ではなく、私がその本を読んだことによって、何を考えたかとか何をしたとかいうことである。読んだ本はそのきっかけにすぎない。だからとりあげた本の内容について知りたいという方には不向きだ。
よってここで取り上げた本そのものについてのコメントはご遠慮する。
ぜひ私が感じたこと、私が考えたことについてコメントいただきたい。


真珠湾攻撃 「ニイタカヤマノボレ」と題して以前から何度もというか、毎年々々書いてきました。でも真珠湾攻撃からもう80年近く経った今、もう時代背景も日本人の心象も全く変わってしまいました。真珠湾攻撃の時期になったからといって、もうニイタカヤマノボレを枕に書き始めても理解されることはなくなったようです。

それで今年は現代の志士が書かれた本を読んで考えたことを掲げます。
最近は日本を愛する人、自虐史観は間違っていると発言する人が増えてきました。日本が好き、郷土を誇りに思う、あるいは祖先を敬うのは当たりと思う人が増えています。いくら日教組が自虐史観を植え付けようとか、マスコミが中国や韓国を素晴らしいと宣伝しようが、素直に考えておかしなことはおかしいと発言する人は増えています。その状況にサヨクが焦り、愛国者をネトウヨなんてレッテル貼りしています。でもそもそも朝日新聞を始めとするサヨクが非論理的で偏向しているのに、まっとうな人をネトウヨ呼ばわりするとは言語道断です。
「朝日きらい」という本があった。あれは朝日がきらいな人を分析()して、おかしな人だと解説しているが、あんなデタラメな我田引水の論理では読んで呆れるだけ。サヨクであれ、愛国者であれ、つじつまが合うまっとうなことを書かないとだめだ。
ともかく、ここに令和の志士がいる。彼の本を読んだ感想である。

ヒゲの隊長 佐藤正久という方をご存じでしょうか?
それじゃ、「ヒゲの隊長」って聞いたことありませんか?
ご存じない? 困ったなあ〜
彼は自衛隊の幹部としてゴラン高原に派遣され活躍し、その後退職して参議院議員になり、副大臣などを歴任している。彼が私と同じ福島県出身であることから、私は彼の名前を見るたびに気にかけている。
とはいえ彼の著作は読んだことがなかった。読むきっかけとなったのは少し前に読んだ本で、この方の「高校生にも読んでほしい海の安全保障の授業」という本を引用していた。それで頭の片隅に本のタイトルが残っていた。

実を言って私が本を読むきっかけは、本を読んでいてそこで引用している本とか末尾の参考文献リストに載っている本を読むという連鎖が多い。新聞や週刊誌などは読まないしテレビも観ないから、そこで広告している本やはやりの本などは読む以前に知らない。ほとんど毎日電車に乗るから中つり広告とか窓ガラスに貼ってある広告は見る。とはいえ、そういうものは健康とかベストセラー小説とかハウツー本がほとんどなので、私はあまり興味がない。

半月ほど前、友人と久しぶりにランチを食おうという約束をしていて、少し早めに着いたので駅近の本屋で時間をつぶした。そのとき棚にあった「高校生にも読んでほしい海の安全保障の授業」というタイトルが目に入り、おお先日読んだ本が引用していたものだと気が付いた。 奥付を見たら出版されたのは2016年で少し前になる。斜め読みして面白そうだと思い、ちゃんと読もうと、その場でスマホで「その本図書館にあります」をチェックしたら見つかったので、すぐに予約した。そのとき図書館には数冊蔵書があり、どれも貸し出しされていないのが分かった。出版されたときには、そうとう多くの人が読んだのではないかと思う。というのは図書館が同じ本を複数買うなんてベストセラーでもないとない。その後友人とランチを食べ終わった頃には図書館に予約したことも忘れた。数日後に用意ができましたと図書館からメールが来てまた思い出した。

立ち読みでは前半しかみていなかったが、半ば以降は、タレントの春香クリスティーンとの対談である。このクリスティーンは靖国発言で炎上した奴だ。なんでヒゲの隊長はこいつを相方に選んだのか、いささか納得できない。まして問題発言は2013年、この本は2016年出版、まだ国民はあの女の暴言を忘れてはいなかったろう。それともヒゲの隊長は、アホとかサヨクも取り込もうと、この女を選んだのだろうか?

さて私は対談本というのが好きでない。というのは一人が語れば済む話を、二人の対話で表すわけで、必然的に冗長になる。紙の無駄、時間の無駄としか思えない。伝えるべきことは、起承転結を記し、その理由を述べてくれれば必要十分だ。それを脇役との会話で水増しするなんて紙の無駄、読む時間の無駄、対談集を止めて欲しいとは言わないが読みたくもない。
と思いつつ読んだ。やっぱり時間の無駄であった。日本が平和ではないこと、近隣諸国の侵略を日常的に受けていること、それにどう対応するかそういうことは分かったが、それを対談という形で提示するのはロスでしかない。

春香クリスティーンとか対談集ということはともかく、佐藤正久氏のお考えにまったく同感である。ということで彼の本を少し読んでみようかという気になり、図書館の蔵書検索で彼の著書を探した。引退後、私が自腹で本を買うなんてめったになく、それも中古の安い本限定である。
政治家になるくらいだから、彼も結構本を書いている。とりあえず図書館にあり、すぐに借りられるものを借りて読んだ。

書名著者出版社ISBN初版価格
高校生にも読んでほしい
海の安全保障の授業
佐藤正久ワニブックス48470951892016.12.141426円
高校生にも読んでほしい
安全保障の授業
佐藤正久ワニブックス48470936902015.08.051020円
国を守るお仕事
そもそも辞典
佐藤正久シーアンドアール
研究所
48635422592017.09.271683円
新軍事学入門飯柴智晃ほか
下記注
飛鳥新社48641043012015.09.101650円
守るべき人がいる佐藤正久ワニブックス48470908452012.06.141362円

注:
佐藤正久の著書ではなく、インタビュイー(取材を受ける人)として登場

本によってそれぞれ重点も異なるし、対象としている読者も異なる。しかしその主張は皆同じである。それは「国を愛そう、みんなで国を守ろう」ということだ。特に「守るべき人がいる」では「守る」という言葉が何度も何度も出てくる。
私だって捏造を報道する朝日新聞社前で毎週抗議活動を行い、条約破りでイチャモンをつける韓国へのデモにはできる限り参加している。中国の尖閣問題、北朝鮮のミサイルや拉致事件の抗議集会やデモにも参加している。
しかしヒゲの隊長のいう「守る」とは、言葉とかそういう行動だけではない。中国の漁船が不法に侵入して来ればそれを排除すること、我国の主権を外国が侵したならそれを糾弾すること、災害にあっている人がいれば我が身を捨てて助けること、事実と異なることを教育して我が国を貶める国に行き抗議すること、それが彼の言う「守る」である。
苦言も語る。「国を守るなら、自分の生活をある程度犠牲にしなければならない」
当然だ。客が減るから日本のルールを守らない韓国観光客も受け入れろというなら、韓国に軽蔑されることを甘受しなければならない。いやヘラヘラ笑っているわけにはいかない。韓国が輸出管理を守らず、日本が自由主義陣営から爪弾きされたら、お客さんが減るどころじゃない。日本に対する国際社会の制裁が待っている。
正義とは何かもわからず金勘定しかできないなら地獄に落ちろ。

沖縄県知事デニー某が本土の援助がなくてもやっていけるとか言っていたが、首里城が火事になったら再建よろしくって! 恥もなければ記憶もないのか?
首里城再建はしなくて良いけど、行政サービス…警察、消防、行政のお仕事…は地方交付税がなくても沖縄県はやっていけるよね?

ルーピーハトポッポ そしてヒゲの隊長は、日本人でありながら、いや国会議員でありながら、日本のために働かない人たちを糾弾する。特に旧民主党の無作為に対して日本人の命を粗末にするな、なぜ助けなかったのかと厳しく責める。鳩山の悪行、菅直人のふざけた行為、野田佳彦の優柔不断。ヒゲの隊長があげつらう悪行を読むと「民主党政権は悪夢」どころか「民主党政権は地獄」だったことを改めて思い出す。ルーピーによる普天間の問題化、尖閣での海上保安庁と漁船に偽装した中国船の攻防、北朝鮮のミサイル実験への対応、東日本大震災での不適際…ヒゲの隊長の本を読み「民主党政権の地獄」を思い出すと頭に血が上り手が震える。

今、立憲民主党とかその他名前を替えた政党にいる旧民主党所属議員が、「我々は民主党ではない」なんて寝ぼけたことを語っているのをみると心底許せない。鳩山は今でも特定アジアに行けば反日活動に勤しんでいる。 そしてサヨクのちょうちん持ちマスコミは今日も中国、韓国、北朝鮮上げに励んでいる。日本再生にはこれらを潰すしかない。

いやいや自民党だっておかしな議員は多い。
二階はどうなんだ? 彼は韓国の代弁者か、スポークスマンなのか?
石破は共産党員なのか? 悪魔と手を組んでも総理になりたいのか?
小泉元首相も、ボケたのか、とち狂ったのか? バカを騙らず隠居してほしい。

テレビを観れば、やくみつる、立川志らく、関口 宏、鮫島 浩、青木 理、玉川 徹、ラサール石井とか愛国心のない奴ばっか……悲しくなります。金 美齢と金 慶珠では、同じ金でも純金と贋金の違いだ。

荒川静香
スポーツ選手というのはナショナルフラッグを背負っていることからか、国旗と国歌を大事にしますね。オリンピックで優勝して、ナショナルフラッグをもって場内一周できたら最高でしょうね!
羽生結弦が国旗を床に置いちゃいけないと語ったと聞いて、しっかりしているなと思った。イチローや室伏は世界レベルの超一流だけど、愛国心も超一流だ。

2019年12月の今、共産党も立憲民主党も類似政党も、さくらを観る会の大騒ぎ、そんなことよりも経済、外交、エネルギー政策を考えて欲しい。よく保守政権が危なくなると、有名人を逮捕したり、北朝鮮が応援してミサイルを打ち上げるなんていうヨタ話がされる。
私はその逆だろうと思う。
つまり香港で中国が警察や軍隊を使って民主派を殺したり暴行していること、北朝鮮がミサイル実験をすること、韓国が輸出管理令に違反していることを隠すために、サヨク政党が保守政権の揚げ足をとって国民の関心をそちらに集めようとしているとしか思えない。
つまり共産党、立憲民主党その他のサヨク政党は、日本の潜在的敵国である中国、北朝鮮、韓国(俗に特定アジアと呼ばれている)の支援団体なのだ。あるいは特定アジアの日本での活動拠点なのだろう。

ヒゲの隊長さん、頑張ってください。敵は多いし味方は少ない。それが現実です。
もちろんあなた一人におんぶにだっこするつもりはありません。私も微力を尽くしております。

ヒゲの隊長は良いこともたくさん書いている。

おっと、ほめるばかりではない。ヒゲの隊長にいくつか改善してほしいことがある。
「命を使う」どころか「金を使う」こともない。ほんのちょっと「気を使って」ほしい。

いえ、苦情ではありません。そういうところに気を使うと、ヒゲの隊長の本が少しでも多くの人に読まれると思います。


日の丸 本日の誓い
私は親孝行し、兄弟は仲良く、夫婦は助け合い、友情を深め、誰にでも親切にし、礼儀を忘れず、勉学に仕事に励み、法と道徳を守り、人格向上に努めます。
そして、万一非常事態が起きたときは、国と近隣住民のために働きます。
教育勅語の私なりの現代語訳



あきたいわん様からお便りを頂きました(2019.12.06)
おはようございます。
最初「だれ?」と思いましたが、わが地元にも看板のある「ヒゲの隊長」さんでしたか。
わたしも、図書館を活用するようにしようと思います。新品購入はできるだけやめます。

あきたいわん様 毎度ありがとうございます。
ヒゲの隊長の看板がある地元?
あの笑顔のベニヤ板一枚くらいの大きな看板を想像してググったのですが、選挙の看板、講演会の看板、そういったものしか見つかりませんでした。
もし見かけたらスマホで撮って送ってください。このページに上げたいです。


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