「韓国のなかのトンデモ日本人」 野平俊水 大北章二 good

出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
双葉社 4-575-29679-12004/05/201500全1巻

知人から聞いた、日本人と結婚した韓国人女性の実話です。
その女性は日本人と結婚して約10年前に日本に来ました。日本の空港に降り立って驚いたのは、日本人の女性が着物を着ていないことと、男性がちょんまげをしていなかったことだそうです。
これ、冗談やウソではありません。
わしじゃよ
家内じゃよ
ワシはちょんまげをゆったことはない
ワシが着物を着たのは、子供の頃手ぬぐいの寝巻きを着たのと、結婚式のときくらいかな?
娘の結婚式は借り着のタキシードであった。
私が着物を着たのは、成人式、お友達の結婚式、おばさんのお葬式、娘の結婚式と半世紀で10回くらいかしら?

今から10年前 95年に、日本人で韓国人がどう暮らしかなんて知らない人がいたでしょうか?

そりゃ、いたでしょうけどね  

でも私は韓国人が車も見たことがなく、ネクタイもしていないなんては思っていませんでしたよ
1995年当時、既に韓国の造船は日本を抜いてましたし、自動車生産台数は世界第5位で輸出も始まっていました。
man2.gif そのようなことはビジネスに関わっている人にとっては常識と言うか、自分の仕事に密接に関わっていることでした。そんなことも知らないとこの日本ではサラリーマンをやっていけるはずがありません。
実を言って日本の企業が韓国に工場を作ったのは70年代です。すぐに韓国の人件費が上がり、東南アジアに工場を移していきました。ですから韓国に工場を作ったり指導に行ったりそして撤退するために大勢の日本人が韓国に行ったわけです。
ところで日本人がちょんまげを結っているなんて、10年前でもヨーロッパ人もアメリカ人も思ってもいないんじゃないですか?
だってディズニーのトイストーリー(95年)にだって日本人は出てますからね・・・悪役で 
これも10年位前の話ですが、私の知り合いでアメリカに仕事で赴任した人が田舎町のレストランで箸を使っている現地つまりアメリカ人を見て驚いたといいます。
国際化の時代ですから、我々がハンバーガーを食べても不思議ではなく、アメリカ人が箸を使っても不思議ではないのでしょう。
キプリングが大昔いいました。「東は東、西は西」と
キプリングの詩のもともとの意味は「東と西は交わることはない。しかし、勇者があいまみえるときには、東もなく西もなく、国境もなく、民族や生まれの別もない。」というような意味なそうな?
まあ、一般的には最初のセンテンスの「東と西は交わることはない」という意味に使われております。
日本海を挟んだ日本と韓国の東西関係は相互コミュニケーション不在のようです。まさに「東は東、西は西、日本は日本、韓国は韓国」なのでしょうか?
何しろ日本海の呼称さえ韓国は独自に東海と呼んでいるそうです。
まあ、なんと呼ぼうとカラスの勝手ではありますが、日本には東海地方とか東海村あるいは東海市というれっきとした地名がありますので、日本人には通用しないとお含み置きください。
「韓国人はカラスか?」なんて突込みがあるかもしれません。
お断りしておきますが、カラスは従軍慰安婦なんてうそはつきません。
本当を言えば相互不信でもないのでしょう。日本は韓国に対して不信感をいだかず、偏見もなく受け入れております。少なくとも私はキムチが韓国のものだから食べないぞ!とか冬ソナは見てはいけないなんて家内に言いません。
でも韓国は日本文化があまり好きではないようなのです。
というか、日本の音楽やテレビドラマなどを著作権も払わず真似をしているし、あるいは日本のアニメなどを自国製のような顔をして放送しています。
こういったパクリや真似を糾弾するウェブサイトはたくさんあります。著作権を尊重しない国家は泥棒国家ですよ、
前言を翻します。「東は西を受け入れ、西は東を拒否する。」が正しいようです。


さて、この本は四国の田舎の本屋で買いました。田舎に行きますと一時間に1本とか2本しか電車がありません。私は電車が来るまで一人駅舎にたたずんで・・・・いる気にもならず、その辺を散策しておりましたら小さな本屋(正確には雑貨屋)がありそこにこの本があったというわけです。

そして九州へ飛ぶ飛行機の中で読みました。この本の前半分は韓国アダルトビデオの紹介というか分析でありまして、セックスの映像が多々載っております。たぶんそれで本屋の店主はこれはエッチ本と間違えて仕入れたのではないかとかんぐります。そうでもなければ田舎の雑貨屋同然の本屋に置いてあるはずがありません。
そんな写真が多々あるわけですから、公共の場所あるいは飛行機や電車の中で読むときは若干人目を気にします。といいましても私の歳になると恥という概念が磨耗してしまっておりまして、気にしません・・・・
そして北海道への飛行機の中で文章を考えたというジャパンワイドなのであります。


著者の片方はここで紹介した「韓国・反日小説の書き方」野平俊水氏、この本でも切れのいい日本語で書いております。
日本の歌をパクッテ歌ったシンガーが韓国で批判された話がでてきます。それは模倣したのが悪いと批判されたのではないそうです。日本の歌を模倣したからなのだそうです。アメリカの歌ならば真似してもパクッテも良いようなのです。なかなかユニークで理解困難な価値観といえましょう。


この本の終章は次の言葉で終わります。

「ドラマで見たくないものを、目をそらさずに見ることこそが真の日韓友好により近くなるのだ。」


でも真実を知るのは韓国人にとって辛いことに違いない。
従軍慰安婦はいなかったこと、二国間の経済格差の現実などなど・・・
そしてなによりも日本人が韓国の存在など気にしていないことを知ることは耐え難いだろう。
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おっと、日本人も忘れてはいけない
ヨン様に熱を上げているオバサマたち、
ヨン様を含めて韓国人が日本人をどう認識しているかを知らずに本当の付き合いは成り立ちませんよ。
アンニョンハセヨなんて口ずさんでも意味ありませんぜ


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