このような私でもときどき会社で英語の電話を取ることもある。
そんなときは、度胸とあいきょう(?)で乗り切るのである。人間、コミュニケーションをとろうとする気持ちは万国共通なのである。
といっても、会話が通じたと思っているのは私だけかもしれない。

しかし、英語で話せなくても英語的話し方というのがあると思う。
実は、私は英語的話し方が得意というか、常日頃実践していると自負している。
では、本日は英語的話し方についてのおはなしである。
教育の専門家であり、英語の達人であるKABU先生、ツッコミを入れないでね
英語的話し方というからには、もちろん日本語的話し方というのが存在する。
では日本語的話し方とはいったいどんなものだろうか?
「風呂・飯・寝る」という例えがある。
今ではまさかそんなことを言う夫はいないだろうが、帰宅したら夫が奥様と交わす会話はその程度であるというたとえ話である。
ところで、「ロックンロ〜ルウィドウ〜♪」という歌詞を覚えている方はいらっしゃいますか?
多くの日本人の間では、夫婦であろうと職場であろうと、話し言葉に主語・述語が明確でなく、単語あるいは語句が弾丸のようにポツポツと飛んでくるだけであるが、同じ生活環境で暮らしているので以心伝心、コミュニケーションがとれるのであろう。
まさにこれが日本的話し方である。
さて、ここまでの文章、500文字を読み返してみてください。おばQの書く文章はすべからく主語があり、そのほとんどは「私は」ではじまっている。
これが私の言う、英語的話し方、いやこのばあいは英語的文章である。
そしてこれをそのまま話し言葉とすると「英語的話し方」になる。
では、英語的話し方を練習してみましょう。
- 道を歩いていたら、かえるが轢かれて死んでました。
もっともこんなこと都会ではあまり見かけませんか? 田舎では毎日でした。
この場合、こう言いましょう。
「私は車に引かれた、かえるを見つけた」
決して「かえるが轢かれていた」とか「かえるがかわいそう」なんて言っちゃいけません。
特に後段の表現は事実ではなくあなたの印象、感情しか述べていません。そういう表現では国際人になれません(謎)
- テレビで有名芸能人が離婚したと報じていたとします。
最近は、森進一とか郷ひろみなんて大物芸能人の離婚があいついでます。
私には家内との離婚なんて想像もつきません。なにしろ死でさえも分かつことができない仲です。
そんなときは、「私はテレビが○○の離婚を報道しているのを見た」といいましょう。
「テレビが○○の離婚を報道していた」といっちゃいけません。
- 「飯・風呂・寝る」をどういえばよいのでしょうか?
英語的話し方に翻訳しますと、
「私はまず夕飯を食べて、風呂に入ったらすぐに寝たい」というところでしょうか。
でももっと心を込めてこう言いましょう。
「俺は会社でいろいろトラブルがあってさ、疲れちゃったよ。とりあえず簡単なものでいいけど夕飯食べたら風呂に入ってすぐに寝たいな」
奥様と寝たいのか、ひとりで寝たいのかは不明でありますが・・・

この英語的話し方のメリットはたくさんある。
まず、責任の所在が明確になる。朝日新聞のように誰の考えかわからないようなあいまいもこな話しには決してならない。
それ以前に、考えがまとまらないと話ができない。
「アー、ウー」としか言わなかった総理大臣もいました。もう30年も前のことですが・・・
政治家であるならば「私はこう考える」「私はこれこれを約束する」と発言して欲しいものです。
オオット、今でも野党の党首には言語明瞭・意味不明、人の揚げ足取りとアジしか語らない方もいらっしゃいます。どうぞ、英語的話し方をお願いいたします。
英語的話し方ですと、お互いに誤解することが少ない。
少し前の朝日新聞に次のような社説があった。
「日本政府と国会は中国侵略での破壊や虐殺を認めず、正式な謝罪もしていない。このような国は常任理事国にふさわしくない。それが訴えの内容だ。」(05.04.07)
この文章を読んでどのように受け取るか、人によりさまざまであろう。それは読解力の差ではなく、文章が稚拙あるいは詐欺的であるからである。
TOEICという英語検定がある。最低点で10点、満点で990点だそうだ。
私は受験したことはないが、はたして100点くらいは取れるのであろうか?