アイからはじめよう 2005.04.24 
私は英語が苦手なのは言うまでもない。
私の師、KABU先生からいただいた英語の教本を読み、CDを聴いているが、いっこうに上達の気配はない。
先生が下さった本が悪いのではなく、私の頭が悪いせいであることは間違いない。

TOEICという英語検定がある。最低点で10点、満点で990点だそうだ。
私は受験したことはないが、はたして100点くらいは取れるのであろうか?

このような私でもときどき会社で英語の電話を取ることもある。
そんなときは、度胸とあいきょう(?)で乗り切るのである。人間、コミュニケーションをとろうとする気持ちは万国共通なのである。
といっても、会話が通じたと思っているのは私だけかもしれない。 

しかし、英語で話せなくても英語的話し方というのがあると思う。
実は、私は英語的話し方が得意というか、常日頃実践していると自負している。
では、本日は英語的話し方についてのおはなしである。 
教育の専門家であり、英語の達人であるKABU先生、ツッコミを入れないでね

英語的話し方というからには、もちろん日本語的話し方というのが存在する。
では日本語的話し方とはいったいどんなものだろうか?
「風呂・飯・寝る」という例えがある。
今ではまさかそんなことを言う夫はいないだろうが、帰宅したら夫が奥様と交わす会話はその程度であるというたとえ話である。

「だんな」とか「ご主人」と言わずに「夫」というところに、おばQジジイは男女平等をモットーとしジェンダーフリーに尻尾を振っていることをご理解ください。


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おれは死んだのか?
私はいつも家内から、「私はインターネット未亡人だ、あなたは帰ってくるとパソコンしか相手にしていない」といわれる。
まあ、それも事実と大きく変わらないのだが・・・私と家内の交わす言葉が他の夫婦より少ないと思われるといささか心外である。
なにしろ、私どもはおしゃべりであるからものすごい量の言葉の交換があるのだ。
ただ、私がモニターに向かっている時間も多いということに過ぎない。
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私はインターネット未亡人よ
ところで、「ロックンロ〜ルウィドウ〜♪」という歌詞を覚えている方はいらっしゃいますか?

多くの日本人の間では、夫婦であろうと職場であろうと、話し言葉に主語・述語が明確でなく、単語あるいは語句が弾丸のようにポツポツと飛んでくるだけであるが、同じ生活環境で暮らしているので以心伝心、コミュニケーションがとれるのであろう。
まさにこれが日本的話し方である。
さて、ここまでの文章、500文字を読み返してみてください。おばQの書く文章はすべからく主語があり、そのほとんどは「私は」ではじまっている。
これが私の言う、英語的話し方、いやこのばあいは英語的文章である。
そしてこれをそのまま話し言葉とすると「英語的話し方」になる。 この英語的話し方のメリットはたくさんある。
まず、責任の所在が明確になる。朝日新聞のように誰の考えかわからないようなあいまいもこな話しには決してならない。
それ以前に、考えがまとまらないと話ができない。
「アー、ウー」としか言わなかった総理大臣もいました。もう30年も前のことですが・・・
政治家であるならば「私はこう考える」「私はこれこれを約束する」と発言して欲しいものです。
オット、今でも野党の党首には言語明瞭・意味不明、人の揚げ足取りとアジしか語らない方もいらっしゃいます。どうぞ、英語的話し方をお願いいたします。

英語的話し方ですと、お互いに誤解することが少ない。
少し前の朝日新聞に次のような社説があった。
「日本政府と国会は中国侵略での破壊や虐殺を認めず、正式な謝罪もしていない。このような国は常任理事国にふさわしくない。それが訴えの内容だ。」(05.04.07)
この文章を読んでどのように受け取るか、人によりさまざまであろう。それは読解力の差ではなく、文章が稚拙あるいは詐欺的であるからである。


「『日本語から考える英語表現』の技術」  柳瀬 和明
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
講談社 4-06-257471-32005/03/30800全1巻

出張のときに山陽新幹線の中で読もうと、新大阪の駅の本屋で買いました。
KABU先生、信じてください。
決して先生からいただいた本だけでは不十分だと疑ったのではありません。電車の中の暇つぶしに買ったまででございます。

この本では、英語あるいは英語表現についてほとんど何も書いていません。
英語に上達するためには、文法とか単語とかヒアリングが重要であるとか、あるいは人間として深みがなくちゃいけない、なんてことも一切書いてません。
この本は日本語表現について書いています。
この本では、英語を話すには「私たちが日常読み書き話している日本語をそのまま英語にしようとしても無理ですよ」と書いている。
日常語っている日本語に、主語と述語を補って省略のない本来の日本語の文章にして、これを英語にしないといけないと語っています。
これを読んで私は思ったのです。

私はすでに英語上達のレディネスは完了だ。
私なら英語の達人になれるのではないか?
KABU先生、いかがなもんでしょうか?

本日のおさらい

人には愛を、
話は I からはじめよう



KABU先生のブログにお断りを書き込んだところ下記コメントを頂きました(05.04.24)
KABU先生のお名前を書いたことのご了解を得たと理解します。
佐為さん 読みました。
そうですね。コミュニケーションは「愛」から始まり英語でのコミュニケーションは「I」から始めよ。
なかなか含蓄ですね。メモメモ。