ウェブの管理といっても、日々の更新とかアップしたファイルをどう扱うかという論ではない。ご訪問者への対応方法といえばよいだろうか、いただいたご意見にどう対応すべきかということである。
昔といってもほんの15年位前まではマスコミがすべてであり、我々は自分の意見を世間に主張するということは困難であった。せいぜいが新聞に投書するとか、ビラを刷って街頭で配るくらいしか方法がなかった。
|
今の人には想像もつかないだろうが、コピー機もプリンターもない60年あるいは70年代にビラを刷るということは大変困難だった。
小規模ならガリ版とか、枚数が多ければ印刷屋に頼むしかない。
そういう意味では一般市民の発言権が増したのは技術の進歩によるのだろう。
|
今と違い官公庁や警察に手紙を出すというのはかなりハードルが高かった。ましてや、自分で放送局を開設することもできなかった。広く世間に主張することはできなかったといってもよい。
NHKや朝日新聞などテレビ、新聞の大マスコミのみが絶対的な力を持ち、それらが報道することは神の声であり、我々民百姓
(たみひゃくしょう)の意思が取り上げられることはなく、無視されていた。

更にマスコミの報道スタンスは公平無私とは程遠く偏向はひどかった。
横柄無視だったのかもしれない 
特に政治、外交に関しては、とんでもないことが報道されていた。共産主義的見方、反政府的言動、反米親中、反権力が正義であり、文化であるという立場は今も昔も変わらない。またマスコミでの芸能人の発言も客観的にみて偏ったことが多く、そういった偏向報道は一般国民の意思決定に大きな影響を及ぼしていた。その影響とは、捏造された歴史の教宣であり自虐史観の押し付けである。その構図は今でも変わっていない。
証拠? 吉田清治をあげれば十分であろう。
犯罪に関しても裁判が始まる前に被告人を断罪していたのである。
マスコミは立法・行政・司法に続く、第4の権力と呼ばれたのである。まさにそのとおりであり、そしてその権力は他の三権と異なり、国民の審判を受けない特権階級であった。
いや、今でもそうなのである。まして
NHKはその運営資金を強制的に徴収しかつ行政の指示に従わないという、官と民の双方の特権を持つというリバイアサンなのだ。
しかしインターネットは我々すべての人に、世界に発信する手段を与えてくれた。もちろん発信者以外が、その発言に気付いてくれるか、耳を傾けてくれるか、賛同してくれるかは別問題である。しかし、発言する手段を得たことは大きな進歩である。
まさにアームストロング船長の言葉を借りて「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」と言ってもいい。
具体例をあげれば、ビデオデッキを買った客が世界規模の大メーカーの対応が悪いと叫べば、大メーカーが動転するのである。
およそネットの世代で東芝ビデオ事件を知らないものはないだろう。
インターネットとはすばらしいものだと思う。
インターネットで発言する方法はたくさんあり、その手段は時代と共に変化している。
- ホームページ(ウェブサイト)というものがある。
今ではどの企業も政党もおおやけの性格を持つ組織はほとんどすべてが設けているが、個人のウェブサイトは最近下火である。開設や維持管理が面倒だとか、いろいろあるからだろう。
既に私も前世紀の遺物となりつつある。(本当は開設は21世紀であるが)
- ブログ
見た目にはウェブサイトとほとんど変わらないが、維持管理が楽なことと、コメントやトラックバックなんていう便利な道具もあり、よほどデザインなどにこだわりがないと従来のウェブサイトからブログに移行してしまうのも無理からぬこと。
- メール
インターネットの発言ツールは自分が作るまでもない。政党でも政府機関でも、外国の機関でもメールアドレスを知れば、ドンドンと発信することができる。そしてなんと郵便と違い切手がいらないのだ。
メールアドレスをいくつも持って多数の意見をよそおうこともできる。
しかしながら多くの政党や会社でも苦情窓口を明示していないところも多く、また回答してくれるか、対応してくれたかは判然としない。一方通行なのである。
- 掲示板
誰でも意見を書き込めるものであり、それのみが独自に存在しているケースもあり、ウェブサイトの付録としてあることもあり、ひとつではなく複数の掲示板で構成される場合もある。
さて、本題に入る。個人で開設しているウェブサイト、ブログ、掲示板に書き込まれたコメント、送信いただいたメールをどう受け止め、どう処理すべきかを考えたい。
私はこの『日本人よ誇りをもて』に開設から今まで一般向けの掲示板を設けていない。
|
実を言って内輪の仲間の連絡用に掲示板を設けていたが、どうして見つけたのか援助交際や金貸しの自動発信と思われるものが数多く書き込みされるようになりこれも廃止した。
|
その理由は簡単だ。私はこのウェブサイトを四六時中見ているわけにはいかず、もし見ていない間に変な書き込みや議論が紛糾したら困るという理由である。
過去にそのような事例はたくさんあり、ウェブの管理者やプロバイダの責任が問われたことも多々ある。最近はそういったトラブルを聞かない。みな責任を感じてしっかり管理するようになったのかもしれないし、もう手の打ちようがない・どうしようもないとあきらめたのかもしれない。
しかし私の言いたいことを書くだけではなく、私の意見がどのように受け取られているのか知りたいのは当然である。また意見交換することにより一層考えが深まる。同時に苦情、抗議を受けないと説明責任を果たせない、などなどの理由から
お便り欄を設けている。
なぜ直メールで受け付けないのかというと、メールだと相手のメールアドレスがこちらで分かってしまうのではまずいだろうと考えただけである。実際に書き込まれる方の過半数はメールアドレス欄が空白である。もっとも今では、携帯メールとかヤフーメールとか個人を特定されないメールアドレスがたくさんあり、あまりこちらで心配することもなさそうではある。
いずれにしても、私の主張に対して言いたいことがあれば書きこんでくれればよろしい。そして実際たくさんのご意見をいただいている。
このご意見にはいろいろな種類がある。
種類 | 私の反応 |
私の意見にご賛同されるもの | ありがとうございます。心強く感じます |
私のご意見に反対されるもの | 私と考えが違う方がいても当然です |
私の発言の根拠、ソースを求めるもの | それも当然です |
私に質問・相談されるもの | うーん、相談相手が私でよろしいでしょうか? |
突っ込みケタグリをかけるもの | 同志が多いですがいちげんさんからもあります |
私の間違いや証拠を補強してくれる情報提供 | ありがとうございます。 |
死ねとか、アホとか一語のもの | 無視させていただいております。
でも来ないよりはうれしいです。 |
私は開設当初からこれらのお便りで、掲載してよいとあるものについては私のコメントをつけてアップした。掲載しないで、というものについてはメールアドレスがあればそちらに回答してきた。メールアドレスもなく、掲載しないでというものについては拝読し、必要な対応をしてきたつもりである。
このように直接ウェブにアップすることではなくワンクッションおくことにより、公序良俗に反するようなお便りを排除することができたし、また公正性を期すこと説明責任を果たしてきたと思います。
実を言いまして、この作業はすべて手作業です。ホームページビルダーさえ持たない私は、コメントを考えると同時に、レイアウト、挿絵などを考え、そしてそれを表現するためのタグとひとつひとつキーボードで打っております。同じことをブログは自動的にしてくれるのですから、確かにその方が楽でしょうね。
しかし一番の問題は、htmのタグをひとつひとつ打つという手間ひまではなく、レイアウトや挿絵をどうするかということでもなく、やはり私への反対意見への対応でございます。
私は自分でウェブを作る前から、ひとさまのウェブや掲示板をあちこち訪問してましたし、それだけではなくあちこちの掲示板に書き込む常連でした。
昔はそういうのをネットサーフィンなんていったものです。
そしてそういったところで見かけたのは、投稿者同志の議論であり管理者の対応の問題でした。
そんなことを
以前書きました。
自分に賛同する方からのお便りには感謝の言葉をかけばおしまいですが、反対者からのお便りにはどう対応するかが問題です。実際には掲示板の書き込みを削除してしまうという開設者もいました。あるいは反対論への反対を強烈に書いている方もいました。
 |
これって、政党や国会議員のウェブも同じです。社民党とその議員は反対者の声を決してアップしませんし、反論さえしません。民主主義とは相容れないような気がするのは私だけでしょうか? 
ちなみに中央省庁、自民党、そして公明党からは自動発信でしょうが、必ずメールを受け取った旨と御礼のメールが来ます。
そうでなくっちゃいけませんよ!
|
他方、あなた様のご意見ももっもだ、良く分かりますなんて書く方もいる。しかし、相手を立てるだけならわざわざ自分の意見を主張する意味がありません。相手を油断させておいてから一挙にちゃぶ台をひっくり返す戦法なのでしょうか?
いろいろな対応があるものです。さて、どのような対応がよろしいのだろうか?
だけど考えて御覧なさい、ウェブサイトは誰のために作っているのですか?
答えは簡単です。開設者の自己満足です。開設者が自分の期待する社会を作ろうと己の考えを発信しているのですから、自分の考えを曲げても投稿者におもねることの意味があるのでしょうか?
もちろん場合によってはあります。相手を懐柔することにより未来において自分の主張を受け入れさせることができるならそうする意味はあります。
まあ、そんなことをグダグダと考えているのです。
本日の独り言
実を言いましてね
キーボードを打つのが好きなだけなんです
|
木下様からお便りを頂きました(07.03.11)
ああ。
ウェブサイトとブログは別物なんですか・・・。初めて知りました。
私など、パソコンは「他人のサイトやDVDも見られるワープロ」のようにしか思ってません。ああ、文明の利器は使いこなせてこそ利器なのですね。
|
木下様 いけませんねえ〜
私のような赤いちゃんちゃんこを着る還暦者ならいざ知らず、若者がウェブサイトとブログは別物かと感心するようでは
罰として百叩きじゃあ
タイガージョー様からお便りを頂きました(07.03.22)
拝啓佐為様
いつもお忙しいお体でありながらウェブ管理御苦労さまであります。HPやブログはその方の人柄が如実に表れます。最近では近所の人の顔が見えにくくなったといわれますが、現在は以前は見えなかった他人がインターネットを通じて見えるようになりました。以前とは違った進化であります。
しかしHPを作るのが人ならば最後に人を引きつけるのはやはり管理者の人徳であります。このホームページは佐為様自身の作品であり、お人柄が出ているからこそ多くの同士達が集まっているのでしょう。我々訪問者は佐為様のHPからいろいろな物を受け取って各々で役立てればよいのです。
佐為様もお体に気をつけてください。御発展をお祈りいたします。
|
タイガージョー様 ありがとうございます。
私のようなものがこのホームページを続けられるのもタイガージョー様のような支援者がいらっしゃるからこそでございます。
今後ともご支援をお願いいたします。
もちろん、ダジェレでも結構でございます。
ひとりごとの目次にもどる