夢なら 2007.03.24

私は飛行機に年30回以上は乗ると思う。指折り数えたことはないが、ときどき航空会社から無料アップグレードの券とかマイレージでなにができますなんて手紙がくるので、おお、そんなに乗ったのか!と驚いてしまう。
少し前まではJAL一筋であった。別にJALに義理があるわけではなく、昔のテレビドラマ スチワーデス物語などの記憶があり日本航空が一番と思い込んでいたに過ぎない。
しかし、ストライキや内紛で嫌気がさし、今はJALをやめてANA一筋である。いくら安売りチケットしか使わないといっても、私ひとりでも年間数十万円の売り上げ減だ。労使紛争がお客を減らすのだから組合も注意すべきだ。
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航空会社を選ぶにあたっては安全が最優先である。JALは労使紛争が激しく、しかも労働組合も8つもあるというのだから、労使間の信頼関係や組合が違う人たちのコミュニケーションに問題を感じる。単にストで飛ばないと困るというだけではなく、提供するサービスの安全への不信感がある。
もちろん私は製造業においても、しょっちゅう労使紛争が報道される会社でまともな仕事をしているとは思えず、その会社の製品を買うのをためらう。
それにしても、あのトヨタが月1000円の賃上げ交渉をしているとき、会社がつぶれるかというJALが月15000円の賃上げ要求とは豪勢なものである。  (2007年)
多くの人が年間のアップ額と思ったのではないだろうか?
ということで飛行機に乗るのだから当然月に数回は空港を利用する。空港で、紙のチケットを握り締め緊張している紳士、とってつけたような上品な言葉で話している奥さん方、はしゃいでいる高校生なんかを見かけるが、きっとめったに乗らない方であろうと思う。そんなにかしこまるなよ、飛行機に乗るのは特別じゃないんだよといいたくなる。
なんていう私も、ほんの数年前までは田舎の工場に勤めているおじさんで、新幹線にさえめったに乗ることはなく、飛行機に乗ったのは家内とニ三度行った海外旅行くらいであった。当時空港で、家内と飛行機の時間まで緊張して座っていたのを覚えている。 

今の仕事でいろいろなところに行くようになった。飛行機に乗るだけでなく、いろいろな体験をすることができたことをありがたく感謝している。
体験とは何かといえば、大げさなことではない。
例えば雪である。私が雪から思いつくことといえば、自宅前の道路の雪かき、通勤通学時の交通渋滞、当時勤めていた工場の古い建物が雪の重さでつぶれないかと心配したことくらいだ。今ではグラバー邸からちらつく雪越しに見る長崎の町、雪の中 屋台で食べた博多ラーメン、アイスバーンの歩道で尻もちをついて痛い思いをした札幌と思い出が増えた。東北人から見れば南国である広島に雪が降ることもはじめて知った。
飛行機のおかげで日本のほとんどは日帰りでいけるようになった。日帰りどころではない、朝自宅を出て札幌で昼前から夕方まで仕事をして、それからビール園で焼肉とビールを楽しみ首都圏の自宅まで帰ってくるということができるというか、当たり前となっている。日本で時間距離が一番遠いのは飛行機も新幹線もない茨城とか群馬だったりする。
中国地方に行ったとき、地元の方から東京に行くより山陰と山陽の行き来が大変で経済も分断されていると聞いたことがある。似たようなものだが、以前奥会津の村では村役場とは別に支所を村内でなくその地域の中心都市である会津若松市に置いていたところがあった。村内の村役場に行くよりも、会津若松に行くほうが村民のアクセスが容易だったらしい。

このような日常を送っていると、自分がこんな仕事をしているのはなにかの間違いではないか? いや、今の生活はすべて夢ではないかと思うこともある。
本当の自分は今でも田舎の工場で働いていて、目が覚めると「佐為さん、昨夜の風で工場の屋根がバタバタしているから速く直してくれ」なんて言われるのではないだろうか? 
ISOに関しても、審査機関にいちゃもんをつけに行くようなことができる立場ではなく、審査員にへいこらしているのが本当の自分だったりするのかもしれない。

ところでここ数年の私の仕事、暮らしが夢なのかもしれないのだが、また別のこと従軍慰安婦や南京虐殺問題も夢なのであろうか。
夢であれば目が覚めてほしいが、目が覚めてもそこにはまた、目を三角にした中国人や韓国・北朝鮮が口を尖らせて言いがかりをつけているような気がする。
この筋書き、落語を聞いている方なら何のお話だとお分かりですよね? 
というよりも、どんでん返しの定番なのかもしれない。
小泉八雲東京大学物語も似たようなものだ。
しかし残念ながら、従軍慰安婦や南京虐殺問題は夢ではなさそうだ。
現実に日本をおとしめ、日本を売るバカ、アホな日本人、報道機関、政治家、市民運動(実際は往年の全共闘、主婦団体、サヨクだろうけれど)が大勢いるのだ。日本の歴史さえ知らない者が外交官をしていて、スミマセン、すみませんと謝っているという。
お前は、謝っているのではない、誤っているのだ。

このようなアホな日本人、偏向した報道機関、日本を売る政治家、中国や韓国・北朝鮮に媚を売る政治家、外交官を見ると夢だと思いたくなってしまいます。
これら政治家は中国や韓国北朝鮮に春を売っているのではないか?
いや、このような政治家は中国や韓国北朝鮮から春を売られたのか?
金丸のように北朝鮮から金塊を頂いたのか?
橋竜の真実はどうだったのだろう?
河野洋平の真実はどうなのだろう?
話はとりとめがなく、漂うばかりである。夢を見ているのではなく、寝ぼけているのかもしれない。
夢なら覚めて・・というけれど、私は夢であるなら良い夢にしたいと努力したいと思う。正夢だ、逆夢だという言い方があるが、正夢なら実現するように努力すべきだし、逆夢というなら現実を回天させるべく努力すべきだ。
いずれにせよ、主体性がない人生なら生きていく甲斐がないではありませんか?


本日は久しぶりのお休みである。家内からゆっくり寝ていろと言われたが、歳のせいか7時を過ぎると寝ていられない。
昔、年配の人に若さがないと眠ていることもできないといわれたことがある。それなら私も歳を取ったのだろうか? しかし、私は若いときからなので単に人それぞれというだけなのだろう。




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