25条2項 2002.03.03
「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」

25条で定めているのは生存権というそうです。
恥ずかしながら『部面』という言葉を知りませんでした。広辞苑によると「いくつかに分けた部分の面」だそうです。
すると国は生活に関するすべてにおいて、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上に努めるということですか?
なんか表現がダブっているようですが、・・・まあそれはおいといて進めましょう。

『向上および増進に努める』ということは無制限なのでしょうか?
高い税負担で高福祉か?その反対か?ハムレットだね!いえ、そこまで極端ではないにしても継続的に増進に努めるということですか?
つまらないことのようですが、この意味、表現は非常に重要です。
もし継続的に増進していくならば、その目的地は『大きな政府』極論すれば『社会主義』の実現のように見えます。
自分のことは自分でするという『小さな政府』という概念はここにはありません。

各政党がさまざまな公約を唱えていますが、憲法に則るならば『大きな政府』を作ろうとしないとなりません。
いえ、憲法も絶対じゃありません。もちろん小さな政府を目指すことも合法的ですが、そのときは『憲法改正』を前提としないと矛盾でしょう。


ツッコミが入る前に、
『この条文は国家が最低限のベースラインを保障するという意味だよ』といわれるのに備えて、
そうであれば、
『向上及び増進に努める』のではなく、『最低限度の社会福祉、社会保障を行う』のではないでしょうか?
日本語は正しく使わなから、現在の言葉の乱れを招いているのですよ!
 私は『ら抜き言葉』が大嫌いです。
どっちみち、政府ができる範囲は無制限じゃなく税金でできる範囲に限定されます。

しかしながら、そうしますとマスマス25条1項と分ける意味がなくなってきます。
25条はもともと一つの概念ではないのでしょうか?
憲法の条文の無駄遣いのようです。


本日の提案

『憲法25条1項と2項は統合すべきです。』





いぶきち様からお便りを頂きました(06.09.22)
憲法25条の項目で社会保障の保障が「保証」になってます
はずかしいです

自民党の改憲案当然お読みになってると思いますがあんなのには、変えないほうがいいです
いぶきち様、間違いを教えていただきありがとうございました。
正直言いますが、はずかしくはありません。
間違いと気違いはどこにでもいる、というのが日本古来からの言いならわしでございます。

自民党の改憲案!? そうですね、賛成もあれば反対もある。
読売新聞の改憲案(パート1とパート2がある)はお読みになりましたか?
先の選挙の民主党のマニフェストってのを読みましたが、私は自分の頭が悪いのかと不安になりました。ひょっとするとそうではなく、民主党のマニフェストを書いた人の頭が悪いのかもしれません。
まあ、いろいろな人がいろいろな提案をすべきです。
そして日本の栄光と権益を守る立派な憲法に改定しましょう。
私はせいぜいあと20年くらいしか生きていませんが、いぶきちさんはもっとこれから生きていくことでしょう。
日本の国土や資源が近隣諸国に盗まれては困りますよね。
よろしくお願いします。



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