第42条 (2002.07.19)
「国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。」

あたりまえですが、立法は国会の責任であり、権限でしょう。
両議院は国民からその責務を預けられて、ことを行うことになっております。
  ・・・憲法前文より・・・

しかし、毎日のニュースを見ていますと、少なくとも私には日本の政治、立法も、行政も、司法さえ憲法に定められた機関が行っているようには見えません。
まさか、あなた、現在の日本の政治が国会で行われているとはお思いではないでしょう、

お願いじゃ、あるべきところに戻そうじゃないか!
じゃあ、誰が政治をやっているの?

良くぞ聞いてくれました! ご存知じゃありませんか
マスメディアですよ。

日本の国会以上に国政に対して、マスメディア--たとえばテレビ○日とか朝○新聞とか、週刊○◇とか--が影響力どころか決定権を行使しています。
そうはお思いになりませんか

具体例を挙げましょう。
有事法制を拒否したのは国会ではなく、一部マスメディアの攻撃でした。
  中国や韓国と手をつないで活動したのです。

首相の靖国参拝を反対したのもマスメディアです。
  それも一部の報道機関でした。
  とても国民の総意を代表したとは言えません。
なにせ、その新聞のアンケート調査でさえ、靖国参拝を是とする国民が多かったのですから、、

某テレビ局は間違ったダイオキシン報道で迷惑をかけた埼玉県民に謝罪していません!

彼らは自分が正義であると思い上がっているのです。
  新聞の論説は 『国家の利益』 『国民の利益』 を代表するのでしょうか?
  それは 一論説委員の私見に過ぎない のでありませんか?

お断りしておきます。

このホームページはすべて私の私見で書いております。
しかしながら、決して誰それのご意見とか、
国民を代表してなどと偽ってはおりません!
功も罪もすべてはこの私にあります。

潔いでしょう、日新聞さん!

マスメディアは力ではあるが、正義ではあると保証されていません。
それどころか、国民の味方なのかさえあやしいのです。
一部の圧力団体の代表、あるいは外国の傀儡(かいらい)とさえ思われるのです。
おっと、立法だけではありません。
裁判だって、裁判所が判決を出す前にマスメディアが出していることはご承知のとおり、
田中角栄を断罪したのは裁判所ではありません。
  マスメディアでした。
宇野宗佑を罷免したのは国民でもなく、議会でもありませんでした。
  マスメディアでした。
ロス疑惑でも、マスコミは早くから三浦氏を犯人扱いしています。
  これは憲法違反ですよ!
辻元女史はマスメディアを利用して延命を図ろうとしました。
  でもマスメディアが国民から見放されるのを恐れて見捨てたんじゃありませんか?
田中女史をマスメディアは祭り上げるのか、見捨てるのか興味があります。

その一方、マスメディアは犯人にお金を払って、スクープを取ろうとするなど恥を知りません。
だいぶ前になりますが、さんご礁を自ら傷つけて自然破壊を報道した新聞社がありました。
困ったものです。
このように現在はマスメディアが『権力』を行使しています。
よくメディアは第4の権力などといわれますが、現在は唯一最大の権力となってしまったようです。
現在の日本国民はマスメディアという巨大な怪物(巨悪とは言いません)に操られている子供のようです。

あっ、なにか ヒトラーの扇動政治 のようですね!
ゲッペルス宣伝相の役はテレビ局のニュースキャスターが努めているようです。
彼ら、彼女らはいかに国民を洗脳し、自分たちの利益のために誘導しようかと日夜努力しているようです。
では、日本はこのマスメディアに踊らされて一部の利益---外国と組んだ政党や団体もあります---のために刷り込まれ、操られるほかないのでしょうか?

  かってはそうだったかもしれません。
  しかし、今現在はインターネットというものがあります。

このサイトをご覧になっている方はご存知でしょう。
今、ネットの世界にはたくさんの愛国者がウェブサイトを立ち上げています。
私もその末席を汚しております。
そして、多くの方が、
  日本の政治はおかしいぞ!
  日本の報道は偏向しているぞ!
  もっと日本国民のことを考えろ! 日本の国益を主張せよ!

あるいは、
  日本の教育はおかしい!
  自虐史観は間違っている、
  自分の国をもっと知ろう、教えよう!
という発言をしています。
1990年頃、多くの共産主義国家を倒したのは衛星放送だといわれています。
韓国が、日本の衛星放送の電波が朝鮮半島に届けないように日本に要求しているのはご存知のとおり、
日本の電波が朝鮮半島に放射されたなら、韓国の人たちは日本がいかなる国か、今まで韓国の歌だと思っていたのが日本の歌を盗用していたこと、韓国のマンガだと思っていたのは実は日本の翻訳だったということを知るでしょう。
ドラエモンが韓国のマンガだと信じている韓国人が多いそうです。
それでは韓国は困るからです。
韓国人の嫌日感情を変えるのは放送衛星のアンテナの向きを若干変えればいいのかもしれません。

世の中を変えるのは、武力や扇動ではない、
それは正しい情報によってもたらされると信じたい。

そして日本を正すのは、インターネットかもしれません。
期待しています。




本日の再確認


国会は、衆議院と参議院で構成されます。
決して、新聞とテレビで構成されているわけではありません。





憂国のk伍長殿よりお便りをいただきました。(2002.07.20)

ご無沙汰しております。
確かに今日の政策決定にマスメディアの影響力は無視できません。マスメディアの煽動が、世論を創作していると言っても良いでしょう。
そういえば何の本か忘れましたが、日本の現状を「民間主導の全体主義」との表現があったのを思い出します。誠に事実を言い当てており、背筋が寒くなります。

伍長殿、いつもお世話になっております。
最近は規制緩和といいまして、規制をなくそうとか、国家試験を民間に委ねようとか変動がありますね、
でも、国家安全保障に関しては民間主導は困ります。

まして、民間主導の全体主義では???


ともゆき様よりお便りをいただきました。(2002.07.20)

馬鹿な質問で申し訳有りませんが、そもそも参議員と衆議員の違い及び歴史とはどのような物なのでしょうか?
なぜ衆議員の方が権力を持っているのか?
色々な党があるにも関わらずなぜ、参議員と衆議員に分ける必要があるのか
学の無い者で申し訳ありませんが、御教授宜しくお願い致します。
ともゆき様 お便りありがとうございます。
なぜ議院が二つあるのか? なぜひとつではないのか? なぜ三つではないのか? などなど考えると面白いです。
ギリシアの都市国家のような直接民主主義であれば議員を選ぶということなく、有権者即政策決定に参画するわけですから議院を分ける必要はありません。

ところで民主主義といっても、すべての人が平等な権利を持っていたわけではありません。
戦争が恒常的な状態では、戦争で役に立つか否かという観点で発言権の有無が決まるのは当然でしょう。
更には奴隷もいました。アメリカだってつい最近まで奴隷がいたのです。でもアメリカは建国以来、民主主義国家とみなされています。

ローマになりますと、文化経済の発展共に、貴族(豪族)と平民など階級が分かれてきました。最初は貴族が権力をもって寡頭政治を行っていたのですが、平民であっても兵士になる義務があるから政治に参加したいのは当然であり、貴族階級から議員を選ぶ議院と平民階級から議員を選ぶ議院が発生しました。当時は元老院と下院と呼ばれたそうです。
このへんのお話は塩野七生さんの『ローマ人の物語』をお読みください。文庫本もありますが、なんと30冊くらいあり、全巻そろえると2万円くらいになります。そしてまだ未完です。
間接民主主義において、議員というのは出身母体の代弁者であることは古今変わりません。
ローマ時代は長く続き、各階級の権利を調停するために護民官とかさまざまな制度が作られすたれました。政治に参画する権利を平等にしようするために、もしかしたら皇帝の思い付き次第では階級代表ごとに議院を作り、三院制とか四院制というのもできたかもしれません。
いずれにしても国策を決定するのに権力が分割されればされるほど、決定には時間がかかるようになり、その決定は中庸になるのは見えています。
そしてそれぞれの調整、権力の上下のつけ方など更なる権力争いが起きることは間違いない。

日本の明治憲法では、貴族代表が参議院であり、庶民代表が衆議院でした。
参議という言葉は中学で習ったはずです。

日本が戦争に負けたとき、マッカーサーは全権全能者でした。悲しいことです。
マッカーサーが作った憲法案では日本は一院制でした。国土が狭い日本では二院は要らないという理由だったとのこと。それに対して、当時の日本の指導者は抵抗して、二院制を維持したのです。
一院制から二院制に憲法を書き直したときに、十分検討をしなかったためにあちこちに矛盾・不整合ができ、西 修先生や高久泰文先生などがそれを指摘しています。
はたして現在の日本では、二院制の効果、有効性が発揮されているのでしょうか?

共産主義国家ではすべて一院制でした。すべての議員はプロレタリアの代表であるので二院はいらないという理由と聞きます。
確かに、共産党が選んだ候補者を信任投票するだけの選挙で、議会といえば党指導部が提案した議案を拍手採択するだけなら二院どころか議会そのものがいらなかったでしょう。
極端な例としては、北朝鮮はもう何年も議会が開催されていません。それでも国家が運営されるなら議院も国会もむだというもの

おっと、議員といえば選挙で選ぶものと早とちりしてはいけません。
議院に所属する人が議員なのであって、どのような方法で選出してもよいのです。
 ・世襲で選ぶ方法
 ・圧力団体に人数を割り当て、それぞれが推薦した人が議員になる方法
 ・テレビの人気で決める方法
 ・官僚の定年後の天下り先
 ・一定部数以上の本を売った作家を選ぶ方法
 ・スポーツ選手の引退後の職業
 ・メダルを一定個数以上とったオリンピック選手がなるもの

あれえ、全部今の日本の議員の選び方のようです。



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