日本国憲法七つの欠陥の七倍の欠陥 2003.08.01
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
共栄書房4-7634-1029-620031800全1巻

高久泰文さんという元法制局にお勤めだったという大学教授が書かれた日本国憲法についての本であります。
実はこれ、先日ななし様からぜひ読めというご推薦を受けて買ってきました。
出張の車中、一読しまして、正直いろいろな考えがめぐり、いささか複雑なのであります。

法制局といえば、これはそのへんの憲法学者や学生の論とは違います。
つまり空理空論ではないと言うことです。
著者は文中でも判例などというものを引用することなく、ほとんどを文字解釈で貫き通しております。

その憲法の理解の基本的なスタンスは私の憲法論と考えを同じでありその論理と結論に同感するばかりで異議はありません。

odoroki.jpg しかし、他方私は多いに困っております。
なぜか?

実はその論があまりにも私の憲法のコーナーに近く、私のオリジナリティを疑われるのではないかと危惧するのです。いえ、オリジナリティだけでなくその存在意義も問われていると考えるのです。
私の感想を正直に言いますと、著者 高久氏は私のウェブサイトを見たに違いないとさえ考えるのです。
憲法89条95条7条36条66条2項76条2項14条3項12条13条主語の話76条3項79条6項、80条2項はこのウェブの論とほとんど同じです。


もし今後、何も知らない方がこのウェブサイトを見たら『高久氏の書籍からの剽窃ではないか!』と騒ぐのではないか?と心配するのです。
片や東大法学部出で法制局から大学教授、こなた市井のジジイではそう考えても当然でしょう。
盗作でないことのあかしは私のアップした日付がこの本の出版日より早いことです。でもファイルの日付、アップロードした日付などどうにでもなりますので証拠とならないでしょう。
今後、そのような事態となったなら今までにここをご訪問された方々が私の方が早かったと証言していただきたいとお願いします。
ところで、このようなお考えの法律家(まさか法制局にいた方を素人とはクレーン様もおっしゃらんでしょう)が私と同じことを語ると言うことは私も大きく間違っていないと言うことでしょう。オリジナリティについてはいささかといいますか非常に残念ですが、私も間違っていなかったという感じもあります。



さて、いま現在 非常に大きな決断を迫られたわけでありますが、結局私はこの憲法論を続行するつもりです。
しかしながら、今までのような単なる条文の文字解釈だけではなく、憲法をタネにその周辺を語らないと他との差別化といいますかユニークさを打ち出すことができないのではないか?と考えております。

本来ならば高久先生は私のウェブサイトを見て、先方が表現形式を変えて欲しかったと思うところであります。
まあ、私は素人であり当方がマイナーなホームページですからいたし方ありません。

せめて今までご訪問された方々がここを見捨てないように願うところです。



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