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EZ-9とはHONDAが1990年代のバブル期に他のバイクの流用を行わずに専用設計されたオフロードコンペティションモデルで、排気量は90cc、自動遠心クラッチで変速は自動的(スクータ的)に行われる珍しいモデルである。


本来は競技専用モデルであり販売された台数も多くなく、僅か数年の生産の後に消えていったモデルで、希少価値が高く、今でもオークションでは高値で取引されている。

私が以前より乗っていたのはKawasakiのリッターバイクZX-10であるが、今や家庭を持ち家族が増え、「高リスク」と言う視点から遠のいていた。

修理の友の友人が大型自動二輪免許(当時は限定解除)取得を行い、その彼が「私のZX10が欲しい、引き取りたい」との事で、「EZ-9とならば素取替えで良いよ。気長に待ってる。」と条件を付け、あまり気にせず暮らしていた。
友人は公道走行が可能なナンバー付きEZ-9をオークションで落とした後に、我が家に運んできた。こうしてEZ-9とめぐり合い、EZ-9ライフが始まったのである。
友人が持ってきた当時のEZ-9は、傷だらけのボロボロに近い状態であったが、コツコツとレストアを繰り返し、なおかつディスコンになりそうなパーツは早めに取替え、更には公道走行も、白バイにケチを付けられない状態にまで架装を行い、どこにも居ないワンオフ車が完成した。
動力系は素材がオフロードコンペティションで低速トルク重視型であるため、スピードはスクータ並み。ただし林道等のオフロードでは90ccとは思えないパワーと足回りで、本当に楽しめるバイクである。
レストア・架装にあたってはHONDAのスクータDioXR BAJAのパーツ流用を行い、保安部品、ライディングポジションの改善を行った。
以下、画像見て「へぇー」と納得してください。
※流用パーツについては、ほぼ全部HONDAの純正部品で作れると思います。 自分でパーツリストなど参考に考えてみてください。

レストア中

レストア中

スピードメータは電機式から機械式へ。
ハンドル回りははDIO BAJAを全て流用。


BAJA流用のためヘッドライトもツインライト。
顔つきが変わる。

レバーホルダは左がモンキーのクラッチ用。
右はエイプのホルダを流用

充電系を多少見直し

完成

完成

スピードメータはフルスケールで60km
燃料計は動かない
キルスイッチはXLR BAJAの物を加工(電気逆)
ウィンカスイッチはモンキーの後期型を流用した。
グリップエンドはアフターパーツ。
かなりお気に入りな仕様になった。動力はスクータの様にクラッチもギヤ変速も必要無いが、アクセルオフした時、ちゃんとエンジンブレーキがかかる仕組みになっている。
スクータは後輪にベルトドライブで動力を伝えるが、EZ-9はチェーン駆動で後輪に動力を伝える。
リアサスペンションは、スクータのような片持ちのサスペンションではなく、ちゃんとスイングアームがあり、中央にモノサスが付いている。ストローク量前後ともはかなり確保されており、さすがコンペモデル。ちょっと位のジャンプでは何でも無い
全ての動力を低速に傾けられているため、幹線道などでは、スピードに乗れない。55km〜60kmが最高速
燃料タンクが3.6Lなので、ツーリングなど出来ない。トランポ必要。
エンジン始動はキックとセル。ガソリンの他、燃焼オイルも定期的に補充必要。
舗装路以外の場所に行くととにかく頼もしい。パワー不足を感じない。
  
 
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