バルブブロックやプレッシャースイッチなど色々いじってみるが中々決着がつかない「EAS FAULT」問題。
今まで色々やってきたが、状況としては変わらないので、ドライブパックがボケているとしか、考えられないが、問題としてFAULTをクリアするのに、またディーラに持ち込み、TESTBOOKでFAULTリセットして5000円もするリセット料を払うのが、無性に勿体無い気持ちになり、なんとか自力でリセット出来ないか、あれこれ調べてみた。
レンジローバはEOBDというダイアグノーシスの端子を持っており、テストブックはここを通して、車の状況をデータとして吸い上げ、またリセットや設定情報もここから再設定される。
まず、EOBDの端子を入手からしらべ、国内ではmillisi.jpで安く扱っている事がわかり、早速手配。
ノートパソコンに環境を作り、レンジに接続してみたが、このセットではエンジン情報しか上がってこない事がわかる。
さらに調べていくと、サスペン情報(EAS)は、OBDのピンコンタクトが違い、更には専用のコマンドでないとリセットできない雰囲気である。調べても国内情報ではこの辺でデットエンド・・・
情報を海外に向けると、RR ForumsにDiagnostic Systemsなるダイアグの会議体があり、同じ様な悩みを持つオーナーが、色々と試行錯誤し、ピンコンタクトと、リセットソフトを開発していた。
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早速、仕入れた情報を元にケーブルの製作に掛かる。
millisi.jpで購入したOBDはエンジンデータをUSB経由でPCに取り込む物であったが、この構成のままではEASの情報がピンアサインが違う為、取り込めない。
この辺の情報は会議体のこの辺から入手した。
OBD端子のEAS情報はシリアルI/OをTTLで行っているようだ。まずはRS232Cケーブルが必要になるが、今どき売っている店も少なく、過去に会社のミニコンピュータの端末用として使われていたケーブルを倉庫からごそごそ引き出して、それを代用した。
9ピン側はそのままに、TX,RXをOBDのEAS端子につなぎこむ。
TTL変換の回路を入れるか悩んだが、所詮シリアルの調歩同期で、最近のPCは能力もドライバ性能も高くなっているので、そのままでも行けると判断し、直結クロス接続とした。
これで組んだ場合、エンジン情報はUSBから、EAS情報はシリアルからになるが、リセットできれば良いだけなので、この際体裁など気にしないで製作した。
リセットのツールはこちら http://sourceforge.net/projects/EASunlock
ただし、このツールは英語圏でビルドされたものであり、英語windows 環境で動作保障しているみたいだ。
自分の場合はリブレットL3のwindows2000環境で構築したが、その場合は、サービスパックは最新の状態まで上げて、さらに.NETを追加でインストールしておかないと動作しなかった。
おそらく、XPでパッチや追加モジュールを最新状態まで持ち上げてあれば動作するものと思われる。
もう1つ問題があり、このソフトはシリアル通信(RS232C)であることだ。
最近のノートPCではシリアル端子が無くなっているものが多く、私のリブレットもシリアル端子は付いていない。
私の場合はCONTECのシリアルPCカードを利用した。
ソフトの動作は???という部分はあるが、何とかリセットは動作した。
これで、EAS FAULTが発生しても、ディーラでTEST BOOKにかけリセットしなくて済む。
そして、本題であるが、FAULTのリセット後に、手持ち予備品だったドライブパックに交換した。
交換後1ヶ月は経っているが、EASに関する変な動作やFAULTは発生していないので、問題はドライブパックのボケによるものだったと思われる。
たくさんのレンジオーナたちが言うように、ドライブパックは定期的に交換する物なのかもしれない。 |
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・リレーについて (戻る) |
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EAS FAULTの問題が出たときに、エアポンプ等の電力配給を行っている黄色リレーの固着を疑い、分解してみた。
通常は交換してしまえば良いのだが、黄色のプラスチックケース下側が若干焦げた色をしており、なんで焦げるのかも、興味があった。
分解後は写真の通り。 電気接点が何回ものon/offでスパークし、減って焦げている。
これだけで交換してしまうのは勿体無いと思い、昔ながらの修理手法で修復してみることにした。
接点端子を紙やすりで磨きこみ、端子を丸い形に整え、接点間のギャップを調整して、接点復活剤をかけて洗浄。
元通りに組み込んでみた。正常に動作する。
これで、もう少し長く使えそうだ。 |
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・80000km (戻る) |
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ついに私のレンジローバも80000kmを迎えた。
今まで数々の障害を乗り越えて、私の手元にやって来たときよりは、だいぶリフレッシュしてきた感はある。
まだ課題は若干残っているが、まぁ一病息災といったところか・・・
このレンジローバで愛する人を乗せ、たくさんの人と出会い、色々な場所を訪ねてきた。 そして、たくさん想い出が出来た。
ありがとう、RANGEROVER。そしてこれからもよろしく。
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・HEVACその後 (戻る) |
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また、雪の華舞う季節になってきた。
去年(07)の今頃は、夜間の気温が低い時間帯に走行していると、ブックマークが点灯していた。
この故障は、運転していて、やけに暑くなったなぁ・・とか足元がすごい熱い・・とか感じたときに、ふとHEVACのパネルを見るとブックマークが点灯している物であった。これが出た都度、エンジンリスタートでリセットしていたものだ。
この故障はヒータコアセンサの故障で、交換にて修繕が済んでいるが、今シーズンは絶好調に空調が働いている。
今年はブックマーク無しで静かに乗り切りたい。 |
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・ステアリングダンパ (戻る) |
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高速走行時のアスファルト凹みによる轍や、林道の大きな地割れ、穴等でハンドルが取られることが多く、ステアリングダンパーも変え時を迎えていた。
ビルシュタインがレンジ用のステアリングダンパーを出していることは知っていたが、日本国内で扱っている業者は無く、色々なショップでも聞いてみたが、扱えないとの事であった。
イギリスの通販サイトでは扱っていることは知っていたが、ポンド建ての決済とシッピングの時間に予想が付かない為、ずっと敬遠していた。
やっぱりイギリスから買うしかないか・・と諦めかけていたが、アメリカの北米向けレンジのショップで扱っているのを発見。急がないシッピングでも1週間前後で日本に入るとの事。 取引も日本語OKで円建て決済が可能との事。
便利安心な分、若干値段は高めであるが、早速アメリカより輸入した。
今まで見てきた英国販売のステアリングダンパーは、四角いビルシュタインの箱に入っていたが、米国より輸入したものは、円筒の筒に入って来た。
おそらく、輸送の関係でこの様なケースにはなったのだろう。
ダンパーは低圧ガス封入のタイプで、梱包のナイロンベルトを切ると、ダンパアームが伸びきっていった。
純正は、単純なオイル封入タイプなので、縮んだ位置を維持するが、ビルシュタインとの味付けの違いは、取り付ける前でも容易に判る。
ノーマル取り外しと、ビルの取り付けは単純で、他の部品を外すなどの作業は無いが、取り付けボルト、ナットが一般的なサイズでは無く、尚且つナイロンナットのため、物凄く固く締まっている。ボルト頭が15mm、ナット側が18mm。固いのでインパクを使いたい所だが、そんな変てこなサイズのソケットの手持ちも無く、幸いにしてTONEのストレートメガネ13X15と16X18を持っていたので間に合った。 このロングストレートメガネは、テンションプーリ等でも使っている。
リーチが長く、ボルトやナットの噛み合いが良いものは中々無く、偶々工具屋さんで見つけて、何種類か買い込んでいたもの。 他ではあまり見かけない。きっと有っても高価なのかもしれない。
ダンパ交換後のフィーリングだが、轍にハンドルを取られることは無くなった。手放しでもまっすぐ進んでいく。 スタビリティは格段に上がった。 |
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