かわしま しんぞう
川島 新造

(川新)


『魍魎の匣』より

木場榎木津の戦前からの友人。戦時中は甘粕の部下として満州にいたらしい。いまは独立プロダクションで映画製作をしている。

「縦になるとかなり長い。雲を突くような大男なのだ。おまけに頭をつるつるに剃り上げているし、いつまで経っても(今でも)兵隊服を着ているし、そのうえ普段は黒眼鏡までかけているから、見た目は木場よりも怖い。ただ気は優しくて何とやらという性質で、人間はいい」