きば しゅうたろう
木場 修太郎

(木場シュウ、旦那)


『姑獲鳥の夏』より

榎木津の幼馴染。関口の戦友でもある。ちなみに当時は軍曹で、関口の部下だった。現在は警視庁の刑事。酒豪。

小石川の石屋の息子。

「大木を思わせる厚い胸板と太い腕を持つ大男で、顔つきも厳しい。異様に張り出したえら、短く刈り込んだ針金のように固い髪の毛。尖った鼻。ほぼ正方形に近い顔面に小さい目と口がお情け程度についている。異相である。しかしその風体からは想像もつかない甲高い声の持ち主でもある。一見とっつきにくいが、実際はウィットに飛んだ話し方をする不思議な男」(関口)


『魍魎の匣』より

昭和27年で35歳。水商売の女性は別として、異性と巧く話すことが出来ないことは自覚している。

この頃の階級は巡査部長。実家の石屋は両親と妹夫婦でやっているようだ。豊島区の所轄にいた頃は実家から通っていたが、異動を機に家を出、遠縁の老婦人宅へ下宿。

子供の頃は絵を描くのが好きで几帳面、そろばんが得意な神経質な子供だった。今も映画が好きで、洋画邦画を問わずよく観る。特に好きなのは勧善懲悪の時代劇で『続・娘同心/鉄面組血風録』美波絹子に出会っていらい、片思いをしている。ブロマイドもちゃんと手帳に挟んでいる。

中禅寺と知り合ったのは彼が結婚して以降。


『狂骨の夢』より

降旗の記憶によると、町内の子供の間では副将格だったが、絵を書くのが好きで虐められていた降旗の家にもしばしば遊びに行った。子供の頃の夢は「大将になり退役まで勤め上げて、余生は絵でも描いて暮らす」

『魍魎』の事件での暴走では謹慎処分を受けた。