北京 |西安の街 ・ 観光|桂林の街 ・観光|上海 スケジュール
今回の中國への旅行は、これまでの旅行とは大きく異なる。これまで私が行った国はといえば、ハワイを含むアメリカ、フランス、スェーデン、ノルウェー、スイス、デンマークで、東南アジアは今回の中國が初めてだ。 中國は広い、国土の広さは日本の28倍、人口は10倍である。その中で私が訪れたのは北京、西安、桂林、上海とその近郊を含む、ほんの一部である。ましてや、すれ違った人はほんの数千人、ことばを交わした人は数十人、さらに買い物以外の会話を交わしたのはたった3人である。それだけの経験で「中國」を語るのは、あまりにも不遜である。だから私は私の経験をもって「これが中國だ」とはいわない。私は私が見たほんの一部分の中国を私の目とことばを通して語ろうと思う。 パッケージツアーのメリットとデメリット 以前ハワイに行ったときもツアーガイドの案内でハワイ島を回った。自分たちだけで足の向くまま、気の向くままに回るの一つの方法だが、ガイドに案内してもらうことはその国を良く知ることができ、充実した旅を体験できる。個人でガイドを雇うのは大変なので、初めての国は団体旅行も良いのではないかと思う。 団体旅行はこのように利点がある反面、一つの場所の滞在時間が極端に短いという短所もある。たとえば今回の旅でも、ガイドの案内に従って紫禁城の前から入って後ろから抜けるまで45分。どこを訪れても、一箇所平均1時間あるかないかという状態だ。 行きいところと、行きたくないところを自分で選べないという欠点は大きい。友宜商店などのみやげ物店ではたっぷり時間を取ってくれるが、外人観光客に外貨を使わせるための国策だという。茶、漢方薬、様々なみやげ物、いずれもあの手この手で言葉巧みに売り込んでくる。ずっと昔日本の家庭でも「押し売り」に座り込まれていらないものを買わされたことがあった。今回の旅でも何度も同じような目にあっている。国策で外貨獲得を目指すのなら、もっと高品質で、誠実なものの売り方をした方が良いと思うのだが・・・・。 たくましさと貧しさ 旅の途中、いろんな場面で中國の貧しさを感じた。技術の進歩とともに豊かな部分はますます豊かになり、貧しさとの開きが大きくなって来ているようだ。日本もかつて貧しかったときがある。私自身も貧しさを経験している。だからいえるのだが、金銭的な貧しさイコール、人としての貧しさであってはならないと思う。少なくとも私の知っている限り、ごく一部の人を除いてほとんどの日本人が貧しさと戦っていたが、心までは貧しくなかったように思うのは身びいきというものだろうか。 私がこうした中國での体験を語ると、ほとんどの人が東南アジアでの経験を話してくれる。彼らは既に東南アジアのほかの国で、私以上の経験をしているのである。それは私の驚きや戸惑いをはるかに上回ることもある。 この旅をきっかけにして、これからは東南アジアへも出かけることとしよう。 |