藪のルール

私は、小学校6年生と5年生の二人の息子と年に数回釣りに行く

もちろん藪へ、である。

なかなか上手くなって、必ず数匹のヤマメを釣る

ふざけたことに、私より数多く、あるいは良型を釣ることが多い

今のところ釣法は、比較的取り回しの楽な「叩き」テンカラであるが

いずれ藪の中でフライを振るようになるかもしれない

そして彼らは私より一足早く、

当然のごとく、リリースするようになってしまった

彼らは、私がもっとも影響を受けた、私の先生の一人でもある
    叩きで釣る長男 この日3尾をあげる

   ここはちょっと開けているが、本物の「藪」

 釣りにくいが野生のヤマメがかろうじて棲息している

私が渓流でヤマメを釣り始めた頃、セッセと魚を家まで運んだものである

その理由は、最後は二つに折って骨までしゃぶるほどヤマメの大好きな

二人の息子の喜ぶ顔が見たかったからである

今思えばずいぶんむごいことをしたと思うが、この頃は20センチにも満たな い

チビヤマメまで、たいてい持って帰っていた

たしか3年ほど前だったと思うが

初めて息子たちを渓に連れていって、目の前で型の良いヤマメをつり上げた時

息子たちはこう言った

「ウワ〜! ヤマメってきれいな魚だったんだね。殺しちゃダメだよ」
子供は実に身が軽い 特製ウエディングシューズ着用
「鯛だって鰺だってキレイだぞ!」 と私は思った。

ところが彼らが本当に自分で釣れるようになると、何のためらいもなく

そしてそれなりの丁寧さで、魚を水に戻したのである 私もそうせざるを得な かった 
藪のエネルギーを感じさせる、そんな一瞬だった


キャッチ&リリースの効果を疑う人は多い

突き放した言い方になるかもしれないが、それは知らないだけなのである

僕らは、十分それを知っている 絶対的な効果があることを

もちろんやり方はある 私のような下手でもできるもっとも確実な方法は

 ・毛バリで、水面上で釣ること

 ・早く、軽く、小さく合わせること

 ・バーブレスを使うこと

 ・魚に触れないこと       であろう
私の邪魔ばかりする女房と子供、かな?
もう一つ、キャッチ&リリースがどうしても必要な本当の理由がある 

これは、「藪の環境保全」ページに記載しました

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