藪での注意事項

僕らの探す藪は、都会から近いせいか、さすがに人跡未踏という所はない

釣り人や、山菜採りや、猟師が必ず出入りしている

しかし、釣り場案内に出てくるような川とは較べものにならないような

人の少なさだ(その分、魚も少ないかまったくいないことの方が多いが)

帰るまで一人も見かけないのが普通だ

当然、有名河川で釣っているのとは異なる注意事項がある

大切なことから、紹介していこう
昨年会員の一人がある川の源流に出た

私はもう少し下から入るルートを探した

横浜から車1時間半、徒歩30分、森の彷徨30分

で入ったこの藪も、すぐにこの滝にあたる

釣り人の根性は大したもので、わずかな踏み跡があり

無事に巻くことが出来た
まず絶対にそこにあるものを変えてはいけない

魚を減らしてはいけない(ほとんどの場合、ボウズだが)

木も草も、すべてそのままにしておいて欲しい

会員の中に、山菜採りのうまい奴がいる 筑波育ちで、絶やさない採り方を

熟知しているという よく釣りの本に山菜の話が載っているが、私も含めて素 人は

手を出さない方がいい 根絶やしにする危険がある

魚も同じ 「毎日のように人が来る訳じゃなし、このぐらい持って帰っても大 丈夫」

という気持ちは危険が一杯だ 自然の再生産力は低く見積もっておいて間違い ない 

ゴミの話はするまでもないが、ある川で、小さな巻き道の入り口に空き缶がひ もで

つり下げられているのを見たことがある これは「ありがとう」 でも他の方 法は?
さて本題であるが、大汗かいてなんとか入渓できたとしても、遡行して帰りは 林道を

なんてことは、ひとまず考えない方がいい(人間の営みは凄いもので、地図に もない

道がついていて、思わぬ所に戻れることもあるが)

撤退時に良く感じるのは、人間の体は上るのに適し下るのに適さない、という ことだ

8ミリくらいでいいから、細引きは用意しておいた方がいい 助かった! 

食料は1食半ぐらい欲しい 考えたくもないが、一応ヘッドランプも用意した 方が

いいかもしれない 
この滝は巻けずに撤退

会員が入渓したのはさらに上だろう
もう一つ、途中の怪我のことは一応考えておいた方がいい

私は、一人で入るときは会員の誰かに言っておくが、そんな目には遭いたくな い

なにしろこんな藪では、釣り人は先行者がいると知れば帰ってしまう!

幸い、僕らのフィールドには熊は少ない(いなくはないらしいが)

怖いのはマムシと蜂かな? ダニも怖い 足下はしっかり、長袖着用!

(ツツガムシ病については、FFISHS-18の雨坊さんのコメントリンクを)

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