藪の環境保全

治山治水工事に関係する人々へ 魚を釣る人々へ

僕らは、全ての治山治水事業を否定しているわけではない

僕らの主な遊び場である丹沢は、関東大震災で壊滅的な被害を受け

その後引き続き発生した土石流などでも、非常に大きな被害を受けた

多くの砂防ダムや護岸が、人々の生命と財産を守ってきたことは事実だ

丹沢は、日本で最初に、集中的な治山事業が行われた場所でもある

ダムもそうだ 神奈川県は非常にダムの多い県であるが、県民の多くは

これらのダムのおかげで、首都圏の中では恵まれた水事情にあると感じて

いるはずだし、これも決して間違いではないだろう


しかし僕らは、その間に何を失ってきたか知っているだろうか?

一度立ち止まろう!振り返って、本当に僕らが求めているものは何のか

どういう代替案が用意できるのか 何に価値を、重きを置くのか?

もう一度考えてみるべきだ! その議論をしっかりとやり直すべきだ!

 少なくとも、目的とその効果が曖昧な工事は、もう止めるべきだ!


事業量の確保なら、いまある護岸を親水型に作りかえたり、堰堤に魚道

を付けたりしてはどうか

水源林の涵養に、もっと力を注いだらどうか


計画値のまだ**%しか進んでいないと言われるかもしれないが、その

計画はいつ、どんな社会的背景のもとに作られたものなのか

どうか、もう一度、考えてみて欲しい

皆さんの勇気と知恵に期待します



釣り人がどう思われているか? これはある堰堤工事をめぐるフィクション

である

「釣りをしている人が多いけど、大丈夫か?」

「関係ないですよ。連中は釣れればいいんだ。それもとにかくデカイのを

釣りたがってます。だから工事が終わったら、水が溜まるところにごってりと

デカイのを放流してやりゃいいんです。それで釣り人はカタがつきます。」

「しかし、こんなところで魚が棲めるようになるのかな?」

「さあね〜。でも関係ないですよ。どうせ奴らはみんな食っちまうんだから

いなくなると騒ぐから、時々またブチ込んでやればいいんです。配合飼料を

たんまり食わせてデカイのを作っといて下さい。イワナなんか喜びますよ」

「そうかなるほど。釣り人はすぐにカタがつくな!」


最悪なのが上の写真 ある川で、自然保護団体が釣り人をロックアウトした時

の名残りの看板である

たしかに、この河原の状況は目に余るものがあった しかもここは水源地

      最悪の場合、釣りは自然破壊行為のレッテルを貼られ

             釣り人は日陰者になる



ボランティア放流は、昔も今も、心ある人々の手で続けられている

やったろう!という人 下で釣って上で放す、という手法はあまり問題がない

と思うが、発眼卵や稚魚の場合、注意する必要がありそうだ

各県にある水産試験場が、快く相談に乗ってくれると思う 

 訪ねてみよう!

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