四方山話



No.1
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さてさて、記念すべき第一話は「お葬式」のお話です。
これは実話。それもうちのおじいちゃんの時のもの。

彼は86歳で亡くなりました。大往生です。
彼の妻と子供たち6人は早速お葬式の準備をしました。
田舎でしたので、大抵葬儀屋は決まっておりました。
連絡を受けた葬儀屋は
申し訳なさそうにこう言いました。

「あの、実はご予約を頂いてるんですが・・・」

葬儀屋が言うには、10年前の親戚の葬儀の時に
「ワシの葬式はこんな風にやってくれ」と
最高級のランクのを指定したとの事。

故人の遺言なら仕方ありません。
身内全員いっぺんに悲しみがフッ飛んだそうです。
たくさんのお花に埋もれて
写真のおじいちゃんは「ニカッ」と笑っていました。合掌。


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No.2
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いつの時代にも流行というものがあります。
特に女性のファッションの流行は驚くほどの早さで広がり
そしてアッという間に同じような格好の女性が
あちこちに登場することになります。

流行に敏感な女性たちはさらに自分流に
アレンジしておしゃれを楽しんでいるのですが
こういった女性たちが皆同じように見えてしまう人にとっては
時にはとんでもない誤解をしてしまいます。

会社員A子さんの災難はまさにそれ。

会社の仲間数名と海水浴に行った日の帰り。
A子さんが駅の改札を通ろうとしたら
怖い顔をした駅員さんが「やめときな」と一言。
「は?」と聞き返そうと思ったが
電車が来たのでそのままやり過ごすと
一緒に電車に乗りこんだ人たちが
なぜか冷たい視線を投げかけている。
とっても居心地が悪いのをガマンして帰ったのです。

翌日 その謎はとけました。
A子さんととてもよく似た格好の女の人が、直前に
駅で他の乗客ともめ事を起こしていたのです。
A子さんを見て、また戻って来たと
カン違いされてしまったのですね。

流行のファッションって
それほどインパクトがあるっていう事。ご用心あれ!


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No.3
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ここでちょっと恋のお話。
これは友人K君から聞いた失恋談です。

K君は20歳の時、アルバイトで知り合った女の子に恋をしました。
彼女はかわいいうえに性格もよく、誰にでも親切でした。
トーゼンながら彼女に恋したのはK君だけではありません。
どのバイト仲間も 彼女を意識して 一生懸命に仕事して
会社の上司を喜ばせました。

そしてアルバイトの最終日(クリスマスだった)
K君は思いきって告白することにしました。

すると彼女は少し困ったような顔をして
それからK君に何やら紙袋を差し出し
「メリークリスマス」
とだけ言って 返事をくれぬまま帰ってしまいました。

K君は彼女からクリスマスプレゼントをもらった喜びに
しばらくひたっておりましたが
紙袋の中身を見て、はじめてそこで
自分が振られたのだと気づいたのです。

紙袋に入っていたのはセーターでした。
手編みかどうかはK君にはわかりませんでしたが
胸の部分に 大きな模様がありました。
それは・・・

数日後、会社の上司が
アルバイトたちの打ち上げ会を開いてくれました。
みんながよく頑張ってくれたのでお礼がしたいとの事で
K君は仲間と一緒に参加しました。
そこには 彼女も来ていましたが
K君が失恋した事を知ってる仲間たちが
気を利かせてくれたので楽しく過ごす事ができました。

この日 彼女はセーターを着ていたのですが
K君がもらったものと似ていました。
胸には女の子の絵がついています。

K君は他の仲間たちの着たセーターに
彼女と同じような絵を探しましたが見つけられませんでした。

打ち上げ会は楽しく終わり、上司が
「また来年もよろしく」と挨拶して お開きとなりました。
K君たちは上司にお礼を言って別れたのですが、、、
後で、仲間の一人が言いました。
「あの人(上司)、ポパイのセーター着てたぜ」

そう!彼女のセーターの絵は オリーブ
K君のは ブルートだったんです。

断り方としては少々回りくどい気がします。
しかし、彼女にとっては 告白される予感があったので
ユーモアをこめてプレゼントすることで
K君の気持ちに答えたのかもしれません。

なにしろ K君にとっては
この失恋談は いい思い出になってるのですからね。


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No.4
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今回のキーワードは「名前」です。

この世に誕生した時に
一番最初に親からもらう財産、それが「名前」。
いろんな願いや希望がこもったプレゼントです。

昔、子だくさんの時代は単純に
「一郎」「二郎」・・・なんてあったり、親の一字を付けたり、
「正義」「英雄」「美子」などのように理由が
誰にもはっきりわかるような付け方が多かったようです。

しかし

「なんで、こうつけたの?」「なんて読むの?」

こんな質問もしたくなるような
とっても変わった名前が珍しくなくなった昨今。
人とは違う、個性の時代なんですね。

でも昔っから難しい名前の人もいます。

ここに並んだ名前は私が出会った方々と
私の親族です。名字はひみつ〜。

社会科の先生は3兄弟。親が数学の教師だそうです。納得!
円(まどか)
周(しゅう)
点(たかし)

理科の先生は授業中に長男の名前を生徒に考えさせました。
そして熱烈な阪神ファンでありました。
太駕(たいが)

小学校の時、転校してきた兄妹です。なんか恐れ多かった。
真理亜(まりあ)
基督(きりすと)

私の親族。ちょっとセンスを感じます。皆、故人です。
桜(さくら)・・・男性
盡(つくし)・・・男性
瑞希(みずき)・・・男性
正香(まさか)・・・女性


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No.5
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2004年はとにかく韓国ブームであります。
いえ、本当はもっと前から人気はあったんです。
たとえば「スマップ」の草○君の活躍。
それから焼き肉、キムチなどの食文化です。

でも、やはり決定的なのが「ヨン様」でしょうか。
最初にテレビで「冬のソナタ」が放送された時は
それほど視聴率は高くなかったそうですが・・・

ドラマのどこが魅力なのか私的に考えました。
1,主要人物が美男美女
2,雪などのシーンがとことん美しい
3,セリフがきれい(キザ)。おまけに礼儀正しい。
4,皆がそれぞれ真剣に愛を語る。恥ずかしいくらいに。
5,しつこいくらい、どんでん返しがある。

なんとなく少女マンガ的ですね〜。

さてさて、この純愛がテーマになってる映画をひとつ紹介します。


「ラブストーリー」

現代の女学生が、憧れの先輩に、友人の代筆で手紙を書く。
そして友人と先輩の姿を見るたび心を痛めている。
ある時、部屋の片付けをしていて母親の宝箱を見つける。
中にはたくさんの手紙と日記帳が・・・。それを読む娘。
映画はこの母親のドラマチックな初恋のストーリーをメインに
娘のほうの恋をのぞかせながら進んでゆく。
なにげないシーンが実に幻想的で美しい映像に仕上がっています。

母親と娘の二役を演じた女優さんがいいです。
幼い泣き方なのに思ったより胸にひびきます。
そしてラストシーンで
「ああ、そうだったのか!」と
ちゃんとオチがついていて、救われた思いで一件落着なのです。

ほら!観たくなったでしょう♪ d(⌒o⌒)b♪

こんな純愛ストーリーが新鮮に感じる昨今。
日本のドラマは、もう少し初心に戻って制作してみてはと思います。
リメイクではなくてね。


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