英語版のところだったので、昨日まで気付いていなかったのだが、 鮮烈ですねー。 さすが合言葉は地球市民。このページを「赤い地球市民」と名付けたい。 確信犯としか思えない微妙かつ精緻な色使いに心意気を感じます。 信条を尋ねられると「キョクサです、 愛読書は『ブリュメール十八日』です」 と即答する僕でも流石にちょっとヒキました。 いっそ、 このデザインで巨大な旗を作って アクロスの時計台の下あたりに掲げてみるとお洒落なのではないでしょうか。
ひさしぶりに午前中から大学へ。 「確率現象論」でレポートを返却して成績を発表し、 午後は「数理計画法」で同じくレポートを返却して成績発表。
夕食は昨日のべっこう煮を煮返して食べる。
大根は煮返すほどに美味しいのです。
その後、チェロの練習。ロングトーン、スケール、
Feuillard の「日々の練習」よりポジション移動の練習をして、
Dotzauer のエチュード曲、バッハ「G線上のアリア」と練習。
深夜は明日の講義二つの準備の予定。 明日で今期の全講義終了と思うとちょっとほっとする。 これから延べ数百人の期末試験と採点があるし、 さらにそれを桁の数で上まわる入試があるのだが、 そういうことはひとまず忘れておきたい。
午前は「数学解析」、フーリエ変換の定義式と反転公式を フーリエ級数展開で周期無限大の極限をとることで導く。 午後は「確率・統計」、仮説検定について。 その後、「プログラミング演習」。
今日で最終講義終了。あとは来週の定期試験の監督。
夜、帰宅の途中に山科駅の近くの本屋で、 偶然に経済のO川先生に会い、 近所の洋食屋で一緒に夕食をとる。
今日の「失なわれた時を求めて」。 第三巻の終わり、 第二篇「花咲く乙女たちのかげに」の最後の部分。
今日の日記は雑記で我ながらつまらないので、 斎藤秀三郎「熟語本位英和中辭典」より一句。 原文 "One will return to one's first love" に対し、 訳「本木に優るうら木無し」。 斎藤秀三郎豆知識、妹の冬子は北村透谷の恋人だった。
寒い。僕のアパートは駐車場の上に位置しているので特に冷える。 今日は家からほとんど出なかった。 掃除、洗濯など家事。 そろそろ仕事をしようと、 机の周りに辞書類や資料などを集め、環境だけは整える。 どうも外堀から埋めていかないと、仕事にならない怠け者でして。
正月にほとんど顔をあわせなかったからか、 妹から年賀状が来ていた。 TinTin(タンタン)のポストカードで、 TinTinが食事している絵に吹き出しで 「いやー実においしい。」とボールペンで書き足してある。 あいかわらず謎のセンスだ。
今日の「失なわれた時を求めて」。 第二篇「花咲く乙女たちのかげに」読了。 第三篇「ゲルマントのほうへ」に入る。
関西は大寒波襲来というような天気予報だったので期待していたのだが、 朝起きてみると案外あたたかい。天気も良いので、 午後早めに三条に出てみる。
本屋をまわってあれこれ購入。 明治の文学第十二巻「幸田露伴」(坪内裕三、福田和也編)、 「舌の上のプルースト」(木下長宏)、 「バッハの音符たち」(池辺晋一郎)、 「言葉にのって」(J.デリダ)。 十字屋で CD 購入。 "Vivaldi: Sonatas for violoncello" (A.Bylsma), "Simply Baroque II" (Yo-Yo Ma).
珈琲豆が切れていたので SBUX で珈琲豆を買ったついでに、 ソファが空いていたので「言葉にのって」をしばらく読む。 帰ろうとしたら雪が降ってきたので、 Cafe R****** に避難して紅茶を飲みながら 「失なわれた時を求めて」を読んで、雪がやむのを待つ。
夜はチェロの練習。 かろうじて、とは言え、まがりなりにもバッハの 「G線上のアリア」が弾けるというのは嬉しいなあ。 チェロをやって良かった。
さて、また明日から仕事しよう。
寒い。今朝の最低気温は氷点下3.8度。 まさに底冷えする寒さ。 午後になってようやく寝台から這い出るようにして起床。 幸運にも今日は学校に用事がなかったので、 アパートに閉じこもったまま仕事をする。 次の学会の予稿書き。 数学に全然進展がないので新しいことは全く書けないが、 実際の講演までには少しでも進んでいたいものである。
明日も相当冷え込むらしいが、 会議があるので登校せねばならん。 私は寒いのは好きだが、 会議一つのために大学まで行かねばならん、 と思うと何だか急に欝陶しく思えてくる。 朝、温かいココアなど飲みながら部屋でぐずぐずしていると、 ますます欝陶しい。会議が呪わしくさえ思えてくるのである。
一、 生命は何程ぞ、夢中に飛ばせし何年、今さら取り戻しはならず、 口惜し口惜し励め励めと怠りがちの意馬に鞭ち、漸く半日ほども 余念なく学びたるに、肩も凝り眼も疲れたる折ふし、了て知れる 美人の問ひ来りて、向島の園育ち、姿はいやしくも香は高きこの はな君が瓶中に収められれば嬉しかるべしなどと打笑ながら贈り くれたる早梅、其まゝ訳もなく床の間の瓶に投込て共に眺め渋茶 一盃に談話一ツ二ツしたるうれしさ。 (幸田露伴「折〃草」の一、「愉快」より)
午後出勤。 学校に来たついでにあれこれ雑務をしている内に、 今年初の教授会。案外あっさりと二時間ほどで終わった。 積分論の教科書 "Integration and Probability" (P.Malliavin with H.Airault, L.Kay, G.Letac) を持ちこんだのに、数ページしか読めなかった。
珈琲用の紙フィルターが切れてるのを忘れていた。 しょうがないので今日は紅茶(リプトン)。 明日の朝も紅茶。 寒くて何かのついででないと、 ちょっとした買物に行く気もしない。
そう言えば、この前、 Cafe R****** で紅茶をいただいていたら、 「最近はずっと紅茶ですが、趣味が変わりましたか」と言われた。 寒いから珈琲よりもつい温かいミルクティー、 という感じになってしまうだけなのだが。 特にプルーストにあわせているわけではない。
今日の「失なわれた時を求めて」。第三篇「ゲルマントのほう」のI。
プルーストと言えば(読んでいなくても)思い出すのは、
紅茶とマドレーヌの一節と言うことになりそうに思うのだが、
実際にはプルーストの文章で一番有名な一節は、
「失なわれた時を求めて」の冒頭、
「長い時にわたって、私は早くから寝たものだ。
ときには、ろうそくを消すと、すぐに目がふさがって、
「これからぼくは眠るんだ」と自分にいうひまもないことがあった。…」
だと一般には考えられているそうである。
例えば、ミュージアムショップなどで売っている、
「プルースト・グッズ」の類には、
よくこの一節が書かれているそうな。
プルースト自身は大変にカフェ・オ・レを好み、 晩年にはほぼそれだけで暮らすような日もあったようだから、 今度の Cafe ******* では、 紅茶よりカフェ・オ・レがいいかも。あったまりそうな気がするし。
午後から M1 のゼミ。 ハッシュ関数、MD5, SHA1 のアルゴリズムを聞く。 M君は試験勉強のため、N 君は人生設計を考えるため、 M1 暗号ゼミは四月まで休憩。 M2 暗号ゼミは修論提出まで引き続き。 B3, B4 数学ゼミは試験期間終了後、 二月に適当に時期をみて再開の予定だが、 すぐに入試採点シーズンに入るので実質的には、 三月あるいは四月再開ということになるかも。
会議まで小一時間ほどあったので、 プログレッソで珈琲を飲みながら「失なわれた時を求めて」を読む。 丁度、明日から定期試験期間に入るせいか、 がらがらに空いていた。 その後、学系会議。丁度、一時間半で定時に終了。
明日から試験監督やらゼミやら会議で多忙な二日間。
「成人の日」騒動の報道で結局、思ったこと。
今の日本の「良識」って、石原都知事とビートたけしなの?
今日の一曲、いや六曲。 J.S.バッハ「ブランデンブルグ協奏曲」 (指揮、チェンバロ:コープマン、アムステルダム・バロック管弦楽団)
朝から試験監督。 食事の後、M2ゼミ。 続けて、ファイナンス方面でお金の使い方について打ち合わせ。 さらに試験監督。五時半業務終了。 その合間に、メイルで教務とやりとりしたり、 細々とした仕事をする。
一週間ほど前にまた大量にカレーを作ってしまい、 毎日カレーを食べている。まだ二、三食分くらい残っているのだが、 さすがに飽きてきて今夜は麻婆豆腐を作ってみました。 というのも、毎日カレーのせいで買っておいた豆腐があまってしまい、 賞味期限が切れていたから。 ドメスティックな話題で申しわけないが、 独り暮らしなんてそんなものです。
今日の「失なわれた時を求めて」。第三篇「ゲルマントのほう I」。 主人公はヴィルパリジ夫人のサロンに出席している。 憧れのゲルマント公爵夫人はじめ、色んな人が出席していて、 なにか起こりそうな予感である。
明日も朝から試験監督なので、早寝早起き。 最近、思うのは朝起きた時に誰かが寝台まで 温かい絶妙のカフェオレを持ってきてくれないかなあ、ということだが、 プルーストと違って私には秘書兼家政婦のクレストはいないのである。 結婚しても妻はそんなことしてくれそうにないから、 やはり家政婦しかも秘書兼、ああ、あこがれのクレスト… でも、エスプレッソ・マシン買えばすむことかな? 寝台の横にマシンを据えなくてはいけないことだけが難点だが。
朝から「数学解析」の試験監督。 午後も「確率・統計」の試験監督。 両方あわせて、のべ受験者約400人。 今から採点が憂鬱。
今日の「失われた時を求めて」。 第三篇「ゲルマントのほう」のI(ちくま文庫版で第四巻)を読了。 およそ200ページにも及んだヴィルパリジ夫人のサロンの場面が終わる。 主人公はゲルマント公爵夫人を含む社交界やサロンへの幻滅を覚えたり、 伊達男シャルリュスにホモ的関係らしきものに誘われたり、 祖母の容体が急に悪くなり散歩中に発作を起したり、 と転回点に来ているようだ。
まあ、ストーリーを書いてもしようがない性格の小説ですが。 なにせ、主人公が何もせずに寝返りをうったりしているだけで、 何十ページも過ぎますしね…
「プルーストの小説が表面上語っているのは、失われた時間が 取り返せないこと。イノセンスと経験のこと。時間を超えた 価値の回復と、見出された時のこと。結局は、楽天的である と同時に、人間の宗教的経験の文脈内に置かれた小説だ。 第一巻でスワンが訪ねるのは」 (ここで制限時間15秒の時間切れ) モンティ・パイソン司会全英プルースト要約競技会における 出場者番号1番ハリー・バゴットの健闘
寒いと思ったら、今日も雪。 午後からどんどん雪が降り、ずんずん積もっていった。 一歩も表に出ず。
一日、家で読書をしたり、音楽を聴いたりして、 休日を過ごす。
夕食。肉じゃが。豆腐。大根としめじの味噌汁。 料理酒が切れていたので、 冷やで飲むための良い酒をちょっと使ってみたら、 今日の肉じゃがは大変に美味であった。
ラップトップPCの壁紙。 ユマ・サーマンに飽きてきたので、 フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」にしてみた。 ふと調べてみたら、この絵のことは、 「青いターバンの女」と言う方が普通なんですか。 そう言えば、まだ T.Chevalier の "Girl with a pearl earring" が積讀のままだった。 プルーストを読み終わったら、その次に読むことにしよう。
ついでに、なんとなくフェルメールで Web を彷っていたら、 こんな美味しそうなもの (Vermeer dessert with Girl in a Red Hat at Haricot Vert Restaurant) を発見しました。美しいねえ。食べるのが惜しい、 ってのはこういうのを言うのでしょうか。
この日記は、GNSを使用して作成されています。