Keisuke Hara - [Diary]
2001/07版 その1

[前日へ続く]

2001/07/01 (Sun.)

今年も半分が終わりか… 京都は祇園祭りが始まった。

朝からエアコン設置工事。 これで新居における最大の問題が解決され、 今日からは快適な生活が送れそうだ。

午後は河原町の某眼鏡屋で度入りのサングラスを誂える。 度が入っている以上、サングラスと言うより色眼鏡かも知れないが。 すぐに出来るものかと思っていたら、 気取った眼鏡屋らしく、 色々と手間があって流石に十日ほどかかるらしい。ちょっとがっかり。 ついでに度の入っていないサングラスも買って、欲求不満を解消。


2001/07/02 (Mon.)

午後は「数理計画法」の講義から。 二段階法をやって、これで一応、単体法が終了。 レポート問題を提出。 次の講義までの間に色々事務用を片付け、 夕方は「確率・統計」の講義。 フィッシャーの仮説検定、 ネイマン-ピアソンの二仮説検定。

今日の再読。「スマイリーと仲間たち」(ル・カレ)。 やっぱりル・カレは面白いなあ。


2001/07/03 (Tues.)

午前中は京都市内を歩きまわり、 昼食にSBUXでサンドウィッチを食べて、 午後はBKCへ。

W先生の講義。 抽象ウィナー空間の構成から分かる系として、 古典的なウィナー空間の性質をいくつか。

しかし、キャンパス眩し過ぎ。 何もかもが白っぽくて、緑が無さ過ぎる。特に夏は酷い。 見渡す限り日影がないじゃないか。 新しく出来たり移転したキャンパスは必ずこんなデザインになっているが、 絶対に間違っていると思う。 学問に励もうとか、思索にふけろうっていう気分にならないもの。 基本的にこれは工場のデザインだ。


2001/07/04 (Wed.)

大学へ。明日からしばらく失踪するので、 今日をゼミ日にした。 一つ目の解析ゼミ。学生側の理由で当日、いや当時間キャンセル。 また突如微妙にあいてしまった時間に、 計画を立て直して適当な仕事をする。 二つ目、暗号ゼミ。心配はしているが、何とかなりそうだ。 三つめ、卒研、確率論初歩ゼミ。 中心極限定理の証明。ちょっと確率論の基礎の所を解説。

卒研ゼミの帰りにA堀先生の部屋の前を通りかかると、 丁度部屋の主が貫禄たっぷりに現れたので、薄暗い廊下での立ち話。 内線、すなわち周囲を敵に囲まれた不利な戦線において、 その向こうの敵地後方に拠点を築き、 新たな内線を開き遊撃作戦を取ることの是非について議論する(嘘)。

個研に戻って、さて帰ろうかなと思ったら今度はA先生が現れる。 最近の私の論文に興味を持ってくれているようなので、 少しだけお時間をもらって内容を説明し、 プレプリントをもらっていただく。

明日木曜日から日曜日の四日間は連絡が取れません。 次回更新は月曜日の夜。


2001/07/05 (Thurs.)


2001/07/06 (Fri.)


2001/07/07 (Sat.)


2001/07/08 (Sun.)


2001/07/09 (Mon.)

失踪中の出来事、と言うほどのことでもないが。
ル・カレ「影の巡礼者」読了。うーむ深いわ、ル・カレ。 某所でビールを飲みながら遅い昼食をだらだらと取っていると、 すぐ近くのテーブルで、 どこかで見たことがあるやけに目つきの鋭い女の子が、 仲間達と中国語で話しながら、 シーザーサラダにわしわしと食いついていた。 視線の硬度からして潜伏中の活動家かと思ったが(そうでないとも言い切れないが)、 王菲であった。

9日。弛んだ身体に鞭打って、BKCへ。 午後から「数理計画法」で単体法における退化と巡回。 次の講義までの休憩に事務を色々。 夕方は「確率・統計」、ネイマン・ピアソンの二仮説検定の具体例。


2001/07/10 (Tues.)

基本的には、 ここには仕事のボヤキみたいなことは書かないことに決めているのですが、 ボヤキたくもなってくる今日この頃。 数学者業も、先生業も大変なものです。

昼は数理ファイナンンス・シンポジウムの打ち合わせ。 顔をあわせたA堀先生に聞く所によると、 今日もこれを皮切りに夜も含めて会議づくめだそうだ。 キーパーソンは多忙である。御身お大切に。

その後、W先生の確率解析の講義。 次週以降はシンポジウム等と重なるので今日が事実上最終講義。 レポート問題を配布し、その関連で伊藤・西尾の定理のお話を少しと、 キャメロン・マルティンの定理を少し。 レポート問題は前の方の座席に置いてあったのだが、 学生がわっと集まったので後で取ろうと思っていたら、 御参考に、とW先生からレポート問題を手渡されてしまった。 私も解かねばなるまい ;-)


[後日へ続く]

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Keisuke HARA, Ph.D.(Math.Sci.)
E-mail: hara@theory.cs.ritsumei.ac.jp
kshara@mars.dti.ne.jp (for private)

この日記は、GNSを使用して作成されています。