Keisuke Hara - [Diary]
2001/12版 その2

[前日へ続く]

2001/12/11 (Tues.)


2001/12/12 (Wed.)


2001/12/13 (Thurs.)

月曜から今日木曜日まで京大数理研でシンポジウム。 夜は大抵、北白川やら河原町やらで飲んでいた。 今日も数理研のT橋師匠とHさん、S君、N君らと北白川で飲んで、 その後、TK大のS君と河原町に戻り珈琲を飲みつつ数学の話やら雑談などをし、 11時過ぎ頃、帰宅。 二人会議の結論は 「我々ももういい年なんだから、 そろそろしっかりした仕事をしないとダメです」。

家に帰ると、おかしな紙の人形(ひとがた)がおいてあって、その説明によると、 人形に名前と年齢を書き、息を吹きかけて神社に納めると、 身にも心にも降り積もったけがれをお祓いしてくれるのだそうだ。 大祓(おおはらへ)人形と言うらしい。 ありがたいような恐いような面白不気味な風習である。


2001/12/14 (Fri.)

寒い。昨日までに比べてぐっと冷え込んできた。 京都も寒いが、 琵琶湖渡りの風が吹きつけるびわこ草津キャンパスはもっと寒い。

オオハラヘ人形のことは執事によきにはからってもらって、 午後から大学へ。 溜った事務手続きをあれこれ。 さらに、 最近購入したThinkPadにTeX環境を構築していたら、 終わった時にはかなり遅い時間になってしまっていて、 生協で夕食を取って帰宅。

シンポジウムなどがあって仲間に久しぶりに会うと、 嗚呼、最近の私はダメダメであった、 数学者としての本分を怠っていた、 とつくづく思って、深く反省するのであるが、 また普通の日々に戻ると日常のあれこれにかまけて、 進歩どころか、一歩一歩でも前に進めて行くことも、 いや、退歩しないよう踏み留まることさえ難しい。 最近、シンポジウムくらいでしか顔を会わさないI大先生は会う度に、 「どや、なんかビックリするようなこと出来たか?」などとお訊きになるが、 これでどやっ、 と言うような答えをしたいものである。


2001/12/15 (Sat.)


2001/12/16 (Sun.)


2001/12/17 (Mon.)

土日と留守にしていたので欲求不満だったのか、 帰ってくると愛妻のクロさんが、 階段の途中に飾っている絵を玄関まで引きずり降ろしていたり、 私の部屋では書類を破り散らしていたりと、 狼藉三昧であった。 土日は白○晃の華麗な女装を見たり、 辻●成の仕事ぶりを横目で見たりと色んな意味で豪華な休暇であった。

夕方は「数学解析」。 テータ関数が熱方程式の解であること、 特にデルタ関数を周期的に並べた初期条件に対応することを示す。 三分間でデルタ関数を説明し、 五分間でフーリエ級数を説明したので、 我ながらかなり怪しい講義であった。

夕食は久しぶりに自炊。 若布とお揚げの味噌汁、胡瓜の漬物、 大蒜と唐辛子でオリーブオイルに味をつけて 茄子などをざっと炒める。 やはり自宅で食べるのが一番、美味しいですな…


2001/12/18 (Tues.)

だし巻き、胡瓜の漬物、梅干し、ちりめん山椒の御弁当を持って出勤。 食後、ファイナンスシンポジウムの打ち合わせ。 部屋に入ったらA堀先生が一人でぐったりしていて、 ちょっと驚いた。R大のキーパースンとして健康に気をつけていただきたい。 (しかし後で夕方に会ったら、 いきいきと元気そうだったので、単なる生活サイクルの問題だろうか。) 続いて、卒研。 卒論を書かねばならない情報学科の二人の話を聞く。 引き続き、教授会。年末最後の教授会のせいか、 3時50分から始まって、8時近くまで続くいわゆる殺人会議炸裂。 さらに続いて短い臨時の教室会議。 8時半までの会議三昧でふらふらになり、 家に帰ってから食事を用意しているといつになるか分からないので、 生協で夕食にする。T山先生、K川先生と一緒の夕食。

かつてマラルメは一夏の間、苛酷に働いたことがあると言う。 小さな姪に仔馬とヨットを贈るために。 噫、それに比べてそれに比べて、嗚呼、 私の身の師走の仕事ぶりは一体なんであるのか… と今日、 自宅に帰って本棚から猫が落としたマラルメ論を目にした時に、 ふと思った。


2001/12/19 (Wed.)

昼はM2の修論ゼミ。今日は圧縮のエンコーディングとか、 実行バイナリのセキュリティ保護について。 来週月曜に修論第一稿を出してもらって、 年末年始に僕が添削をしようと思っているのだが、順調そうだ。 続いて、プログラミング演習。 その後、A堀先生の個研でT君のゼミに参加。 今日は積分作用素とそのスペクトルについての練習問題。

今日のゼミはM本(妹)、またの名をA堀研の女王も参加。 しかし、生活サイクルが全く普通とは違うらしく、 ほとんど寝ているようだった。 とは言え、さすが数学会理事長も一目おく(らしい)M本(妹)である。 フーリエ変換の等長性を使う所があって、
H:「一応、証明してみる?簡単でしょ」
A:「いや、こっち向きの不等式がごちゃごちゃしてるんだよね、確か」
H:「そうだっけ?どうやるんだっけなあ…」
A:「わすれた。M本さんどうだっけ」
女王:「それはー …えるわん、かつ、えるつー…で きんじします…(ぐー)」
さすがである。いい学生を持って羨ましい。

全然、筆が(?)進まなくて原稿を待っていただいている出版社から、 いよいよ本当の印刷所のデッドラインを報され青ざめる。 ああ、後100ページくらい書いてみせるさ、 後二週間でね…


2001/12/20 (Thurs.)

原稿を書く。あまり気分が乗らないが、しょうがない。

途中、気分転換を兼ねて烏丸の本屋に資料を買いに行ったが、 その他はずっと家にいた。 と言うわけで特記事項なし。


[後日へ続く]

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Keisuke HARA, Ph.D.(Math.Sci.)
E-mail: hara@theory.cs.ritsumei.ac.jp
kshara@mars.dti.ne.jp (for private)

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