昨日のこと、 月末恒例の執事の給与を賭けたチェスをする。 と言っても下の方の桁を切り下げるか切り上げるかを賭けるだけである。 黒番、フランス防御。 時間制限は持ち時間20分プラス一手毎に20秒追加のフィッシャー式。 思い切るべき所で思い切らず、 思い切ってはいけない所で思い切る、 色々と人生を感じる一局であったが、 終盤にさしかかるあたりで相手側にミスが出て、楽勝の終盤を勝ちきる。
残ったパンとポテトサラダなどでサンドウィッチを作り、出勤。 午後一から会議など。 「現代数学の土壌 ― 数学を支える基本概念」(日本評論社) を読みながら帰宅。 気楽な解説書だが、思わぬ所でアイデアを得た。 もちろん、使いものになる確率は非常に低く、 多くの場合ただの夢になるのだが。 しかもその上、 今頃、ルベーグ積分の意味について目を開かされることがあった。 リーマン積分と違って、ルベーグ積分では「横切り」にするが、 そのことで何がウレシイのか、という点について。 しかし、このことを今まで気付かずに来ていたと言うのは、 解析屋としてかなりまずい、 と当然のことに思い当って、通勤電車の中でちょっとブルーになる。 本当に私が次の四月から「積分論I」を講義してもいいのだろうか…
夜はチェロを弾いたり、Linux JFの翻訳をしたりと、気楽に過す。
午後は膳所で久しぶりにチェロのレッスン。 左手薬指を怪我していたため。 まだ少し痛むが、なんとか弾けるようになってきた。 ヴィヴラート入りのスケールをやって、 シュレーダーの親指ポジションだらけのエチュードをし、 ヴェルナーから簡単なデュエット曲を先生と合わせる。 初見でも音が拾えるような簡単な曲とは言え、 弦を合わせるのは楽しいなあ、と実感。 やはり弦で和音を合わせるのは格別。 最後にマルチェロのソナタ一番の冒頭を少しだけ。
自宅での午後は夕食のポテトコロッケを仕込んだり、 胡瓜を漬けたり、 洗濯をしたりとドメスティックな午後を過す。 その間、 読書をしたり(B.グリーン「エレガントな宇宙」)、 フレンチ・ディフェンスの研究をしたり。
夕方は近所に食材の買い出し。 明日は節分、太巻を食べなくてはならないので、 酢飯に合いそうな白ワインも購入。 自宅で夕餉の仕度をして食事。夕食のメインはポテトコロッケ。
昨日のこと、まったりとした週末を執事とチェスをして過す。 第一局、黒番、シシリアン・ディフェンス・ドラゴン・ヴァリエーション。 第二局は白番、ウィーン・オープニング。 一局目は序盤に悪手が出て苦しんだが、 なんとか中盤で取り返し、両局とも勝ち。
午前起床。 執事がいたので粗食の昼食をふるまう。 鮭の切り身、葱と若布の味噌汁、大根の漬物、梅干し。 午後は先月の収支を記帳して生活態度を深く反省したり JF文書の翻訳を手直ししたり。 夕方から河原町丸善へ。洋書をあれこれ買い込む。 さらに高島屋地下で節分用の太巻を買って帰宅。今年の恵方は北北西ですか…
夕食は作りおきのペーストでパスタ料理を作ったり。 明日はRIMSでのT師匠の院指導ゼミに参加しようと思っているので、 食後は数学の勉強などして頭を慣らしておく。
昨夜はちゃんと節分らしく海苔巻を北北西の方角を向いて黙々と食す。 これで今年は幸福間違いなし。海苔巻に鰯が入っていてちょっと驚いた。
昼食は家で食べる。 鮭の切り身、胡瓜の糠漬(自家製)、梅干し等。 午後はRIMSに出かけ、T師匠の院生指導ゼミ。 さらに、その後、出版社に最後通告をされた翻訳書の打ち合わせを T師匠と二人で行う。まず第一稿がそろっているかのチェック。 その後、相談の結果、 結局、私が全原稿を持ち帰り、第一校正作業をすることになる。 翻訳書に私の名前が出るのかどうかは不明ぽいが、 下訳ならノブリス・オブリージュってことで。 その後は、河原町でT師匠と飲んで11時頃帰宅。
午後は一ヶ月後に近付いた 数理ファイナンスシンポジウムの準備の打ち合わせ会議。 その後はいろいろと事務的な仕事をし、 その合間にドアの前に貼ってあった卒論の添削をする。 今の所、草稿の提出者は卒論と修論あわせて一名のみ。
夕食はまた冷や御飯があまっていたので、 和風炒飯。 葱と生姜で葱油を作っておいて、 御飯をあれこれとともに炒め、 昆布醤油で少しだけ味つけをし、海苔を振る。 プラス胡瓜の漬物、お清し。 国産の甲州白ワインで食す。
そろそろ今週、来週と入試採点シーズンに入り、 数学の教員は毎日採点三昧ですので (このこと自体は公開情報で秘密でもなんでもない)、 採点状況や結果について何ら情報を与えないために、 この日記の更新を来週末まで停止します。 次回の更新は来週金曜15日の深夜を予定しています。
この日記は、GNSを使用して作成されています。