Keisuke Hara - [Diary]
2002/02版 その3

[前日へ続く]

2002/02/21 (Thurs.)

いよいよ真近に近付いた数理ファイナンスシンポジウムの準備の ためのミーティングに参加して、引き続き、卒研発表の指導をする。 夕方、帰路につく。

明日は朝から卒研発表で夕方までぶっ続けで情報学科の卒研発表を聞き、 しかもその後、夜に修論発表会の指導をするので、 昼と夜の二食分の用意をしなければならない。 今日の夕食を多めに作って、 おかずの残りを明日のお弁当用にし、 もう一食分はサンドウィッチでごまかすことにする。 そのため、 帰宅途中で遠回りして、パンとチーズと生ハムを購入。 飲まないとやってられないような気がしないでもないので、 夕食用にワインとか持っていくかも知れないです ;-) 週末の夜だし、流石にそれくらいは目をつぶってくれても。
とにかく今夜は、明日の食事の用意をしたら、さっさと寝ます。

5つの質問

  1. 飲酒は質、量どちらを優先?
    質。下戸なので。
  2. あなたは酒を手放しますか?手放すとしたら、どういう仕方でそうしますか?
    一日のほとんどの時間は手放してます。
  3. あなたがある酒を買うかどうかためらう場合、 主な要因になるのはなんですか?
    酒税。
  4. 酒にまつわる願い、望みがひとつ叶うとしたら、何を求めますか?
    二杯目以降も、一杯目と同じ味がしますように。
  5. あなたが最近飲み終えた、または今飲んでいる酒は?
    Chateau de Montpezat, Cuvee Prestige 1999。 ケースで買ったのでしばらくあると思う。 それから最近、人からもらったので、Caperdonich (1968年)。 ウィスキーは苦手なので良く分からないが、変に飲み易い。 とは言え、もちろん四日では飲めない。


2002/02/22 (Fri.)

朝十時から夜七時過ぎまでわずかな休憩をはさみつつ、 ぶっつづけで、38人に及ぶ情報学科の卒研発表を聞く。 これでも7つにグループ分けしたパラレルセッションなのだが。 さすがに、くらくらした。いくら何でも多過ぎる。

夕食は胡桃と無花果のパンとチーズとワイン。 さらに引き続き、修論発表の指導をする。 帰宅は十時少し前くらい。


2002/02/23 (Sat.)

ぐっすり寝る、という予定だったのだが、 マダム・クロが朝からうるさいので、早く起きてしまう。 昼食は、冷蔵庫には冷や御飯以外に葱くらいしかない状況を鑑み、 いいかげんなな感じでカレー炒飯を作ってみる。 でも意外に美味しかった。困った時にはカレー味。 酒はモンペザ城の赤ワイン、やはり値段の3倍は美味しいように思う。 あればもう一ケースくらい買っておくか… 午後は翻訳の校正の仕事をする。夕方になって買物に行き、 夕食は関鯵のひらきを焼いて、お揚げと大根の味噌汁に大根の漬物。

チェス。白番、ルイ・ロペス。勝ち。 最近、執事も腕をあげて油断ならなくなっているので、 経験がものを言いそうな序盤を選んでみる。 対し、執事は古典的なシュタイニッツディフェンス(3 ... d6)と静かな変化。 明解でさしやすいが、受動的で局面が固定される傾向にあるとされている。 執事のスタイルはかなりポジショナルで、 配置の有利を静かに積み重ねるタイプらしい。 タクティカルな手筋を探すより、戦略的な盤面評価を好むようだ。 中盤で危うい所もあったが、 結局、序盤からの攻撃的なテーマが成功して勝ち。


2002/02/24 (Sun.)

自宅で、翻訳の校正とTeX化など。 他の人が翻訳した所が、 変な所で全角文字だったり、そもそも数式を飛ばしていたりで、 思ったよりTeX化は困難。 まだシンポジウムの準備などで忙しいし、 スケジュール的に厳しそうだ。

中華蒸籠を購入したので、包子(パオズ)を作成。 もちろん皮も粉から打つし、第一発酵も第二発酵もさせるさ。 餡のない花巻で先に練習した方がいいと言うことであったが、 結構うまく出来て満足。 蒸したてを食べられるので特に美味しい。 自分としてはファーストチャレンジで、 既に551の豚まんは越えたか、と(笑)

最近のチェス。白番。負け。ベンコギャンビット。 序盤で圧倒的な優位に立ちピース4つを中央に集めたが、 華麗なメイトの筋を探してもたもたしている間に、 ルークをトラップされた上にその対応も間違い、 後は投げ場を探すのみ。
また白番。勝ち。コレ・システム。 序盤、中盤と着々とポジションの利を重ねる。 巧妙な守備が色々あり思ったより梃摺ったが、 駒の交換で局面を単純化し、 最後は連結したパスポーンを作って確実に勝つ。 この一局はうまく差せた。


2002/02/25 (Mon.)

朝は自宅で翻訳の仕事、 関鯵のひらきに、 大根、葱、お揚げの黄金トリオの味噌汁、 大根の漬物の定番の昼食を取り、 午後は三条大橋のSBUXで翻訳の仕事。私に春休みはなさそうだ。

ヴィデオで "The Truth about Cats and Dogs"を流しつつ、 夜も仕事をする。 ちなみに"Cats and Dogs"は、 ユマ・サーマン が準主演していることと、 ユマの弟がちょい役(主人公達が立ち寄る本屋の店員) で出ていることくらいしか話題のない予算の低そうな映画。 主人公はインテリだが容姿に自信のないラジオパーソナリティ、 ユマが演じるのはその友人で美人だが中身が空っぽのモデル、 二人がちょっとした行き違いから(笑)、 二人一役で「声(会話)」と「容姿」の良い所どりをして 一人の男に恋をすると言う、 一文で内容を完璧に要約できてしまう馬鹿話である。 B級と言うにふさわしい駄映画だが、 ダイエットをしているユマがケーキを食べさせられて絶頂に達するシーンとか、 サルトル=ボーヴォワール往復書簡集をプレゼントされて 「漫画の入ってない本なんて…」と感動するシーンだとか、 亀の肛門に指を入れるシーンとか、 ある意味では見どころ満載で、私は好きな映画である。


2002/02/26 (Tues.)

大学へ。教授会のためである。 その前に研究費の残高問いあわせをして、 使い切り計画を練ったり、 院生室を覗いて明日の修論発表の準備の様子をうかがったり。 内二名N島、M本はOHPでやると言っていたのに、急拠、 MagicPoint でやる気になっているらしい。 PowerPoint が大嫌いなことで有名なS藤先生も、 unix 上の MagicPoint なら許してくれるのだろうか…

教授会は3時間ほどで終わり、 その後、某先生とちょっと相談事をして帰宅。


2002/02/27 (Wed.)

午後は修論公聴会からスタート。 代数系、解析系、計算機系の三つの部屋に分かれて実施。 計算機系の部屋で発表する4人の内3人までセキュリティ関係なので、 私はもちろん計算機系である。 数学者として生まれ変わったT山先生は、 さっさと代数系の話を聞きに行ってしまったので、 結局、計算機数学者のS藤先生と、 数学者兼似非ハッカーの私の二人で院生の話を聞く。 MagicPoint のプレゼンテーションは結構、S藤先生にウケていたようだ。 その後、学系会議。

帰宅して夕食。 酒の肴の生ハムが余っていたので、 ハム入りのスパゲティに、玉葱のオムレツ。 ようやく最近、 腕をとんとんと叩いてオムレツを返す技を身につけたので、 嬉しがって良く作るのである。

そう言えば、NTT-○Tの殺し屋N氏が、 新宿の某ホテルに入っている某レストランで出す プレーンオムレツを絶賛していた。 確か2000円近くすると言っていたように思うが (念のために言うが、何の具も入らない卵のみの素オムレツである)、 客に出してお金がとれる素オムレツを作れる というのは相当の腕の料理人であろう。


2002/02/28 (Thurs.)

来週に迫った数理ファイナンスシンポジウムの開催準備ミーティング。 その後、 今日は二月末日なので、 さあ研究費の残高を使い切るぞ、と意気ごんで生協に行ったら、 棚おろしとやらで休みだった。ショック。

自宅に帰り、少し仮眠をとってから、 心静かに夕食の仕度をして食事を取る。 一膳入魂、一盃一期、一食賭命、食すなわちこれ修行なり、 滝に打たれることが行ではありません、 日々の暮らしの中にこそ真の行があるのです。 食後、翻訳の校正の仕事をし、チェロをさらう。


[後日へ続く]

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Keisuke HARA, Ph.D.(Math.Sci.)
E-mail: hara@theory.cs.ritsumei.ac.jp
kshara@mars.dti.ne.jp (for private)

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