朝は「プログラミング演習」。 今日のワンポイントレッスンは emacs 系エディタの使い方。 でもこれが長過ぎて演習の時間が充分取れず失敗。 昼食に焼きそばパンを食べながら事務仕事。 午後は改稿作業。夕方に学生が卒研の相談にやつてきたので対応。 私の卒研のメリットは、 人気がないので「多分、少人数教育」、 Dym-McKean で良ければ卒研でも「私は本気で聞く」、 フーリエ解析は大抵の分野で必要なので「ツブシが効く」。 夕食はトマトと茄子のパスタとワイン。 食後は明日の会議の準備と、研究打ちあはせのため改稿作業。 ちなみに明日は一日で会議、打ちあはせが合計 4 つある。
年末調整の季節、 給与明細を MS Money に入力してブルーになる。 限界費用(*1)で言へばおおまかに、収入の 2 割が所得税に、 1 割が住民税に消えて行くので、 その他の税や消費税を込めて自動的に 3 分の 1 以上が徴収されて行く。 限界費用は変わらないが、節税目的に結婚したいくらいだ。 血税と言ふ言葉が身に染みるので、 サラリーマンも(手取りでなく税引き前で)家計簿をつけやう。 ニュースを見る目に殺意がこもること間違ひなし。
*1: 私は marginal cost の翻訳語であると思はれる 「限界」費用と言ふ言葉は悪訳だと思ふのですが、 どうなんでせう。 marginal はもちろん margin から来てゐて、 経済用語の意味からすれば、 margin の「元の物に対して追加的な部分」 (たとへば、ページの余白(margin)など) と言ふ意味から来てゐるのであらう。
12 時半から夜の 9 時半まで移動時間以外は、 ぶつ続けで会議または打ち合はせを続ける。 予定は4つあつたが、その内の一つ教授会は、 その前の会議が終わらず自動的にキャンセルされた。 帰宅は10時過ぎ。 これからパスタを茹でて夕食。
メモ: 世界チャンピオン、クラムニクがパソコン上のチェスソフト Deep Fritz と 引き分け。
午前中は改稿作業をし、昼食を取り出勤。 個研でしばらく自分の計算をしてから、 午後は卒研 Williams ゼミ。 学生さん達には申し分けないが、 ゼミにツッコミを入れながらも計算を続け、大体様子は分かつた。 その後は Y 田先生、A 堀先生と簡単な打ち合はせ。 午後は T 山先生が教務委員の仕事で、 6、7階を飛び周つてゐて、見るからに忙しさうだつた。 夜も自宅で計算の続き。 ゼミ中にやつた計算は間違へてゐた。 が、うまく間違へてゐたせゐで答へは正しかつた(ありがちありがち)。
来年の学年暦が大体決まつたらしい。噂に聞くには、 月曜日の講義分を休日に振り替えることは、 さすがに非難が多かつたのか、 一つの例外を除いて土曜日に振り替えることにするらしい。 同じことだけど。かう言ふ小手先の、 しかし実際は無意味な変更が、いかにも官僚的で真実味がある。 ちなみに一つだけの例外と言ふのは天皇誕生日である。 冗談だとは思ふが、本当だつたらちよつと笑へる。
朝はブルーになりながら改稿作業。 なんでこんなことに… 出勤してコロッケパンの昼食を取りながら、 メイルの対応中心の事務仕事。 午後は「積分論 II」。 コンパクトな台を持つ関数の空間とか。 講義後、前回の講義での証明の質問を受けて、 その場で答えられなかつたのだが、個研に着いたとたん、 その等式は間違へてゐるのだが、 証明自体はそのままで正しいことに気付いた。 夕方、帰路につく。 御飯を炊きながらまたメイルで事務仕事。 夕食は、納豆、胡瓜の漬物、ベーコンエッグ、葱と油揚の味噌汁、 と言ふ朝食にしか見えないメニュー。 夜も改稿作業。
卒研の配属は明日が締切だが、今日の段階では、 私のところを希望する学生はゼロ(笑)
終日自宅で改稿作業。 夕方から長時間に渡り研究打ちあはせ。 帰宅は10時半。
電車の中での読書「福翁自伝」(福沢諭吉)。 私はわりと伝記、自伝の類が好きな方だが、 有名なこの本を読むのは初めて。
朝は寝室と書庫をかたづけ、 ついでに居間と玄関に掃除器をかける。 寝室と書庫以外の場所の掃除はプロに任せてゐるが、 興が乗つたので。さらに洗濯もしてドメスティック三昧。 昼食は炒飯とワイン、デザートにパウンドケーキと珈琲。 午後は読書や昼寝など。 夕食は納豆、冷奴、胡瓜の糠漬、長葱とお揚げの味噌汁。 今日一日はまつたく仕事をしなかつた。
自虐趣味で「流水大説」(と書いてコズミックと読むらしい) の一つを読んでしまつた。講○社に乗り込んで、 何を考へてこんな本を出版してゐるのか問ひただしたい。 でも執事に聞くと、熱心なファンがたくさんゐるらしく、 それも地球は既に以前の地球ではなく、 犯罪オリンピック協会に乗つ取られてゐるせゐだ、とのことで、 私の認識の方が間違へてゐるらしい。 とは言へ個人的には、最近、 これに匹敵するほど私をブルーにさせるものと言へば、 某コンピュータへの乗り替えキャンペーンのテレビ CM の女子高生くらいだ。 どうしてくれやう…
午前中は改稿作業。一応全ての変更は終了した。 昼食は白髪葱とベーコンのパスタ、赤ワイン。 デザートはパウンドケーキと珈琲。 午後からはプリントアウトしたものを最終チェック。 夕食は豆腐と長葱の卵とじ、胡瓜の漬物、梅干。
紅茶葉が切れてゐたので、 河原町の某 MF に購入に出かける。 今日の京都は冷たい風が吹きつけ、もう冬の気配である。 MF でイングリッシュ・ブレックファーストを 100 グラム測つてもらふ。 しばらく街に出ない内に、 BAL ビルのあたりが改装されてかなり感じが変わつてゐた。 近頃、街を歩くと、少なくとも京都では、 階級の固定と格差の拡がりが目につきつつあるやうに思ひ、 寒々とした心持ちになる。 香山リカが「ぷちナショ」で書いてゐた分析は、 明解に過ぎるやうに思つてゐたが、 案外正鵠を射てゐるのかも知れない。
午前中は「プログラミング演習」。 個研で焼きそばパンと珈琲の昼食を取りながら、事務仕事。 改稿作業は原稿をようやく提出して、すつきりした。 今日からは、 来月佐賀でのシンポジウムの予稿の作成に集中せねば。 しかし、そういや JF の翻訳のリリースもあつたし、 Y 田先生、A 堀先生と進めてゐる翻訳仕事もあるのであつた… 夕食はカルボナーラ。 夜は JF の翻訳のドラフトに手を入れる。
卒研の締切が先週終わり、その集計が出てゐた。 私の所を希望したものは一人(笑)。 私の所も含め希望者一、二名以下と言うところは多いやうだつた。 一方、A 堀先生のところなどは二十名を越す希望者が集まり、 両極端な分布である。 少人数の方はこの御時世にマンツーマンに近い教育が受けられて大変に幸運だし、 大勢の方は仲間たちとわいわい楽しくやれて、 人気のある先生にはそれだけの理由やメリットもあるのだらうから、 どちらもこれで良いのだらう。 大事なことは求めるものが得られてゐることである。
「エセー」(モンテーニュ著、原 二郎訳、岩波文庫)に曰く
「私は召使が純潔であることよりも勤勉であることを問題にする。
…料理人の口汚ないことよりも無能であることを恐れる。
…寝床では立派な女よりも美しい女を…」
(第一巻二十八章より)
朝は今週の「積分論II」の講義の準備。 昼食はハムのスパゲティ。 午後は JF の翻訳のドラフトに手を入れる。 夕食は、葱とお揚げを串に刺して焼き、 納豆、胡瓜の糠漬、葱の味噌汁などと食す。 食後も翻訳作業の続き。
急に冷え込んできた。 つい最近まで夏だつたやうに思ふのだが。 今日は表に買物に出る時、 今期初めてコートを来てしまつた。
朝は JF の翻訳ドラフトに手を入れ、 簡単にお弁当を作り、出勤。 午後は、M ゼミ、卒研ゼミその1、卒研ゼミその2、 その合間に A 堀研との来期卒研生配属の調整。 私のところを希望してゐた学生は、 今日になつて別の所に変更したらしく、 結局私のところを第一志望したものはゼロ(笑)。 しかし、大所帯の A 堀研との調整により、 数名は私の所に配属される。 一名は Dym-McKean を読みたいと希望してゐるさうなので、 結果オーライの模様。
寒いので今期初めて着るコートを羽織つて出たら、 コートが猫のおしっこ臭い…
「福翁自伝」、面白い。 こんな面白い伝記はそうそうあるまい。 「競争」つて言葉は経済の教科書を翻訳してゐた 福沢諭吉が competition の訳語としてひねり出したものなんだつて。 御存知でしたか? それで幕府の連中に見せることになつたのだが、 「競ひ争ふ」ことが経済の基本だとはけしからん、 国に尽し、主に忠、滅私奉行に反する、 この言葉だけはいかん、と言はれたさうだ。 福翁が、いやこれは本質的な部分だから変へやうがない、 と頑張つた結果、 結局「競争」と言ふ単語の箇所を黒く塗りつぶしたものを、 老中たちが閲覧したさうだ。
早朝出勤して健康診断。 もともと少ない血を抜かれてふらふら。 生協食堂でカレーライスを食べて、 午後は数学研究会主催のコロキウムに参加。 M 木先生が複素数の一次分数変換について講演。 続いて、「積分論II」の講義。 ラプラスの方法、ガンマ関数、ベータ関数など。
その後、個研に K 川先生がやつてきた。 私の本が生協の本棚に一冊並んでゐたそうで、 その一冊を購入してくれたとのこと。ありがたし。 しかし、自分の本が本屋に並んでゐるところを目撃できなくて残念だ。 是非、新たに仕入れて頂きたい。
血を抜かれたからと言ふわけでもないのだが、 月末の贅沢をしやうと思ひ、 夕食は自宅近所の六角新町のバーで。 テリーヌとか鯛のカルパッチョとか、 鶉のグリルなどをワインとともにいただく。 急に寒くなつて来たせゐか、 最近客がほとんど来ないらしく、 「開けてても閉めててもおんなじですわ…」とシェフが嘆いてゐた。 しかも今月から導入したジビエの季節柄を狙つた メニューもほとんど注文がなく、鶉とかほろほろ鳥など小さい所から始めて、 鳩や雉を出さうとまで考へてゐた目論見も現在のところ空振りで、 「鶉とか日本では駄目すかねえ」とヘコんでゐるやうだつた。 色々とりあはせてグリルの盛り合はせとかどうかな、とアドバイスしておく… 案外繁盛していずれは、猪とか出るかも知れぬ。
帰りにコートをとつてもらふとき店員に、 「ブルガリですね?」と言われたが、 まさか「猫のおしっこの匂ひです」とは答へられず、 「ちょっと違んだけどね…」とか胡麻化しておく。
この日記は、GNSを使用して作成されています。