Keisuke Hara - [Diary]
2003/08版 その1

[前日へ続く]

2003/08/01 (Fri.) 八朔

今日も夏休み。 ようやく京都の夏らしい蒸し暑い天気になつてきた。 私は寒さに強いが暑さに弱いので辛い日々である。 我が家のクロも日中は、床の上に放り出した背嚢のやうになつてゐる。 毎年、この蒸し暑さが京都の研究分野での生産性を、 大幅に下げてゐるのではないかと思ふのだが、 さうでもないところをみるに、 多くは夏には京都にゐないやうにする、 または夏には仕事をしない、と言ふ解決策だらうか。

午前中は読書など。 昼食はポテトサラダ、酢蕪、オクラの味噌汁。 午後も読書や図書の整理など。 「五輪の薔薇」全五巻読了。ディケンズの壮大なパロディであつた。

夕方から外出。謎と疑惑の町、高槻の哲学の徒、 現職フーテンの T 部長と四条で待ち合はせ、 新京極の「京極スタンド」に飲みに行く。 夏休み企画の第二段である。 最近、すつかりテレビ評論家の T 部長に、 後期ヴィトゲンシュタインの解読と同じ精密さで、 前期のTVドラマの要約と今期ドラマの展望、 マスコミと社会、政治との関係などをレクチャーしてもらふ。 さらに三条の「雪月花」で飲んで帰宅。


2003/08/02 (Sat.) 華麗なるギャツビー

今日も夏休み。 朝の紅茶を飲んで、「グレート・ギャツビー」(新潮文庫/野崎孝訳)を読む。 気怠い感じが夏休みの雰囲気にあつてゐて、 しかもせいぜい二日で読めるので、夏の読書に最適。 しかしこの邦題については、 昔の映画化のときの「華麗なるギャツビー」の方が、 雰囲気があつて良いのになあ、と常々思ふ。 グレート、ってプロレスラーじやないんだから、 せめて「偉大なるギャツビー」とかに出来なかつたのだらうか。 昼食は、ポテトサラダ、胡瓜の糠漬、酢蕪、生卵、若布の味噌汁。

午後は、 夏休み企画第三段、先週注文した ハーマン・ミラー社 のアーロン・チェアの搬入。 ミラ・チェアとどちらにするか少し悩んだのだが、 歴史がありユーザの多い方にしてみた。 おお、いい感じ…腰を支えるパーツが快適だし、 悪酔ひしさうなくらい滑らかなリクライニングの動きも素敵。 でも、この高価な椅子のモトが取れるかはこれからの課題(笑)


2003/08/03 (Sun.) 夏休み終了

10時起床。今日も夏休みだが、 朝は仕事も兼ねた簡単な微積分の問題などを解いて、 軽くリハビリ。なかなか楽しくて良い。 アーロンチェアの 5パーセント前傾モードもいい感じ。

昼食は素麺。わたしは素麺つゆの類も一番だしで作るのだが、 別に贅沢をしてゐるわけではなく、それが一番ラクだから。 きつと二番だしの方がそれらしくて美味しいだらうと思ふ。 他にだし巻き卵、胡瓜の糠漬、酢蕪など。 午後、読書などをしてゐると、 高槻の T 部長が訪ねてくる。 最近、運転免許を取つたばかりでドライヴが楽しい時期らしく、 あちこちを周る途中らしい。 夕方まで雑談などして、一緒に近所の定食屋で夕食を取つて、 次の訪問先に向かつて行つた。

今日で私の夏休みは終了。 明日から一ヶ月半ほど仕事に集中しますので、 日々、ほとんど記すことがありません (確かに普段もほとんど何もない日常ですが)。 よつて、代わりにこのページの方が夏休みに入り、 たまに思ひ出したやうに更新する程度になります。 外界ともほとんど連絡を取りませんので、 何か大事件でも起きたときにはメイルで報せて下さい。 無視する可能性が高いですが ;-)

再び、毎日更新に戻るのは九月の後半くらいの予定。


2003/08/04 (Mon.)


2003/08/05 (Tues.)


2003/08/06 (Wed.) 五線譜を六線譜に、鍵盤を全て白鍵にしたらきつと便利

午後は膳所でチェロのレッスン。 久しぶりに昼間に外出したら、とてつもなく暑い。 しかも手で空気を絞ると湯が滴つてきさうな湿度。 やはり夏は避暑の余裕がない限りは、 出来るだけ外出を控へて人工的な環境にゐるに限る。 ああ、夏のない国に行きたいなあ…一年中、冬でもいい。 レッスンのあとは、SBUX で水分を補給しながら読書をして、 論文に目を通しつつ帰宅。夕食は素麺とオクラ、冷奴。


2003/08/07 (Thurs.)


2003/08/08 (Fri.) 社会と孤独と

関西を台風が直撃すると言ふ予報の中、会議のため出勤。 ついでに図書館で調べものをしたり。 問題は解決しなかつたし、必要な本もなかつた。 会議は思つたより長引いたが、夕方帰宅。 それほど強い雨に会はずに済んだ。

グロタンディークの「数学者の孤独な冒険」を読む。 いろいろと物議をかもした本であるが、 「研究する」とはごく普通の子供と同じく、 情熱をもつて物事を問ふこと以上でも以下でもないのに、 いつの間にか劣等生から天才的数学者まで、 同じやうに己惚れと権力の社会学的問題に囚れ、 「研究」と言ふものが歪められて行く、 と言ふ観察はその通りかも知れないな… 数学者の社会もまた一つの社会である。


2003/08/09 (Sat.)


2003/08/10 (Sun.)


[後日へ続く]

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Keisuke HARA, Ph.D.(Math.Sci.)
E-mail: hara@theory.cs.ritsumei.ac.jp
kshara@mars.dti.ne.jp (for private)

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