Keisuke Hara - [Diary]
2003/10版 その3

[前日へ続く]

2003/10/21 (Tues.) 牛歩

出勤の電車の中で偶然 K 川先生に会ひ、 「大岡越前」の話など聞きつつ生協食堂二階で一緒に昼食。 生協で科研費の設備費を消化し、研究室で卒研の相談を受ける。 今週は卒研配属先希望の第一回受け付け中なのである。 「私のゼミはほのぼのしてゐて、とつても安心だよ」と言つておく。 現在、私のところの希望者はゼロ、相談者は三名。 また別の学生が「プログラミング演習」 の質問にやつて来たので対応。

午後は健康診断をすませてから、M1 のゼミ。 ランダムラティスによる暗号アルゴリズムの解説を聞く。 T 山先生の言ふところの「眠り天才君」だが、 最近の彼は(少なくともゼミにおいては)なかなかしつかりしてきたと思ふ。 切れ味は鋭いとは言へないが、 ゆつくりゆつくりとは言へ、日々確かに押して来て、 確かに進んで行くタイプである。 世間は華やかな才能を好むとは限らないが、 かう言ふタイプの人に頭を下げることは知つてゐるものだ。 案外(?)、偉くなるかも知れない。 続いて、M2 の乱数ゼミ。ほとんどプログラミングのテクニックの話。 なんだか今日は良く働いた印象である。


2003/10/22 (Wed.) ユリ・ゲラーの橋

午前中は自宅で勉強をして、 豚汁、冷奴、漬物の早めの昼食をとり出勤。 午後は「プログラミング演習」。 レポート提出日なので人口が増へてゐた。 続いて教室会議。 演習部屋の戸締りをしてから移動しなくてはならないので、 今期は必ず会議に少し遅刻してしまひ、 自動的に前の方に座ることになつてしまふ。 最近は前から二番目にほぼ固定され、 T 山先生の一つ前に座つて二人で「半額コーナー」を形成してゐる。 会議は大きな議題のため今日もまた七時過ぎまで。 夕食は冷や御飯でさつとチキンライスを作つて、赤ワインで食す。 今、珈琲とチョコレートで一服中。

今日提出期限であつたレポートのメイルが、違つたアドレスに、 違つたサブジェクトで来てゐた。 なんでこんなことに…としばらく考へて、閃いた。 人伝手に聞いたため、情報が歪んだのである。 この学生は全く授業に出ておらず、 おそらく立ち話程度の会話でレポートの情報を聞いたため、 こんな駄洒落みたいな間違ひをしたのだ。

ふと、思ひ出したのは、 ユリ・ゲラー(つて知つてるかい?若者達)の透視実験である。 客の一人が見てゐるある風景を透視して絵に描いてみせる、 と言ふ実験であつた。答の風景はある場所の橋で、 ユリ・ゲラーは思ひ入れたつぷりに時間をかけて少しずつ橋の絵を描き、 TV 放映としては大成功であつた。 しかし、後である手品師が指摘したのだが、 ユリ・ゲラーの描いた絵は西洋によくある、 下から支えるタイプの構造の橋の絵であり、 答の風景は吊型構造の橋であつた。 透視したのなら、こんな差のあるはずがない。 つまり、 ユリ・ゲラーは「橋」と言ふ言葉を何らかの方法で受けとり、 うつかり自分が良く知つてゐるタイプの橋を描いてしまつたのである。 この単語は非常に短かいので、サクラが一人居れば、 どんな方法でも簡単に秘かに伝えることが可能だつたらう。
あまり関係なかつたかな…


2003/10/23 (Thurs.) 大衆の時代の昔と今

午前は「確率論」。 朝はそれほどでもなかつたのだが、 午後になつてキャンパスは急に冷え込んで、 琵琶湖渡りの風が吹きつけ、もうまさに冬の気配であつた。 午後は「積分論II」、続いて物理の Y 君の Dym-McKean 自主ゼミ。

元、ネットワークインフラ屋、 現、自称勤労学生 N 氏から引越し報告の葉書が来てゐた。 転居先は神泉か…「狭い」と書いてゐたが、 きつと毎日、徒歩十分の「黒い月」に通ふための節約だらう。 優雅だなあ。

どうも最近の学生くらいの若者はユリ・ゲラーを知らないやうだ。 私が子供の頃に、超能力の大ブームがあつて、 そのきつかけになつた人物である。 来日して TV に登場し、「家中の壊れた時計を一箇所に集めて、 ネジを巻いて下さい。小さな時計は手に握つて、 動け動けと念じて下さい。私の超能力で動かしてみせます」 と呼びかけて、 日本中で時計が動いたと大騒ぎになつたりしてゐたものである。 その他にもスプーンを曲げてみたり、念写してみたり、 透視実験をやつてみたり、と、 パーティゲームと同じ程度の手品を見せてゐた。 非常に下手だつたのだが (実際、超能力者になる前は売れない舞台手品師だつた)、 「本物の超能力なので手際が悪いし、失敗もするのだ。 これが手品ならもつと上手くやるはずだ」、 と言ふワケのわからない理由から、 超能力は下手な方が良いのである。 ミスター・マリックくらい上手だと、誰も超能力だと思つてくれない。

ところで、上の時計のトリックは、 子供向けの雑誌の付録の「たのしいてじな」 みたいな本にも載つてゐるパーティ向けのお遊びで、 大抵、止まつた時計と言ふものはネジを巻くと動くし、 壊れたものの多くは油が固まつて歯車が詰まつてゐるだけなので、 手で温めると動き出すことがあるのである。 多分、ユリ・ゲラーは自分自身が相当に素朴だつたか、 あるいは、日本を未開の国だとくらいに馬鹿にしてゐたか、 どちらかだと思ふ。事実、その程度であつたし、 今も同じ程度であるやうで、 昔と同じやうな番組を別の人材でやつてゐるが。


2003/10/24 (Fri.) 説明できないトリック

午前中は来週の講義の準備。 昼食は豚汁、冷奴、漬物など。 午後から自主休日。 独り者なので、平日に家事用の時間が取れると便利である。 今日も結局、洗濯をしたり、銀行で所用を片付けたりと、家事に費す。 夕食はベーコンエッグ、納豆、豆腐と葱の味噌汁。 ついでに生姜焼き用に豚肉を漬け込んだり、 と明日以降の料理の仕込み。

二日続けたからと言ふわけでもないが、超能力を演じる話。 大体において超能力者のトリックは単に「図々しい」だけである。 まさかそんな馬鹿馬鹿しいことを大真面目にするとは思へないので、 盲点になると言ふだけの手口である。 例へばかつてヨーロッパ中のまつとうな科学者たちが騙された 超能力者(当時は霊能力者と言つた)の透視能力は、 目隠しの下の隙間から覗いてゐるだけだつた。 また多くの驚異的な演出は、単にサクラ、 すなはち協力者(達)がゐるから可能であるに過ぎない。

さう言ふわけで超能力者の演技は、全くつまらないことが多い。 しかし、たまに面白いのは、 「後ヅケ」のトリックが応用されてゐるときである。 例へば、一桁の好きな数字を言つてもらふ。 そこの電話を持ちあげてごらん、と演者が言ふと、 確かに電話の下に「貴方は2を選ぶ」と予言が書いてある。 これは確か「刑事コロンボ」の1シーンにも使はれてゐた。 もちろん、1と言はれたときや、7と言はれたときのため、 部屋の色々な所に「予言」が置いてあるのである。 結果は後ヅケだが、見せられる方はそれを知らないので、 奇術が成立する。 これはカード奇術の天才ダイ・バーノンの 「説明できないトリック」 と呼ばれた以下の技術の一番簡単な場合である。

一組のトランプを渡して十分に切り混ぜてもらふ。 その間に演者は予言を書き、伏せる。 演者はそのトランプを受けとり、二つに分ける。 一番上のカードはハートの4である。 予言を開くと「ハートの4」と書いてある。 この超能力としか思へない目覚しくもシンプルな奇術を、 バーノンから見せられた専門家が驚愕して、 「それは一体どうやるのですか?」と訊いたところ、 バーノンが「それが…説明できないんだよ」 と答へたことから命名されたと言ふ。 実際、これは説明が難しいトリックで、 事実、トリックは「ない」とも言へるし、 または「あり過ぎる」とも言へる。

演者はトランプの組を受けとつた段階で、 一番下のカードを見る。 たまたまそれが「ハートの4」である可能性もある (確率は 1/52 と小さいが)。その場合は、 いきなりそれを見せれば良い。強烈な現象が実現する。 ちよつとした手品師なら、 一番上のカードをこつそり見ることもできる。 それがたまたま「ハートの4」なら、 「一番上のカードを見てごらんなさい」と言ふ。 これまた驚異的な結果が現出する。 それでも駄目ならカードを二組に分け、 またはカードをテーブルに開き… と言ふわけで、結果と状況に応じて、いかやうにでも演出し、 いかやうにも現象を変へていくのである。 良い超能力者はこの原理を、自然にうまく使ふ才能がある。 機会があれば注意してみて下さい。


2003/10/25 (Sat.) 道楽と職業

リトルウッドの週休 1.5 日方式に従つて、今日も休日。 昼食にカルボナーラを食べて、 食後の運動に駄本を近所のブックオフに売りに行き、 ついでに夏目漱石の講演録「私の個人主義」(講談社学術文庫)と、 「墜落のある風景」 (M・フレイン著/山本やよい訳/創元推理文庫)の二冊を購入。 ブックオフは本の値付けをちやんとしないので、 安全域を非常に大きく取つてゐる。つまり、 買ひ値がかなり安く、売り値はかなり高い。

午後はリビングでマルチェロのチェロソナタなどを聞きつつ読書。 「私の個人主義」は薄い本だし、 その内容は知識として知つてゐたので、 すぐに読み終へてしまふ。 ただ、漱石がこんな冗談などを交へながら、 軽妙な一般講演をやつてゐたと言ふのは、 少し驚いた。「我輩は猫である」のやうなものは書けても、 実際は不機嫌な気難し屋の疳積持ちかと思つてゐたので、 仕事でもこんな講演が出来るとは思はなかつた。 続いて、「墜落のある風景」と 「すべてが F になる」の文庫版を、 ときどき入れ替えながら交代交代に読む。 夕食は豚の生姜焼き、大根、人参、里芋、葱の味噌汁、漬物など。

コンコルドに乗つてみたかつたなあ…


2003/10/26 (Sun.) 時間との交換

午前中は後期の勉強のテーマにしてゐる論文を読む。 帰納的極限の反対向きを inverse limit (*1)つて言ふんだ、 今日、初めて知りました…(笑) いつもの貧しい昼食を取る。 昼休憩中に我が家のインフラ管理人でもある執事にプリンタを直してもらつた。 単に最近使つてゐなかつたため、インクが固まつただけらしい。 ThinkPad を注文中なので、 当家のワイヤレス LAN の設定についても質問しておく。 執事のおかげで随分と時間が節約できるが、 私の能力の一部は退化してゐるかも知れない。比較優位と考へたい。 午後はプレプリントの校正。三十分を単位に休憩を入れながら作業。

時間を自分だけのものに使へれば、 自分のしたいと思ふことがどんどん捗る。 定義から自明なことだ。しかし、私の時間の多くは私のものではない。 それが分相応と言ふものだらうか。 そこにゐるのは、大抵、そこにしかゐられないからで、 より良い環境に移る能力があるならさうするだらう。 しかし、どうもそれも駄目なやうだ。と言ふのも、 私よりもずつと優れた人たちも、 トリヴィアルなことに右往左往して、 もつと沢山の時間を浪費してゐるやうだから。 むしろ、優れた能力故に、世間と関らざるを得ないのだらう。 私は時間を買ふために働いてゐるが、 働くことは逆向きに自分の時間を金銭と交換することであり、 その働く日々の中に目的と意志が少しずつ摩耗して行く。 その意志の摩耗して行くことが、大人になると言ふことだらうか。 私にとつての自由とは何であつて、どうすれば得られるのか… などと珍しく青臭いことを考へるのは、 昨日「すべてが F になる」を再読したからであらう。

*1: inverse limit: 射影的極限、逆極限。 射影的極限は projective limit の訳語にあてて、 帰納的極限 (inductive limit) と対応させて使ひ、 逆極限 (inverse limit) は順極限 (direct limit) と対応させた訳語 として使ふのださうです。 正確には圏論の言葉で整理され、 それぞれ、一般の余極限、極限の特別な場合として意味を持ちます。 (岩波数学辞典の項目 75 「帰納的極限と射影的極限」を参照のこと)


2003/10/27 (Mon.) ポインティングデバイス

inverse limit について教へてもらつたので、昨日の日記に反映。 多謝。

午前中は二時間弱ほど勉強。 昼食は納豆、梅干し、海苔、味噌汁など粗食。 午後から出勤。 本来なら卒研の日だが、今期はあまりに月曜日が休みになるので、 今週から火曜日に移すことにした。 今日はあれこれ事務作業。 図書館で自由リー代数の本を探したが、所蔵してゐなかつた。 生協で注文してゐた ThinkPad を受けとり、 これまた注文してゐた財務・証券分析の教科書を受けとる。 生協の帰りに偶然、A 堀先生に会つて、Williams のゲラの一部を受け取る。 Y 田先生に返してチェックしてもらふことを考へると、 安全域を考慮に入れた締切は今週木曜と言ふところか。何とか努力しやう。 私の卒研の希望者は一名だけゐた模様。 A 堀研はいつもの如く定員オーバーの大人気らしいので、 運の悪い人は私のところに回されてくるかも知れない。 夕食は梅炒飯。夜はプレプリントの手直し。

私は IBM の ThinkPad 贔屓。 と言ふのも、 私は現在ノート PC で主流の、 タッチパッドによるポインティングが苦手なのである。 何故か理由は分からないのだが、私がやると上手く作動しない。 生体電流とか電気容量とかの問題なのかも知れないし、 単に私の運動神経の問題で、 ダブルクリックできない老人と同じかも知れない。 トラックボールの方がまだマシと思ふのだがなあ。


2003/10/28 (Tues.) 視聴率の推定

九時起床。少しコンピュータの設定をしたりしてから出勤。 生協でカレーライスを食べて、正午から卒研。 あいかはらず、おつとりしたゼミ。 続いて、M ゼミ。今回から論文を読んでもらうことにした。 この学生は英語が弱点だつたか…と発見。 研究室で Williams の校正作業。 夕方から某委員会の会議。 終了後、しばらく事務用をして七時過ぎに業務終了。 丁度、別の会議を終へたところの K 川先生に偶然会ひ、 一緒に生協で食事してから帰る。 帰路の車内では、また校正作業。九時過ぎ帰宅。

丁度、今日の卒研で勉強した「推定」のところに TV の視聴率の話が出てゐた。 視聴率調査は標本とする家庭に調査機を配つてその数値から、 母集団つまり日本全体の視聴率を推定してゐる。 つまり、簡単化すれば、 各家庭がそのチャンネルを見るかどうかをコイン投げで決めてゐるとして (表が出たらその番組を観る。裏が出たら観ない)、 その一部の家庭から結果を訊いて、 そのコイン投げで表が出る真の確率を推定しなさい、 と言ふ問題に他ならない。 視聴率は大抵、パーセント表示で小数点第一位まで発表されてゐるが、 この推定の信頼区間はサンプル数の平方根の逆数に比例するので、 その精度で有効な推定をするには、 大体100万件のオーダーのサンプルを取らねばならないことになる。 もう一桁精度を上げるにはその百倍、 つまり一億のサンプルが必要である。 と思ふと、視聴率調査と言ふものは、 ほとんど意味をなしてゐないのである、と。


2003/10/29 (Wed.) コロッケ蕎麦

午前中は家で Williams の校正作業をして、昼前に出勤。 午後は「プログラミング演習」。 今日は配列と関数の勉強。 前回までで 1/(n^2) の級数和の計算をしたのだが、 これから段々とゼータ関数について色々と調べてもらふと言ふ、 この演習全体の「裏テーマ」を明らかにする。 純粋数学至上主義の学生の興味もある程度は引こうと言ふ作戦だが、 どれくらい効果があるか。 ちなみに、「ゼータ関数について興味がある人は、 I 先生か K 川先生に質問するやうに。そして、 私は良く知らないので質問に来ないやうに」とアドバイスしておく。 続いて教室会議。間に五分休憩二回を挟み、 やうやく終わつたのは八時前。 慌てて帰路につくも、帰宅は九時過ぎ。 途中であまりにお腹が減つたので、 乗換の京都駅で駅蕎麦を食べて、サラリーマン人生晴れたり曇つたり。

十分ほど遅刻したが、 ホットチョコレートを飲みつつ、 私が唯一観てゐる TV ドラマ「相棒」を観る。 今日は「嵐の山荘」もの、または「おかしな凶器」もの、 (さらに厨房もの?)であつた。 最初の連続二回は「サイコ」だつたし、 野球の延長でスキップされて、 代わりに来週放映されるのは「魔法の銃弾」のテーマだし、 今期は全体に古典的ミステリの意識的なパロディを狙つてゐるのだらうか。


2003/10/30 (Thurs.) ハロウィン

朝の講義のため木曜日は早めの出勤。 偶然、電車で K 川先生の元同級生の数学者に会つて、 量子群の話など聞きつつ通勤。 あわよくば、 自分の知らない分野の基本的なところくらい耳学問できるかも、 と思つて訊いたのだが、 やつぱりまるで素人ではさつぱり分かりませんな(笑) でも、次にどこかでさう言ふ数学に接する必要が生じたときに、 ああ、そんな言葉、あの人から聞いたなあ、と思ふだけでも、 マシかも知れない。 午前中は「確率論」。いろいろな分布の計算の練習。 生協で昼食を食べ、 研究室で Williams の校正をして、 「積分論 II」の講義。 続いて、物理の Y 君の Dym-McKean 自主ゼミ。 わりと早く終わつたので、今日は自宅で夕食が食べられた。

夕食は大蒜、唐辛子、トマト缶でマリナーラソースを作つて、 アラビアータにする。 スパゲティ一皿だけで一食にしやうとすると、 どうしても量が多くなるのだが、 さすれば、食べてゐる間にパスタの固さがかなり違つてしまふ。 これは何とかならないのか… 食後は珈琲と、 執事が知人から貰つたと言ふ洋菓子類盛り合はせのお裾分け。 ハロウィンつてことか。


2003/10/31 (Fri.) シンポジウム

阪大で「確率制御と数理ファイナンス」のシンポジウム。 A 堀先生ももちろん来てゐて、 「あれ、何しに来たの?」つて言はれました(笑) 夜は懇親会があつたやうだが不参加。 明日も引き続きシンポジウム。 朝、起きられるかどうかが問題だが…


[後日へ続く]

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Keisuke HARA, Ph.D.(Math.Sci.)
E-mail: hara@theory.cs.ritsumei.ac.jp
kshara@mars.dti.ne.jp (for private)

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