Barnes の二手プロブレム傑作選の中に、 L.S. ペンローズ作の問題が出ていて、 解説にはライオネル・ペンローズ教授と書かれていた。 さらに、ブリティッシュ・チェスチャンピオンに何度もなった、 ジョナサン・ペンローズ博士の父でもある、と解説されていた。 そして、昨日、 偶然にロジャー・ペンローズの "The Road to Reality" を読み出したら、序文のところに、 「私はチェスに興味を持たなかったが、 両親と兄弟たちには人生の大きな部分を占めていて…」 と言う一節があった。 (趣旨は、だけど自分は棋譜は飛ばしてチェスの本を楽しんでいたので、 読者も数式に恐れず私の本を楽しんでくれ、という感じ。)
ということは、この三人は家族なのか?
確かペンローズ一族は、ベルヌーイ一家のように、
超秀才揃いだと聞いたような微かな記憶があるのだが、
そうだとすれば非常にもっともらしい。
ロジャーがチェスに興味を持たなかったのは残念なような気もすれば、
あるいは人類にとって大変に結構なことだったような気もする。
学期が終わったあとの二週間を概ね、 ゆるやかな休暇ペースで過している。 (私はリトルウッドの「数学者の休暇は二週間」説を信じているため。) 大体、朝、遅く起きて翻訳の仕事をし、 午後は研究所に来て軽い仕事、 例えば論文の検索とコピーとか、 翻訳の手直しとかをする。数学は考えない。 三時過ぎに喫茶店に行って、 カプチーノを飲みつつ読書か、プロブレムを解くかして過す。 この喫茶店にあまりに毎日行くせいで、 ついに店の女の子が時々、カプチーノをおごってくれるようになった。 四時に戻ってきて(丁度この頃日没)、 またしばらく軽い仕事をしてから帰宅する。
最近のニュースは特になし。研究所の人気もほとんどない。
テレビはすっかりクリスマス休暇モードに入り、
「フレンズ」の再放送と映画がやたりに目立つ。
ロンドン数学会から入会のお誘いが来ていた。
研究所が勝手に報せるのだろう。
もし日本数学会が提携していれば、帰国してから入会しよう。
入会と言えば、最近、
BCPS(英国チェスプロブレム協会)に入会した。
早速、先日に会誌 "The Problemist" と "The Problemist Supplement"
の最新号が届いていて、嬉しい。
自分へのクリスマスプレゼントに、
アガサ・クリスティの「書斎の死体」
("The body in the library")、と書かれた、
マグカップを買った。
「偉大なるギャツビー」とどっちにしようか、少しだけ迷ったけど。
いずれにせよ、我ながら、とてもつつましやかだ。
この日記は、GNSを使用して作成されています。