年末に同室の代数幾何おたくのロジシャンから、 彼がフランスの高等研究所にいたときの話を聞いていて、 ああ、もっと真面目に数学に取り組まねばと思った。 グロタンディークが一日に 16 時間研究している一方で、 なんで私が 3 時間でよかろうか。
今は外留中だから時間を自由に使えるが、 帰国した後にはいつもの日常が待っていると思うと、 今年の、そしてさらに来年にかけての目標は、 日常生活の設計し直し。 能力と根性がない分、十分な時間をコンスタントに、 しかも長期的に、自然に仕事に注ぎ込めるように生活を見直そう。
長期的に一番大事なことは「偉くならないこと」、
超長期的には、できるだけ早く引退することだが、
短期的には色々課題がありそうだ。
三日がバンクホリディで、今日四日から研究所も動き出した。 年末年始に講演の準備をしようと思っていたのだが、 どうしてもやる気になれず、他のことばかりしていた。 今日からやります…いや明日からかも。
郵便物もようやく今日になって届き、 楽しみにしていた Problem Paradise 最新号も到着。 ヘルプメイトがかなり分かってきたので、 次はレトロに照準を定めようと思っていたところに、 今回は大量のレトロ問題があって嬉しい。 しかし、締切りが今月末なのが痛過ぎる… 研究所のクリスマス閉鎖が恨めしい。
取り敢えず、お茶の時間に喫茶店に行って、
カプチーノを飲みながらオーソドクスの二手問題を二題解いた。
チェスプロブレムは絶対、日本人に向いてる芸術形式だと思うなあ。
既に凄い日本人作家が何人かいるが、
もっと沢山の人材が流入しても良さそうなものだ。
私は普段は特に愛国心を持っていなくて、
例えば、数学の成果はどこの国の誰があげようが、
同じく喜ばしいことだと思う。
しかし、外国にいるとどうしても、
知的な分野での日本人の活躍をとりわけ、嬉しく思ってしまうものだ。
この日記は、GNSを使用して作成されています。