「Keisuke Hara - [Diary]」
2005/02版 その2


2005/02/11 (金)

B-S=D 予想 (math, 日常)

今日の午前のゼミで、 一年間で全二十四回の半分の十二回が終わった。 L 先生に毎回リングに沈められながらも、 強敵と知られた相手に我ながら良くやった。 あと半分が無事に済むかどうかは不明だが、 立たなきゃ昨日に逆戻りなので、何とか頑張りたいです…

今週は前回のゼミで言われた小さな予想の一つを証明し、 一つの反例を(しかもより強く)構成したので、 自信を持ってゼミに望んだ。 とは言え、L 先生は人が証明を説明しようとしても、 必ず自分なりの考え方で納得しようとするので、 あまり証明のチェックにはならない。 反例の構成の方は、 イプシロンを二分の p マイナス 1 より小さく選んで、 こちらはこう選んで…とか、かなりの労力を注いでまとめたのに、 一行目のコーシー・シュワルツの不等式を見たとたんに、 強く反例が存在することに気付いたらしく "I agree" と言って、 もう後の労力を注いだ評価を見てもくれなかった。 予想の証明の方でもシュワルツの不等式を使ったのだが、 どちらでも逆方向にロジックを使うので、 「日本ではシュワルツの不等式は逆向きに書くらしいな」 と笑われた。もちろんそんなことはない。

ついでに数学の話をもう一つ。 私の使っているヴィジタ部屋の隣りは、 研究所に常駐はしていないが籍はある数学者のための相部屋で、 例えば、 ロジャー・ペンローズや数論学者のバーチなどがいる。 バーチは「バーチ・スィナートン・ダイア予想」で有名なバーチである。 そして、ごくごく最近まで、 私はこの予想はバーチとスィナートンとダイア三人の立てた予想だ、 と信じ切っていた(貴方もそうではないか?)。 実は、バーチとスィナートン=ダイア (Sir Peter Swinnerton-Dyer)の二人 が立てた予想だった。 うーん、、、これはかなり恥ずかしい誤解。



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形式論理 (日常, math)

一週間ぶりの更新。 と言うのも、何の事件も起こらないので書くことがない。 数学とセミナもおおむね順調。 強いて言えば、代数幾何マニアの同室者に勧められて、 "Notices of AMS" に出た A. Jackson による Grothendieck の伝記的記事を読んで、 なかなか面白かった。 その同僚から Grothendieck トポロジーとか、 色々な概念の説明も受けたのだが、 さっぱり理解できないものの (と言うより、抽象的過ぎて、 それで一体何がどうなるのか理解できない)、 ほとんど形式論理そのもののように私には聞こえ、 彼のようなロジシャンが興味を持つのも当然かも知れない、 とは思った。



2005/02/19 (土)


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