「Keisuke Hara - [Diary]」
2005/02版 その3


2005/02/21 (月)

57 の伝説 (日常, math)

先週末のセミナで最後の問題が解決したと思われたが、 その議論で使ったマジカルな不等式評価が、 魔法ではなくてただの幻想であったことが発覚。 厳しい週明けになる。

この前書いた伝記的論文にグロタンディエクの 「超抽象指向」を表している(のかも知れない)逸話の一つとして、 「57 の伝説」が挙げられている。 本当にあったのかどうかは怪しいがかなり有名な話で、 実際、私もこの文献を読む前から知っていた。 グロタンディエクがあるセミナーで講演していたとき、 聴衆の一人から具体的な例を挙げてくれ、と質問を受けた。 「具体的な素数 p で説明しろと言う意味か?」 と聞き返すので、「そうだ」と言うと、 グロタンディエクは「では、p = 57 とせよ」 と答えて講演を続けたと言う。

3 とか 7 とかじゃなくて、いきなり 57 を挙げるところが、 「どうでもいいじゃないか、そんなこと」 と言いたげな雰囲気が表れていて、 しかも実際、57 は素数じゃない。 57 が素数でないことを知りもしなければ、 気付きもしなかったのだ。 関西弁で言えば、「よーでけた話やなー」という感じ。



2005/02/22 (火)



2005/02/23 (水)


2005/02/24 (木)


2005/02/25 (金)

オイラーと年金 (日常, math, books)

今週も終わった。 数学はやはり困難を乗り越えられず。 ここで行き止まりかも知れないなあ… と弱気になりつつある今日この頃。 今週はずっと雪で晴れ間もほとんどなかったせいか、 気分も暗くなりがちだった。 読書は軽いものは "The rule of four" (I.Caldwell-D.Thomason). 最近のベストセラーで、 「頭のある人のための『ダヴィンチコード』」だそうだ。 古典は "Moby-Dick". やっぱり原書は英語が古い上に、知らない単語だらけで読み難い。 しかし、妙な磁力があって大変面白い。 私の古典になりそうな予感すらする。 和歌山人として鯨に反応しているのだろうか。

arXiv を見ていて、 かのオイラーが年金問題について書いた論文の 英訳 が投稿されているのを発見。 うーむ、オイラーも数理ファイナンスをしていたとは。



2005/02/26 (土)


2005/02/27 (日)


2005/02/28 (月)



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