イースター休暇と言うのが、 どこからどこまでを意味するのか良く分からないが、 研究所は春休みの雰囲気。 今日は L 先生も来ていない様子で、ちょっと安心(笑)
ひょっとして少しは英語の勉強になるのではないかと思って、
こちらでは良くテレビを観ている。
最近の話題は、
"Doctor Who"
が復活したことらしい。
しかし、そもそもその番組を知らないので、
その盛り上がりが今一つ良く分からない。
初回を観た感じでは「懐しの特撮もの復活」ということだろうか。
日本で言えば、「ウルトラQ」再開、とか。
一方、私のお気に入りは、
"The Inspector Lynley Mysteries".
貴族の警部と労働者階級の女巡査と言う、
凸凹コンビものの基本路線を行くミステリドラマ。
数年前から続いている人気シリーズのようだ。
JCPS サイト の「毎月一題」の一月の問題、 実は私も少し真剣に考えていたのだが、 結局、解けずに残念に思っていた。 でも、 解答(2005.1) を見て、安心した。 素人に解けなくて当然だ(笑) 解けた人が一人でもいたことにむしろ驚く。 こんなのを考えてたら時間がいくらあっても足りない。 レトロについて言えば、易しいもの以外は、 解答を観賞するのにとどめておいた方が、 人生総体を良くしそうだ。 でも、これはもの凄く良く出来た問題ですね。
午前中は軽く二時間ほど数学。 昨日、若干の進展があったので、確認作業。 昼食に行く。 学期と学期の間には簡単に長期閉店してしまう「えだまめ」 が今日ようやく開いていたので、昼食は鮭の照り焼き定食。 「えだまめ」はオックスフォードで人気の和食レストラン。 オックスフォードは基本的に日本文化贔屓の場所だが、 食事時には行列が出来るほどの大人気。 「日本ではこの種のレストランでは、 相席をするものであり、あまり長居はせず、 ガソリンスタンドのように、 食事が済んだら速やかに出ていくものだ」 と言う感じの英語解説が置かれていることから、 その雰囲気は想像できよう。まあ、定食屋である。 トレードマークのえだまめが人気のサイドメニュー、 あとは何故か、カルピスがイギリス人に好評。 定食とカルピスがあうとは、日本人にはとても思われないが。 ちなみに味はまあまあ、値段は日本人には少し高め (つまり、当地の物価からすれば安い)。 ただし、寿司メニューはお薦めしない。 午後はまた確認作業を少し続けて、 できたところを TeX でまとめる。
今日の購入本。 A Very Short Introdunctions シリーズの、 "Barthes" (by J. Culler/ Oxford Univ. Press). バルト好きとしては、解説書も一応。 このシリーズは洒落てますよね。 多分、翻訳もされていると思いますけど、 全体のデザインといい、構成といい、 こういうのが日本でも出来ないとなあ。
ブラックウェルズで Penguin Books の Great ideas シリーズ が並べてあって、 ラスキンが読みたかったので手にとった。 三冊買うと一冊が無料になるセールだったので、 同シリーズの他の二冊も一緒に購入。
世界を変えた偉大な文章、と言う趣旨で、
数十ページからせいぜい百ページの薄くて、
洒落た装丁のシリーズになっている(上リンク先参照。
特にそれぞれデザインが素敵)。
この 20 冊の選択には、
当然入るだろうと思われる本の中に、
癖のあるものも混じっていて興味深い。
一見は、特に分量の小さいものを選んだのか、
と思ったが、良く見るとそうでもない
(大部のものはその一部、または抜粋になっている)。
この 20 冊のリストは番号順に、
"On the shortness of Life" (Seneca),
"Meditations" (Marcus Aurelius),
"Confessions of Sinner" (St Augustine),
"The Inner Life" (a Kempis),
"The Prince" (Machiavelli),
"On Friendship" (de Montaigne),
"A Tale of a Tub" (Swift),
"The Social Contract" (Rousseau),
"The Chiristians and the Fall of Rome" (Gibbon),
"Common Sense" (Paine),
"A Vindication of the Rights of Woman" (Wollstonecraft),
"On the Pleasure of Hating" (Hazlitt),
"The Communist Manifest" (Marx and Engels),
"On the Suffering of the World" (Schopenhauer),
"On Art and Life" (Ruskin),
"On Natural Selection" (Darwin),
"Why I am So Wise" (Nietzsche),
"A Room of One's Own" (Woolf),
"Civilization and Its Discontents" (Freud),
"Why I write" (Orwell).
ふーむ、なるほど…、としばらく沈思する選択である。
私なら、ラスキンが入っているところに目が行くし、
ひとしきり語りたくなるところだが、
人によっては、ヴァージニア・ウルフとか、
マルクス・アウレリウス帝に引っかかるだろう。
反対に、ここに入っていない本が気になる人もいるだろう。
例えば、どうしてアダム・スミスが入っていないのか。
どう考えても、スィフトやオーウェルよりは優先度が高そうだ。
それに、アウレリウス帝を入れるくらいなら、
ストア派の古典が優先しないのか、
その意味ではセネカが重複しているのではないか
(しかし、この選択は鋭いと思う)。
兎に角、面白いリストだ。
やっぱり、ペンギンは恰好良い。
この日記は、GNSを使用して作成されています。