1997年4月分の「最新情報」
皆様のご意見ご感想をお寄せください。
1997/4/28
第34、35回 麻原彰光(松本智津夫)公判
1997/4/25
松本智津夫被告第34回公判(1997/4/24)
がんばれっ!国選弁護団!
松本被告の国選弁護団は、地下鉄サリン事件の被害者関係の証拠約1万2000点について、証拠採用に全て不同意することを表明しました。このため、その供述者(被害者など)や作成者(警察官など)を多数証人尋問しなければならなくなりました。この結果、裁判の長期化は避けられなくなりました。
そんなこともあって、このところ、「国選弁護団がよけいなことをするから裁判が長期化するのだ」、というのがマスコミ・世論の主流のようです。
弁護団は、刑事弁護人の役割を一生懸命説明していますが、なかなか理解してもらえず、しかも被告人本人とは信頼関係が完全に壊れ、時間ばかりとられて自分の事務所経営も危機にさらされ、全くいいことなしです。24日の公判後の弁護団の記者会見でも、弁護団と記者団とでなにやらゴタゴタがあったらしく、今日25日公判後に本来セッティングしてあった記者会見を弁護団がキャンセルすることになったようです。
しかし、弁護団が言うように、訴訟促進をはかる責任は、まず訴訟の大きさを決めるべき検察官にあります。
被害者1人の殺人事件の裁判でも1年2年かかることは珍しくありません。地下鉄サリン事件は3000名を越える被害者について殺人ないし殺人未遂で起訴したのですから、時間がかかるのは当然中の当然であり、それはそもそもそのような選択をした検察官の責任なのです。
裁判官も検察官も、弁護団を一人悪者に仕立てるような姑息な世論操作はやめるべきです。
弁護人は、検察の主張立証をチェックするのが本来の仕事であり、今回もその本来の仕事をしているだけです。
「弁護団が証拠を同意しないのはおかしい」という論調は、刑事裁判などやらなくてもいいというのと同じです。
近代民主主義社会には感情論をやせ我慢してでも押さえる理性が必要です。
四面楚歌の国選弁護団をみんなで応援しよう!!
1997/4/24
速報2 松本被告責任転嫁(0:45PM)
傍聴席に入った伊藤芳朗弁護士から報告が入りました。
今日の法廷では、なぜか、いつもの証人尋問の時のようなマイクを使っていない。その上松本被告はブツブツと早口でしゃべるため、傍聴席では非常に聞き取りにくい。断片的に聞き取れた内容は次の通り。
坂本事件
坂本弁護士は、オウムはインチキだなどと言っており、この件は大きな情状がある。
早川は求刑2年が妥当。判例によればこの事件は小さな罪である。5人でやったのだから1人3〜4年の懲役が妥当。麻原彰晃は指示していない。
地下鉄サリン事件
「村井らにストップを命じたが、彼らに負けた」
弟子たちがやっていたとしても、使ったサリンは純度が低く、(殺人ではなく)傷害罪である。
チオペンタール事件
厚生省が許可を出すならいいが、出さないならダメだと言った。
仮谷さん事件
情報を集めろとだけ言った
田口さん事件
嘱託殺人である。ロープについて指示してはいない。
この件は全ての検事総長が無罪といっている。釈放指揮も出ている。
松本被告は、まず単語を並べただけのような英語でしゃべり、その後で翻訳するような形で日本語で言い直す。
たとえば「岡崎一明」といってから「カズアキ オカザキ」といい直す。
途中、裁判長から「日本語を一部抜かしたのではないか」と指摘されると、「オー、アイムソーリ」!!
要するに、松本被告の意見陳述は、事件の責任を弟子に転嫁するということにつきる。
自分の責任を避けようとする態度に、満席の傍聴席からは失笑とため息が漏れたとのこと。
何かパフォーマンスをするであろうとは思っていたが、これほど裁判をおちょくり、世の中を馬鹿にした態度に出るとは想像しなかった。
心底憤りを感じる。
午後も意見陳述が続く予定。
速報 松本被告無罪主張!! 英語で意見陳述?!(11:30AM)
地下鉄サリン事件について「村井(秀夫元幹部)らにストップを命じたが、彼らに負けた形になり、結果的に逮捕された。しかし、検察庁も裁判所も無罪と認定しています」と述べた。
その後、信者落田耕太郎さん殺害事件の認否から英語で陳述するようになり、阿部裁判長は「日本語で話すように」と注意。松本被告は英語を翻訳する形で「私は殺害を指示していない」と無罪を主張した。(共同通信ニュース速報より)
松本被告34回公判 いよいよ意見陳述!
(10:00AM)
松本智津夫被告の第34回公判が、24日午前10時、東京地裁で始まりました。
今日は松本被告本人が、裁判官の交代に伴う更新手続きで意見陳述をすることになっています。
松本被告の公判はこの日でちょうど1年。事件の認否を意見陳述で明らかにするのは初めてです。このため、今朝は普段の倍近い949名の傍聴希望者が48枚の傍聴券を求めて並びました。私も朝8:30から並んだのですが、残念無念大はずれ。仕方ないので、中に入れた弁護士の報告を待つことにします。
今日は、これまで公判を担当してきた4人の裁判官のうち、陪席裁判官2人が転勤で交代し、これまで補充裁判官だった一人が陪席となり、もう一人の陪席と補充裁判官が新任となったため、今回の更新手続きとなったもの。
松本被告は、昨年4月24日の初公判で「聖無頓着(むとんちゃく)」などと述べ、起訴事実の認否を留保したままになっています。ところが法廷で不規則発言を続けて5回の退廷命令を受けながら、意見陳述を求め、事件の認否に慎重な弁護団も批判し、接見拒否を繰り返してきました。関係者によると、今回の意見陳述も弁護団とほとんど打ち合わせておらず、東京拘置所の独居房で陳述の練習を続けていたということです。(共同通信ニュース速報より)
1997/4/18
おかげさまで8,000名突破! な、なんと、この私がちょうど8000人目に当たってしまいました。うれしはずかし・・・
2/9 5000名、 3/2 6000名、 7000名はうっかりし、 4/18 8000名。「夏には10,000人の報告を!」という野望実現も以外と早まるかも知れません。最近ちょっとネタ不足気味ですが、あれこれ工夫してがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。
1997/4/17
江川紹子著、協力「坂本弁護士と家族を救う全国弁護士の会」
『全真相 坂本弁護士一家拉致・殺害事件』(文芸春秋社)ついに刊行!
4月20日発売!!
連日の法廷傍聴、綿密な取材、そして「救う会」の全面協力により、坂本事件の「全真相」が今完成しました。
警察のミス、マスコミの問題、オウムの本質、約6年にわたった必死の救出運動、そしてあまりにも悲しい結末・・・。「オウムの狂気」の起点となったこの歴史的悲劇の全貌を描く痛恨の記録を、みなさん、ぜひぜひお読み下さい。
青ちゃんのオウム裁判傍聴記
持ち物検査もなくなり、すっかり緊張感のなくなった東京地裁。
昨日16日、久々のオウム公判は遠藤誠一被告の滝本弁護士襲撃事件の審理でした。
1997/4/11
松本智津夫第33回公判詳報(毎日新聞より)
昨日10日、松本被告の第33回公判が開かれ、地下鉄サリン事件の鑑定に関する弁護側からの反対尋問が行われました。
かなり専門的かつ詳細な化学知識に踏み込んだ尋問内容で、弁護団の相当な準備努力の跡が伺えます。しかし、法廷内は松本被告を含め睡魔に襲わた人が多かったようです。
本日11日予定されていた公判期日は、先日お知らせしたように取り消しとなっています。
次回4月24日の34回公判では、ついに、松本被告本人の意見陳述が行われる予定です。
1997/4/9
昨日、4月8日は坂本堤弁護士の誕生日。そうお釈迦様と一緒です。
これまで「救う会」では、この日を機に様々な救出イベントを組んできました。全国一斉街頭署名、東京駅ドームのWatching Nowなど、私たちにとっては毎年活動の節目となる日でした。マスコミもかろうじてこの日にはニュースにしてくれたものです。今年は、特にありません。暖かくなってきたので、個人的には鎌倉に墓参りでも行こうかと思っています。また、江川紹子さんの坂本事件の本がそろそろ出版されると思います。正式に出ましたら、ここでもお知らせします。
<松本公判>4月11日予定の公判を取り消し -裁判所歩み寄りか?!
東京地裁(阿部文洋裁判長)は7日、11日に予定していた松本智津夫被告の次々回公判の期日を取り消しました。
1997/4/4
1997/4/2
地下鉄サリン事件被害者の手記集について、テキストファイルでダウンロードできるようにしてほしいとの要望がありましたので、ご用意いたしました。下をクリックしてみてください。
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