ご本人は休憩中ということでいませんでした。
20日までは公開製作中ということです。現時点では、まだひもらしきものが数本できているだけでした。
高田さんの作品は、前に3号倉庫で見たわけですが、ああいう細い紐は、1本1本こうして作りこんでいるのだなというのが良くわかります。
この細い紐が、危うい組織を作り、そこに人があたる、それがまた危うい、けど意外と丈夫?という、まるで「そういう人」という内面の暴露が、たいへんアートです。
公開製作というそれ自体も、なかなかの暴露ですけど。
ともかく、作品というのは、社会に対峙した一人の人間の感性そのものであり、その人のドキュメンタリーである。(と思う。)
そういう面で高田さんは、とてもうまく行っている作家であり、稀有なまでにすばらしい作品だと思う。
私の場合、タイトロープは綱渡りだ。そういう状況に良く陥る。というか、もしかしたら好んでいるのかもしれないと思うほどだ。
肝心なときによく道に迷うし、何かとぎりぎりまでうまく行ったり行かなかったり。
問題の多い状況にはまり込んでいたり、気づけばふと、難しいこと、ややこしいことになっていたりする。
ついてないのか、馬鹿なのか、世渡りベタなのか、全部なのか。(2番?)
何度も切れた、継ぎ目だらけのタイトロープが、見えないずっと先まで続いているようなので、たまに心細くもなるけれど、人生先へ進むしかないんですよね。
せめて揺らさないでほしいものです。