更新日 : 1998/8/16
メビウス戦記−もっとディスクを!−

5. ディスクパーティションの設定

方針は...
作業は...


方針は...

Windows 95のインストールに先立ち、まずハードディスクをどのように使うかを決めないといけません。なおパーティションとは、1つのハードディスクの中をいくつかの部分に分けて扱う時の単位で、Windows 95ではハードディスクの各ドライブ(C:、D:、...)に該当します。

まず、方針は次のようにしました。

一方、次の制約も考慮しないといけません。 これらの方針および制約をできるだけ満たすよう、(LinuxおよびMINIXはまだよく判っていないのですが)ハードディスクのパーティション設定は次のようにすることにしました。
基本1860MBWindows 95 ドライブC
基本250MBサスペンド領域
拡張 論理11000MBWindows 95 ドライブD
論理2 870MBWindows 95 ドライブE
基本3(未設定)1127MBLinux:1000MB+MINIX:127MB

作業は...

パーティションの設定は、おおよそ次の手順で行います。
  1. Windows 95のインストール用にBIOSの設定を変える
  2. BIOSに新しいハードディスクを認識させる
  3. サスペンド領域を含め、パーティションを設定する
具体的な作業は次の通りで、最後のパーティション設定が一番面倒です。なお作業はバッテリは使わずAC電源を用いるようにします。また「メビウスノート PC-A435、445、455 Windows 95再インストール説明書」および[水戸情報]にある[ハードディスク交換講座]はぜひ参照してください。

BIOSでの作業

  1. BIOSのセットアップユーティリティを起動する
    パソコンの電源を入れて「Press to enter SETUP」が表示されている間にF2キーを押し、BIOSのセットアップユーティリティを起動します。
  2. フロッピーディスクから立ち上がるようにする
    [←/→]キーで[Main]メニューを選択し、[↑/↓]キーで[Boot Sequence]の項目に移動し、[スペース/-]キーで[A: then C:]に設定します。
  3. セキュリティ設定をはずす
    [←/→]キーで[Security]メニューを選択し、[↑/↓]キーで[Fixed disk boot sector]の項目に移動し、[スペース/-]キーで[Normal]に設定します。
  4. 新しいハードディスクを認識させる
    1. [←/→]キーで[Main]メニューを選択し、[↑/↓]キーで[Hard Disk Type]の項目に移動し、[Enter]キーを押します。
    2. [Hard Disk Type (C: xxxMb)]というハードディスク設定画面になりますので、[↑/↓]キーで[Autotype Hard Disk]の項目に移動し、[Enter]キーを押します。4099MBと認識しますので、[Esc]キーで元の[Main]メニューへ戻ります。
    3. [Main]メニューの[Hard Disk Type]の項目は「(C:4099Mb)」に変わります。
  5. セットアップユーティリティを終了する
    [←/→]キーで[Exit]メニューを選択し、[↑/↓]キーで[Save Changes & Exit]の項目に移動し、[Enter]キーを押します。
    [Notice]というウィンドウが現れ、[Changes have been saved]と表示されるので、[Continue]のまま再度[Enter]キーを押すと、すぐにパソコンが再起動します。Windowsが起動したらすぐに終了させて、電源を切ります。

パーティションの設定

  1. 修正したセットアップ起動ディスクで立ち上げる
    2. セットアップ起動ディスクの修正で作成した、pdisk.exeを更新済みのセットアップ起動ディスクをフロッピーディスクドライブに入れて、パソコンの電源を入れます。
  2. DOSのコマンドプロンプトに移る
    しばらくすると「Windows 95セットアップを実行しますか[Y,N]」と表示されますので、[N]キーを押しセットアップ処理から抜けると、コマンドプロンプト「A:\> 」が表示されます。
  3. パーティションを設定する
    ちょっと面倒な手順ですが、[水戸情報]の[ハードディスク交換講座]に示された手順に従いました。同WWWページによると、本手順はA400シリーズ・MN-7000シリーズで実績があるそうです。
    1. まずコマンドプロンプトで
      phdisk /create /partition
      として、サスペンド領域を確保し、そのサイズを控えます。
      コマンド実行の結果いろいろな表示がでてきますが、私の場合、
      52416Kbypte Total partition size
      というような表示がありました。
      本コマンドの結果、再度セットアップ起動ディスクからの立ち上げ(再ブート)がかかりますので、「Windows 95セットアップを実行しますか[Y,N]」は[N]キーで抜け、コマンドプロンプト「A:\> 」とします。
      注意!
      本操作はA300系・S400では絶対に行わないでください!とのことです。詳細は[水戸情報]の[ハードディスク交換講座]を参照ください。
    2. コマンドプロンプトで
      fdisk
      として、fdiskコマンドを起動します。そして[4. 領域情報を表示]で現状を確認したのち[3. 領域または論理MS-DOSドライブを削除]を用い、一旦すべての領域を削除します。
    3. 次いでfdiskを終了せずに、[1. MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブを作成]を用いて、次のようなパーティション作成を指定します。なおサスペンド領域を確保する都合から、ここで確保する基本領域は最大2GBまでを超えないようにします。
      基本領域910MBドライブC:860MB + サスペンド領域:50MB
      拡張領域残り全部
      この結果、実際には次のようなパーティションが作成されました。
      領域種類容量
      1PRI DOS(基本領域) 914MB
      2EXT DOS(拡張領域)2996MB
    4. さらにfdiskを終了しないまま、[3. 領域または論理MS-DOSドライブを削除]を用い、基本領域を削除します。その後、fdiskを一旦終了します。
    5. 次いでコマンドプロンプトで
      phdisk /create /partition
      として、再度サスペンド領域を確保します。
      本コマンドの結果、再度セットアップ起動ディスクからの立ち上げ(再ブート)がかかりますので、「Windows 95セットアップを実行しますか[Y,N]」は[N]キーで抜け、コマンドプロンプト「A:\> 」とします。
    6. コマンドプロンプトで
      fdisk
      として、fdiskコマンドを起動します。そして[4. 領域情報を表示]で現状を確認します。私の場合、この段階で次のようになりました。
      領域種類容量
      1Non-DOS(基本領域)51MB
      2EXT DOS(拡張領域)2996MB
    7. そのままfdiskを終了せずに、[1. MS-DOS領域または論理MS-DOドライブを作成]を用いて、先頭から取れるだけ基本領域を確保します。この結果、次のようにパーティションが作成されます。
      領域種類容量
      1PRI DOS(基本領域)862MB
      2Non-DOS(基本領域)51MB
      3EXT DOS(拡張領域)2996MB
    8. さらにfdiskを終了せずに、[3. 領域または論理MS-DOSドライブを削除]を用い、今度は拡張領域を一旦削除し、再度1870MBの拡張領域を作り直し、その中を1000MBと870MBの論理パーティションに分割します。この結果、次のようなパーティションが作成できました。
      領域種類容量備考
      1PRI DOS(基本領域)862MBドライブC
      2Non-DOS(基本領域)51MBサスペンド領域
      3EXT DOS(拡張領域)1870MBドライブD:1000MB
      ドライブE:870MB
      未設定1127MBLinuxおよびMINIX用
以上で、パーティションの設定はできました。[ALT]キー+[Ctrl]キー+[Delete]キーで一旦リセットし、続いてWindows 95のインストールを行います。



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