更新日 : 1998/6/26
窓のおもり−生活の知恵、ちょっとした工夫−

ハードディスクのお掃除

ハードディスクの空きは十分ですか?


確かめましょう。

あなたのパソコンのハードディスク、まだ空き容量は十分ですか?
特にドライブCの空き容量はいかがですか?ドライブCは、Windows 95の作業用フォルダが置かれてますので、50〜100MB程度の空きは常に保っておいたほうがよいそうです。あまり余裕がないようでしたら、ちょっとハードディスクの中身を整理しましょう。

ハードディスクにある各ドライブの空き容量は次のように確かめることができます:
[デスクトップ]画面の[マイ コンピュータ]のアイコンをマウスの左ボタンでダブルクリックします。「マイ コンピュータ」のウィンドウがでてきたら、確かめたいドライブを右クリックするとメニューが出てきますので、[プロパティ]を選択します。選択したドライブについての「プロパティ」のウィンドウが出てきますので[情報]のタグを選択すると、円グラフとともに、"使用領域"、"空き領域"、"容量"が示されます。

なにがこまるの?

ドライブの空き容量がなくなると(俗に「溢れる」といいますが)、まず当然ですが新しいファイルが作れなくなります。さらにソフトウェアが突然動かなくなることがあります。ソフトウェアのインストールに失敗することもあります。特にドライブCが溢れてしまうと、Windows 95自体が動けなくなるなど、かなり困ったことがおこると聞いています。

また不要なファイルが多いとフォルダの中が雑然としてしまい、たとえば必要なファイルを保存(バックアップ)するときに、どれをバックアップすべきか選択するのも保存作業自体も手間がかかってしまいます。おなじように「エクスプローラ」などでファイルやフォルダを探すときにも、見通しが悪くなります。

捨てましょう、減らしましょう。

ハードディスクの空き容量を増やすにはいくつかのポイントがあります。それぞれを以下に示します。
不要ファイルを削除する
まずあなたが作ったりコピーしてきたファイルで、もういらないファイルがあるなら、それは削除してしまいましょう。
「エクスプローラ」で該当するファイルをマウスの左クリックで選択し[Deleteキー]を押す、または[デスクトップ]画面にある[ごみ箱]のアイコンまでマウスで左ドラッグすれば(左ボタンを押して、移動して、移動先で離す)、ファイルは削除できます。
なお「エクスプローラ」のウィンドウの中で、ファイルを複数選択するときは、以下の2つの方法が使えます。これはファイルの削除だけでなく、移動やコピーのときにも使えます。
1つづつファイルを追加選択する
選択するファイルを[Ctrlキー]を押しながらマウスの左クリックする
並んでいるファイルをまとめて選択する
最初のファイルをマウスの左クリックで選択し、次に最後のファイルを[Shiftキー]を押しながらマウスの左クリックで選択する

ごみ箱を空にする
実は単にファイルを削除するだけではハードディスクの空き容量は増えません。
『ファイルの削除』の操作は、実はファイルをもとあったフォルダから「ごみ箱」に移すことしかしません。「ごみ箱」からも削除して、はじめて本当にハードディスクからファイルの内容がなくなり、空き容量が増えることになります。
「ごみ箱」からファイルを削除するには次のように操作します:
[デスクトップ]画面にある[ごみ箱]のアイコンをマウスの左ボタンでダブルクリックします。「ごみ箱」のウィンドウが開きますので、「エクスプローラ」を使ってファイルを削除したときと同じように、削除したいファイルをマウスの左クリックで選択し[Deleteキー]を押します。なお「ごみ箱」の中にあるファイルをすべていっぺんに削除するためには、メニュー[ファイル]→[ごみ箱を空にする]を選択します。

プログラムが作った一時作業ファイルを削除する
ソフトウェアが動作するときには、作業に必要なデータをちょっと貯えておくために、一時的な作業ファイルを作ることがよくあります。
基本的に、これら一時的な作業ファイルは、ソフトウェアの動作が終わった後は不要になりますので、自動的に削除されます。しかし、何らかの理由 −ソフトウェアが正常に終了できなかったとか、そもそも作業ファイルを削除せずに残したままにしている− によって、これら作業ファイルが残ってしまうことがあります。残ったファイルは再度使われることはありませんので、ごみのファイルになってしまいます。
ソフトウェアが作った一時ファイルを削除する方法は、普通にファイルを削除する方法と同じです。ただその一時ファイルがどこに作られるかは、状況により多少異なります。また作られた場所によってはちょっとした工夫や手間が必要です。

各フォルダにちりばめられたファイル
たとえばMicrosoft Wordでは、文書ファイルを編集している時に、文書ファイルのあるフォルダに、~$XXX.docとか~WRLYYY.tmpという一時作業ファイルを作ります。
このような一時作業ファイルは通常ではソフトウェアが終了する時に削除されますが、たとえば何らかの理由でソフトウェアが異常終了した場合には、削除され損ね、残ってしまうことがあります。
このようなファイルは、どのフォルダにあるかわからないので、見つけ出すのが大変です。こんな時にはファイルの検索をつかって次のように削除します。
  1. 画面左下、[スタート]から[検索]→[ファイルやフォルダ...]を実行し、「検索」のウィンドウを開きます。
  2. [名前と場所]のタグを選び、[名前]および[場所]を適切に選んでこれら一時ファイルを探し出します(たとえば[名前]を"*.tmp"、[場所]を"ドライブC"として[検索開始]ボタンを押す)。
  3. 検索結果に現れたファイルに対し、「エクスプローラ」を使ってファイルを削除する時と同じように、それぞれのファイルを選択し[Deleteキー]を押すことでファイルを削除します。
C:\Windows\Temp下のファイル
このフォルダの下にあるファイルは、まず間違えなくソフトウェアが動作するときに作った一時ファイルです。ですから、作成されてからずいぶん時間が経っているファイルは消してしまっても大丈夫です。
ただし、いきなり全部削除すると、今動いているソフトウェアが使っている一時作業ファイルまで消すことがありえますので、ちょっと面倒ですが次のようにMS-DOSモードで削除するのが確実です。
  1. 画面左下、[スタート]から[Windowsの終了...]を選択し、「Windowsの終了」のウィンドウで"MS-DOSモードでコンピュータを再起動する"を選択し[OK]ボタンを押します。
  2. MS-DOSモードになりますので、以下のように削除します。なお以下では「del」コマンドに[/P]オプションをつけて、1つづつファイルを削除していいかたずねてくるようにしています。
    > C:[Enterキー]
    > cd C:\Windows\Temp[Enterキー]
    > del * /P[Enterキー]
  3. もし[C:\Windows\Temp]フォルダにさらにフォルダがある場合は、次のようにしてそのフォルダの中のファイルとそのフォルダ自身を削除してください。そのフォルダの中にさらにフォルダがあった場合も同様です。
    > cd フォルダ名[Enterキー]
    > del * /P[Enterキー]
    > cd ..[Enterキー]
    > rmdir フォルダ名[Enterキー]

ソフトウェアが使う作業ファイルの総量を制限する
たとえばNetscape NavigatorやMicrosoft Internet ExploreなどのWWWブラウザは、一度インターネットから取ってきた文書や図・写真の情報を、キャッシュなどと呼ぶ一時的な作業ファイルとして貯えます。これらの作業ファイルはソフトウェアが終了しても残され再利用されることもあり、その総量はかなり大きくなることがあります。
このように、ある程度大きな作業領域を使うソフトウェアでは、そのソフトウェアが使う作業領域の大きさ全体を制限できることがあります。その場合には、ソフトウェアが使う作業領域全体の大きさを適切に制限することで、ドライブの空き容量がなくなることをある程度は防止できます。
ただしこのような制限機能を持たないソフトウェアもあります。またそのような制限機構はドライブの空き容量とは関係なく動作することが多いため、その制限に達する前にドライブの空き容量のほうが先になくなってしまうことも、しばしばあります。

調べましょう。

ファイルを削除するときには、どこから手をつけていけばいいか判りにくいことがよくあります。でも、むやみやたらにいろいろなフォルダに対して、不要なファイルがあるかを探しまわることは効率が良くありません。フォルダに含まれるファイルの総量が多いところから探していくことで効率よく作業を進められます。

各フォルダ毎のディスク使用量を調べるためのツールとしてWDU for Win32というフリーソフトウェアのツールがあります。なおこのツールには他にもいろいろと優れた機能、たとえばファイルシステムフォーマットの違いによるハードディスクの無駄の調査とか、フォルダの圧縮/解凍などがあります。まだおもちでないかたはぜひ入手されることをお勧めします。

さて、このツールを起動しますと、ウィンドウの左端に各ドライブが縦に並んでいますので、調べたいドライブをダブルクリックします。すると指定したドライブの中を調査し、その結果が右側に示されます。Size欄に各フォルダの中に含まれるファイルの総量が、またRatio欄に全体に対する比率が示されます。なおウィンドウ左側の「エクスプローラ」と同じようなフォルダ構成図をたどることで、各フォルダの中の内訳も調べることができます。この時TOTALは選択したフォルダ全体に関する値が表示されます。

整理しましょう。

どうせあとから削除するファイルであれば、そのようなファイルはあらかじめ同じフォルダにまとめておいたほうが、作業が楽です。
フォルダ管理の一例にも書いたように、ぜひ、あなたなりのフォルダ整理方法を編み出して、ドライブの中を整理しておきましょう。フォルダ毎にその使用目的を区別しておけば、不要なファイルを見つけ出すのもかんたんです。
またファイルの名前の付け方にもあなたなりのルールを作っておくと、ファイルがまだいるかもういらないかを簡単に区別できるようになります。

えっ?全部覚えてられるからいいって?
でも、扱うファイルの数がごく少ない方を除いて、ほとんどの方は、ちゃんとした整理をしていない限り、3ヶ月後、あるいは1年後に、どのファイルが重要でどのファイルは不要かなんて忘れてしまっているものですよ。


「WDU for Win32」の入手方法

「Windows Directory Use-ratio for Win32 (WDU)」というこのソフトウェアは、 無償で利用できるフリーソフトウェアです。
インターネットにはいろいろなところに、このようなフリーソフトウェアを配布しているところがありますが、私は「窓の杜」というところからとってきました。以下にその手順を示します。
  1. まず先に、ダウンロードするファイルを置くフォルダと、インストールするフォルダを決めておきましょう。
  2. ダウンロードするファイルはデータ圧縮されていますので、ファイルを解凍するためのツールも用意しておきましょう。LZH系の圧縮ですので、Lhaないしそのお仲間のツールが必要です。私はやはりフリーソフトウェアであるLhasaを使っています。もし解凍するためのツールがなければ、それも一緒にダウンロードしましょう。
  3. お使いのWWWブラウザで「窓の杜」Go to Windows Forest http://www.forest.impress.co.jp/を開きます。
    INDEXがありますから、そこから[エディタ・ファイル操作]→[その他、ファイル関連]と移り、「Windows Directory Use-ratio for Win32 (WDU)」のところに行き、ファイルをダウンロードします。
    なおLhasaはINDEXから[エディタ・ファイル操作]→[圧縮・解凍・変換]と移り、「Lhasa」のところに行って、ダウンロードしてください。
  4. もしLhasaもダウンロードしたなら、こちらから先にインストールします。
    ダウンロードしたファイルは実行ファイルのはずですので、そのファイルをたとえば「エクスプローラ」でダブルクリックすることで実行します。インストール先のフォルダと、解凍先のフォルダを聞いてきますので、適切に設定します(解凍先のフォルダをたずねられるのは最初に解凍動作を行ったときかもしれません。ちょっとうろ覚えです)。
    なおこのとき、デスクトップにLhasaのアイコンを置くよう設定しておきましょう。
  5. 次にWDU for Win32のためにダウンロードしたファイルを解凍します。
    「エクスプローラ」を使い、ダウンロードしたファイルをデスクトップにあるLhasaのアイコンまでマウスで左ドラッグします(マウスの左ボタンを押して、移動して、移動先で離す)。
  6. 解凍されファイルを一式、インストール先に持っていきます。
    「エクスプローラ」を使って移動してください。
  7. 実行ファイルWdu32.exeを起動しやすいよう、Wdu32.exeへのショートカットをデスクトップや画面左下の[スタート]メニューに追加します。
以上でダウンロードおよびインストール作業は終了しました。Wdu32.exeを実行してみてください。

なお表示されるフォルダ名に変な文字が現れたときは、メニュー[オプション]→[フォント設定]→[ディレクトリリスト...]あるいは[ディレクトリツリー...]を選択すると「フォントの指定」のウィンドウが出ますので、使うフォントをそれぞれ適切に設定し直してください。私は共に[フォント名]をMS Pゴジック、[スタイル]をRegular、[サイズ]を9に設定し直しています。



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