「コンピュータ室運営日誌」の公開に関する話題
その2
(1997年7月-1997年10月)


日誌が書けない(7/1)
スランプ(7/11)
一通のメール(7/23)
それはビールのせい(8/10)
HPの画像について(9/7)
ちょっと緊張のメール(9/13)
私の正体がバレてしまうと(10/19)
知ってる人が見ればバレバレ(10/20)






 日誌が書けない(7月1日)

 気が抜けてしまいました。

 毎日プレッシャーを感じて過ごした6月が終わり,なんだか気が抜けてしまいました。

 6月はあんなに忙しかったけど,日誌を書く気力はあったのに,早めに家に帰ってのんびりしている今日は,どうしても書く気になれません。

 一行書いただけで,投げ出してしまいました。


 私にとって,「日記」は日記だけど,「日誌」は修行です。

 だから読み物としては味も素っ気もない本当につまらないことでも,記録として残しておきたいことはきちんと書いてきました。

 今日も,書くべき事はあるのだけど,頭の中を整理して文章にするだけの根気がありません。

 体調不良や用事などのためにさぼったことはあったけど,ネタも時間もあるのに書けないのは初めてです。


 毎日欠かさず更新しているみなさんも,こういう日ってきっとあるのでしょうね。

 明日は楽しく書きたいな。




 スランプ(7月11日)

3日間更新をさぼりました。

成績処理など学期末の仕事に追われていました。
慢性睡眠不足状態が続いていました。
仕事上のことで不快なできごとがありました。
プライベートなことで心配事が起こりました。

そんなことが重なり,イライラして,知らず知らずのうちに子どもたちに当たり散らしていました。
他愛もないおしゃべりに笑顔でつきあってあげる心のゆとりをなくしていました。
小さな失敗に寛容でいられなくなっていました。

そんな自分に気づいたら,嫌になってしまいました。
そこで,少し休んでみようかと思いました。

1日目はやはり何となく落ち着かない気持ちでした。
2日目も落ち着かない気持ちでした。
3日目も落ち着かない気持ちでした。




 一通のメール(7月23日)

 夏休みに入ってからホームページの手直しをしています。

 私のHP「コンピュータ教育の部屋」は,教員の方だけでなく,色々な立場の方に読んでいただけるようにと「日記猿人」や「ReadMe!」に登録しています。そして,本当にありがたいことに,多くの読者に恵まれ,アドバイスや感想をいただけることもあります。

 その一方で,やはり教員の方を強く意識していることも事実で,教員の以外の方には分かりづらいかなり専門的な内容に深入りしてしまうこともあります。


 昨年9月私たちの学校にコンピュータが導入されたとき,参考になる情報を収集しようと思い,インターネット上を探しまわりました。ところが,素晴らしい成果を報告しているHPは数多く存在していましたが,そこに至るまでの経過や苦労などを記しているHPは一つもありませんでした。

 それなら私自身が,身近に起こった失敗談なども交え,これからコンピュータ教育を始める先生方にとって,具体的で参考になるHPを作っていこうと考えたのがこの日誌を始めた最大の動機なのです。

 ・・・いや,というか,それはあとから考えた理由かな。

 あの当時嫌なことがあって少し落ち込んでいまして,それを忘れるために,
「気分転換にHPでもやってみようか」
「コンピュータ教育関係の話題なら,ネタには困らなさそうだ」
ぐらいの気持ちだったような気がします。


 とにかく,幸いにもこれまで多くの方にご来訪いただいていますが,教員の方からいただいたご感想のメールに目を通していますと,うれしいことに,これまでのすべての日誌に目を通していただいている方が意外と多いようです。

 今では運営日誌だけでもすでに100回を超え,最初から順に目を通していただくには量が多くなり過ぎました。

 そこで今回の変更では,これまで書いてきた日誌を,「職員研修の話題」「授業での取り組みの話題」「トラブルの話題」など,内容別に分類して参照できるようにしていきたいと考えています。



 HPを公開して間もない昨年11月,ある方から感想のメールをいただきました。

 この方からいただいたメールは後にも先にもこの一通限りで,現在も日誌を読んでいただいているかどうかも分からないのですが,今までいただいた数百通のメールの中で一番印象に残っているものです。


 はじめまして、××と申します。
 コンピューター教育のホームページを拝見させていただきました。すばらしいホームページだと思います。小学校でのコンピューター教育については,新聞等で見かけるのみでこのような実際の現場の具体的な苦労については初めて知りました。

(中略)

 大変だとは思いますが、1年間くらい体験記を続けることを願っています。そしてこの体験がどうか今後の学校の計算機教育に役立っていくように,素人ながら願ってやみません。



 メールどころか,アクセスしていただくこともほとんどなかった当時,私は,このメールにどれだけ励まされたか分かりません。

 私がこうして9ヶ月もの間運営日誌を続けていられるのは,たった1通のメールのおかげかもしれません。


 あと3ヶ月続ければ1年です。



 それはビールのせい(8月10日)

 このところ朝更新が続きました。

 夏休みに入る前までは,朝更新というと,土曜の夜にダウンして日曜朝に更新するパターンが多かったのですが,この2週間ほどは毎日のように翌朝更新をしてしまいました。


 それは,風呂あがりのビールのせいです。

 休み前は,日誌と並行して仕事をしていたり,日誌を書いた後も仕事をすることが多かったので,平日はあまり飲まないようにしていました。(2年前に検査で引っかかってドクターストップがかかっていましたし。)

 今は家に持ち帰っての仕事がありません。

 風呂から出た後,缶ビールをぷしゅっと開けてゴクゴク。

 ああおいしい!もう最高です!


 ところが飲んでしまうと考える力はほとんどゼロ。

 コンピュータなんちゃらなどというコムズカシイことを考える気力は一切ナシ!

 その上慢性睡眠不足なので,いつの間にかスヤッてしまいます。

 それで目が覚めるのは3時だったり,5時だったり,7時だったり...。


 ええ,今日も飲みました。というか,飲みながら書いていますが,時間も早いのでまだ大丈夫なようです。



 そろそろ充電します。

 感動的な本を読んだり,映画を見たり,旅行に行ったり。

 それから,一日中何も考えずにぼけーっと過ごすのもよいかも知れません。

 コンピュータに触らずに一日を過ごしてみたいです。


 今日から19日まで,日誌の更新は夏休み気まぐれモードでいきます。





 HPの画像について(9月7日)

 1日遅れですが,長谷川さんの日記(9/6)について。

 このページの一番上にある絵は,いうまでもなく私ではありません。

 困惑している表情がこのページに似合うかなと思い,HP開設以来ずっと使っています。

 私のページは,私のことを知っている方にご来訪いただくと少々都合が悪いので,たまたま関係者がこのHPを訪れたときに,上の絵を見て勘違いしていただけるとありがたいと思っているのですが,勘違いされたくない方にまで勘違いされてしまい,不快に思われることもあるようなので,「この絵は私ではありません」とコメントすることにしました。

 そしてこの画像の正体ですが,Web上で公表する気はありませんが,秘密にしているわけでもありません。もし興味のある方がいらっしゃいましたら,”予想”を添えてメールをいただけたらと思います。(知らないままの方が良いと私は思いますが...。)





 ちょっと緊張のメール2(9月13日)

 私のHPは,コンピュータ教育の関する話題がメインなので,教育関連会社の方にもご来訪いただくことがあり,時にはメールをいただくこともあります。

 一昨日も,9月8日の日誌に掲載した某教育用ソフトウェアを開発している会社の方からメールをいただきました。


 私が日誌に掲載している内容は,私自身の体験の記録と感想や問題点の指摘なのですが,時には教育関連会社の方にとっては都合の悪い内容であったり,市販の教育雑誌には掲載されない(有力な広告主ですから)ような内容であることもあります。

 ですから,教育関連会社の方からのメールにはいつも緊張してしまいます。今回は,先日の日誌の中で不具合を指摘した教育ソフトウェアの関係者の方からのメールでしたのでなおさらでした。


 しかし,メールを読み進めていくうちに安心し,とてもうれしい気持ちになりました。

 メールには,不具合に対するお詫びの言葉,不具合が生じた経緯と責任の所在,そして今後の対応(注)が丁寧に述べられており,真摯な対応に感激しました。(注:現在は修正版が出されており,すでに導入されている学校においても,順次対応していくとのことです。)


 それに,実は問題発生の翌日(9月9日)に,たまたまこのソフトに関連する業者さんが来校したので,トラブルが発生したことを伝え,見ていただいたのですが,そのときに限ってなぜかトラブルが発生しなかったのです。

 そのため,業者さんからは,再度トラブルが発生した際は状況を詳しく記録して報告してほしいと言われていたので,偶然とはいえ,関係者の方からメールにて連絡していただけたことは,実にありがたかったです。



 これからも,たとえ業者さんに都合が悪いことであっても,感じたことを正直に書いていきたいと思っていますが,自分自身の体験に基づかない推測やデマを安易に書いてはいけないと身が引き締まる思いがしました。





 ところで,せっかくの機会ですので,教育ソフト開発メーカーさんに一つお願いがあります。

 子ども用のHP作成ソフトを作っていただけませんか。

 ご承知のように,html形式の文書は,情報を公開する手段(あるいはプレゼンテーションの手段)として,インターネット上だけでなくLAN環境においても有効に活用されています。

 現在各社からさまざまな子供向けプレゼンテーション作成ツールが出回っていますが,各社が独自に設計した規格よりも,html形式の方が汎用性があり,何かと便利だと思うのです。





  私の正体がバレてしまうと(10月19日)

 正体がバレちゃうと何か問題になるのでしょうか?(10/19)とのことですが,

 私の日誌は,「同僚の先生」の失敗談,「地元の業者」や「メーカー」への苦情をネタにすることがあります。

 「同僚の先生」や「地元の業者」は,いつも顔を合わせているので,バレると人間関係が少々まずくなることは言うまでもありませんね。

 さて,「メーカー」に知られた場合の問題ですが,私が一番恐れているのは,学校とか教育委員会とか,そういう公の場にメーカーからの苦情やクレームが出され,周囲の方々を巻き込んだトラブルになってしまうことです。

 きむあつさんも,個人の責任でやっていることに対して,学校宛に文句を言われるとイヤでしょう。(笑)

 教育界って,閉鎖的で事なかれ体質的な部分も少なくないですから,一度トラブルを起こしてしまうと,日誌が書きづらくなってしまいます。

 たとえそういう心配はなくても,私は小心者なので,正体を明かしてしまうと,思い切ったことは書けなくなるだろうと思います。



 えーと,それから,昨日の日誌は内緒のtrashページに捨てちゃいました。
 読みたい方はメール下さい。(ただしメーカーさんはお断りです。)





 知ってる人が見ればバレバレ(10月20日)

 2日連続ですが,

 そうですよね。(10/20)知ってる人が見ればバレバレなのです。

 いつバレやしないかと不安に思っていた時期もありましたが,いつの間にか鈍感になってしまっていたようです。

 というか,「身近な方」への対策は一応済ませてあるので,以前ほどは不安に思わなくなりました。

 実は校内では全く秘密にしているわけではありません。インターネットをやっている一部の”話が分かる”先生には知らせています。それに,雑誌の取材があったときに,管理職の先生にもホームページを公開していることを報告しました。(ただし,ホームページ名もurlも聞かれませんでした。)

 その際,管理職の先生からは,とにかく学校には一切迷惑をかけないようにしてほしいと言われましたので,学校名個人名は伏せ,取材などには個人の責任で処理できる範囲で対応すると約束しました。

 そういうわけで,これからも匿名で振る舞っていくつもりです。

 今のところは,このような状況です。


 ですが,詳しい内容までは知らせていませんので,いずれは過去の日誌をすべて削除しなければならない日がやってくるかも知れませんね。

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