コンピュータ室運営日誌


1998年

3月後半のできごと


航空写真(3月16日)
年間利用状況(3月19日)
ビデオキャプチャー(3月20日)
実態調査(3月24日)
1年間の後始末(3月25日)
掲示物(3月26日)
来年度の抱負−仕事編−(3月31日)

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 航空写真(3月16日)

 ふう。やっと通知表が終わりました。

 成績処理は先々週の末に終えていたのに,先週一週間はほとんど何もせずに過ごしてしまいました。


 それにしても先週は疲れていました。

 以前飲み過ぎでちょっと肝臓を悪くして病院通いをしていた頃,毎日だるくて仕方がなかったのですが,その頃と同じような感じでした。というか,再発していたのかな。

 しかし幸いにも連休明けの今日はわりと調子が良いので単なる過労だったようです。


 ずいぶんストレスがたまっていたのは事実ですが,日誌でボヤいたり,愚痴メールを送りつけたりしたのは,恥ずかしい限りです。また,先々週から先週にかけてメールを送ってくださった方には,お返事も出さずじまいになってしまい申し訳ありませんでした。

 まったくそんなに疲れているなら日誌など書かずにさっさと寝れば良いのに,何故か日誌を書くエネルギーだけは残っていたようです。(2日さぼりましたが)


 さて,通知表が終わって気分もすっきりした今日は,今までずっと先延ばしにしていた「html資料集」(郷土学習資料集のhtml版)の編集作業に取りかかりました。

 残っている作業は,航空写真をスキャナで読み込み,該当部分を切り取って挿入する作業です。この作業が終われば完成です。


 ところが,作業を始めたとたんに困ってしまいました。8枚の航空写真はどれも同じような写真ばかりで何処を写した写真なのかさっぱり分からないのです。辛うじて分かったとしても,どこを切り取ればよいのか,そういえば私には分からないのでした。

 このhtml資料集は書籍版資料集をhtml化したものなので,すでに校正を終えて印刷所に送られている書籍版資料集を見れば分かるのですが,私の手元にはありません。

 しかも挿入すべき箇所は9つあるのに,写真は8枚しかないのです。どうやら1枚足りないようです。

 うーん。困りました。

 遅くとも昨日までにやっておかなければならなかった仕事なのに,今ごろになって,「わからん」「足りない」では済みませんね。

 とにかく何としてでも明日中に書籍版資料集の校正原稿を入手して,作業を終えなければなりません。



 いい加減この性格直さないと誰からも信用されなくなりそうです。





 年間利用状況(3月19日)

 いよいよ明日は卒業式です。そして来週火曜日が修了式です。コンピュータの授業は今日で終わりました。

 この1年間のコンピュータ室の利用状況は次の通りです。

1学期 一日平均0.6時間(40時間/70日)
2学期 一日平均2.8時間(212時間/75日)
3学期 一日平均2.2時間(117時間/52日)
年間 一日平均1.87時間(369時間/197日) 
  (年間で1クラス平均18.5時間利用しました。)


 ただしこの数字は,私が独自に集計したものなので多少の誤差を含みます。

 コンピュータ室には「コンピュータ室利用簿」なるものが置いてあり,コンピュータ室を利用したクラスはその都度記入することになっているのですが,実際には記入されていないことも多いので,”利用簿の記載内容+私の観察”というかたちでデータをとっていきました。

 この作業は結構面倒だったので今年一年でやめます。というか,本年度は,とにかく授業の回数を増やすことに重点を置いてきましたが,時間数についてはもう大丈夫かなという感じです。

 今年の様子を見ていて,どのクラスもコンピュータ室を利用していることがはっきりしましたし,先生方のコンピュータを使うことに対する抵抗(反感)もずいぶん少なくなってきたので,来年度は時間数を増やすことよりも,質的な向上を図ることに重点を置きたいです。

 ただし,授業のやりかたを根本的に変えてしまうような方向に進むのは今の段階ではちょっと無理があります。それよりも,本年度の成果をふまえて,無理なく取り組める方向を目指したいです。

 具体的には,コンピュータを表現ツールとして使わせながら,子どもたちの表現能力をより高めていく方向を目指したいと思います。

 これなら本年度各クラスで行われてきたことの発展的な方向なので,先生方もそれほど抵抗なく取り組めるような気がします。


 今年は,表現方法として,ワープロ&お絵描きが中心でしたが,イメージスキャナやデジカメを使ったり,gifアニメ,ビデオ,サウンドなど動画・音声なども扱えるようにできないかなと思っています。

 また,今年は作品を作ることが最終目的であるような使われ方が多かったのですが,来年度は,自分の考えを効果的に表現するための一つの手段として使っていけるような方向も目指していきたいです。




 ビデオキャプチャー(3月20日)

 早めに勤務が終了したので,郵便局に行って”お年玉”のデジタルビデオカメラ(シャープ液晶ビューカム)を受け取ってきました。郵便局が17時までしか営業していないため,賞品を受け取るまでにおよそ2カ月もかかってしまいました。

 時間をやり繰りして出かけた初回の申請時は,印鑑を持っていなかったため門前払いを喰らいましたし,2度目に行ったときには何の説明もなしに無断で運転免許証のコピーをとられてしまうなど,不愉快な出来事もいくつかありました。


 続いて,地元のパソコンショップに寄り,ビデオキャプチャーカード「PCCAP」(アイ・オー・データ)を購入(21800円)しました。

 ビデオ映像が取り込めるPCカードで,しかも他社製品の半額以下ということで以前から目をつけていたものです。


 早速カードをセットアップし,ビデオカメラを接続してみたのですが,機能的にはイマイチかもしれません。まだ録画(AVIファイル作成)や再生は行っていないのですが,映像をテレビカメラのようにリアルタイムで表示させただけでも,やや反応が遅く,コマ落ちが起こってしまいます。

 コンピュータ室のビデオキャプチャーボードは,録画や再生を行うとコマ落ちしてしまいますが,ただ単に映像を表示させるだけならスムーズに表示されるので,少々期待外れでした。

 まあしかし気軽に動画を扱えるようになると,プレゼンテーションでの表現力が増しますし,パソコンクラブのホームページ作りでも新しい展開が期待できそうなので楽しみです。


 とここまで思いをめぐらせたところで,困ったことを思い出してしまいました。

 そういえば,コンピュータ室のパソコンで動画を再生するとフリーズする確率が非常に高いのでした。

 以前,社会科の学習用にと,いくつかの動画ファイルを含む某ホームページをサーバーにダウンロードしたのですが,クライアントから閲覧したところ,1つめは何とか再生できたものの2つめを再生しようとしたら,ほぼ100パーセントの確率でフリーズしてしまい,使いものにならなかったのでした。

 私の学校のコンピュータ室には,ビデオデッキ,チューナー,ビデオプロジェクタ,デジカメ,イメージスキャナ,フィルムスキャナなど,マルチメディアを活用する機材は揃っているのですが,肝心のパソコン本体の能力が低すぎるようです。

 しょせんメモリ24MB+Pentium133MHzではマルチメディアは無理なのかも知れません。




 コンピュータ室のシステムは,地元の業者さんなどのアドバイスを受けながら構成されているそうですが,色々な面で”読み”の甘さを感じてしまいます。




 実態調査(3月24日)

 今年も文部省より「学校における情報教育の実態等に関する調査」 の依頼が来ました。

 この調査は毎年学年末に全国すべての小中高等学校で行われているもので,調査内容は各学校のハードウェア,ソフトウェアの整備状況や教員のコンピュータ操作技能の実態など多岐にわたっています。

 集計結果は秋ごろに公表されます。昨年は「パソコンが使える先生は2人に1人,指導できる先生は5人に1人。」という結果が新聞雑誌等で大きく取り上げられ,話題になりました。長谷川さんぴったんこさんの日記でも取り上げられました。


 ところで昨年までの調査は,判断が難しく,結果の信憑性が疑われるような曖昧な設問ばかりだったのですが,今回かなりの変更が加えられ,各調査項目に細かい判断基準が設けられました。

 注目の「パソコンが使える先生」「指導できる先生」についても,昨年まではかなり曖昧な判断基準でしたが,今回はかなり明確な(厳しい)基準が設けられました。

 「パソコンが使える先生」については,昨年は,「ワープロ,表計算,データベースソフトなどが操作できる」という基準でしたが,今年は下記の操作例のうち2つ以上該当する教員となりました。

・ディスク等からファイルを開く,ディスク等に閉じるの一連の操作ができる。
・ワープロソフトウェアで文書処理ができる。
・表計算ソフトウェアを使って,集計処理ができる。
・データベースソフトウェアを使ってデータ処理ができる。
・インターネットにアクセスして必要な情報を取り出すことができる。



 また,「指導できる先生」については,昨年は特に基準はなかったのですが,今回は「学習指導等において教育用ソフトウェア等を使用したコンピュータ活用授業等ができる教員」と定義されています。こちらはまだ具体的ではありませんが,それでも昨年よりずいぶん明確になりました。


 明確な基準が設けられたことにより今年はどのような結果が出るのでしょうか。


 ちなみに私の学校(教員30名)では,昨年は

・パソコンが使える先生 22名
・指導できる先生 22名


 という結果でしたが,本年度は

・パソコンが使える先生 12名
・指導できる先生 15名


 という結果になってしまいました。


 昨年度はコンピュータが導入されてわずか半年の時点で調査したにもかかわらず,7割以上の教員が「使える,できる」と答えているのに,今年はどちらも半分以下です。

 判断基準が明確になったことにより,これほどまで数字が落ち込んでしまうとはガッカリです。

 でも,まあ,これが私の学校の実態です。




 やはり来年度の研修会では,Windowsの基本操作の練習を取り入れた方が良さそうです。





 1年間の後始末(3月25日)

 夕方からコンピュータ室で今年1年間の後始末をしました。

 まずはハードディスクの大掃除(=不要ファイルの削除)です。この作業は長期休暇中の恒例行事になってしまいました。

 昨年度は基本操作の練習のつもりで,ファイルをフロッピーディスクに保存することを奨励していたため,保存先ドライブの選択を間違えてしまうトラブルが頻発し,そこら中から迷子ファイルが出てきました。

 今年は180度方針を変え(苦笑),フロッピーディスクにはなるべく保存しないように呼びかけ,デフォルトで自動的にサーバー内の個別フォルダに保存されるようシステムを設定しておいたので,迷子ファイルはほとんど見つかりませんでした。

 ただし教師用パソコンからは山のように不要ファイルが見つかりました。特に多かったのがデジカメで撮った画像です。BMP形式で保存されたものはファイル1つが1.2メガほどもあります。全部で約50メガありましたが,すべて削除しました。

 さらに,4月にクラス替えが行われることから,サーバー内の個別フォルダに保存されているファイル(計400メガ)もそのまま残しておくわけにはいかないので,すべて削除してしまいました。



 続いて,私たち(html資料作成部会)が作った「html郷土資料集」のインストール作業を行いました。

 この作業は,ファイルをサーバーにコピーして,クライアントのブラウザのスタートページとして登録しているメニューファイル(これもサーバーに保存されている)にリンクを加えるだけなので,すぐに終わりました。


 次に,児童用パソコンのデスクトップの壁紙を変更しました。私はシンプルな画面が好きなので,一昨年9月にコンピュータが導入されて以来ずっと壁紙は使っていなかったのですが,授業中にある子どもが操作を誤り,某ホームページ(ダウンロードしたもの)上の画像ファイルを壁紙として指定してしまった(IEなら簡単にできます)ところ,これが子どもたちに大受けで,それ以来壁紙を使うようになりました。

 今回は春らしく”桜”の壁紙にしてみました。

 あ,今ふと思ったのですが,かやすがさんの綺麗なカレンダーの壁紙を使わせてもらおうかな。



 えーとそれから,業者特製教育システムやサーバーの環境はこのままにしておくことにしました。

 私たちの仕事は単年度契約です。たとえ使いやすいものであっても,次年度の担当者が理解できなくては困るので,私が独断で手を加え改変した部分は元に戻しておかなくてはなりません。ですが,どうやら転勤はないような気がするので,このままでも構わないのじゃないかな。

 来年も私はコンピュータ室担当ですか?




 えーん!まだ学校です。

 コンピュータ室に籠って事務処理をしています。浜松行きは明日に延期です。昼過ぎに起きて,それからしばらくの間ぼんやりしていたのが間違いでした。

 自業自得とはいえ,あまりに情けない状況です。



 掲示物(3月26日)

 仕事の合間にコンピュータ室の環境整備を(こちらも仕事ですが)進めています。

 今日は掲示物の貼り替えを行いました。

 私の学校のコンピュータ室は,私の好みを反映して実に殺風景です。室内にある掲示物は,サーバーと教師用パソコンの起動手順を示した「操作マニュアル」と「コンピュータ室利用のきまり(子ども向け)」と子どもたちの作品のみです。

 子どもたちの作品は,本当は1年から6年までの作品を掲示したいのですが,他の先生にお願いしても「掲示できるほど立派な作品はありませんから」と断られることが多く,今のところほとんどすべて私のクラスの子どもたちの作品を掲示しています。

 ですから,子どもたちの活動の様子を紹介するというよりも,パソコンを使うとこんなことができますよ,という”見本”のような意味合いが強いです。今回は,自作の詩に挿し絵を挿入した「詩の広場」のコーナーと,好きなテーマについて調べた結果をグラフや文章,絵で表した「調査したことを」のコーナーを作りました。


 それから,一昨年9月にコンピュータ室ができて以来ずっと貼ってある「コンピュータ室利用のきまり」は,かなり色が褪せてきたので作り直したいです。内容も変えたほうがいいかな。

 現在掲げているきまりは,
・きれいに手をあらってからはいってね。
・じしゃくをもってこないでね。
・けしゴムは使わないでね。
・ごみはかならずごみばこにいれてね。
・へやのなかでは,はしったりあばれたりしないでね。
・せんせいのはなしがあるまでは,かってにスイッチにさわらないでね。

 です。

 他の学校のものを参考にして作ったのですが,あらためて読んでみるとちょっと堅苦しいです。

 「ごみはかならずごみばこに...」はあたりまえのことですから,わざわざきまりにする必要はないですね。

 「せんせいのはなしがあるまでは....」は,なんかちょっと管理的すぎます。

 「じしゃくをもってこないでね。」も必要ないかも。しかし知識としては知っておいてほしいのであったほうがやはりよいかな。

 それから,コンピュータ室を資料検索などの場として活用させることを考えると,本当は「けしゴムはつかわないでね。」という制約も外したいのですが,けしゴムを許可してしまうと掃除が大変なので,これはやはり残しておいたほうがいいかな。


 もう少しよく考えてみます。

 いよいよ3年目。これまでの経験を生かして,来年こそは誰もが快適に使えるコンピュータ室にしたいです。





 来年度の抱負−仕事編−(3月31日)

 10時ごろ大阪を発ってお昼過ぎに到着しました。それで,そのまま学校に直行して荷物の整理をしました。(苦笑)

 私は不要物の処分が極めて苦手なタイプなので,クラス替えをするたびに教室から運び出す荷物がどんどん増えていきます。今年は段ボール箱7箱分でした。それを物置部屋に押し込んできました。明日新学級が発表されたら,新しいクラスに移すつもりです。

 教室の片づけは大変ですが,コンピュータ室の方はとても綺麗です。それでも戸棚の空きスペースが全く無い状態なので,各種マニュアル類のうち,私以外は読まないだろうと思われるものは,箱の中にしまっておくことにしました。それから,CD-ROM教材が置いてある戸棚はホワイトボードの陰に隠れていて不便なので,授業で使うCD-ROMをすぐに取り出せる場所に移動しました。


 来年度は,「先生方が気軽に授業ができるコンピュータ室」を目標にしたいです。

 できれば図書室や図工室のように気軽に使えるようにしたいのですが,それはちょっと難しいです。

 研修など技能面の向上に関わる内容は,先生方の意欲に依る部分が大きいし,学校体制が直接関わってくるので限界がありますが,管理運営的な面は私一人でできるので,できるだけ見直していきたいです。

 たとえば,授業開始時の操作手順など近寄り難い原因になっているものを一つ一つチェックしてできるだけ簡略化させていきたいです。

 これまでは各種マニュアルを用意して,分からないところはそれを見ながらやっていただいたのですが,授業を行うためにいちいちマニュアルを見なければならないようでは,やはり苦手意識は解消できないと思うので,それらの点をどれだけ簡略化できるかが最大の課題です。




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