コンピュータ室運営日誌


1998年

4月後半のできごと


ガイドブック完成しました(4月16,17日)
お役所文書(4月18日)
活動開始(4月19日)
「あとで読んでおいてください」(4月20日その1)
「本年度のパソコンクラブ」(4月20日その2)
第一回パソコンクラブ(4月21日)
初めての授業−3年生−(4月23日)
そして2時間目(4月24日)
研修会の準備(4月25日)
親切なマニュアル(4月26日)
3年目の研修会(4月27日)
メモリの増設(4月29日)

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 PHSの明細が届きました。3月分は13000円でした。

 あれれぇ,最近かなり自重していたつもりなのに,こんなに使っていたとは!?

 NTTの方はテレホに加入して以来毎月ほぼ2万円なので,こちらは大幅に増えていることはないと思います。そうすると合わせて3万3千円。

 一日千円のお遊びと考えれば,まあそれほど高くはないですが,給料の1割と考えると,やはりちょっとショックです。


 しかし今月は減りそうです。

 初めて3年生の担任になったのですが,彼等の相手をしていると毎日ぐったり疲れてしまいます。アクセス時間が半分ぐらいになってしまいました。




 ガイドブック完成しました
(4月16日)

 昨日(15日)午後に提出した「コンピュータ教育ガイドブック」の原稿は,4人の上司の検閲を経て,早くも本日(16日)午前中に私の手元に戻ってきました。

 驚異的なスピードです。40ページもあるのに。

 しかしおかげさまで予定より1日早く次の作業に進めます。しかもうれしいことにクレームがついた箇所は無く,無傷の状態で戻ってきました。

 早速校正を行い,一部手直しをした後,印刷にとりかかりました。40ページ×70部の計2800枚です。

 所要時間3時間でした。



(4月17日)

 授業をつぶして(内緒!)子どもたちに手伝ってもらい,製本作業を行いました。

 昨日印刷したものをページごとにテーブルの上に並べておき,それを1ページから順に子どもたちにとってもらい,最後に私がホチキスで綴じれば一冊の「ガイドブック」が出来上がりです。

 単純作業とはいえ,何しろ小学3年生なのでうまくできるか心配でしたが,子どもたちなりに気を配って慎重にやってくれたので,ミスはほとんどありませんでした。

 感謝感激です。

 34人の子どもたちを総動員しての所要時間は40分でした。

 順調にコトが進んでいるので,週末はのんびりできそうです。



<教員の方へのお知らせ>(4/20に内容を変更しました)

 今年もご希望の方に「コンピュータ教育ガイドブック」をお譲りします。次のいずれかの方法です。

1,印刷して製本したものを郵送(10名まで)
2,LZHで圧縮したファイル(一太郎8で作成)をメールに添付して送付(何名でも可)

 ファイルは6.6メガありますが,LZHに圧縮すると200KB程度になると思います。

ちなみに昨年は郵送が15名ぐらい,メールに添付が4名でした。今年は増刷しませんので郵送をご希望の方はお早めにどうぞ。





 お役所文書(4月18日)

 3学期末に実施した「学校における情報教育の実態等に関する調査」の調査結果を教育委員会提出用ソフトに入力しました。

 昨年までは調査結果を文書(ペーパー)で提出していたのですが,今年からは専用ソフトで処理し,FDで提出しなければならなくなりました。校内調査は昨年度末に実施済みだったにもかかわらず入力作業が面倒だったので放置していました。

 全国規模で集計するデータですから,パソコンデータで集約したほうが格段に能率が上がるのは分かるのですが,専用ソフトとともに送付されてきたマニュアル(依頼文含む)が,チラッと見ただけでうんざりするほど”複雑”な文章だったので,今日に至るまで全くやる気が起こりませんでした。

 「お役所言葉」で書かれた添付文書の中身は,例えばこんな文章です。

 平成10年3月3日付け10○○○号外でお願いいたしましたことについて,平成10年3月11日付義務教育課情報教育担当者からの事務連絡で,別紙の「学校における情報教育の実態等に関する調査について−調査集計システム一式(フロッピーディスク7枚)」と,「学校における情報教育の実態等に関する調査集計システム運用マニュアル(計2冊)」を送付してまいりました。

 こんな調子で書かれた前置き&注意書きが4ページほどもあるのです。


 いよいよ来週月曜日が提出締め切りなので,これ以上先送りにするわけにもいかず,重い腰を上げて,添付文書を読み,ソフトのインストール&入力作業を行いました。

 それで,今日初めて添付文書を読んでみて分かったことは,4ページほどの文章の中には作業を行う上で重要な意味を持つ事柄は一つもなかったということです。


 いざやり始めてみたら,インストールも入力作業もたいした時間もかからずできてしまいました。


 うーん,こんな簡単な作業をするためにどうして計11ページもの文書を添付する必要があるのか理解に苦しみます。



 ところで,文部省が作成した専用ソフトの注意書きを読んでいると,ウィルス感染防止対策が詳細に記述されています。

 その文章の一部を紹介すると,

 「あらかじめウィルスチェックを行うように心がけてください。」

 これはまあ当然ですね。以下,

 システムフロッピーディスクは,「コンピュータウィルス対策のため,ライトプロテクトにしてあります。」
 データ入力後は,「ライトプロテクトをした上で保存するよう心がけてください。」
 教育委員会への送付について,「できる限りライトプロテクトをした上で送付する習慣をつけてください。」


 ウィルス対策に力を入れている気持ちは分かりますが,こんなので本当にウィルス対策になるのかなあ。

 ちなみに,教育委員会から送られてきたシステムディスクはライトプロテクトされていませんでした。(笑)




 活動開始(4月19日)

 明日からいよいよ私たちの学校の本年度のコンピュータ教育が始まります。当面の予定は次の通りです。

4/20 コンピュータ教育ガイドブック(=本年度の方針)の提案
4/21 第一回パソコンクラブ
4/23 初めてのクラスの授業
4/27 職員の第一回コンピュータ研修会



 <コンピュータ教育ガイドブックの提案ついて>

 40ページほどの内容を20分程度で話さなくてはならないので,本年度新たに変更された部分,年間を通して役に立つと思われる部分,それから昨年度の様子を見ていて先生方の理解が少々不十分だったと思われる部分を中心に話すつもりです。

 昨年度提案した際に痛感したことは,見出しだけ紹介しておいて,文章は「あとで読んでおいてください」というのは駄目だということです。あとで読む方など一人もいません。

 ぜひ読んでいただきいことは,少々時間がかかってもやはり提案の際にきちんと話しておく必要があります。

 大事なところにアンダーラインを引いておきました。


 <パソコンクラブについて>

 昨年度は,1学期はワープロとお絵描き,2学期からはホームページ作りを行いました。

 今年はホームページ作りを年間を通して行いたいと思います。というか,子どもたちのさまざまな活動をホームページに掲載するかたちで集約していきたいと思います。

 初めに表紙(トップページ)を作らせておき,以後,それぞれの子どもの希望に応じて,作文や詩,gifアニメやペイント画像,デジカメで撮った写真のページなどを追加させていきたいと思います。


 <クラスの授業について>

 3年生の子どもたちは,昨年までは「キッドピクス」というお絵描きソフトを使っての作品作りを経験しており,コンピュータの起動・終了やマウスの操作など,ごく基本的なことはできると思います。

 本年度は,かなり難易度が上がりますが,日本語入力と複数のウィンドウを使っての作業(コピー&ペースト),それからグラフ作成などを行わせたいと思っています。

 しかし3年生の子どもたちがどれだけの技能を習得できるか分からないので,まずは2年生までで身につけた基本操作のおさらいをしつつ,様子を見ながら進めていきたいと思います。


 <職員研修会について>

 まだ一週間ほど余裕があるので,また今度考えます。


(内容を一部変更しました 4/20)
<教員の方へのお知らせ>(4/17)

 今年もご希望の方に「コンピュータ教育ガイドブック」をお譲りします。次のいずれかの方法です。

1,印刷して製本したものを郵送(10名まで)
2,LZHで圧縮したファイルをメールに添付して送付(何名でも可)
3,圧縮ファイル(自己解凍形式)をダウンロードしていただく(何名でも可)

 もとのファイル(一太郎8で作成したもの)のサイズは約6.6MBで,圧縮しても847KBあります。できましたら,ダウンロードしていただく方法を選択して下さい。その旨を記したメールをいただければダウンロードページをお教えします。






 「あとで読んでおいてください」(4月20日その1)
       

 職員会で「コンピュータ教育ガイドブック(=本年度のコンピュータ教育)」の提案を行いました。

 昨年度の提案の際は,時間を急ぐあまり,きちんと説明せずに簡単な紹介だけをして,内容については「あとで読んでおいてください」という言い方をしたのですが,あとでわざわざ読む方など一人もおらず,「コンピュータ教育ガイドブック」が十分に活用されなかったという反省点が挙げられます。

 そこで,本年度は少々時間がかかっても,ぜひ知っておいていただきたい事柄についてはきちんと説明しておきたいと思っていました。


 さて,今日の職員会では7つの議題があったのですが,コンピュータ教育の提案は一番最後にされてしまいました。

 とっても嫌な予感がしました。

 案の定,いざ職員会が始まると2つの議題で長時間にわたって揉めてしまい,私の順番が回ってきた時点で,勤務時間終了まで残り時間12分になってしまいました。

 結局7つの項目のうち,4つ目を終えた時点で,時間切れになってしまい,管理職の某先生からストップがかかってしまいました。

 「本年度の目標」「コンピュータ室の管理」「現職教育」「よく使う機器の基本操作」についてはかろうじて話すことができましたが,「トラブル対処方法」「よく使うソフトの操作方法」「導入されている機器やソフト」「年間授業計画」については言えませんでした。

 それで,私の提案を途中で打ち切った某管理職先生はこう言いました。

 「残りの項目についてはあとで読んでおいてください。」

 がっかりです。





 「本年度のパソコンクラブ」(4月20日その2)

 夕方からは明日開かれる第一回「パソコンクラブ」の準備を行いました。

 普通一回目のクラブの時間は自己紹介をしたり,一年間の見通しを話したり,やりたいことを考えさせたりするだけで実際の活動は行わないのですが,時間がもったいないので前置きは簡単に済ませて,次回からの活動(=ホームページづくり)に役立つことをやっておこうと思います。

 そこで明日は子どもたちに,昨年のメンバーが作成したホームページを紹介し,gifアニメも紹介し,それからイメージスキャナで取り込んだ画像やデジカメで撮った写真をその場でパソコンに取り込んだりしてみようと思います。

 徐々に教えていっても良いのだけれど,パソコンを使うと何ができるかをあらかじめ知らせておいたほうが子どもたちのイメージも膨らんでくるのではないかと思います。

 時間があれば,グラフィックソフトを使ってのデザイン文字の作成などもやらせてみたいです。





 NTTより3月分の明細が届きました。うれしいことに予想より少なく,14805円でした。PHSが13908円(こちらは号泣)ですから総額28713円です。

 確か1月分は約4万円(NTT2万円,PHS2万円),2月分が約2万7千円(NTT2万円,PHS7千円)でした。比べてみると”単価”が高いPHSの料金が月によってかなりの差があります。

 当面の目標である合計2万円未満を達成するためには,とにかく学校からのアクセス(=PHS)を自重しなくっちゃという感じです。




 第一回パソコンクラブ(4月21日)

 本年度第一回目のパソコンクラブが開かれました。

 メンバーは4年生10名,5年生8名,6年生7名です。昨年から引き続いて所属している子どもは3名でした。

 このメンバーで1年間活動していくわけですが,今年はいかに個人差を克服していくかに悩まされそうです。昨年は,コンピュータが導入されて間もない時期だったので,4年生も6年生も同じスタートラインから始めることができたのですが,あれから1年過ぎた今では,かなりの学年差及び個人差が生じていると思われます。


 初日の今日は,一年間の見通しを持たせるため,まず初めに昨年度のメンバーが作ったホームページを見せ,スキャナやデジカメなどの機器を紹介しました。そのあと少し時間が余ったので,現時点での子どもたちの技量をチェックしようと思い,「キューブペイント」というお絵描きソフトでデザイン文字を書かせてみました。

 文字のサイズや色,書体,それに影付きや縁どりなどのデザインを自由に選択させて,自分の名前を漢字で入力させてみたのですが,これらの操作はそれほど戸惑うこともなく全員ができてしまいました。


 昨年は,まず初めに日本語入力のやりかたを教えなければならず,つまりほぼゼロからのスタートでした。それに比べて今年は,最も基本的な操作である「日本語入力」がすでに全員ができるわけですから,もしかしたら個人差などそれほど心配しなくても良いのかも知れません。



 コンピュータ教育ガイドブックをお譲りする件について

 私たちは決して優れた実践をしているわけではないのです。それどころか,私たちの学校は,私をはじめとして職員全員が未だ初心者の域を出ていない状態だといえます。

 私がやっていることは,日本全国で星の数ほど行われている実践のほんの一例とお考えください。

 それでも,コンピュータ教育を始めたばかりの方にとっては役立つこともあるのではないかと思うし,アドバイスなどをいただくことによって私自身の役にも立つので,お譲りすることにしています。






 初めての授業−3年生−(4月23日)

 クラスのパソコン授業を始めました。

 クラス替えをして初めての授業なので,まずはお決まりの「コンピュータ室のきまり」と「コンピュータの起動・終了方法」の確認を行い,そのあと早速子どもたちに触らせてみました。

 今日やったことは,一昨日のパソコンクラブと同じで,「日本語入力」です。お絵描きソフトの画面上に”自分の名前”を入力させてみました。

 ただしパソコンクラブのメンバーは4年生以上です。日本語入力はすでにワープロソフトを使って経験済みでした。それに比べて3年生は,日本語入力はこれまで一度もやったことがありません。

 そこで今日は,「スペース」「エンター」など最低限必要なキーの名前を教えながら,操作方法を教えました。いつもと同じように教師用パソコンの画面をスクリーン拡大表示して全員に見せながら行いました。


 さて,一通りの操作方法を子どもたちに教えた後,実際に入力させてみました。

 操作方法はそれほど難しくはないのですが,何しろ子どもたちは漢字入力どころか,「文字キー」すら使ったことがないわけですから,あきれるほど時間がかかってしまいました。

 それから,辞書にない”人名”を入力する場合には単漢字変換を行わなければならず,難しい名前を使っている子どもたちは皆お手上げでした。

 このあたりのことは3年生では無理なので,その都度個別に対応していくしかないようです。



 午後から本年度第一回の「パソコン利用教育研究会」が開かれました。この会には私は昨年から参加しています。

 地区内の小学校に初めてコンピュータが導入された平成7年から研究が始まり,昨年度までは,おもに各種アプリケーションの紹介や活用法の研究を中心とした活動が進められてきました。

 毎回各学校(というか個人レベルですが)でのユニークな実践が紹介され,ずいぶん参考にさせていただいたのですが,今年はがらりと方針が変わってしまいました。

 本年度9月より地区内のすべての中学校に専用線接続でインターネットが導入されることになったため,本年度はネットワークの活用を中心とした研究を進めていくことになりました。

 代表格のI先生によれば,「もはやスタンドアロン的な使い方でのコンピュータの活用法を考える段階ではない。これからはネットワークだ!」そうです。

 うー。あまりの進展に目が回りそうです。

 研究のレベルを向上させる,というか,先進的なものを追求していくのであれば,「これからはネットワーク」という考え方は的を得ているのでしょうが,現在の環境での活用法を深めていく方向もまだまだ捨てがたいような気もします。





 そして2時間目(4月24日)

 新年度が始まり,今のところコンピュータ室はガラ空きです。というか,私だけしか使っていません。


 昨日の続きです。

 昨日はお絵かきソフトの画面上に自分の名前を入力する操作を通して,日本語入力の仕方を学ばせました。

 今日はさらに,文字の大きさや色,書体の変え方や装飾機能の使い方などを教えながら,簡単な文章を入力させてみました。

 まず私が実際にやってみせてから,子どもたちに行わせたのですが,いざ作業が始まると,最初から最後まで子どもたちから”引っ張りだこ”状態で休む間もありませんでした。

「小さい”つ”(っ)はどうすればいいの?」
「”を”はどこにあるの?」
「この字をカタカナにするには?」
「間違えた字を消すやり方がわかりません」
「ちゃんと押した(入力した)のに画面に字が映りません」


 うー。すっかり忘れていました。”っ”もカタカナ入力も字の消し方も,事前に教えておくべきでした。

 それに昨日教えたことを忘れてしまっていた子もたくさんいました。もちろんこれは仕方がないことですが,授業の初めにきちんと復習しておくべきだったかも。


 とにかく大混乱状態になってしまい,予定の時間は大幅に過ぎてしまいましたが,どうにかこうにかある程度できあがったところで,作業を一時ストップさせ,保存のしかたを教えることにしました。

 私の学校のシステムでは,通常の保存操作を行えば,自動的にサーバーの個別フォルダに保存されるように設定されているのですが,その個別フォルダがクラスの人数分(34名)より少なく,コンピュータの台数と同じ20個しかないので,今年は個別フォルダの下にサブフォルダを作ってクラス全員のファイルを個別管理するつもりです。


 来週月曜日の職員研修会でそのやり方を紹介しようと思っているので,今回の授業はその動作テストを兼ねています。

 最大の懸案事項は,授業の途中でユーザーが交代した際,つまり,パソコンを起動したままログオンし直した際にシステムが問題なく動いてくれるかどうかだったのですが,どうやらこの点はOKだったようです。

 ところで子どもたちは,昨年までと違って”自分だけの部屋”に保存できるということで喜んでくれました。




 研修会の準備(4月25日)

 月曜日に行う職員研修会の配布資料を作りました。

 今回の研修会は,年度当初に出された年間計画には組み込まれておらず,上司の方に無理をお願いして臨時に設定していただいたので,持ち時間は1時間弱しかありません。


 うー,悩んでしまいました。やりたいことが山ほどあって無理矢理確保していただいた時間なのですが,いざ1時間の内容を考え始めたら,何をやるべきか迷ってしまいました。

 こうした機会が何回もあれば,時には”ハズレの回”があっても仕方がないような気がするし,たとえすぐには役に立たなくても長期的に見て先生方のプラスとなる内容であれば良いと思うのですが,大幅に回数が減らされてしまった今年度は一回一回が大切です。

 それで散々迷った挙げ句に選んだ内容は,
・アプリケーションについての補足情報
・新しい個別管理システムの紹介
・Win95でのファイル管理

 です。


・アプリケーションについての補足情報
 コンピュータ室に導入されているアプリケーションを使う上での注意事項やトラブル情報などです。コンピュータ教育ガイドブックに掲載していない事柄,というか,掲載するのをうっかり忘れていた事柄がいくつかあります。

 ガイドブックをお配りした直後に,新たなトラブルを報告するのは,まるで某ソフトの”バグ修正差分ファイル”みたいでみっともないのですが,ほっとくわけにもいかないので,実際に私が操作してお見せしながら手短に紹介したいと思います。

・新しい個別管理システムの紹介
 従来20ユーザーまでしか対応していなかったファイルの個別管理システムを40人分に増やし,しかも授業途中でユーザーが交代できるようしたものです。

 とはいってもWindowsの基本操作の知識があれば誰でもできることで,プログラム的には何も手をつけていません。

 従来よりも便利になった分,操作が若干複雑になったので先生方に受け入れられるか少し心配です。

・Win95でのファイル管理
 昨年度の反省会の折,先生方からの要望が強かったものです。

 今回から新たに設定した個別管理システムを使いこなす上で特に役立つと思われる,ファイルやフォルダの「コピー」「移動」「削除」「名称変更」などのやり方を紹介します。

 生まれてこのかた,一度も「エクスプローラ」を開いた経験が無い先生方にどこまで理解していただけるかははなはだ疑問ですし,とても心配なのですが,一応やっておこうと思います。


 うーん,これだけの内容を果たして1時間でできるのでしょうか。




 親切なマニュアル(4月26日)

 夕方から学校に出かけ,雑務を済ませた後,明日の職員研修会の資料作りを行いました。

 昨日作った資料を少し手直ししてから40部ほど印刷し,それをホチキスで綴じました。

 この種の資料,特にマニュアル類を作る場合は,詳し過ぎて混乱しないよう,省略し過ぎて立ち往生しないよう,必要最低限のことを簡潔に書くように心がけているのですが,私の場合どちらかというと省略し過ぎるきらいがあります。

 例えば以前イメージスキャナの操作マニュアルを作った際,取り込んだ画像を保存する手順の一部を省略してしまい,画像に”名前”を付けなければならないことを記述しなかったため,後日マニュアルを見ながらスキャナを操作した先生が,何度やり直しても保存することができず,困り果てていたのでした。

 そのときは,「ファイルに名前を付けるのはごく当たり前のことでしょう。」と思わず言ってしまったのですが,後から考えればやはり最初から最後まできちんと書いておくべきでした。

 そんな経験を今までに何度も繰り返しているので,今回はできあがった資料を見ながら初心者になったつもりで実際に操作しながら原稿をチェックしました。

 おそらくこれで大丈夫じゃないかな。

 資料作りが終わった後は,ずっとコンピュータ室にこもって「1998年度版コンピュータ室」への移行作業を行いました。

 掲示してある各種マニュアル類や「コンピュータ室利用のきまり」を新しいものに貼り替え,棚に並べておいた昨年度の資料や「1997年度版コンピュータ教育ガイドブック」を段ボール箱にしまい,戸棚の本も整理してスペースをつくっておきました。

 それから,社会科の授業で役立ちそうなホームページを「WebWhacker」でダウンロードしてサーバーにコピーしました。

 そうこうしているうちに気がついたら日付が変わっていました。あーあ。




 3年目の研修会(4月27日)

 職員研修会が終わりました。

 複数の内容があるときは,いつもは一つの内容を説明した後,先生方に実際にやっていただき,頃を見計らって次の内容を説明するという進め方をしているのですが,今日は某上司の方から,「できるだけ短く」との指示が出ていたので,とにかくまず説明だけをしておくことにしました。
説明した内容は細かく分けると以下の4つです。

・導入されているソフトについてのトラブル情報などの補足説明
・ファイルの個別管理の方法と授業の途中でのユーザー交代(ログオン)の仕方
・フォルダの作成の仕方とフォルダ名の変更の仕方
・他のソフト(例としてブラウザ)に表示されている画像や文を取り込む方法



 私が実際にやって見せながら説明したのですが,これらすべて終わったところで,ちょうど予定時間の半分の30分でした。かなり速いペースです。

 そして残りの30分は,先生方に実際に操作していただきました。

 4つの内容のうちで今回の研修会の一番のメインである「ファイルの個別管理の方法と授業の途中でのユーザー交代(ログオン)の仕方」は,ほとんどの先生が実際に操作しながら練習していましたが,大きな混乱もなくできていたようなので安心しました。

 実はこの授業の途中でのユーザー交代は,少々不具合が起こる場合がある(本日発見!)のですが,とりあえず今日は黙っておいて,後日報告しようと思っています。

 それから,「他のソフトに表示されている画像や文を取り込む方法」は,今後教育現場にインターネットが普及するにつれて色々と活用できそうなので,今回紹介してみたのですが,半数ぐらいの先生方が挑戦していたようです。

 「フォルダの作成の仕方とフォルダ名の変更の仕方」に挑戦していた方は1人しかいませんでした。これはまあ仕方がないところです。
 

 今回はアプリケーション単体の操作ではなく,Windows95の基本操作的な内容を多く含んでいたにも関わらず,3年目ともなればそれなりに何とかなってしまうものだなあという感じです。




 メモリの増設(4月29日)

 夕方から学校に出かけました。とにかくこれが駄目ですね。

 他の先生方(特に主婦の方)は,よほど忙しい場合を除いて,仕事を片づけてから休みを迎えるというのに,私は休みの前日はさっさと学校を出てしまい,遊んだ後で仕事に取り掛かろうとしてしまいます。


 今日は雑務を済ませた後,教師用パソコンのメモリを増設しました。

 教師用パソコンは,数多くのツールや制御ソフトが組み込んであるにも関わらず,児童用パソコンと同じスペック(133MHZ,24MB)のため,かなり動作が重いし,最近ちょっと不安定になっていました。

 そこで,とりあえずメモリだけでもまともにしたいと思い,先週管理職の方に購入許可をいただくようお願いしたのですが,「ちょっと待ってくれ」と言われたまま音沙汰が無いので,待ち切れずに衝動買いしてしまいました。もちろん領収書は貰っておきましたが,果たして経費で落としていただけるかどうか心配です。

 多少Windows95の知識のある方なら,24MBのメモリのマシンで複数の機器やソフトを動かしている今の状況がそもそも無謀であることは分かっていただけると思うのですが,「役所が業者と十分に検討ながらつくりあげたシステムだから改変する必要などない」というのが管理職の先生方の基本姿勢ですから,説得するのは難しいです。

 さて,たかがメモリの増設ですが,いざやり始めたら少々戸惑ってしまいました。

 教師用パソコンには全部で16本ものケーブルが接続されていたのです。

 どこに何がくっついていたか,覚えようとしながら外したつもりなのですが,増設作業を終えた時点ではすっかり忘れてしまっていました。

 ほとんどのケーブルはコネクタの形状で判断できたのですが,RGB関連のケーブルがビデオキャプチャーボードとPS-SEMIボードと本体との間でややこしく入出力されており,最後の最後まで迷いました。終了後に動作テストをしたらきちんと動いていたのでおそらくあれで正解だったのだと思います。

 後から思ったのですが,接続されている状態をデジカメで撮っておけばもっと楽に現状復帰できたかも知れません。

 今まで24MBだったものから8MB取り外し,32MB増設して,計48MBです。これだけの作業で特にサーバーとのやり取りが格段に速くなりました。





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