初心者のための教訓コーナー
(保存と呼び出し編) |
教訓その11 ファイルを保存できるのは,FDだけではないことを知っておきましょう。 ワープロ専用機や古いパソコンでは,文書などのファイルは,フロッピーディスク(FD)に保存する事が多いようですが,今流行のマルチメディア機能搭載のWINDOWSパソコンでは,1つ1つのファイルのサイズが大きいことなどの理由から,必ずしもFDに保存するのが適切だとは限りません。特に,画像を含んだデータの場合,データのサイズが大きすぎて,1枚のFDには収まりきらないケースさえも十分考えられます。 FD以外で,通常使用する記憶媒体として,ハードディスク(HD)があります。HDは,パソコン本体の中にあり,FD数百枚分のデータを保存することができます。 注) HDは普通取りはずしはしないので,FDのように持ち運ぶことはありません。また,本体に内蔵されていることが多いので,目にすることも滅多にありません。 また,ネットワーク環境が組まれている学校では,サーバーのHDをネットワークドライブとして設定していることが多いでしょう。本体とサーバーがケーブルで結ばれていて,(信じ難いことですが,)ファイルはそのケーブルの中を通って,サーバーのHDの中に保存されるのです。ファイルを個別に管理したり,共有したりするときなど,特別な目的があるときに役に立ちます。 |
参考事例 参考事例 |
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教訓その12 ドライブ番号を覚えておきましょう。 前項,教訓その11に関連しています。 ファイルを保存できるのはFDだけではないということは,一つ操作を間違えると,FDに保存したつもりが,HDに保存されてしまったり,ネットワークドライブに保存されてしまったりというようなトラブルも起こりうることを意味します。そうすると,せっかく作った大事なデータがどこへ行ったか分からなくなってしまうことにもなりかねません。 普通パソコンには,AドライブとBドライブがHD,CドライブがFDというように,番号が割り当てられています。面倒ですが,この番号の割り当てを覚えておき,保存するときに,ドライブ番号をしっかり確認するようにしましょう。 注) AドライブとBドライブがハードディスクという場合,AドライブのハードディスクとBドライブのハードディスクは,別のものだと考えておきましょう。 |
参考事例 |
教訓その13 保存する際,ファイル名の付け方を気をつけましょう。 苦労して作った作品を保存する際,名前の付け方に注意しましょう。いろいろ制約があります。WINDOWS95の場合,かなり柔軟に名前を付けることができるようになっていますが,肝心のアプリケーションが対応していない場合も多いので,現状では,まだ従来の付け方を踏襲する方が無難なようです。 従来のやり方とは,”半角8文字以内のファイル名+3文字の拡張子”です。 例) fukufuku.jfw (この場合fukufukuがファイル名で,jfwが拡張子です。ファイル名と拡張子の間には必ずピリオド”.”を付けます。) 気を付けること (1) 拡張子はアプリケーションごとに決まっています。例の”jfw”は一太郎7の拡張子です。 決められた拡張子を使わずに,自分の好きな文字にすると,ファイルを呼び出せなくなってしまいます。 (2) 拡張子は自動的に付けてくれる場合もあれば,自分で付けなければならないこともあります。 自動的に付けてくれるにもかかわらず,自分で付けてしまうと,拡張子が2つになってしまう困ったソフトもありますので,注意しましょう。この場合も,保存したファイルが呼び出せなくなってしまいます。 (3) ファイル名の中にピリオドを使わないようにしましょう。 たとえば,1月23日に作成した文書ということで,ファイル名を,”sakubun1.23.jfw ”などとしてしまうと,”2”から後ろの文字が拡張子と判断され,この場合も文書を呼び出せなくなってしまいます。日付をファイル名にする方法は,わかりやすいので子供たちがよくやります。気を付けましょう。 |
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教訓その14 エクスプローラの使い方を少しだけ覚えておきましょう。 エクスプローラとは,WIN95の基本機能の一つで,ファイル管理をするためのプログラムです。 教訓その11〜13で述べたトラブルは,多くの場合,エクスプローラを活用することで,解決します。 (1) FDに保存したつもりなのに見つからない場合 実行したアプリーケーションのあるフォルダや,他のドライブの一番上の所(ルート)を探すと見つかるかも知れません。またFDに保存したのに,拡張子を間違えてしまったためにアプリケーションからは表示されない場合も,エクスプローラからなら見つけることができます。 注) ファイル名や保存した日をある程度覚えているなら,検索機能を使って探し出すこともできます。 (2) ファイル名や拡張子をつけ間違えた場合 ファイル名や拡張子を正しいものに変更することによって,きちんと呼び出すことができる可能性があります。(だめな場合もあります。そのときはあきらめましょう。) 注) エクスプローラで調べたとき,ファイルはあるけれど,拡張子がついていない場合,拡張子が表示されない設定になっています。拡張子を表示するように設定しておきましょう。メニューバーの「表示」をクリックして設定します。(設定の仕方の詳細は,どの入門書にも載っているはずです。) エクスプローラには,他にもいろいろ役立つ機能がありますので,できればスタートメニューかデスクトップに登録して,すぐに使えるようにしておきましょう。 |
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教訓その15 FDは,使用機種専用のものを購入しましょう。 FDを購入するときは,PC98用とかDOSV用などと,対応する機種が明記されているものを購入するようにしましょう。そうすれば,いちいちフォーマットを行わなくてもそのまま使用することができます。出入りの業者などに適当に注文すると,何百枚ものFDを自分でフォーマットしなければならなくなるかもしれないので十分気をつけましょう。 注) 最近の98シリーズなら,DOSV用のFDでもそのまま使えるようです。(経験済み) |
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