1996年![]() 11月27日。最近帰宅するのが遅いです。ずっとコンピュータ室にこもっています。今や夜のコンピュータ室は私のプライベートルームです。理由は3つあります。 1つ目は,本業の教員としての仕事がたまっているからです。これは,暇なときに遊びすぎた自分が悪いのだから仕方がありません。 2つ目は,私が加入している2つの研究会の研究集録の原稿の締め切りが,それぞれ月末と来月初めに迫っているためです。これも数ヶ月前に分かっていたにもかかわらず,今までほとんど手をつけてなかった私が悪いので仕方がありません。 3つめは,一太郎7のせいです。私の学校のコンピュータは,PC9821V13の一太郎+ロータス123のセットモデルですが,9月初めに納入されたため,一太郎はVer.6.3です。 その一太郎のVer.7への無償バージョンアップの期限が11月末なので,急いでユーザー登録カードを送らなければなりません。まあジャストシステムのお姉さんは優しいので(以前通販で期限切れのものを注文したり,間違えて購入したもの返品したときにを快く対応してもらえました。),1週間や2週間は大目に見てもらえると思いますが,やはり期限までに出した方が安心です。そこで,この際一太郎をはじめとして,いままでほったらかしにしておいたすべてのユーザー登録カードをこの際送ってしまおうと思ったのです。ついでに,色々なマニュアルや付属品等を一度きちんと整理しておこうと思いました。 とはいうものの,なかなか,というか,とってもたいへんな作業のような気がしてきました。 何しろ21台あります。セットモデルですから,登録カードだけでも,21台それぞれについている本体,WINDOWS95,一太郎,ロータス,駅すぱあとなどの登録カードのほか,数種類の教育用ソフト,LANボード,メモリやプリンタなどの周辺機器の登録カードなど,ざっと思い浮かべただけでも300枚以上はありそうです。 とにかく,最初からの箱に入ったままのV13シリーズの付属品を,種類別に分ける作業から始めました。セットモデルを購入した経験がある方なら分かっていただけると思いますが,箱の中には付属のCD−ROMやフロッピーディスク,マニュアル,補足説明,諸々のチラシなど,数十種類もの付属品が入っています。それが21台分あるのです。それらを箱から取り出し,並べ始めたら,たちまちコンピュータ室内の床は付属品で埋まってしまいました。 クラスの子供たちにも少し手伝ってもらいましたが,整理整頓作業だけで2日間で5時間以上かかり,もう疲れてしまいました。 結局,登録カードの方は無償バージョンアップ目当ての一太郎と,cubeという教育ソフトだけで,力つきてしまいました。残りは,いつかそのうち行う予定です。 今コンピュータ室のロッカーには,誰も読まない数百冊のマニュアル類と,誰も使わない数百枚のCD−ROMやFDと,絶対に加入しない数百部の各種ネット等の入会案内とが整然と並べられています。 ![]() 12月10日。学習発表会も終わり,少し余裕が出てきたのでしょうか。最近またコンピュータ室の利用が活発になってきました。先月,担任の先生を対象に,コンピュータ活用に関するアンケートを実施し,その結果を報告したこと( 11月23日の日誌 )も影響しているのかも知れません。 立場上,インク,用紙,FDなど消耗品のメンテナンスも私が行っているのですが,やはりコンピュータ教育にはお金がかかります。 もちろん学校には予算というものがあって,一定の額が自治体から配分されているのですが,不況の影響で学校の予算も切りつめられています。またコンピュータ教育のために特別の予算が組まれているわけでもありません。 会計担当のJ先生によると,この厳しい状況にもかかわらず,コンピュータ室ができたことによって新たな出費が増え,やりくりするのはとても大変だそうです。 一番お金がかかりそうなのがインク代で,これまでのデータをもとに計算してみると,お絵かきソフトで作成した絵を一枚印刷するのに約30円かかります。全校児童約700人が一人10枚ずつ印刷するとしたら,それだけで,20万円近い費用がかかる計算になります。それに,電気代もかなりの金額になるでしょう。さらにFD代,用紙代などを加えると,年間で,いったいどのくらいのお金がかかるのでしょうか。 今導入されているソフトは,機能的には同じようなソフトが多いので,本当は,CD−ROM図鑑や地理・歴史資料集など調べ学習用のソフトを充実させたいし,もちろんインターネットもぜひ導入したいのですが,考えてみると,新たに機器やソフトを購入するなどということは,現状ではとんでもない話のようです。 まずは現在ある機器やソフトを,できるだけ多くの先生方に効果的に活用していただけるよう,もっと広報活動や環境整備に力を入れていかなければと,考えを改めている今日この頃です。 ![]() 12月22日。今日から冬休み。この休みを利用して,ユーザー登録はがきの発送や室内の整美など,日頃なかなかできないメンテナンス作業を行いたいと思っています。 今日は,先日送られてきた無償バージョンアップ版「cube forWIN2」という教育ソフトのインストール作業を行いました。このソフトは,ワープロ,表計算,お絵かき,データベースの機能を備えた多機能ソフトですが,子供が使いやすいように,シンプルで分かりやすい操作性を実現しています。先月参観した小学校では,3年生の子供が,cubeの表計算でグラフを作成していたのでびっくりしました。 前バージョンのWIN1の方はFD版(5枚組)だったので,業者のインストール作業も結構手間取ったことだろうと思いますが,WIN2はCD−ROM版になっていたので助かりました。1枚のCD−ROMに大きく11ライセンスと表示されています。 インストール作業は2枚のCD−ROMを使って行いましたが,トラブルもなく思ったより早く終わりました。コンピュータ21台で30分程でした。21台すべて試運転をしてみましたが,特に異常はなかったようです。 以前,WIN1では画面の文字と印字される文字が大変小さく,しかも初期設定で変更できないということで,不満を感じていましたが,今日少し触ってみたところ,問題点は無事解消されたようです。 このソフトは,ワープロ、お絵かきなどとの間でのデータのやりとりが簡単にできるので,今後使い道が増えそうです。 最後に「メディアルーム」のユーザー登録はがきの記入を行い,今日の作業は終わりにしました。 ![]() 12月24日。今日は,21日に続いて,コンピュータ室のメンテナンスを行いました。 今日の作業は,ハードディスクの大掃除,つまり,HD内で迷子になったファイルの削除作業です。なにしろ先生と子供あわせて700名ほどが保存作業を行っているのですから,うっかり間違えて変な場所にファイルを保存していてもおかしくありません。 私の学校のパソコンは,AドライブとBドライブがパソコン本体のHD,CドライブがFDD,Pドライブが,ネットワークドライブ(サーバー)となっています。ネットワークドライブは,授業開始時に,先生が学級名を入力し,子供が番号を入力することにより,サーバーに設定されている個人用フォルダに保存することができます。ただし,先生が学級名を入力しないと,前に使った学級の学級名がそのまま継続されることになりますので要注意です。 2学期は,ファイルを個別に管理したいという方針から,そして,FDに保存した方が先生も子供も感覚的に分かりやすいという点から,Cドライブ(FD)に保存するようお願いしていました。(当時,保存といえばFDが当たり前で,HDの概念,というか,HDの存在そのものを理解している先生はごく少数でした。) そして,多くの人が使用するため,わけが分からなくなると困るので,ABドライブに保存するのは一応禁止ということにしました。ネットワークドライブについては2学期後半から使用法を紹介し,意味が分かる先生から使っていただくことにしていました。(当時,学級名や番号の入力が,IDおよびパスワードの役割を果たしていることや,遠く離れたサーバーにデータを保存できるということを分かっていただける先生はごく少数でした。) このような,お約束をして,スタートした2学期ですが,予想したとおり,あちこちから,子供の作った絵や文章が見つかりました。うっかり間違えて保存していそうな,AドライブとBドライブのルート,「キッドピクス」と「メディアルーム」のフォルダなどを調べて,合計134個の迷子ファイルを見つけました。私のクラスの子供の作品もいくつかありました。 文書の方はサイズとしては大したことありませんが,絵の方は200Kバイト前後ありますから,合計20メガほどでしょうか。 中には,もしかしたら必要なファイルもあったかもしれませんが,私はファイルを削除して,HDの空き容量を増やすのがとても好きな人間なので,誰にも告げずこっそり消してしまいました。 ネットワークドライブの方も,2年生の子供のフォルダに,6年生の子供の修学旅行の作文が入っていたりと,ごちゃごちゃになっているようですが,一つ一つ開いて調べるのは大変なので,こちらはそのままにしておきました。 最後に,「わくわくランド」と「STUDYTIME」と「読んでdeココ!!」の登録カード計24枚を記入して,今日の作業を終わりました。 ハードディスクも私の気持ちもすっきりした一日でした。 ![]() 12月26日。一昨日に続いて,昨日今日とコンピュータ室のメンテナンスを行いました。 一太郎7が届きました。うっかり忘れていて,無償バージョンアップのはがきをポストに入れたのは,結局期限切れの12月4日ごろでしたが,ちゃんと送ってもらえました。 ジャストシステムさんありがとう。 21枚はがき送ったのに,まだ7つしか届いていませんが,1つ届けば十分ですから私の方は気にしていません。1枚のCDに21ライセンスとでも書いておいてもらえば,お互い手間が省けて良いのですが,たくさん送っていただいてご苦労様です。 パッケージをよく見ると,「一太郎Ver7[R2]」になっています。いつのまに7.2になっていたのでしょうか。知りませんでした。そういえば,罫線を使った作業をしているときにバグとしか考えられない現象が起こるのですが,それが改善されたのでしょうか。それからできればタイピングがあまり得意ではない私でも遅いと感じる緩慢な動作も改善してほしいと思いますし,DOSからのユーザーにとってなじみの深い「ESCメニュー」も,Ver7になって,かなり変わってしまったし,肝心なところでマウス操作が必要なので,もとにもどしてほしいです。ワープロやエディタなど,キーボード操作を中心に作業をするソフトにマウスは必要ないというのが私の意見です。一太郎のプログラマーさん,あなたはプログラムを書いているときに,マウス使ってますか? それはさておき,一太郎7をインストールするべきかどうか迷っています。というか,現在の6.3を7にするメリットを感じません。HDがあと400メガしかないので,慎重になってしまいます。ほんの3年ほど前は340メガのHDにWIN3.1 とDOSのソフトを併用しても余裕があったし,5年前は80メガのHD,7年前は4メガのRAMカード,10年前はFDのみ,十数年前は確かカセットテープだったのに,400メガもあって心配するなんて,時代の流れを感じます。 結局,一太郎7は,教師用パソコンのみにインストールしてしばらく様子をみることにしました。 それから,年末なので,コンピュータ室の大掃除をしました。戸棚の整頓。大量のマニュアル類は5部ずつ残して,残りはすべて段ボール箱にしまいました。それから雑巾がけ。たった4ヶ月ですが,隅の方は結構ほこりがたまっていました。 ユーザー登録はがきは,2日間で,「キッドピクス」「イメージスキャナ」「フィルムスキャナ」「ロータス123」とスキャナの添付ソフトの計47枚書きました。 大掃除をしていて,一つ気づいたこと。 私の学校のコンピュータV13でした。これまで何度かV12と書いていました。大掃除をしていて初めて気づきました。毎日のように見ていたパソコンなのに今まで気づきませんでした。HDDも800メガだと思っていたら,1.2ギガありました。何か得した気分です。日誌の方の訂正は少しずつ行います。 1997年 ![]() 最近,気になっていることの一つに,「サーバーの電源は毎日切ってもよいのか。」という問題があります。 私の学校では,毎日夕方にはサーバーの電源を落としています。それどころか,配電盤のメインスイッチも切っていますから,すべてのパソコン及び周辺機器の電源を落としています。 導入時に業者の方は,「サーバーの電源はなるべく切らないように。」と各学校の担当者に話していたのですが,私の学校では以下のやりとりの結果,毎日電源を切ることにしているのです。 業者の方「サーバーの電源はなるべく切らないで下さい。」 fukufuku「夜もつけっぱなしの方がよいということですか。」 業者の方「ええ,できればそうしてください。」 fukufuku「どうしてですか。」 業者の方「毎日起動していると,操作ミスなどでトラブルが起こる可能性があるからです。サーバーがトラブってしまうと厄介ですから。」 fukufuku「サーバーの起動・終了の手順をきちんと先生方にお知らせし,正しく操作してもだめなのですか。」 業者の方「いえ,それなら結構です。正しく操作すれば大丈夫です。」 というようなやりとりでした。 他の学校ではどうしているか,各学校のコンピュータ担当の方に話を伺ってみると, ・導入以来一度も電源を切っていない。 ・週末に電源を切り,月曜日に起動させている。 ・毎日朝起動し,夕方電源を切っている。 というように,学校によって対応が異なっています。 そして,その理由についても, ・正しく操作しても頻繁に起動終了を繰り返すとトラブルが起こりやすいようだ。 ・無停電電源装置が無いのだから,つけっぱなしにしておくと停電になったとき心配。 ・普通,サーバーというものは,一度起動させたら,半永久的に電源は切らないものらしい。 ・使用している時間より使用していない時間の方がはるかに長いのだから,つけっぱなしは不経済。 ・サーバーといっても,ただのパソコン(98シリーズ)なので,長時間つけっぱなしにしておくと本体が壊れてしまう。 などなどです。 いったいどの意見が正しいのでしょうか。 先日,ネットワーク関連エラーなどというものが出てしまったこともあり,今後どうしようかと迷っているところです。 ![]() 春休み3日目。 コンピュータ室の大掃除を行いました。コンピュータの周り,机,椅子,棚等を雑巾で拭き,床は掃除機をかけました。 室内は掃除する必要がないぐらい,とてもきれいなように見えますが,隅々まで掃除すると,意外と汚れていることが分かります。コンピュータ室の窓は半年間一度も開けたことありませんが,やはり隅の方に埃がたまっていました。見た目はあまり変わったように見えませんが,雑巾はずいぶん汚れました。 1時間ほど掃除した後,メニュー画面の変更などを行い,今日の作業を終えました。 すっきりさわやか気分です。 一昨日の日誌(3/25)で,ネットワークがらみのトラブルについて書きましたが,類似のトラブルがあるということで,某小学校にお勤めのNWさんからメールをいただきました。 NWさんの学校は,一昨年コンピュータが導入され,現在はサーバーにNT3.51,クライアントにWIN95を使用しており,私たちの学校と同じネットワーク環境です。 さて,NWさんのご報告によると,「アクセス権を読みとり専用にしたサーバー内のファイルに,クライアント(児童用パソコン)のエクスプローラから削除の命令をしたら消えてしまったことがありました。」とのことです。 私は,NT3.51の知識が乏しいのでよく分からないのですが,こんなことって通常起こりうることなのでしょうか。サーバー上の読みとり専用のファイルが,クライアントからの操作で消えてしまっては,とっても困ります。私たち素人の単なる勘違いだと良いのですが...。 また,NWさんは,ネットワークを積極的に活用してコンピュータ教育を行っている方なのですが,最近は,「プロパティを開いて,勝手に変更する者や,ネットワークコンピュータを使って,人のメールを読む者までいます。子どもだからといって油断なりません。」とのことです。 驚きました。ほんとに子供だからといって甘く見てはいけませんね。 このことを機会に,NWさんの学級ではネチケットについて話し合ったそうで,「子どもたちにとって,生きたネットワーク社会の勉強になりました。」とのことでした。 今後私たちは,校内ネットワークのセキュリティ対策やネチケット指導にも取り組んでいかねばならないようです。 頭の痛い話です。 ![]() 3月28日 春休み4日目 昨日までの作業で,コンピュータ室内の環境整備は一応終わりました。後は新学期を待つばかりです。来年度も私がコンピュータ教育を担当するかどうかは,まだ分かりませんが,たとえ別の方に代わったとしても,気持ちよくスタートできるのではないかと自負しています。(自信過剰!) 今日は細々した書類の記入と,ソフトウェアの試用(練習)を行いました。 書類の方は,数枚のユーザー登録カードと教育委員会に提出する調査用紙への記入です。この調査用紙は,コンピュータの設置台数,ソフトの種類と本数,教員の力量等を調査するもので,文部省から教育委員会を経由して各学校に依頼されています。 明日の土曜日も,コンピュータ室でソフトの使い方の練習を行うつもりです。 3月29日 春休み5日目 今日は,昨日に続いて,私の学校に導入されている教育用ソフトウェアの試用&練習です。 メニューを順に片っ端からクリックして,どんな機能があるか試しました。分厚くて難解なマニュアルを読むのは面倒なので,教育ソフトに限らず,新しいソフトを手に入れたときは,いつもこのやりかたです。教育ソフトの場合,WINDOWS共通の操作体系とは異なっているソフトも多いので,とまどうこともあるのですが,子供が操作することを前提に作られているので,画面を見ながら適当にクリックしていれば何とかなるようです。 |
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