コンピュータ室運営日誌


1月のできごと

仕事始め(1/7)
256色事件の解決(1/8)
コンピュータで授業(1/13)
真っ黒な絵事件(1/14)
導入業者のサポート体制2(1/16)
16ビットカラー事件(1/25)
初めての研究授業(1/26)
ネットワークエラーって何?(1/27)
導入業者のサポート体制3(1/29)

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  仕事始め。  
 1月7日。始業式。子供の顔を見ると,いよいよ始まりだなあ,という気分です。会社にお勤めの方々より一日遅く勤務開始という感じです。
 今日は授業がなくて,子供たちは半日で下校です。もちろんコンピュータ室も今日はお休みです。
 3学期からは,これまでの基本操作の練習だけでなく,教科指導での活用にも取り組んでいくつもりです。



  256色事件の解決
 1月8日。今日,業者さんが来校しました。私の学校のパソコンは,フルカラー表示ができる機種(PC9821V13)にもかかわらず,256色表示しかできなくて,とても困っていたのですが,やっと16ビットカラーの表示ができるようになりました。

 (これまでの経過)

  10月下旬  画面のプロパティで16ビットカラーに設定しても,いつの間にか256色パレットになってしまう問題点を発見。

 11月1日 業者に連絡し,調べてもらう。原因は分からないので,本社?に連絡するとのこと。

  12月8日  業者に再度連絡する。業者特製のメニュー画面が 256色専用版のために,自動的に 256色に戻ってしまうことが原因なので,近々,16ビットカラー専用のメニュー画面に入れ替えるとの返事をもらう。

 1月8日 メニュー画面の入れ替え作業のため,業者が来校する。無事作業終了。 日誌を読み返してみると,遅くとも12月8日の時点には,原因も解決方法も分かっていたのに,結局問題発生から解決まで2ヶ月あまりかかってしまいました。

 業者さんもいろいろ忙しかったのでしょう。
 ちょっと不満ですが,まあ解決したので善しとしたいです。




  コンピュータで授業
 1月13日。来週5年生の先生が,コンピュータで理科の校内研究授業を行います。コンピュータの研究授業は初めてなので,少しお手伝いをしています。

 2学期はコンピュータの基本操作の学習を進めてきましたが,3学期からは,いよいよ”コンピュータの学習”ではなくて,”コンピュータで学習”を始めます。実はこの,”コンピュータの”と”コンピュータで”の違いは,ものすごく大きな違いで,ずいぶん頭を悩ましているところです。

 この文章を読んでいる教員以外の方で,コンピュータを使って授業をやるということについて,具体的なイメージがわく方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

 25歳以上の方で,小・中学校でコンピュータを触った経験のある方は,おそらくほとんどいないと思います。25歳未満の方なら,中学校で技術家庭科の時間に,コンピュータの仕組みとか,簡単なBASICのプログラムを学習した経験があるでしょうが,おそらく小学校ではコンピュータを触った経験はないのではないでしょうか。

 それは,実は私たちも同じで,だれもが過去の経験がほとんどないわけですから,なかなか具体的なイメージとかアイディアが沸いてこないのです。

 私は以前,コンピュータで授業というのは,コンピュータの指示に従って,子供たちが作業をしたり,問題を解いたりするような授業だと想像していました。

 もちろんそういうやり方もあるし,現実にそういうソフトもあるのだけれど,最近の考え方としては,コンピュータが教師の代わりに授業をやるのではなくて,コンピュータを道具として使って授業をやっていくようなやり方が主流のようです。

 つまり,コンピュータが人間をコントロールするのではなく,あくまで人間が主役で,人間がコンピュータをコントロールしなければならないということです。このことは一般社会では,しばしば現代社会の問題点として指摘されていることですが,学校教育でも同じだということです。

 ちょうど,私たちが普段一太郎でレポートを書いたり,エクセルでアンケート結果を集計したりするように,子供たちの日常生活(=教科の授業)の中で,コンピュータを便利な道具として活用できようなアイディアが,どこかにないかなと考えています。




  真っ黒な絵事件(1月14日)
 プリンタが故障したらしいということで,真っ黒に印刷された何十枚もの絵を持ってB先生が報告にきました。子供が作った作品はどれもこれも真っ黒です。印刷された真っ黒な絵を見たときの子供たちの顔が目に浮かびます。

 原因はすぐに分かりました。ブラックのインクがセットされていたに違いありません。

 私の学校のCANON BJC210というプリンタは,カラーインクかブラックインクか,どちらか片方しか使えないタイプなので,目的に応じて,その都度をインクを交換しなければなりません。

 最初の頃はずっとカラーインクを使っていたのですが,6年生が卒業文集を作成することになったので,ブラックインクも使うことにしていました。通常はカラーインクをセットしておき,文集を印刷するときだけブラックのインクをセットするようお願いしておいたのですが,カラーインクに戻しておくことを忘れてしまったのでしょう。

 カラーインクとブラックインクの2種類あることや,6年生がブラックインクを使用することなどを,他の学年の先生に詳しく連絡しておかなかったことが失敗でした。



  導入業者のサポート体制−その2−(1月16日)
 バージョンアップ版をインストールした 昨年9月25日 以来,ずっと調子が悪いままの教育用ネットワークシステムPC−XXXXの件で,はるばる横浜の開発部から2度目の調査に来ていただけることになりました。

 前回は,調査に来ていただいたときに限って,なぜか運良く(運悪く?),PC−XXXXが調子よく動いてしまったのですが,今回は,正常に動いてしまっても大丈夫なように,ログをとりながら調査をするそうです。何のことやらさっぱり分かりませんが,何となく期待できそうな気がします。

 最近,ずいぶん地元の業者さんの対応がよくなりました。もしかしたらこのHPをご覧になっているのでしょうか。今回の調査も,地元の業者さんの強い働きかけで実現することになったようです。

 1月29日が来校予定日です。


 16ビットカラー事件(1月25日)
 何度設定し直してもいつの間にか256色パレットに戻ってしまい,どうしても256色しか表示できなかった「256色事件」が無事解決し,やっと16ビットカラーが表示できるようになった私の学校のパソコンですが,どうも調子が悪いようです。

 256色パレット使用を推奨している「キッドピクス」というお絵かきソフトの様子が変なのです。

 普通にお絵かきをするだけなら何のトラブルも起こらないのですが,「キッドピクス」の数十種類の機能のうち,ランダムに色を表示させるいくつかの機能を使用した場合に表示がおかしくなってしまいます。色そのものがおかしくなるのではなく,表示されるパターン,というかデザインが時々変わってしまうのです。

 たとえば,クリックするごとにランダムな色で人の「手形」が画面に表示される機能を使うと,時々「手形」ではなく,四角形になってしまう,というようなトラブルです。

 おまけに,「キッドピクス」の終了時に,

  このプログラムは不正な処理を行ったので強制終了されます。
  問題が解決しない場合は,プログラムの製造元に連絡して下さい。

 という表示が出てしまう確率も高くなったようです。

 今のところ,これらのことに気づいているのは私だけなのですが,いずれ,他の先生方も気づくことでしょうし,早く対策を考えねばなりません。

 今考えられるのは,

1 やはり,16ビットカラーをあきらめ,256色に戻す。
  (写真を表示するときにとっても悲しい。)

2 このまま,16ビットカラーを使い続ける。
  (256色を推奨しているソフトを使うとトラブルが起こる可能性がある。)

3 その都度,画面のプロパティで設定を変える。
  (面倒!)

4 業者に,ソフトごとにパレットを選択できるプログラムを開発してもらう。
  (これが一番望ましい。技術的な難度は不明。タダでやってくれるかどうか疑問。)

5 ソフトが16ビットカラー対応になるのを待つ。  
  (待てない!)

6 256色パレット推奨ソフトは使わない。  
  (使います。)  

 どうも良い解決策が思いつきません。
 何か良い方法はないでしょうか。



 初めての研究授業(1月26日)
 先週は,T先生によって,コンピュータ導入以来初めての研究授業が行われました。

 2学期はコンピュータの基本操作を習得させることが目的でしたから,わりと気楽に取り組めたのですが,3学期からは教科の学習の中でコンピュータを活用するということで,T先生もかなり頭を悩ましていました。

 コンピュータを使った授業というと,電子辞典や図鑑を使って調べ学習をしたり,表計算ソフトを使って実験や観察の結果を分析したり,プレゼンテーションソフトを使って発表会を行ったりと,いろいろなやり方があるのですが,私たちの学校では,まだやっと「キッドピクス」でお絵かきができる程度のレベルですからあまり高度なことはできません。

 そこでT先生と相談して,今回は,どの先生でもすぐに活用できるソフトを使った授業を行い,参考にしていただこうということで,私たちの学校に導入されたソフトの中の,「スタディタイム」という学習指導用ソフトを使うことにして,準備を進めてきました。

 このソフトは,検索したり,分析したり,表現したりするためのソフトではなく,日頃の学習で学んだことを復習し基礎学力を定着させるためのドリル学習型ソフトなので,他の先生方に参観していただく授業に使うにはちょっと物足りないのですが,その分とっつきやすく,誰でもすぐに使いこなすことができます。

 教科は理科で,はじめに実験をして,一般的な法則を導き出し,その後,その法則を使って「スタディタイム」の練習問題を解くという展開でした。コンピュータ室に実験器具を持ち込んで実験するということで,時間的にも場所的にも多少無理もありましたが,子供たちは,実験したりコンピュータをやったりといろいろ活動できて,楽しそうに取り組んでいました。

 まだまだ,本当に初歩的な使い方で,まだまだこれから研究していかなければならないのですが,「スタディタイム」の使い方の一例として他の先生方の参考になるものとなりました。




 ネットワークエラーって何?(1月27日)
 今日はなんかコンピュータの調子が悪いようです。
 今まで見たことがないエラーが出てしまいました。

 ソフトを起動させたり,終了させたりすると,

   

 こんなエラーが出てしまうのです。

 サーバーをもう一度立ち上げ直したら直りましたが,ヘルプも説明もないし,理由がよく分かりません。いったいどうしたのでしょう。

 それから,いよいよ明後日には,時々具合が悪くなる教育用ネットワークPC−XXXXの調査及び修理のために,はるばるNEX横浜から担当の人がやってきます。

 前回の調査のときは,調査のときに限って正常に動いてしまったため,原因が分からなかったので,今度は,調査のときにきちんと具合が悪くなるよう明日から準備をしておきたいと思います。 




 導入業者のサポート体制−その3−(1月29日)
 昨年9月にコンピュータが導入されて以来,機器の初期不良やらプログラムの不具合やらで,ただの一度もまともな状態になったことがない私の学校のコンピュータ室ですが,これまでで一番の問題点だった教育用ネットワークシステムPC−XXXXのトラブルが,ついに解決しました。

 今日は,約束通り,PC−XXXXの調査及び修理のために,はるばる横浜から担当の人がやってきました。前回は1人だけだったのですが,今回はプログラマの方をはじめとして4名もの方に来ていただきました。

 これまで日誌に何回か書いていますが,前回の調査のときは,調査のときに限ってたまたまPC−SEMIが正常に動いてしまったため,原因が突き止められないということで打ち切りになってしまいました。

 そこで今回は,トラブルが起こった状態で担当の方に見ていただこうと思い,昨日からトラブルを起こそうと何度も試みていたのですが,困ったことにトラブルが起こらないのです。事前の打ち合わせでは,調査のときにトラブルが起こらなくても構わないという話でしたから,きっと大丈夫なのでしょうが,念のためと思って試みていたのです。横浜から私の学校までは,新幹線を使っても軽く3時間はかかるので,気軽に何度も来ていただけそうにありませんから。

 そうこうしているうちに,担当の方がみえる時間になってしまったので,トラブルが起こった状態を見ていただくことはあきらめ,担当の方にすべてを任せることにしました。

 実際に授業をやっている状態でログをとりたいということでしたので,私のクラスの授業とパソコンクラブの授業を実験台にして,調査していただくことにしました。

 お昼過ぎに来校し,何をやっていたか詳しくは分かりませんが,昼休みの時間にいろいろ調査の準備をしていたようです。

 そして準備も終わり,私のクラスの授業が始まりました。そうしたらいきなり初めからトラブルが起こったのです。昨日から今日の午前中まで,何度やっても正常に動いていたのに,今度は調査のときに限ってトラブルが起こってくれたのです。自分の責任ではないとはいうものの正直ほっとしました。

 続いて次のクラブの時間にも,トラブルが起こってくれました。運がいいときはこういうものですね。

 クラブが終わった時間が4時過ぎでしたが,5時前には修理が完了したということで,担当の人は帰っていきました。

 何をどうやったら直ったのかさっぱり分かりませんが,さすがです。見る人が見れば簡単に分かってしまうのですね。

 4ヶ月待たされたことにはちょっと不満が残りますが,4名もの方に来ていただいて,きちんと直していただけたことに,とても感謝しています。

 それにしても,コンピュータ業界って人手不足で忙しいのかな。私の学校に出入りしている業者の方は,1人で50校ほど担当しているそうだし,休む暇もなさそうです。





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