FDを入れたまま終了事件
12月1日。最近私の学校のコンピュータでは,システムに関わるようなトラブルはあまり起こらなくなりなりました。というか,新しいトラブルは起こらなくなりました。
ですが,
9月20日 に業者が取り外した初期不良のPC-XXXXのボードは,取り寄せに時間がかかっているらしく,まだ今のところささっていません。
9月25日 以来,時々落ちるPC-XXXXは,追跡調査をしてくれるという話でしたが,10月中旬ごろから,ただの1度も連絡はありません。
11月1日 に連絡した,いつのまにか自動的に256色に戻ってしまう画面の色数は,調査してみるということですが,まだ直っていません。
業者の方も私たちだけを相手にしてるわけではないので,忙しいのは承知してますが,もう少し早く対応していただけるとありがたいです。
とりあえずこの3つのことを忘れたことにして考えてみると,システムに関わる新たなトラブルは最近起こっていません。PC-XXXXだけは,時々落ちる状態から,時々起動にすら失敗する状態に後退していますが,トラブルが起こったときの再起動の正しい手順を教えていただいているので,なんとかやりくりしています。
ということで,月に数回,ソフトの使い方やトラブルの対処の方法をまとめて,先生方に報告しているのですが,最近はトラブル関係のことはあまり書かずに済むようになりました。
とはいっても,先生方の混乱がなくなったかというとそうではありません。つい先日も,2つのトラブルが起こってしました。
1つは,S先生からの報告で,ファイルをFDに保存しようとしたら,よく分からないエラーが出て,保存できなかったというのです。
保存できないと困るので,画面はそのままにしてあるということだったので,早速見に行きました。理由は簡単で,FDがライトプロテクトされていただけでした。子供が触っているうちにいつの間にかプロテクトにしてしまったのでしょう。
画面の表示が「キッドピクスのエラー・・・ライトプロテクトがかかっているので・・・」と表示されていたので,S先生は,「キッドピクス」というソフトのプログラム上のエラーだと思いこんでしまったようです。ふだん何気なく使っている人には,FDのライトプロテクトのことはあまり知られていないのかも知れません。
2つめは,K先生からの報告で,FDをセットしたまま,コンピュータを終了させてしまったが,大丈夫だろうかという内容でした。
以前K先生は,CD−ROMを取り出す前に電源を切ってしまったので,そのCD−ROMを取り出すために,数十秒間だけ電源を入れ,正常終了させずに電源を切ってしまったことが原因で,次の起動時に5台ものパソコンがsafeモードで起動してしまうという苦い経験をしたことがあります。
それ以来,K先生はCD−ROMもFDも,電源を切る前に必ず取り出さなければならないと思いこんでしまっていたようです。ですから,FDを取り出す前に,うっかり電源を切ってしまったということで,とてもとても心配していました。
ささいなことではありますが,このようなことが度重なり,先生方が尻込みしてしまうようになってしまわないかと心配です。
子供が使うワープロ
12月6日。12月に入ると,6年生の先生方はそろそろ卒業の準備に取りかかります。毎年6年生は,小学校生活の思い出として卒業文集を作成していますが,今年はぜひ,ワープロでやりたいということで,6年生の先生方と一緒に,どのワープロを使うか検討しました。
私の学校に導入されているソフトのうち,ワープロ機能のある教育ソフトは,アスキーの「メディアルーム」の「さくぶん」とスズキ教育ソフトの「cubeワード」の2つです。
「メディアルーム」の「さくぶん」
使いやすさは一番です。縦書き横書きどちらにも対応していますし,原稿用紙のようにマス目があって見やすいので,小学生にとっては,たいへん使いやすいソフトだと思います。
ところが,文字数と行数が20文字×20行に固定されていて,卒業文集の書式には合いません。
それに,ソフトウェアキーボード(画面に表示される50音の表から文字を選んでクリックすると文字が入力できる)という便利な機能があるのですが,私の学校のパソコン上ではその機能が働きません。他校の先生から伺った話ですが,WIN3.1
対応版では使えたそうなのですが,WIN95版では使えないそうです。確かにマニュアルからもソフトウェアキーボードに関する項目が削除されていますが,なぜか画面には表示されているのです。画面に表示されるのに使えないなんて,おかしいと思います。
ソフトウェアキーボードを一つの売り物にしていた小学生向けのソフトなのに,それが使えないなんて不満です。
ということで,メディアルームの作文は,卒業文集に使うワープロとしては失格です。
「cubeワード」
スズキ教育ソフトのcubeワードはDOS版のころから定評があります。
操作方法は,子供の使いやすさを重視したシンプルなもので,好感が持てます。画面もグリッド表示ができるので,使いやすそうです。さらにお絵かきソフトの「cubeペイント」で作成したカットを,子供でも簡単に貼り付けることができます。
ところが,印字される文字が小さい(9ポイントぐらい)のです。初期設定で変更することもできません。小学生向けワープロのフォントのサイズが9ポイントでは困ります。それに罫線枠の中では,拡大文字が入力できないのです。それから,縦書き印刷はできますが,縦書き表示ができません。
文字サイズのことについては,スズキ教育ソフトの人に伺ったところ,バージョンアップ版ではきちんと改善されているそうです。バージョンアップ(無償)をさぼっていた私が悪いのです。
ということで,私のミスもありますが,cubeワードも候補からはずれてしまいました。
教育ソフトはどちらも使えないということで,結局,私たちが選んだのはジャストシステムの「一太郎」です。
機能的には問題ないし,何よりも私たちが使い慣れています。cubeワードの話をしていたときは表情が曇っていたK先生も,一太郎に決まったことで安心したようです。
さすがに,一般社会で鍛えられたソフトは違うなあ,というのが実感です。そして,教育ソフトのメーカーさんには,もう少し洗練されたものを,ぜひ作ってほしいと思いました。
導入業者のサポート体制
12月8日。このところの業者の対応には,さすがの私もちょっと腹に据えかねていましたので,昨日,今まで放置されていた私の学校での主な問題点(
12/1の日誌 参照)を,少しきつい言い方で業者に話してみました。そのせいかどうか分かりませんが,昨日1日で,長い間困っていたいくつかの問題点が解消しました。
初期不良のため,9月20日に業者が取り外したままの,PC-XXXXのボードの件
連絡した1時間後に私の学校にやってきてセットしてくれました。まさにあっと言う間の解決です。
どうして2ヶ月以上も待たされたのかは聞いていませんが,きっと取り寄せに時間がかかっていたボードが,たまたま今日届いたので,早速取り付けに来てくれたのだと思います。きつい言い方をせず,もう1日だけ待っていれば良かったかもしれません。
これでやっと教育用ネットワークシステムPC-XXXXの機能は21台すべてのパソコンで使えるようになりました。
16ビットカラーに設定してもいつの間にか256色に戻ってしまう問題。(11 月1日に業者に連絡)
業者特製のメニュー画面(スタートアップに登録するランチャーのようなもの)が256色専用版だったそうで,どのパレットに設定しておいても,起動時に自動的に256色に戻るよう設計されていたそうです。16ビットカラー専用タイプもあるそうなので,近々16ビットカラー専用のメニュー画面に替えていただけるそうです。
業者自らが作ったメニュー画面のことなのに,なぜ1ヶ月以上も待たされたかは聞いていませんが,きっと画面を作成したプログラマーの人が外国かどこかに旅行に行っていて,連絡が取れなかったため,原因を突き止めるのに時間がかかってしまったのだと思います。
9月25日にインストールして以来,時々接続が解除してしまうPC-XXXXの件(9月26日に業者に連絡)
追跡調査をしてくれると言いながら,何も連絡がないので心配していましたが,これまでに起こったことは,すべて詳しく横浜の会社に連絡しておくと,地元の業者がかたく約束してくれました。
きっとこれまでも,私たちの学校のことをすっかり忘れていたわけじゃなく,どこかで見守っていてくれたのだと思います。
今日は,嫌みったらしい書き方をしてしまいました。
私たちは素人集団ですが,業者と密接に情報交換をしながら,素人ながらも協力できることは協力して,より使いやすい環境にしていきたいのです。
問題点は解消されましたが,うれしさよりも腹立たしさの方が大きかった1日でした。
コンピュータ教育にはお金がかかる
12月10日。学習発表会も終わり,少し余裕が出てきたのでしょうか。最近またコンピュータ室の利用が活発になってきました。先月,担任の先生を対象に,コンピュータ活用に関するアンケートを実施し,その結果を報告したこと(
11月23日の日誌 )も影響しているのかも知れません。
立場上,インク,用紙,FDなど消耗品のメンテナンスも私が行っているのですが,やはりコンピュータ教育にはお金がかかります。
もちろん学校には予算というものがあって,一定の額が自治体から配分されているのですが,不況の影響で学校の予算も切りつめられています。またコンピュータ教育のために特別の予算が組まれているわけでもありません。
会計担当のJ先生によると,この厳しい状況にもかかわらず,コンピュータ室ができたことによって新たな出費が増え,やりくりするのはとても大変だそうです。
一番お金がかかりそうなのがインク代で,これまでのデータをもとに計算してみると,お絵かきソフトで作成した絵を一枚印刷するのに約30円かかります。全校児童約700人が一人10枚ずつ印刷するとしたら,それだけで,20万円近い費用がかかる計算になります。それに,電気代もかなりの金額になるでしょう。さらにFD代,用紙代などを加えると,年間で,いったいどのくらいのお金がかかるのでしょうか。
今導入されているソフトは,機能的には同じようなソフトが多いので,本当は,CD−ROM図鑑や地理・歴史資料集など調べ学習用のソフトを充実させたいし,もちろんインターネットもぜひ導入したいのですが,考えてみると,新たに機器やソフトを購入するなどということは,現状ではとんでもない話のようです。
まずは現在ある機器やソフトを,できるだけ多くの先生方に効果的に活用していただけるよう,もっと広報活動や環境整備に力を入れていかなければと,考えを改めている今日この頃です。
キーボードのおけいこ
12月13日。子供向けの教育ソフトには,小学生でも簡単に操作できるマウス操作を主体としたものが多いです。
それはそれで,とても良いことだと思うのですが,今後子供たちがワープロや表計算ソフトを扱うようになることを考えると,やはりキーボード操作はどうしても身につけておかなければならない技能だと思います。
これまで,私のクラスの子供たちは,マウス操作を主体とした3つのソフト「わくわくランド」と「キッドピクス」と「メディアルーム」を,計12時間ほど使ってきました。その12
時間のうち4時間程度は日本語入力の練習を行いました。それから,他にゲームの「Hover」を1時間行いました。
子供たちの様子を見ていると,やはり日本語入力などのキーボード操作が,大きな試練というか,大きな難関となっているようです。
今のところ,子供たちは,コンピュータの学習に対してはとても興味を持って熱心に取り組んでいます。少々難しいことでも投げ出さずにがんばります。ですから,今の時期を逃さずに,子供の興味を持続させながら,キーボードの練習に取り組ませたいと思います。
今回の授業では,使用したソフトはプリインストールされている「MAGICFLIGHT
」というソフトです。
このソフトは,魔法使いのおばあさんが,魔法のほうきに乗って9つの島を順々に渡り,最後に宝の島にたどり着けばゴール,というゲームです。画面に次々と表示される文字をすばやく入力すれば,ほうきに乗ったおばあさんは空高く上がりますが,入力にもたつくとだんだん下がってしまい,やがては海に墜落してしまいます。また1つの島にたどり着くごとに入力する文字がだんだん難しくなっていきます。
もともとは,ブラインドタッチの練習用に作られたソフトで,画面にはキーボードの図と手のシルエットが表示されていて,どの指で打つのかも指示されるのですが,今回はそこまではやりませんでした。
最初,私が操作しているのを見て,子供たちは,難しそうと悲鳴を上げていましたが,実際にやってみると,ゲーム感覚でできる楽しさから,すぐに夢中になって取り組み始めました。宝の島までたどり着けた子供はいなかったものの,4番目の島ぐらいまでには,半分以上の子が到達できたようです。やはり子供たちは,こういう反射神経を使うゲームは得意です。大人にはない抜群の集中力があるのでしょう。
ちなみに,ブラインドタッチができない私は,7番目の島にたどり着いたところで墜落してしまいました。
子供たちが大人になる頃には,もしかしたらキーボードに代わる画期的な入力装置が開発されているかも知れませんが,まだあと数年は,やはりキーボードが主役ではないか,と思っています。
よく出る変なメッセージ
12月14日。最近,私の学校のコンピュータは,なかなか調子が良くなってきたなあ,と思っていました(
12月1日の日誌 )が,すっかり忘れていたことがあります。よく起こるトラブルがあるのです。あまりに頻繁に起き,しかも何となく解決してしまうので,いつの間にかトラブルと感じなくなっていました。
それは,
このプログラムは不正な処理を行ったので強制終了されます。
問題が解決しない場合は,プログラムの製造元に連絡して下さい。
というメッセージ画面です。( 画面のコピーはここ
)
NETSCAPE2.0で,gifアニメを表示したときに,時々出るメッセージと同じでしょうか。
このメッセージは,WINDOWS95が起動し,スタートアップに登録してある業者特製のメニューが表示されたところでよく起きます。毎時間というわけではありませんが,20台のうち1台か2台ぐらいは,このようなメッセージが表示されることがあります。
メッセージ画面には,「閉じる」と「詳細」の2つのボタンがあり,「閉じる」をクリックすると,何事もなかったように通常の画面にもどります。(たまに,フリーズしてしまうこともあります。)
とにかく「閉じる」をクリックすれば解決するので,他の先生方が私に報告に来ることも,今ではほとんどありませんが,数人の先生に伺ってみたところ,どうもちょくちょく起こっているようです。
やはりこのままではちょっと気味が悪いし,フリーズするのも困るので,業者の人に話したところ,早速見に来ていただけることになりました。
それで,トラブルを再現しようとして,20台すべてのパソコンのWINDOWSを起動させてみたのですが,やはり,というか,またもや,
こういうときに限って メッセージが表示されず正常に起動してしまったのです。
どうも私の学校のパソコンは,お客様が見ているときには悪さをしないようです。
でも今回はあせりません。こういうこともあろうかと,今回は画面のコピーをとっておいたのです。
以下がそのやりとりです。
業者 「今はエラーは出ていませんね。」
fuku 「ええ,時々起こるトラブルなので,今は起こらなかったみたいですね。でもエラーが出たときの画面のコピーをとってありますので,見ていただけますか。」
業者「ええ。」
fuku「これです。」
業者「ああそうですか。うーんこれだけじゃ分かりませんね。それで,この詳細のところには何と書いてありましたか。」
fuku「えっ?!」
業者「見てないですよね。」
fuku「いえ,見ましたけど,なんか変な記号がいっぱい出ていたので,忘れました。」
業者「そこを調べると,どこでエラーが起こったのかが分かるのです。詳細の内容が知りたいです。」
fuku「じゃあ,今度エラーが起こったときに,そこのコピーをとっておけばいいですね。近日中にFAXで送ります。」
業者「そうしていただけますか。」
画面のコピー は,早速週明けに送るつもりです。
さて,結果はどうなるでしょうか。私は,業者特製のメニュー画面が怪しいような気がしてます。
コンピュータ導入後の3ヶ月を振り返って
12月16日。コンピュータ教育を進める上で,私たち教員にとって今一番難しいことは,初心者であろうが,興味がない人であろうが,授業中はとにかく一人でなんとかしなければならない,ということだと思います。
子供が操作にとまどっていたら,正しい操作方法を教えてあげなければならないし,授業中に起こったトラブルは,他の人に助けてもらうわけにはいきません。基本的には自分一人で解決しなければならないのです。
実力がともなっているかどうかは別として,私たちは,教育についてのプロではあるけれど,コンピュータについては,全くの素人集団です。お手本となるような優れた実践も数多くあり,それらの情報を手に入れることはそれほど難しいことではありませんが,それらの実践は,他の機種であったり,他のOSであったり,特定のソフトの機能に依存したものであったりして,WIN95の基本操作にすらとまどっている私たちにとって,すぐに役立つものではありません。
ですから,私たちの学校を含めて多くの学校で今,手探りの状態で試行錯誤を繰り返しながら,コンピュータ教育を進めているというのが実状だと思います。
ですが,私たちは,もはやコンピュータから逃げ出すわけには行きません。
高度情報化社会といわれる今の時代,そして,子供たちが生きていくこれからの時代を考えると,私たち教員が,コンピュータについてある程度の専門的な知識や技能を身につけておくことは絶対に必要なことなのですから。
コンピュータ導入後の3ヶ月を振り返って(その2)
12月17日。コンピュータの導入は,学校現場にとっては,これまでにない全く新しい試みであり,私たちがこれまで行ってきた授業のあり方,教育のあり方を大きく変える可能性をもった出来事です。
それゆえに,これまで積み上げてきたスタイルが,変わってしまうことに対する不安,変えてしまうことへの抵抗を感じている先生も少なくないようです。
その一方で,未知の世界にとまどいを感じながらも,日々熱心に勉強し,挑戦している先生方もたくさんいます。
私の学校では,コンピュータが導入されたことをきっかけに,新たにパソコンを購入した先生が5名います。以前からWINDOWSパソコンを使っている先生とあわせて8名になりました。この冬あたりの購入を検討している先生も4名ほどおり,私の学校の先生方の間では密かなパソコンブーム起こっているようです。(今のところ,まだDOS環境の先生が6名,ワープロ専用機の先生が8名ほどいますが。)
今日の高度情報化社会,あるいは情報革命と呼ばれるこの時代は,子供の教育にとっても,私たち教員にとっても,本当に大きな変革をもたらしているのだなあ,と実感します。
用紙をセットして下さい事件
12月19日。2学期最後の週に入り,ほぼ毎時間コンピュータ室は利用されています。教科の授業が一段落し,各学級余裕が出てきたのでしょうか。
今日は久しぶりに,プリンタ関係のトラブルが発生してしまいました。
I先生のクラスで,「キッドピクス」で子供が描いた絵を印刷しようとしたら,一台のコンピュータだけ印刷ができなくて困っているとのことでした。早速コンピュータ室に駆けつけ,問題のコンピュータを調べてみました。
印刷命令を出すと,「用紙ありません。用紙をセットして下さい。」とのメッセージが出ます。
ですが,用紙はセットされています。しかも大量に。きっとこのメッセージを見たI先生が,念のため大量にセットしておいたのでしょう。
あまりに大量だったので,一応ほどほどの量に減らして,もう一度セットし直して印刷命令を出してみました。
結果は同じです。今度も用紙切れのメッセージが出ます。
そういえば問題のコンピュータは,過去にも印刷ができなかった前科があります。そのときは業者による初期設定のミスで,プリンタの設定がマイクロソフトFAXになっていたことが原因でした。そこで,プリンタの設定を調べてみました。
問題はないようです。きちんとCANON BJ210になっています。プリンタ関係の他の設定も見てみましたが,異常はありません。というか,異常があるようには思えません。
そうこうしているうちに,次の授業が始まってしまったので,結局原因が分からないまま,コンピュータ室を後にする事になってしまいました。(私も学級担任ですから!)
昼休みの時間になり,再び調査開始です。コンピュータとプリンタとプリンタバッファを再起動させ,もう一度印刷命令を出してみました。
状況は変わりません。相変わらず,「用紙をセットして下さい。」のメッセージが出ます。「キッドピクス」ではなく,他のソフトから印刷命令を出しても印刷できません。
私の学校では,プリンタバッファという装置を使って,コンピュータ4台につき,1台のプリンタを使用するようセットされています。そこで,同じプリンタバッファに接続されている他の3台のプリンタから印刷命令を出してみましたが,いずれも正常に印刷できます。
とにかく原因が分かりません。問題のコンピュータに何か異常が発生したのでしょうか。
プリンタドライバを再インストールすれば直るのだろうか。あるいは,ひょっとしたら,考えたくもありませんが,WIN95を再インストールしなければならないのだろうか,などと次第に不安な気持ちになってきます。
あと,素人の私が調べることができることは,コネクタ類の接続関係だけです。本体や機器類の後ろの部分は簡単にはさわれないようになっているし,昨日までは正常に動いていたものが,今日突然おかしくなったわけですから,あまり関係はなさそうに思いました。ですが,これくらいしか私にやれることはないので,一応点検してみました。
本体。後ろの部分は見にくいので,本体を机ごと少し動かして見てみました。
OKです。
プリンタ。コネクタはよく見える位置にあるので,すぐにチェックできました。
OKです。
プリンタバッファ。コネクタ部分は見えないので,手探りでごそごそ。
あれっ!
何か変です。4本のケーブルの内,1本だけ,はずれかけているようです。
手探りでごそごそ。
かちっ,と音がしました。しっかりはまったようです。
問題のコンピュータから,印刷命令を出してみました。今度は正常に印刷できました。
一件落着です。
「用紙をセットして下さい。」というあのメッセージは何だったのでしょうか。接続がきちんとできていないのに,こんなメッセージはちょっと変です。 |